光岳〜池口岳〜加加森山


- GPS
- 23:28
- 距離
- 31.7km
- 登り
- 2,751m
- 下り
- 2,735m
コースタイム
- 山行
- 8:16
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 9:10
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 8:11
天候 | 1月9日(土):快晴! 1月10日(日):快晴! 1月11日(月):晴れ→快晴! |
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過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※簡易トイレあり ※登山ポストは登山口より1kmほど手前の林道池口線の入口にありました |
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース状況】 ●コース全般 ・池口岳登山口〜ジャンクション手前の2156ピーク付近までは テープ・リボンの類は豊富にあります。 ジャンクション〜光岳間はそれまでとは打って変わって極端に目印は減ります。 ・積雪は標高2000m付近から付き始めます ・アイゼンは登りの池口岳のジャンクションから使用。下りは標高2000m付近で 外しました。ピッケルは使用せず。 ・3日間を通して誰ひとり・動物一匹たりとも会いませんでした。 ●池口岳登山口〜黒薙 登山口(標高1060m)から緩やかに登っていきます。しばらく歩くと 標高1400m付近で平坦な面切平と呼ばれる場所にでます。 面切平を過ぎると登山道は斜度を上げ始め1561ピークまで登りつめます。 やがて下草の植生が笹へと変わり始め樹林の隙間から空が覗き明るくなり始めると 南側(進行方向右手)が大崩落した箇所へと出ます。ここが黒薙(標高1837.5m)です。 ナギの縁を進んでいくと眺望が開け池口岳や鶏冠山が見られます。 ●黒薙〜池口岳 黒薙を過ぎると顕著な尾根筋をアップダウンを繰り返しながら進みます。 利検沢の頭(1902m)、幕営適地のザラ薙平(1971m)と小ピークを経て、 ザラ薙を通過し、標高2000m付近から急登が始まります。 2156mピークを過ぎるとロープの付いた場所が2か所あります。 鞍部から高低差150mほどを一気に急登するとジャンクションへと至ります。 ジャンクションから南にさらに登り広い鞍部に出てからもうひと登りすると 池口岳(北峰)に到着です。 ●池口岳〜加加森山 ジャンクションから西にルートを分けて高低差100mほど急斜面の下りとなります。 この付近道を失いやすい感じでした。 その後、痩せ尾根に出て加加森山との鞍部(鹿ノ平)までゆっくり下っていきます。 鹿ノ平から緩やかで広い尾根筋を登って行くと、明るく開けた枯れ木が乱立する 倒木帯へと出ます。ここから密林の中をもうひと登りすると加加森山山頂に到着です。 鞍部の鹿ノ平からは高低差およそ260mとなります。 鹿ノ平から加加森山までは随所に幕営適地あり。 ●加加森山〜光岳 加加森山を過ぎると2430ピークと小ピークを経て諸河内ノ頭(2381m)まで、 樹林帯の中をアップダウンを繰り返しながら進みます。 尾根筋を意識して、たまにあるテープ・リボンの類を拾いながら、 樹林の中の通過できるスペースを探していく感じでした。 諸河内ノ頭(2381m)から進行方向を変え、 光岳との鞍部まで高低差120mほど大きく下ります。 鞍部から光岳の稜線に乗るまでの区間が核心部。 目印が少なく広い斜面の後にかなりの急登が続きますが、 この付近は尾根筋が判然としないためとてもわかりづらかったです。 標高2400mまで急登すると稜線に乗り、2430m付近で視界が開けます。 後は明確な尾根筋を追って行けば、光岳、光石、加加森山・池口岳方面の 分岐の標識に当たり、程なく進むと光岳山頂に到着です。 |
写真
感想
komemame未踏の光岳。
日帰りだと一般的には夏季に易老渡からの往復となりますが、
ボクは既に同じルートから登っているし、
夏まで待って同じルートを登るのもなぁと思っていました。
何より、易老渡に通じる悪路で名高い市道南信濃142号線は
いつ通行止めになってもおかしくありません。
現に今シーズンは昨年の秋以降、路肩決壊のため、
北又渡発電所より先は例年であれば冬季はクルマのみ通行禁止ですが、
今シーズンは徒歩での通行もダメ。
畑薙から茶臼経由は、昨年の年末に上河内に登ったし…。
では、今年の寡雪を逆手にとって、
例年だと入りづらいようなルートでアプローチしてみるのはどうだろう。
ということで遠山郷から池口岳、加加森山経由で光岳を目指すことにします。
予想通り雪は少なく、池口岳手前まではほとんど雪がありません。
あわよくば光岳小屋まで1泊で行けちゃうかもなんて軽口を叩いていましたが、
池口岳手前の急登から雪が付き始め、ルートも分かりづらくなり
1日目は加加森山までたどり着くのがやっと。
2日目も加加森山から光岳までの往復でいっぱいいっぱい。
しかし、その分光岳の山頂にたどり着いた時は嬉しかったなぁ。
今回の山行は3日間誰ひとりとも会わず、動物一匹も見かけず、
深い南ア深南部を味わうことができ、本年の初登りは充実したものとなりました。
今シーズンの年末年始の山行は雪は少なかったですが、天候には本当に恵まれました。
やっと行けました!光岳。
距離的にも精神的にも遠く、遠く…
いつか、いつか、、と思いながらなかなか行けませんでしたが、
danyamaが計画してくれて、念願叶いました。
登頂したときの嬉しさといったら!!!
しかも天気もよかったし、人っ子一人いなくて、
なんと百名山をひとりじめ♪
このうえない至福のときだったなぁ。(しみじみ)
とはいえ、ここまで来るのはやっぱり大変でした。
あわよくば一泊でなんて考えがありましたが、
ぜんぜん甘かったです。
最初は雪がまったくなく、冬靴&重い荷物が堪えた…。
雪がつきはじめてから、だんだんと疲れが出はじめました。
当初、光小屋までという予定にしていましたが、
途中で加加森山までに変更。
しかし、それでも気が遠くなるくらい先に感じました。
加加森山のぜんぜん手前で、平らな場所を見るたびに
「ここでテント張りたい」と何度思ったことか。
しかも前日の睡眠不足もあり、眠くて眠くて。
歩きながら一瞬眠って夢まで見ていました。
そして、クタクタになりながらテントを張って
スコーンと寝ようと思ったら、
眠いのに、寒くて寒くてぜんぜん眠れない。
いつもは雪の上でもぬくぬくで眠れてしまうのに、
どうしちゃったんだろうか??
そんなもんで、翌日起きてもぼーっとしていて、
朝ごはんを食べて、温かい飲み物を用意しようと、
水づくりをしているうちに、睡魔が襲ってきて、二度寝・・・。
予定していた時間をかなりオーバーして、
光岳へ出発したのでした。
この日、気温は低いものの、天気は上々。
なかなか近づいてくれない光岳でしたが、
途中、途中の樹林のすき間から見える
南アルプスのきらきらした山々に元気付けられました。
そしてあと少しで山頂!というところまできてからは、
「あぁ、とうとう来たんだぁ、来ちゃったんだぁ」と、
気分もじわじわ盛りあがり。
ようやく山頂に到着したときは
思わず「やったー!」と声をあげてしまいました。
あまり眺望もなく地味地味と聞いていた光岳は、
ぜんぜん地味なんかじゃなくて、
聖も富士山もどーんと見えたし、
ほんとにほんとにサイコーでした!
今年初の山登り、大変だったけど、
幸先のよいスタートを切ることができました♪
(danyamaにも感謝!!!)
2016年も安全に、でもチャレンジもしながら山を楽しみたいと思います。
おしまい
dan/kome さん
こんばんは。
まずはkomeさん「遠い」テカリに初登頂おめでとうございます。
いやー、凄い!尊敬!羨ましい! この3ワードしか出てこないっす。
今回の3連休、お二人のことだから何か絶対サプライズ企画があるなと、レコを待ち伏せ?してました(笑)。
しかし、こんなコースは想像だにしませんでした。
いや、私など全く未踏のエリアで、具体的な大変さなど知る由もありませんし、語る資格さえないのですが・・
日本に南アルプスファンが何万人も?いる中、3連休に誰一人歩いていないということが、サプライズに値する山行である証左です。
確かに寡雪という助けはあったにせよ、トライする勇気(さらに言えば体力)を称えたいと思います。
遅れ馳せながら、今年も宜しくお願いします。
tsukadonさん
こんにちは。
こちらこそ今年もどうぞよろしくお願いします〜!!!
ありがとうございます!
年明け一発目から、しかもこの季節に、
まさか自分でも光岳行くと思ってもみませんでした〜。
いけるのか、行けないんじゃないか、、と、
歩きながら頭の中は弱気な思いがずぅっと、ぐるぐると渦巻いていました。
これ以上雪あったら、心折れて歩ききれなかったかも・・・。
ほんといいタイミングで登れて、
2016年、幸先のいいスタートが切れました。
tsukadonさんのおっしゃるとおり、
人気の南アルプスであり、百名山でもある光岳、
しかも連休のお天気のいい日に、人っ子ひとり会わないって
すごいこと!…あらためて自分でもびっくりです
がんばると、いいことってちゃんとあるんですね〜
2016年、tsukadonさんにとって素敵な山登りができる一年になりますように。
おもしろいレコも楽しみにしています
danyamaさん、komemameさん、こんにちは
南ア深南部らしく静かな山行でしたね
komemameさん、光岳登頂おめでとうございました。
いよいよお二人の100名山も終わりに近づきましたね
(もう今年中に達成ですねww )
お疲れさまでした。
このコース、実は私も今月末に行こうかなと計画してましたが、お二人でこの日程ということは・・・再検討が必要になりました(笑)
yama_poundさん
こんにちは
今年もよろしくお願いします〜。
遠い、遠い光岳いってきましたぁ〜
新年早々、がんばりました!
祝福いただき、心からうれしいですっ
ありがとうございます!
このコース、このタイミングはラッキーでした!
歩き始めは雪がまったくなくて、しばらくして雪がつき始め、
さらにいくと深い雪になっていき・・・と、
長い距離ですが変化がけっこうあったので、
飽きずに、そしてがんばって歩き通せたのかもしれません。
yama_poundさんは連休北岳にいってらしたんですね!
すごい重い荷物であのコース、すごすぎる!
でも奈良田から運動靴は正解ですね。
私も年末に歩きましたが、帰りの林道は修行のようで、
足がボロボロになりました
今年もお互い楽しく山登りしましょうね
難コースの克服、おめでとうございます。池口〜光岳のコースは積雪期は長いザイルが必要なのでは?と山仲間が言っていました。1月の時点ではいかがだったんでしょうか?ルートファインディングは相当難しいレベルなんでしょうか?
gorotsukiさん
こんにちは。
コメントいただきありがとうございます。
う〜んスミマセン、ザイルが必要かどうかについては、
その時の雪のコンディションによりますし、
ルーファイのレベル感も個人の経験や主観に依るところや、
GPSの有無で大きく変わるのではっきりとしたことは言えません…。
それを前提に聞いていただければと思っております。
ボクたちが行ったタイミングではザイルを使用する必要はありませんでした。
これは今年が例年になく寡雪だったからかもしれません。
ルーファイに関しても池口岳まではリボンやテープが頻繁に付いていますし、
その後も少し分かりにくいところはありますが、
ポイントポイントで進行方向をちゃんと確認できれば、
基本は尾根筋なのでそんなに大怪我はしないと思います。
少しでも参考になると良いのですが。
もし行かれるのであれば、充実した山行になることをお祈りしています。
コメントありがとうございました。
4/23-4/24にかけて、池口登山口から行ってきました。当初の目標は光岳小屋までの往復でしたが、加加森山と諸河内ノ頭(2381mのところ)あたりで、軟らかい雪が踏み抜けになってなかなか進めなくて、(スノーシューを持っていけば、と後悔)、時間を要しました。光小屋までは時間的に行けそうもなかったので、自分としては以前に光岳側から諸河内ノ頭方面に下って、登り返す鞍部までは行っているので、今回そこの鞍部まで行って折り返せればいいと考えを変えて、諸河内ノ頭にテントと荷物のほとんどを置いて、諸河内ノ頭から光岳方面へ向かう急な下りを身軽になって、注意深く下りてなんとか目的のところまで達して、満足して諸河内ノ頭まで引き返してそこでテント泊しました。2日目は自分の作った雪の上の深い踏み跡のおかげて、そこの上を歩くと踏み抜きもほとんどなく、ルートファインディングのストレスもほとんどなく、池口登山口まで戻ってこられました。タフでしたが楽しかったです。詳細な記録ありがとうございました。改めて見させていただき、また感動いたしました。
gorotsukiさん
こんにちは。
おおっ、早速行かれたのですね〜。
当初の計画通りとはいかなかったようですが、
光岳〜池口岳間をつなぐこともでき、充実した山行だったようで何よりです。
この時季の雪の量と状態がどんな感じだったのかが気になります。
山行記録をアップされるのであれば、ぜひ拝見できればと思っております。
コメントいただきありがとうございます!
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