テントが相棒、奥深さを求めて鶏冠山・池口岳周回
- GPS
- 18:41
- 距離
- 29.2km
- 登り
- 2,793m
- 下り
- 2,205m
コースタイム
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 8:53
- 山行
- 7:37
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 9:06
池口岳のルートは、踏み跡や赤テープもしっかりしているが、下りでは間違えないよう注意。
天候 | 21日晴、22日曇・晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<鶏冠山へのルート> 踏み跡は薄く、ほとんど無い。予めルートを入れたgpsがないと通行は無理と思われます。赤テープは珠にある程度。GPS上の尾根伝いのルートを参照して、ルートから外れないように歩きました。 1440m手前の登り口まで林道を行きましたが、他のルートがあるようです。崩れやすい小さい石のガレも通過しました。 <鶏冠山北峰から南峰へのルート> 岩場やガレの通過があり、スリリングだが、イヤと言うほどではない。 <鶏冠山北峰から池口岳南峰へのルート> 笹平という笹の原を通過。池口岳南峰への直前の登りは急だが、危険はなかった。 南峰から北峰へは、ガレ場の傍を通過するが、危険はなかった。 <池口岳北峰から登山口へのルート> 池口岳北峰から登山口までは、踏み跡やテープがしっかりして、登山ルートとしてもいい状態だった。 |
その他周辺情報 | 遠山郷神楽の湯(¥620)で温泉や食事を楽しめます。 |
写真
感想
<候補地>
3連休、どこに行こうか候補が沢山あった。最低2日の晴れが確保できる候補として、和名倉山・飛龍山付近など山梨の山は、直前で落選。美ヶ原・霧が峰・鉢伏山の三兄弟も天気で落選。摺古木山・安平路山・念丈岳・大島山の四兄弟は、車回収の不便さで落選。不動岳・六呂場山は、他の相棒も行きたがっていたので後回しということになった。残ったのは、女性の相棒にはちょっと荷が重いと思われるので、単独の内に入っておきたい山として、南アルプス深南部の鶏冠山から池口岳周回になった。
<装備・リスク>
予め、カシミール3D上で作ったルートをgpsに入れて、それから離れないように歩く。テントやシュラフなど冬に備えた装備にしたので、寒さ対策は万全だった。夜には、昼の暖かさとは違って氷点下になった。
朝には、雪のような結晶がテントに付着していた。
装備のお陰で快適でした。
食料は3日分を持参した。水は2.5リットルを持参したが、2日では、さらに0.5リットル欲しかった。下山したとき、最後に水を飲みきって、それでも乾いた舌は滑らかに動かない。水場は、笹平付近にあるらしいが、はっきり分からない。水音が聞こえるが谷間に降りる気がしなかった。今回、暗くなる前にテントを張る関係で鶏冠山北峰に張ったが、他には平らな所は至る所にあった。
鶏冠山は、総じてリスクも高い山と思った。
池口岳は、ルートがしっかりしているが、地元の話では、道迷いで出てこない登山者があるらしく、特に寒い時期は、要注意だ。
<見どころ>
景色は笹平と池口岳南峰付近がいい。笹平は、東に信濃俣や合地山方面、西に黒石岳方面が良く見えた。池口岳南峰付近からは、加加森山に続く光岳が手に届く位置だ。その奥には、上河内岳と聖岳の鋭鋒が、聖岳の左に続いて兎岳、中盛丸山、大沢岳と続く、その奥は塩見岳のように見えた。いずれも、行った経験があるので、感慨深い光景だ。
今回、時間が不足して加加森山は行かなかったが、来年のために取っておこう。
<総評>
鶏冠山への登りでは、何度か諦めようとした時があった。
先ず、最初に林道のみを上がったときだ。作ってきたルートからどんどん離れた。何度かの林道分岐ではルート図に近づいているかが判断基準になった。運よく、前途を遮られる結果にならなかった。
次は、最初に林道からテープに誘われて山に入った。ずるずる石が崩れる斜面を100mほど移動したが、危なくて前進を継続する気になれずに降りて林道に戻った。ずっと、林道だけで来ればよかったようだ。ケーブルを巻く枠が放置された林道地点から、標高1440mへ向かう山道へ入ってからは、前進あるのみで、もう諦めることはなかった。金網の柵を左隣に見て移動、なんとなく熊でも出そうな寂しさを感じた。
途中、ザレ場や前の見えない樹木や斜面を延々と登り、疲れに耐えた。ここまでくれば戻る気は出てこない。
日曜日朝の北峰から南峰への移動では、岩を移動するので注意しながら行動した。注意すれば、さほどのことはない。浜松からのパーティにであって会話させていただいた。人と会わない場所だけに懐かしい人にあったような気がしてくる。
池口岳は、南峰からの光岳や聖岳、信濃俣方面の景色がいい。途中、崩壊地の傍を通過するが危険性は感しない。2008年に来た時は、北峰だけで戻ったので、今回は満足だ。
池口岳からの下山は、途中の黒薙付近から東京品川の男性と一緒に降りた。明るい内に山道を降りようと、二人は走った。走った。よく、走った。下りの様子を見れば、大体分かると言われるように、男性の走りは山慣れた人の走りだった。体の向きの回転がスムーズで速い。
16時20分、登山口に降りて、大島まで車で送ってもらった。
歩いたらゆうに1時間は、疲れた体を引きずらなくてはならない。
とても、ラッキーだった。
登山も無事にすんで、品川の男性に感謝しながら、遠山郷経由で帰浜した(20時20分浜松着)。
「笹の原 疲れに霞む やまやまは 神はまします 吾を守りて」
「池口も 鶏冠もおわす 女神なる 恋こがれつつ また登り来ぬ」
「手がとどく 光石懐かし 山波は かか森越えて 君は吾見る」
疲れた体が、満足を感じている。終わってみると、疲れもなかったように良かったと思えるのが、私にとっての山だ。
山の神様に今日も感謝である! (g)
gさん、こんばんは!
2日間お疲れ様でした
鶏冠山と知っていれば、ご一緒したかったな〜
静岡百山なので行きたいと思っていましたので。。。残念です。
来年にはトライしたいと思います
直前に決まるもので、すみません。
季節のいい時に、行きましょう。中の尾根山から往復の手もあります。(g)
こんばんは。
相変わらず、凄いパワーですね。
見事な周回です。こんな山歩きに憧れます
totokさん、おはようございます。
早速のコメント有難うございます。
いつも天気をみて、候補のなかから決めるので、前もっての第一候補でないところであることもしばしばです。それでも、まえまえから思っていた山をやっといったので、満足です。季節がよくなったら、また、一緒したいです。(g)
これはちょっとマネ出来ませんね。
これだけの難コースを周回されるとは
でも、品川からの男性にも感謝ですね。
無事下山されよかった。
思い出の山行にまた一つ加わったのではないでしょうか。
次回の山行レコ待ってますよ。
寅より
寅さん、コメント有難うございます。やまはしり想い出になりました。品川の男性に会ったのは、本当に幸運です。暗い中を1時間も歩くのはつらいですから。
深い山は、疲れと反比例して満足感がありますので、行きたくなります。
又、みてください。(g)
gさん、こんばんは
見事な周回ですね。山深いところを重装備で下山は走られるとは
やはり化け物ですね 。
品川の人に感謝ですね。
higurasiさんおはようございます。
山頂で12時過ぎに来られた品川の男性が、5時間で上がってこられたとのことで、下りを4時間と見てましたが、実際は、もっとかかるようで、私が、12時30近くに出発、半分のところで追いつかれました。通常だと明るい内に付かないとのことで、そこから二人で走りました。感謝です。
登りは、20mほど離されましたが、下りで追いついて何とか汗まみれで頑張れました。はやく帰れてよかったです。(g)
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