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Yamareco

記録ID: 769681
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東海

南ア深南部縦断 池口岳〜寸又峡温泉【鶏冠山/中ノ尾根山/黒沢山/六呂場山/鹿の平/不動岳/鎌崩岳/丸盆岳/前黒法師岳】

2015年11月20日(金) ~ 2015年11月23日(月)
 - 拍手
GPS
80:00
距離
43.4km
登り
4,328m
下り
4,847m

コースタイム

1日目
山行
12:10
休憩
0:00
合計
12:10
5:10
132
7:22
50
8:12
78
9:50
35
10:25
10
10:35
5
10:40
70
11:50
50
笹ノ平
12:40
95
鶏冠山北峰
14:15
140
鶏冠山南峰
16:35
45
三又山
17:20
中ノ尾根山
2日目
山行
10:20
休憩
0:00
合計
10:20
6:00
60
中ノ尾根山
7:00
70
ヒコウキ平
8:10
115
10:05
230
13:55
25
14:20
120
六呂場山
16:20
3日目
山行
9:25
休憩
0:50
合計
10:15
6:30
0
6:30
7:20
70
8:30
40
9:10
10
9:20
220
13:00
35
13:35
25
14:00
30
14:30
125
16:35
10
南赤石林道出会い
16:45
ヘリポート跡(消火器の水場)
4日目
山行
4:45
休憩
0:00
合計
4:45
5:30
70
ヘリポート跡(南赤石林道)
6:40
55
7:35
55
8:30
60
9:30
10
前黒帽子岳登山口
9:40
35
10:15
0
10:15
ゴール地点
天候 【11/20】☁→☂ 
【11/21】☀
【11/22】☂→☁
【11/23】☁
過去天気図(気象庁) 2015年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
[往路]
■定期高速バス
新宿バスターミナル7:00発〜飯田駅着11:04
■信南交通乗合バス
飯田駅〜大島バス停[遠山郷線]
■遠山タクシー
大島バス停〜池口岳登山口 (2000円)

[帰路]
■寸又峡路線バス
寸又峡温泉郷〜千頭駅 880円/40分
■大井川鉄道
千頭駅〜JR金谷駅 1810円/70分
コース状況/
危険箇所等
【縦走路状況】
・池口岳登山口〜池口岳(北峰)
一般登山道で問題ありません。

・池口(北峰)〜池口南峰〜鶏冠山北〜笹ノ平
人が入らないのか少々荒れてます。尾根上は踏み後濃いがトラバース道は獣道が交錯していて枝尾根に入りやすいので要注意。迷ったら藪でも尾根が確実。

・笹ノ平〜鶏冠山北峰
途中下りがあるのだがここが悪路。ブッシュが生い茂り踏み跡は微妙。
土が柔らかい下りで斜面下りづらい。
途中にある鶏冠岩は左側から少し巻く様に取り付いたが、しっかりしたロープあり。

・三又山〜中ノ尾根山
踏み跡あり。途中ドーム2251mの標識あり。中ノ尾根直下は笹薮の踏み跡散乱。

・中ノ尾根〜黒山〜黒沢山
背丈以上の笹の激藪で見通しきかず逃げ場がない。縦走する人は少なく今コース1の笹の悪路。獣道をうまく利用して笹の抵抗を減らすのが良いか。

・黒沢山〜1814m峰辺りまで
背丈位の激藪。一応ピンクテープがたまにあるがセンスが悪い。急斜は少ないのが救いか。

・1814m峰〜鹿ノ平
六呂場あたりは笹はなく痩せ尾根上を歩く。急斜面の上り下りが多く天候次第では嫌らしい道であろう。最後、鹿の平まで激笹藪の笹に捕まりながら標高を一気にかなり上げる。途中目印の赤リボン多数。

・鹿の平〜不動岳〜鎌崩岳(鎌崩の頭)
膝くらいまでの笹原。踏み跡くっきり。

・鎌崩
尾根上は危険だと判断し、核心部手前の東側から巻いた。200m位かなり嫌らしい沢筋を下り尾根から尾根に移れそうな場所で2〜3乗り換える。また200m位木の根や草に捕まりながら登り返した。この辺ホールドは全部崩れ巻道もあまりお勧めできない。鎌崩周辺のGPXファイルは目安で作成しているので信用性は低いです。

核心部の向こう側に抜けたら、もう1か所崩壊地があるがそこは梯子があり簡単に巻ける。

・丸盆岳〜黒帽子岳
尾根上の分岐には目印看板あり。笹はあるが全然うるさくなく道もかなりクッキリ。こちら側は人が多く入るので問題なさそう。

・黒帽子岳〜前黒帽子岳
ずっと笹の下りでかなり滑る。踏み跡は明瞭です。

・前黒帽子〜寸又峡
一般縦走路です。看板目印多数で問題ありません。

【水場情報】
■鶏冠山への分岐〜笹の平方面の区間
途中の尾根上から5分くらい下った所。2100m付近の沢地形。GPS写真あり

■六呂場峠 
東面を下る。往復30分

■鹿の平
不動岳への登りの途中から傾斜の一番丸い沢沿いを下る。上部は激藪。踏み跡散乱。
鹿の平から往復1時間かかった。

■黒帽子岳〜前黒帽子岳
途中の林道(南赤石林道)を林道沿いの南西に行く。踏み跡あり。
(縦走路からは外れている)
途中で道の真ん中に消火器があり、『水←』 と赤ペンキで書いてある。
かなり目立つので見落とす事はないと思う。林道から沢の音が聞こえる。
高速バスで飯田駅着前〜
高速バスで飯田駅着前〜
とりあえず駅前で腹ごしらえの牛カルビ丼♪
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とりあえず駅前で腹ごしらえの牛カルビ丼♪
大島バス停。きれいな水洗トイレ有りです。
大島バス停。きれいな水洗トイレ有りです。
タクシーで20分程で池口岳登山口へ。遠山タクシーで1900円でした。
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タクシーで20分程で池口岳登山口へ。遠山タクシーで1900円でした。
池口岳避難小屋。登山口から5分程林道沿いの上にある。遠山山の会の方が綺麗に管理しているようです。ありがとうございます。
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池口岳避難小屋。登山口から5分程林道沿いの上にある。遠山山の会の方が綺麗に管理しているようです。ありがとうございます。
中はこんな感じ。畳があり普通にきれいな小屋で天井にはミニ懐中電灯が照明代わりに設置してありました。登山届けもあり。
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中はこんな感じ。畳があり普通にきれいな小屋で天井にはミニ懐中電灯が照明代わりに設置してありました。登山届けもあり。
次の日早朝。このお手製の看板が登山口です。
丁度早朝に車が1台やって来て、ここから〜光岳登山口〜光岳〜池口登山口まで周回予定の方と出会う。今回の登山で静岡100山達成だそうな。池口岳山頂まで一緒に話し相手になって頂いた。
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次の日早朝。このお手製の看板が登山口です。
丁度早朝に車が1台やって来て、ここから〜光岳登山口〜光岳〜池口登山口まで周回予定の方と出会う。今回の登山で静岡100山達成だそうな。池口岳山頂まで一緒に話し相手になって頂いた。
さすがは一般登山道。めっちゃ歩きやすい〜♪
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さすがは一般登山道。めっちゃ歩きやすい〜♪
立派な看板。
しばらく進むと看板が。写真を拡大すると真ん中に、テン場の文字が。ザラ薙は場所が分からなく。。水場標識があるらしいのですが今回は見つけられず。
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しばらく進むと看板が。写真を拡大すると真ん中に、テン場の文字が。ザラ薙は場所が分からなく。。水場標識があるらしいのですが今回は見つけられず。
ここは池口ジャンクション。右が池口方面ですね。
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ここは池口ジャンクション。右が池口方面ですね。
池口岳北峰にて相手の登山口からご一緒頂いた方に写真を撮って頂いた^^
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池口岳北峰にて相手の登山口からご一緒頂いた方に写真を撮って頂いた^^
ここが鶏冠山分岐点。写真撮り忘れましたが鶏冠山方面へは、下側が赤く塗ってある有名な沼津カモシカACの看板があります。ちなみに文字は読めません。

この分岐は十字になっていてピンクリボンや赤ペンキ多数あります。方角を間違えないように。鶏冠山へは沼津ACの読めない看板のある方向を下っていきます。

とりあえずザックを置き、池口岳南峰までピストン往復15分位。
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ここが鶏冠山分岐点。写真撮り忘れましたが鶏冠山方面へは、下側が赤く塗ってある有名な沼津カモシカACの看板があります。ちなみに文字は読めません。

この分岐は十字になっていてピンクリボンや赤ペンキ多数あります。方角を間違えないように。鶏冠山へは沼津ACの読めない看板のある方向を下っていきます。

とりあえずザックを置き、池口岳南峰までピストン往復15分位。
池口岳南峰。ここでご一緒した方は千頭山方面へ。自分は鶏冠山分岐に戻り鶏冠山方面へ。
※ここから先は一般道ではありません。
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池口岳南峰。ここでご一緒した方は千頭山方面へ。自分は鶏冠山分岐に戻り鶏冠山方面へ。
※ここから先は一般道ではありません。
稜線沿いから水の音が聞こえるところで適当に沢地形を下降し源流にて水を確保。丁度この辺。水場の標識はありません。地形図を見て緩やかな所から沢に下降した。
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稜線沿いから水の音が聞こえるところで適当に沢地形を下降し源流にて水を確保。丁度この辺。水場の標識はありません。地形図を見て緩やかな所から沢に下降した。
暫く笹の急騰を笹に捕まりながら下ると有名な笹のノ平です。ここにも水場はあるそうですが、標識もなく水場というよりは沢筋を降りて汲む感じだと思います。沢筋へは行きませんでした。
暫く笹の急騰を笹に捕まりながら下ると有名な笹のノ平です。ここにも水場はあるそうですが、標識もなく水場というよりは沢筋を降りて汲む感じだと思います。沢筋へは行きませんでした。
鶏冠山北峰。ここまでは危険な道はありません。ただひたすら膝くらいまでの笹薮漕ぎ。踏み後は濃くなったり薄くなったり。もはや獣道なのかも判別が付きません。コンパスで方向を見定めていく。が濃霧で展望なく見定めにくい。
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鶏冠山北峰。ここまでは危険な道はありません。ただひたすら膝くらいまでの笹薮漕ぎ。踏み後は濃くなったり薄くなったり。もはや獣道なのかも判別が付きません。コンパスで方向を見定めていく。が濃霧で展望なく見定めにくい。
鶏冠山北峰〜南峰は登ったり下ったりのブッシュをいく。稜線沿いは少し藪がうるさいですがどこでも踏み跡あります。写真は鶏冠岩付近に付けられたロープ。有り難く使わせていただきまーす^^
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鶏冠山北峰〜南峰は登ったり下ったりのブッシュをいく。稜線沿いは少し藪がうるさいですがどこでも踏み跡あります。写真は鶏冠岩付近に付けられたロープ。有り難く使わせていただきまーす^^
嫌らしい鶏冠岩付近を通過すると鶏冠山南峰に出ます。
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嫌らしい鶏冠岩付近を通過すると鶏冠山南峰に出ます。
尾根上はこんな感じでよく踏まれていて歩きやすい。
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尾根上はこんな感じでよく踏まれていて歩きやすい。
夕方近くになり少し霧がとれてきました。う〜ん幻想的♪
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夕方近くになり少し霧がとれてきました。う〜ん幻想的♪
三又山山頂から夕焼けをみる。三又山山頂は標識あり。直下には笹薮が開けたテント1張り分くらいの適地あり。
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三又山山頂から夕焼けをみる。三又山山頂は標識あり。直下には笹薮が開けたテント1張り分くらいの適地あり。
今日の宿泊地。中ノ尾根山頂。名刺入れのPETボトルがありました。
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今日の宿泊地。中ノ尾根山頂。名刺入れのPETボトルがありました。
山頂には広い樹林帯でテント適地あり。風も雨も防ぎ快適〜♪
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山頂には広い樹林帯でテント適地あり。風も雨も防ぎ快適〜♪
2日目も膝くらいまでの一面の笹藪。尾根沿いは快適な稜線歩き
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2日目も膝くらいまでの一面の笹藪。尾根沿いは快適な稜線歩き
気持ちいい♪
この辺はちょっと笹深い。
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この辺はちょっと笹深い。
珍しい!こんな所に標識があった。
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珍しい!こんな所に標識があった。
中の尾根山〜黒沢山間は自分の身長よりもある笹薮の悪路。ここは縦走する人も少なく笹薮から逃れようもなく見通しも付かない。道筋も殆どなく獣道っぽい所で笹薮の少ない所は利用させて貰う。基本は尾根沿いを歩く。
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中の尾根山〜黒沢山間は自分の身長よりもある笹薮の悪路。ここは縦走する人も少なく笹薮から逃れようもなく見通しも付かない。道筋も殆どなく獣道っぽい所で笹薮の少ない所は利用させて貰う。基本は尾根沿いを歩く。
黒山到着。目指す黒沢山はもう少し。この辺の藪もかなり深い。
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黒山到着。目指す黒沢山はもう少し。この辺の藪もかなり深い。
黒山の標識付近5分くらい周辺にテント適地あり。
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黒山の標識付近5分くらい周辺にテント適地あり。
黒沢山到着〜♪ここで2パーティーと出会う。この山は戸中川林道からのコースの日帰りの方が多いようだ。標識は登山口のみでやはり途中は笹薮のようだ。
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黒沢山到着〜♪ここで2パーティーと出会う。この山は戸中川林道からのコースの日帰りの方が多いようだ。標識は登山口のみでやはり途中は笹薮のようだ。
黒沢山〜六呂場峠の間。
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黒沢山〜六呂場峠の間。
たまに尾根の分岐に道しるべのある箇所もある。
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たまに尾根の分岐に道しるべのある箇所もある。
この看板下に落ちていたので直しておきました^^
北東斜面に降りれば水を汲めるらしい。水場の標識は無かったが近くに水の音がした。
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この看板下に落ちていたので直しておきました^^
北東斜面に降りれば水を汲めるらしい。水場の標識は無かったが近くに水の音がした。
六呂場峠の看板。
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六呂場峠の看板。
六呂場峠の有名な看板!これが見たかった!
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六呂場峠の有名な看板!これが見たかった!
鹿の平直下の途中のザレ場。この先鹿の平までは少しの距離だが猛烈な笹薮の急騰。踏み後は見い出せず、笹に捕まりながらの苦しい登りになる。。
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鹿の平直下の途中のザレ場。この先鹿の平までは少しの距離だが猛烈な笹薮の急騰。踏み後は見い出せず、笹に捕まりながらの苦しい登りになる。。
急騰に耐えると、、、出た〜!平らな草っぱら!これが憧れていた鹿の平でも展望はなし!今日のテント場です。
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急騰に耐えると、、、出た〜!平らな草っぱら!これが憧れていた鹿の平でも展望はなし!今日のテント場です。
戸中川方面から来た方のテントが3張りあった。この時期は夕日が落ちるのが早い。ゆっくりする暇もなく日が落ちきる前に鹿の平の水場を探しに向かう。ちなみに標識はない。
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戸中川方面から来た方のテントが3張りあった。この時期は夕日が落ちるのが早い。ゆっくりする暇もなく日が落ちきる前に鹿の平の水場を探しに向かう。ちなみに標識はない。
鹿の平の水場は沢なので水は量は豊富。源頭で汲んだ。不動岳方面へ一旦登り。沢沿いの緩やかな背丈ほどの激藪の笹斜面を笹に捕まりながら急下降15分下る。鹿の平への帰りは45分かかった。結局迷わないで往復1時間。あまりお勧めはできない。
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鹿の平の水場は沢なので水は量は豊富。源頭で汲んだ。不動岳方面へ一旦登り。沢沿いの緩やかな背丈ほどの激藪の笹斜面を笹に捕まりながら急下降15分下る。鹿の平への帰りは45分かかった。結局迷わないで往復1時間。あまりお勧めはできない。
次の日の不動岳への登り。展望はなく一面笹に覆われたこの山は踏み後はかろうじて付いている。踏み跡を見失わないように神経を使う。
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次の日の不動岳への登り。展望はなく一面笹に覆われたこの山は踏み後はかろうじて付いている。踏み跡を見失わないように神経を使う。
1時間ほどで山頂到着!久しぶりに見た串団子標識^^この不動岳存在感はバッチリで晴れていれば富士山までさぞ良い景色だっただろうな〜
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1時間ほどで山頂到着!久しぶりに見た串団子標識^^この不動岳存在感はバッチリで晴れていれば富士山までさぞ良い景色だっただろうな〜
鎌崩岳(かまなぎだけ)山頂。特に展望もなく笹薮の山頂をそのまま通過。
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鎌崩岳(かまなぎだけ)山頂。特に展望もなく笹薮の山頂をそのまま通過。
文字が読めないが鎌崩の頭?の看板だろうか?
踏み跡があるのはここまで。。ここまで来て記念撮影して引き返す方が殆どだそうだ。
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文字が読めないが鎌崩の頭?の看板だろうか?
踏み跡があるのはここまで。。ここまで来て記念撮影して引き返す方が殆どだそうだ。
記念撮影♪なんだこれは。。ホールドはほとんどボロボロ崩れ、しかも急下降しながらうねっている。これは尾根上は無理。。おまけに霧のせいで先の景色が見えない。
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記念撮影♪なんだこれは。。ホールドはほとんどボロボロ崩れ、しかも急下降しながらうねっている。これは尾根上は無理。。おまけに霧のせいで先の景色が見えない。
敗退者の多いこのルート。ここを通過して丸盆岳に行かなければ今回の縦走は完結しない。先の見えない沢沿いの斜面を200m下降し200m登り返し巻いた。鎌崩の核心部分は15分位でいけるのだが安全ルートで東側から巻いた為通過だけで2時間ロスした。ザレザレの斜面を急下降しながら尾根を2〜3乗り換え木の根っこの端っこを掴みながら当たりを付け尾根上まで登り返した。縦走ザックは重く生きた心地がしなかった。。。緊張の連続で1日分の精神力を使い果たす。
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敗退者の多いこのルート。ここを通過して丸盆岳に行かなければ今回の縦走は完結しない。先の見えない沢沿いの斜面を200m下降し200m登り返し巻いた。鎌崩の核心部分は15分位でいけるのだが安全ルートで東側から巻いた為通過だけで2時間ロスした。ザレザレの斜面を急下降しながら尾根を2〜3乗り換え木の根っこの端っこを掴みながら当たりを付け尾根上まで登り返した。縦走ザックは重く生きた心地がしなかった。。。緊張の連続で1日分の精神力を使い果たす。
鎌崩の核心部分の丸盆岳側の向こう側に登り返すと、先の道にももう1か所崩れ安い部分がある。ここは簡単に巻ける。アルミ梯子とロープがあったので使わせて頂いた。
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鎌崩の核心部分の丸盆岳側の向こう側に登り返すと、先の道にももう1か所崩れ安い部分がある。ここは簡単に巻ける。アルミ梯子とロープがあったので使わせて頂いた。
ウネウネとした鎌崩を振り返る。もうしばらくこの尾根はお腹いっぱいな感じである。通過してから晴れてきて展望がよくなった。
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ウネウネとした鎌崩を振り返る。もうしばらくこの尾根はお腹いっぱいな感じである。通過してから晴れてきて展望がよくなった。
丸盆岳山頂。標識が3〜4つある。
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丸盆岳山頂。標識が3〜4つある。
鎌崩を見ながら休憩。しばらく足腰が立たない。
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鎌崩を見ながら休憩。しばらく足腰が立たない。
雲に隠れた黒帽子岳方面。先ほどとはうって変わった気持ちのよい笹面を下る。が踏み後は笹で滑るのであえて藪を下った。
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雲に隠れた黒帽子岳方面。先ほどとはうって変わった気持ちのよい笹面を下る。が踏み後は笹で滑るのであえて藪を下った。
気持ちのよい尾根。
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気持ちのよい尾根。
南アルプス深南部 永野さんの本の表紙にもなっている素晴らしい景色。晴れていれば南アルプス有数の展望♪ここに来て良かったと思う。
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南アルプス深南部 永野さんの本の表紙にもなっている素晴らしい景色。晴れていれば南アルプス有数の展望♪ここに来て良かったと思う。
カモシカ平
カモシカ平のコルの部分。絶好のテント場。
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カモシカ平のコルの部分。絶好のテント場。
1900m付近、等高尾根と黒帽子岳の尾根分岐。
丸盆岳から先は今までのルートと違い親切に看板のあるルート。
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1900m付近、等高尾根と黒帽子岳の尾根分岐。
丸盆岳から先は今までのルートと違い親切に看板のあるルート。
バラ谷の頭方面への分岐。
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バラ谷の頭方面への分岐。
黒帽子岳山頂にはおなじみ串団子の標識。
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黒帽子岳山頂にはおなじみ串団子の標識。
300名山GET〜♪
次に目指すは前黒帽子岳。写真は途中の南赤石の廃林道。今は途中崩れており一面芝が生えてきているが自然にだいぶ戻ってきている。
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次に目指すは前黒帽子岳。写真は途中の南赤石の廃林道。今は途中崩れており一面芝が生えてきているが自然にだいぶ戻ってきている。
林道であった痕跡がたまにある。
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林道であった痕跡がたまにある。
黒帽子岳から降りてきて、林道分岐を南西に下ると有名な水場。目印は消火器と倒木にかかれた『水←』の文字。絶対分かるようになっている。水場はここから左の斜面に踏み跡がバッチリある。
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黒帽子岳から降りてきて、林道分岐を南西に下ると有名な水場。目印は消火器と倒木にかかれた『水←』の文字。絶対分かるようになっている。水場はここから左の斜面に踏み跡がバッチリある。
2〜3分も下るとすぐ源頭で湧いている。もしここが枯れてもすぐ真下の沢沿いからたっぷり湧いていた。今日はこの廃林道の芝生で宿泊。フカフカで暖かい。
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2〜3分も下るとすぐ源頭で湧いている。もしここが枯れてもすぐ真下の沢沿いからたっぷり湧いていた。今日はこの廃林道の芝生で宿泊。フカフカで暖かい。
次の日1番で前黒法師岳。ここまでは笹薮の道。
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次の日1番で前黒法師岳。ここまでは笹薮の道。
ここからは一般縦走路です。道はめちゃくちゃ明瞭。久しぶりの一般登山道にスピードも気分も上がる♪しかし歩きやすい。
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ここからは一般縦走路です。道はめちゃくちゃ明瞭。久しぶりの一般登山道にスピードも気分も上がる♪しかし歩きやすい。
ケータイOK!この後ろにソフトバンクOKの看板もあった。
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ケータイOK!この後ろにソフトバンクOKの看板もあった。
ちゃんとした標識。
ちゃんとした標識。
丁寧に分岐にも標識!当たり前か^^
丁寧に分岐にも標識!当たり前か^^
途中何回か使われていない林道を通過する。ちゃんと正規ルートで目印がある。
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途中何回か使われていない林道を通過する。ちゃんと正規ルートで目印がある。
昔使われていたのであろう。窓ガラスが割れ、お泊りは夏の天気の良い時ならいけるかな?
昔使われていたのであろう。窓ガラスが割れ、お泊りは夏の天気の良い時ならいけるかな?
有名な看板。ここも正規ルート沿いです。
有名な看板。ここも正規ルート沿いです。
この整備された石畳跡に家があったのであろう。
この整備された石畳跡に家があったのであろう。
ようやく下山!前黒帽子岳の登山口看板。
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ようやく下山!前黒帽子岳の登山口看板。
ここからは寸又峡までずっと林道沿いです。
ここからは寸又峡までずっと林道沿いです。
10分程で一般車通行止め看板。ここから寸又峡までは40分程。
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10分程で一般車通行止め看板。ここから寸又峡までは40分程。
観光客向けの看板。
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観光客向けの看板。
ここは観光地。いきなり山の中から観光地に来て人の多さにビックリ・。
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ここは観光地。いきなり山の中から観光地に来て人の多さにビックリ・。
有名なスポットで写真撮影!お疲れさまでしたぁ!!!!
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有名なスポットで写真撮影!お疲れさまでしたぁ!!!!
美女づくりの湯でツールツル♪あふん♪
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美女づくりの湯でツールツル♪あふん♪
千頭駅でお蕎麦など。
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千頭駅でお蕎麦など。
東京まで頑張ってかえりまーす!最後まで有難うございました!
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東京まで頑張ってかえりまーす!最後まで有難うございました!

感想

実はこのコース、去年一回鶏冠山で敗退している。その時は聖岳から登ってきて、加々森山〜池口と通過してきたのだが、あまりにも道も不明瞭で水場もどうしたら見つけるのか知識も乏しく、水切れからの不安感に駆られ池口岳から下山してしまった。その分思いも募りリベンジ山行である。

このコース全体を通して笹薮多く、深南部でも比較的歩かれているコースは標識は無いが踏み跡は濃く付いており地元静岡の登山者数パーティーと出会った。皆それぞれ工夫していて迷いやすい尾根分岐には目印のハンカチを巻いたり、同じコースを何度も来ている様な方々が多かった。

途中、マイナーなコース上はもはや背丈以上の笹薮に覆われ見通しがきかない。
踏み跡があるように思えるがそれは獣道なのか何なのか判別がつかず、少しでも歩きやすい笹の薄い道筋を見出し獣道もドンドン利用させてもらいながらの歩行になった。結構笹に埋もれた太い倒木と岩が多くつまずく事が多くスネは傷だらけになった。特に笹薮の下りはよく踏まれた道筋は逆に土で滑り軽い転倒が多く、逆に多少の笹薮の中を笹に捕まりながら下るようにして降りた方が楽な気がした。
道中天気が悪く濃霧の日もあり、こういう日はルートファインディングにおおいに苦労し、気付かず支尾根に入ってしまう事もあったがこういう日の方がコンパスを使ったり時々立ち止まってどこを歩いたら良いのか考えたり、冒険心をくすぐられ何故かドキドキワクワクするのである。辛かったがプチ道迷いくらいが一番本来の登山をしているようで今思えば楽しかったと思えるようになった。

核心の鎌崩は尾根上は自分の力量では辛く、200m位下って200m上って巻いたのだがこれが大失敗。2時間半かかってしまった。
ボロボロ崩れる沢筋をかなり嫌な思いをして慎重に慎重に下る。途中沢地形でこれ以上は下れないというところにぶち当たると少し戻り尾根を2〜3回乗り換え適当な所で木の根っこに捕まりながら登り返した。おかげで気力はなくなり散々な1日になった。

一番ヤブが酷いのは、中ノ尾根〜黒沢山〜六呂場峠間であった。特に黒山〜黒沢山付近は逃げ場がなく猛烈であった。天候次第で雨や朝露の多い日は自分が洗車されているような感じになり大変かもしれない。というか実際初日で靴の中は既にびしょ濡れであった。
一方で中ノ尾根山、黒沢山、丸盆岳と人の少ない秘峰と言われる山域の景色は深南部でも有数の景色であり他の山域では決してみる事のできないような初めての景色に感動した。今度行くなら縦走ではなくもっとピンポイントで訪れたいと思う。

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コメント

お疲れ様です
kaisei1027さん、初めまして。

凄まじいルートですね。
鎌崩突破してますし
鎌崩前後の画像とキャプションだけで手に汗握ってしまいましたよ!
地元が水窪の職場の先輩が鎌崩にチャレンジしたいそうで、よく話を聞いていたのですが…。想像以上の恐ろしい場所ですね。

それにしても、カモシカ平は美しい所ですね。
カモシカ平に行ってみたくなりました。
元々今週末に黒法師岳に登る予定だったのですが、計画変更して丸盆岳にしようかな〜。

縦走お疲れ様でしたjapanesetea
2015/11/25 20:08
Re: お疲れ様です
usofuyu様
早速書き込み有難うございます。実は自宅が東京なので中々アプローチが難しく去年いきなり水を切らせ尾根を間違い気力を失くして鶏冠山で敗退してます。練りに練ったリベンジ登山でした。地元が静岡の方がうらやましいです
写真通りせっかくの3連休天候が悪く終始雲に覆われていた天気ばかりでした。これが天気が良ければもっと最高の景色が味わえたかもしれません。

鎌崩は山レコでも尾根上をロープで突破した記録が幾つかありますが情報少なく皆さん写真撮影だけして帰る方が多いみたいですね。私はクラミング経験はなく単独なので安全度の高い巻道コースで行きました。最近発行されたNHKの放送局長さんが出した深南部の専門書には難易度の低い攻略法が載っているそうです。縦走中に知りました。
ただちょっと縦走ザックなのでバランスが難しくチェーンスパイクかピッケル位あった方が良かったかもしれません。記録が少ないので参考になればと思い山レコに記録を上げてみました。
私の歩いたコースからだと核心部が下りなので逆コースから行った方が難易度は低いと思います。

人も看板も山頂以外殆どなく、頼れるのはコンパスと地形図だけ、水も沢に降りて汲んでサバイバル的な要素が強かったと思います。その分良い景色と展望に出会えた時の感動は深いものでした。最後に一般登山道に出た時の安心感も一塩でたまにはこういう山も良いかもしれません。

黒帽子岳は300名山。丸盆岳は深南部の表紙になっている展望、どちらも秘峰で個人的には両方お勧めです

是非是非、そのうち両方チャレンジしてみて下さい。快適な笹原歩きとなると良いですね〜
2015/11/25 21:26
見事に計画通り!
kaisei1027さん、こんばんはpaper
池口岳までご一緒させて頂いたものです。
パッとしない天候の中、話の合う方とご一緒出来て良い時間を過ごさせて頂きました
一日目のどんよりとした天候でどうなる事かと思っていましたが、天候も回復して素晴らしい深南部縦走でしたねgood

僕の方も無事に静岡百山を達成する事が出来ました
来年もこの山域を歩いていると思うので、またどこかでお会い出来たら良いですね!!!

写真で一つだけ気になった点が...。
前黒のケータイOKのペイント初めて見ました。そのような事は木に書く事ではありませんので僕には落書きにしか思えませんでした
2015/11/25 21:09
Re: 見事に計画通り!
kaikaireiさん

おー素早い反応有難うございます!良くヤマレコで○○さんと出会いました〜。なんて書き込みを見るのですが自分がそうなるとはまさか思いませんでした こちらこそ魅力的な話しで盛り上げてご一緒させて頂いてありがとうございました。あの時出会えて情報を頂けたことはかなり大きいと思います。おかげで心の不安感が軽くなったのを思い出しました。

鎌崩は自分の少ない登山経験の中で史上最大の難所で霧で先が見えなく実は足に震えがきてました。よくあんな所を尾根でいけましたね。もう1度やるかと言われれば絶対行きたくないです(笑 それこそピッケルが欲しかったかも。

そしてkaikaireiさんも静岡100山改めておめでとうございます!!あれだけ有名な光岳を最後にとっておいた事、かなりやりますね〜 山レコ拝見させて頂きました。お互い魅惑?なルートを達成できて本当になりよりです。

そして密かに深南アルプスマニア(廃マニア)仲間として計画楽しみにしています。応援させて下さいね〜!
そういえばケイタイOKの赤ペンキ2か所ありました。良かれと思った方がいるのでしょうか。あれはやりすぎですよね。

そのうちサボりそうですが、ちょくちょく過去の山行も記録して行きたいと思います。
最後に。。。良かったら友達申請お願いします

それでは〜またお会いしましょう!
2015/11/25 21:48
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