吾国山〜御殿山〜唐桶山〜前山
- GPS
- 11:20
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 1,693m
- 下り
- 1,694m
コースタイム
- 山行
- 9:57
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 11:21
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
6月に愛宕山から難台山までを歩いたので,今回は吾国山をと思い立ち,汗を掻かない季節を待っての挑戦。一筆書きルートとするために,余り歩かれていなさそうな御殿山,唐桶山,前山も通る計画とした。
自宅から遠くはないので,4時過ぎに家を出て大覚寺横の駐車場には5時半に到着した。家を出るときは3℃だった気温が―1℃の氷点下。真っ暗けの中,6時少し前に出発する。細い路から県道に出ると,かなりの数の車が走っているので,安全のためにヘッドライトを点けて歩く。2km足らずで大増の交差点を左折し,更に100mほど行った処で細い路に入るが,いきなり藪が被さっていて,この先が少し心配になる。しかし,直ぐに太陽光パネルの並んだ中を通る路に出,更にその先は落ち葉が積もった舗装路になっていた。地形図を見て山道に入るポイントを探しながら歩く。道がカーブし,小さな稜線が張り出している辺りに踏み跡があったので入ってみる。林道ではヘッドランプが要らなかったが,樹木のために未だ薄暗いので再点灯する。踏み跡が乱れている処もあり,方位も余りまめにチェックしていなかったので,途中で尾根筋を外してしまった。前方に林道らしきものが見えたので間違いに気づき,磁石を確認して方向修正する。猪のヌタ場らしきところを通過し,計画していたルートに出たと思われた所でスマホGPSで確認。一休みして,少し汗ばんできていたので上着を脱ぎ,ヘッドランプをザックにしまう。
更に40分ほどの登りで422mの小ピークに着く。落ち葉が一杯の細い山道を少し進むと,いきなり大きな鏡に出くわした。地形図を確認すると電波塔のマーク。これを回り込み,数分で北筑波線稜線林道に出た後,2分ほどで再び山路に。「急な坂道」と「山頂う回路」と書かれた標識があったので,迷わず急な方へ進むが,確かに急登だった。しかし,距離は短く10分足らずで平坦な場所に着く。風も無く,複数のベンチもあって,休憩に良さそうだったが,更に山頂へと進む。
吾国山には田上神社が建っており,周りにはベンチもある。西から北方面の視界が良く,下の方には秋色になった街が拡がっている。その先には雲で上部が隠れているが,日光や那須方面の山並みが広がっていた。歩いている時には感じなかったが,風が少し吹いていて冷たく感じた。他に3人のハイカーが居られたが,今回の山行で人に会ったのはここだけだった。この時点で予定より1時間半近くの遅れだったので,15分の休憩で次に向けて出発する。
良く整備された路を旧洗心館キャンプ場,道祖神峠と進み,すずらん群生地分岐に至る。これで愛宕山から吾国山までがつながった。ここまで来る途中で下の方から時々大きな音が聞こえていたが,分岐点で東の方を見ると大きな砕石場が見え,そこで働いている重機の音だった。ここから県道までは前回も歩いていたので勝手が分かっている。県道からは地形図を読みながら再び林道に入る。舗装されていた路も,そのうち未舗装になるが特に迷うこともなく,長沢峠に到着する。ここから100m程の登りになるが,路の左側の山斜面全体が伐採され,丸裸の状態だった。これから植林するのだろうか?
10分余りで加賀田山との分岐点に出る。ここで,勘違いして地形図を確認もせず,加賀田山方面に足を運んでしまう。少し進んだ所で太陽の方角がおかしいと思い,地形図を確認すると反対方向に来ていた。急いで御殿山まで戻り,再度確認の上で先に進む。先ほど見た丸裸の斜面の上の稜線を進んで行く。踏み跡はあるし,所々に赤目印も付いていたりするが,どうも山で仕事している人のためのもののようで,地形図に記された路との関係が今一つ判然としない。藪もそれほど酷くはないので,大きな方角だけは外さないようにして,歩き易そうなところを進む。一度,GPSで現在地を確認したが,歩いていた尾根末端で本来のルートに戻れた。
林道を20分足らずで唐桶山の登り口付近に到着するが,何の標識もない。一応,薄い踏み跡が付いていたところを登って行くと,それらしい路に出たので一安心。15分の登りで小ピークに到着し,右に続く踏み跡を辿ると,直ぐに唐桶山に着いた。山頂には三角点があるのみで周囲は木に囲まれているので眺望もあまり良くない。よく見ると1本の木に手書きで唐桶山と書かれた赤テープが巻きつけてあった。風が殆ど無く,日差しが暖かいのでのんびりしたいところだが,この地点で予定よりも1時間遅れ。暗くなる前に林道までは戻りたいので,小休止で我慢する。
先ほどの小ピークまで戻って,北関東自動車道のトンネル出口付近目指して西に延びた尾根筋を進む。この時点で尾根を一つ間違えていたようである。20分ほど進んだ頃に,高速道路から聞こえる車の音の方角がおかしいことに気付いてGPSで現在地を確認すると,丁度,高速道の真上に位置していた。軌道修正してやや南寄りに進路を変えて進むうちに,高速道路が見えたのでこれを目印に進むと,林道への降り口が見つかった。
そこからは舗装道路を進み,南指原集落から前山への登り口を探す。しかし,予定していた真東から登るルートに至る途中が柵でブロックされていたため,手前の細い路から上がることにする。ただ,この道は人家の庭先を通り,更に畑の中を突っ切る形なので私有地だったのかもしれない。誰も居なかったので無断通過してしまいました。ごめんなさい。その先も路は不明瞭なので樹木の少なそうなところを適当に西進して行くと稜線に出た。何の目印もないので,念のために前山に間違いないことをGPSで確認する。ここから林道今泉吾国線までは良く整備され,目印も沢山ついているので問題なく歩けた。
林道を5分ほど南方向に進み,吾国山への登り口に着く。ここも何の標識もなく踏み跡があるだけ。登り始めは倒木が多く,余り使われていない路の気配がする。最初の内は地形図に記された沢筋の路を辿ろうとしたが,少しずれてはいるが尾根筋の踏み跡を辿った方が良さそうに思えたので,大きな方向違いだけをしないようにして登る。30分程登ったところで登山路らしい路に出た。本日2度目の吾国山に到着すると,朝とは光線の具合が違うので,改めて周囲の景色を眺める。筑波山や霞ケ浦が良く見えた。後は林道歩きだけなので,陽が落ちても大丈夫と少しゆったりとする。
下山ではカタクリの群生地の中を通ったが,結構,広い面積なので開花時は見ものだろう。来春に登るのも面白そうだなと思いながら,歩いていると林道に出る。後は林道を歩くだけだと,木間越しに時々見える近場の山を眺めながら下る。
陽が落ちてすっかり暮れた道を1時間近く歩き,県道まで後20分ほどかなという処で「大覚寺方面」と書かれた立派な標識が立っていた。地形図には出ていないが,この辺りから少し下った辺りからは路が描かれているし,細いが踏み跡も見えた。ショートカットできるかと思い,ヘッドランプを点けて下り始めるが,直ぐに路が不明瞭になる。その上,ランプの電池が切れてしまい真っ暗闇になり,何も見えない。止むなく,スマホの明かりを頼りに,新しい電池に入れ替える。ランプを着けても周りは藪だらけで,棘の生えているのもあるので厄介だった。兎に角,低い方に行けばたどり着けると考え,10分ほどの藪漕ぎの後,少し行くと突然,舗装路に出た。近くには人家もあり,直ぐに駐車場に到着した。真っ暗闇の中に自車のみが待っていた。帰宅時間帯の渋滞が少しあったが,1時間半のドライブで19時に自宅に到着した。
今回は久しぶりのルートファインディングの旅で,疲れたが面白かった。GPSがあるので余程のことが無ければ問題ないが,地図とコンパスだけでも歩けるようになりたいものだ。この付近は未だ歩いていないところも多いので,機会を見て再訪したい。帰りに寄る温泉がないのが少し残念だが。
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