北岳・池山吊尾根・夜叉神・2日間
- GPS
- 32:00
- 距離
- 32.0km
- 登り
- 3,479m
- 下り
- 3,479m
コースタイム
- 山行
- 9:25
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 9:30
- 山行
- 11:53
- 休憩
- 3:00
- 合計
- 14:53
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
芦安山の神ゲートで平日は通行止めになります。 帰りの山の神ゲートは閉まってましたが中にから開けれると案内有りで自分でゲート開けて出れました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストはこの入口にはないので事前に山梨県警へ登山届けを提出する。 南アルプス林道、夜叉神ゲートは歩行者用通路があります。 夜叉神トンネルの入口はシャッターが閉まってますが、左側のドアから入れます。 この時はトンネル内凍結はありませんでした。 観音経トンネルは少し凍結ありました。 トンネル内には照明はなくライトが必要です。 その先の道路で大きな氷が落ちてましたので上からの落氷に注意が必要です。 鷲の住山入口から野呂川発電所まで登山道は凍結もなく夏道です。 利用者も少なく踏み跡が明瞭でない場所も有り注意が必要です。 吊り橋から県道南アルプス公園線まで登りで岩場のトラバースで大きな荷物では苦戦する場所が1ヵ所あります。 南アルプス公園線をあるき沢橋まで道路トンネルは凍結ありません。 池山吊尾根は池山御池小屋の手前から雪道になります。 城峰まで地面が出ている所もありますがその上は完全な雪道です。 樹林帯は積雪50兪宛紊任垢この日はトレースがありました。 稜線(砂払〜八本歯の頭)は積雪少ない所と雪道トレースにより困難な所はありませんでした。 八本歯の頭〜八本歯のコル ここは岩場の危険箇所で雪が付いているが岩場の下りは滑落注意。 トラバースでは少ない雪の踏み抜きで滑落注意。 八本歯のコル〜トラバース分岐〜吊尾根分岐 積雪は少なめで梯子が出ていました。 吊尾根分岐〜山頂 雪斜面のトラバースがあるが危険な状況ではない。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
防寒パンツ
靴下
アウター手袋
予備手袋
防寒着(ダウン2着)
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
軽アイゼン
14歯アイゼン
ピッケル2本
スコップ
非常食
調理用食材
調味料
コッヘル
食器
調理器具
ガソリンストーブ
アルコールバーナー(予備)
アルコール燃料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
ポール
テント
テントマット
厳冬期シェラフ
ヘルメット
スノーシュー
ストック
椅子
ソフトシェル
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感想
2016年初登りを1月3日〜4日の2日間で気象予報に合わせていくつかの計画をしていました。
元日の天気予報では南アルプスは晴れ予報。
第一候補の北岳に向かう計画で1/1山梨県警にメールにて登山届けを提出。
当日、天気予報確認して好天でなければ中止するつもりでしたが、風も弱く穏やかな天気という絶好のコンディション。
1日目は時間にゆとりがあるので夜叉神駐車場に7時00分。
朝の冷え込みもない時間のスタートで厳冬期の山に向かう感じではない。
道路歩いて長いトンネルを2つ抜けると真っ白な稜線が見えた。
青空で気持ちいいスタート。
しかし荷物が半端なく重い。
鷲ノ住山入口まで1時間8分でここまでは順調。
ここから登山道に入ると背負ってる荷物の重さで足元がよろけて焦る。
鷲ノ住山から急下りで野呂川発電所の吊り橋を渡ると県道南アルプス公園線に出る前にちょっとした岩場登りで時間がかかった。
道路に出た時に下山してきた方に挨拶してお話をすると、雪は少なくトレースも明瞭とのこと。
あるき沢橋に着くと本格的な登り登山道が始まり、20分も歩けばバテバテでこのままこれ背負ってどこまで行けるかな〜って不安に思うくらいにペースダウン。
途中から雪道になり登りではアイゼンなくても大丈夫そうだが、持ってきた軽アイゼンを付けて歩いた。
あるき沢橋から3時間15分もかかって池山御池小屋に到着した。
小屋前に先行者一人、そのあと二人下山してきた。
時刻は13時過ぎなので小屋に入り昼御飯に餅入りうどん作って食べてエネルギー補給。
小屋の中に帰り用の水1.5リットルをデポして出発した。
出発は13時53分、2時間位を目安に幕営地を目指した。
城峰通過14時49分。
樹林帯の登りがきびしくアイゼン付けようか思ったが2530段佞蠅卜匹気修Δ幣貊蠅鮓つけると荷物を下ろしてスコップで整地してテントを張った。
その場所は風もなく寒さも程々。
まだ明るいのでテントの外でお湯沸かして焼酎お湯割り。
気温は暖かいけどマイナス5℃、それなりに寒いから温かい飲み物が嬉しい。
この時のために担ぎ上げた食材を次々と焼いて食べる飲むで今年の初登り初テントをお祝いするように楽しんだ。
暗くなったのでそろそろテント入ろうと、ソース焼きそばを最後に楽しい宴を終わりにした。
夜中の中途半端な時間に目が覚めてからなかなか寝付けず、翌朝4時起きの予定が寝過ごしてしまい4時50分起床。
テントに必要ない荷物は残して出発準備、5時47分暗い中をライトつけて山頂へ向かう。
少し進むとテントが1張あった。
森林限界を超えると風も出てきたのでバラクラバで頬を暖める。
ボーコン沢の頭まで上がる頃には空も明るくなってきた。
八本歯の頭への途中で日の出を迎えた。
富士山とボーコン沢の頭の間から見えた日の出は感動的な時間。
目の前で間ノ岳の稜線をピンク色に染めると自分の足元の雪まで染まった。
この景色は山に泊まらないと見れない絶景!
登頂前にテンション上がる!
セルフ撮りをしたり辺りを見回してゴールデンタイムを楽しんだ。
寝坊したので時間は遅れているので先を急ぐ。
八本歯の頭に7時39分。
ここからコルまで緊張感のある区間。
後ろ向きで下る岩場をアイゼンの前爪とピッケルで降りる。
滑落したら終わる難所の通過は久々に痺れた!
八本歯のコルに7時57分。
ここから山頂まで登りは体力勝負。
大樺沢から風が冷たく、冬山らしくなってきた。
トラバース道分岐を8時29分、ここからの間ノ岳は絶景。
雪道に梯子階段が出ている所もある。
吊尾根分岐に着くと西側から冷たい強風で厳冬期らしくなる。
山頂へ向かう最後の上りを体力ふり絞り歩いた。
北岳山頂手前でトレースは裏側の岩場と右側の稜線の2つに別れたので右側の真っ白な道を山頂へ進んだ。
北岳山頂に登頂9時07分。
雪に覆われていてもベンチが見えてる山頂は穏やかな雰囲気。
この時期に登頂できた感動に気持ちは高ぶる。
風の弱い場所を探してベンチの前に荷物を下ろして休憩する。
北岳での晴れた景色は久々で懐かしく初登頂の時を思い出す。
この時のために持ってきた霜降りの肉を出してガソリンストーブで温めたコッヘルで焼いた。
穏やかな天候で手袋を外した手は3000メートル以上なのに素手で行動できた。
うどん作って食べてると登ってくる人影が見えた。
昨日、小屋前でお話ししたソロの方でした。
静かな山歩きで久々に人にお会いしたので話が弾みました。
自分よりもはるかに若い登山者で縦走予定を強風のためピストンとのことでした。
下山も同行して稜線終わりまで一緒に行動しました。
テント場所に戻って撤収して荷物まとめて帰り準備して下山すると先程の方が来て再開。
その方は小屋泊まりでもう1日の予定を自分の提案で夜叉神まで一緒に行くことになりました。
城峰に13時42分。
池山御池小屋でデポした水を回収して15分の休憩。
14時27分に小屋出発。
道は少し雪があるためハイペース下山は難しく、テントを背負った重い荷物と度々出てくる倒木に苦戦しながらも途中から夏道になった登山道を下ると沢の音と共に道路が見えてきて、あるき沢橋に15時44分。
ここからの退屈な林道歩きも同行者のおかげで話をしながらあっという間でした。
野呂川発電所の吊り橋を16時15分。
この先の地獄登りが始まった。
鷲ノ住山まで標高400メートル以上を登る急坂に1日歩いた身体の最後の力を振り絞る。
途中で数回の休憩しながら鷲ノ住山辺手前で薄暗くなったのでライト点けて歩いた。
南アルプス林道に17時43分。
道路に出ると先程までの辛い登りから解放された喜びで二人とも笑顔になった。
ここから道路歩いて1時間ちょっとなので始めは元気よく歩けたが次第に蓄積された疲労と戦いながら気力で歩く。
観音経トンネル、夜叉神トンネルを抜けて登山口の夜叉神駐車場まで戻ってきた。
山頂から一緒に歩いた同行者と握手して無事下山を喜びました。
時刻19時02分。
暗くなった駐車場で車に戻って荷物を載せて帰り準備。
同行者の方を最寄りの駅まで送って帰宅しました。
暖冬と言われる厳冬期登山、少し物足りなさを感じたのは確かですが無事に帰って来るとこができた事に感謝です。
厳冬期の北岳を計画して晴天に恵まれて登頂することができた事、楽しく新年初登りができた事、思わぬ出会いから一緒に歩いた同行者との過ごした時間、この山行を実現することにサポートしてくれた人全てに感謝します。
今回の山には素晴らしい感動を頂きました。
コメント
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gakubitoさん
送って頂いた者です、その節はお世話になりました。お陰様で楽しい山行になりました。またどこかでお会いできるのを心待にしております。今年もどうぞご安全に!
こちらこそ、楽しい時間をありがとうございました。またお会いしたいですね!
お互い気をつけて楽しい山行を。
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