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Yamareco

記録ID: 7639653
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
丹沢

TTT(丹沢to高尾)

2024年12月28日(土) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 東京都 神奈川県
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
21:00
距離
52.4km
登り
4,201m
下り
4,180m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
0:21
休憩
0:00
合計
0:21
距離 2.3km 登り 20m 下り 0m
23:38
21
23:59
宿泊地
日帰り
山行
18:14
休憩
1:40
合計
19:54
距離 50.1km 登り 4,162m 下り 4,179m
0:26
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3
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4
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
行きは渋沢駅、帰りは高尾山口駅を利用。
コース状況/
危険箇所等
石砂山や石老山は急斜面のザレ場あり。
2024年12月29日 03:35撮影 by  ILCE-7C, SONY
12/29 3:35
2024年12月29日 03:50撮影 by  ILCE-7C, SONY
2
12/29 3:50
2024年12月29日 06:29撮影 by  ILCE-7C, SONY
3
12/29 6:29
2024年12月29日 06:41撮影 by  ILCE-7C, SONY
12/29 6:41
2024年12月29日 06:50撮影 by  ILCE-7C, SONY
2
12/29 6:50
2024年12月29日 06:56撮影 by  ILCE-7C, SONY
12/29 6:56
2024年12月29日 06:59撮影 by  ILCE-7C, SONY
12/29 6:59
2024年12月29日 08:04撮影 by  ILCE-7C, SONY
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2024年12月29日 08:09撮影 by  ILCE-7C, SONY
2
12/29 8:09
2024年12月29日 12:32撮影 by  ILCE-7C, SONY
12/29 12:32
2024年12月29日 14:09撮影 by  ILCE-7C, SONY
1
12/29 14:09
2024年12月29日 15:33撮影 by  ILCE-7C, SONY
1
12/29 15:33
2024年12月29日 16:07撮影 by  ILCE-7C, SONY
2
12/29 16:07
撮影機器:

感想

登り納めにハードな登山がしたくて、前からやってみたかったTTT(丹沢to高尾)に挑戦。欲張りな性格だから、ただ歩き切るのもおもしろくない、途中の夜景や早朝の富士山も撮影したいと思い、逆算して、夜中に渋沢駅を出発。まず大倉を目指す。

いつもならバスや車で移動する道のりだが、足早に歩いていく。駅前の商店街を抜けたら、早速満天の星だった。こんな星空が見られるだけでも、歩いたかいがある。歩き始めこそ寒かったが、大倉の手前でインナーだけの姿になっても全然平気だった。大倉まで50分くらい。調子はいい。

大倉から山道に入る。山道と言っても、バカ尾根と呼ばれる大倉尾根は、階段や木道がよく整備されていて歩きやすい。ヘッドライトで足元さえ照らしておけば、容易に歩けてしまう。ナイトハイクにうってつけ。バカにならない尾根だ。熊もヒルも蛇も蜂もいないこの時期は、安心して登っていられる。でも、草木のざわめきに怯えたり、ヘッドライトに照らし出された影にびっくりしたり、つくづく自分は小心者だと思う。

そう言えば、出かける時に娘が、パパ行かないでって玄関で泣いてたっけ。なんだかかわいそうなことをしたなぁと不意に反省する。カミさんも、めずらしくおにぎりを握って送り出してくれたから、感謝しなければいけない。山に入ると、なぜか人恋しくなってしまう。

歩き始めから最初のピーク・塔ノ岳まで、3時間半ほど。かなり順調。しかし、山頂で吹きっさらされたら、インナーしか着ていない体が一気に冷えた。慌ててありったけの服をまとい、お湯を飲み、カイロの封も切った。寒さに震えながら、撮影開始。夜の塔ノ岳は初めてだが、こんなにも神奈川や東京の夜景が見渡せるのかと、感動。星空ももちろん素晴らしい。都心からほど近い人気の山だが、改めて魅力を感じた。

撮影などしてたら軽く1時間。順調に歩いてきた貯金はなくなってしまう。慌てて先を急ぐ。まだあたりは暗いし、足元だけ照らしながら歩いているので、あまり稜線歩き感がない。しかし、丹沢主脈と呼ばれるこの稜線は、定番の塔ノ岳、百名山の丹沢山、そして、丹沢及び神奈川県の最高峰である蛭ヶ岳と続く、非常にダイナミックな稜線だ。

本当は、蛭ヶ岳の先で朝を迎えたかったが、手前で日の出。朝陽に染まる富士山に感動しながら、シャッターを切る。しかし、撮影してると瞬く間に時間が過ぎ、気づいたら計画の1時間遅れ。蛭ヶ岳から先はそれまで以上に急ぐ。

ところが、たびたび睡魔におそわれる。2時間くらいの仮眠しかとっていないから、無理もない。ぼーっと歩いていたら、落ち葉がシルバニアファミリーに見えてきた。これはいかんと思い、こまめに補給しながら歩いたので、1時間遅れのまま丹沢エリアを下山。続いて相模湖エリアに突入していく。

あとは高尾まで低山だけ、自宅のある調布に近づいていくのは気持ちが楽、と安易に考えていたが、現実は真逆。丹沢は、標高こそ高くても歩きやすかった。蓄積した疲労の影響もあるのだろうが、後半の低山歩きのほうがしんどかった。

振り返ってみると、石砂山〜石老山あたりが一番核心だった。登山道が不明瞭だったり、ザレ場の急斜面があったりで、気が抜けなかった。車道歩きが増えるのも、モチベーションの低下につながった気がする。嵐山もなかなかピークにたどり着かず、精神的にきついものがあった。

17時間も歩き、食料は尽き、どんどん暗くなっていく。荷物も、防寒具はもちろん、カメラに替えのレンズに三脚まで持ってきているから、結構重い。最後の城山〜高尾山は何度も歩いているはずなのに、苦しかった。下山は最短ルートの1号路を使用したが、これがまたずっとコンクリートの、疲れた脚にはやさしくない道路だったから、とてつもなく長く感じた。

結局、日帰り登山としては自分史上最も長い、50km以上の道のりを21時間かけて歩き切った。2か月分くらい歩いたような感覚である。TTTは、達成感はあるが、たいへんつらく、当分歩きたくないと思えるものだった。

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