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Yamareco

記録ID: 812503
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
志賀・草津・四阿山・浅間

ラッセル地獄、日没で万事休す(根子岳〜四阿山)

2016年02月11日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
11:43
距離
13.0km
登り
1,157m
下り
1,159m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:22
休憩
1:22
合計
11:44
7:35
22
スタート地点
7:57
8:36
46
9:22
9:23
114
11:17
11:50
92
13:22
13:28
117
15:25
15:25
32
15:57
15:57
15
16:12
16:14
27
16:41
16:41
52
17:33
17:34
105
19:19
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2016年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
菅平牧場管理事務所から1匆爾涼鷦崗譟
コース状況/
危険箇所等
○駐車場〜管理事務所間の私道の路肩は駐車禁止(除雪されているが、強風で吹溜りができると通行できなくなる。当日も車が立ち往生してスコップを探している人がいました。)。

○管理事務所に登山ポストとトイレあり(本来のトイレは鍵がかかっていて使用できないが、隣に簡易トイレが設置されていた。)。

●菅平牧場管理事務所〜根子岳
 トレースが無くても、晴れていれば真っ直ぐ頂上を目指していけば問題なし。ただし、ワカンだと所々踏みぬき苦労する。

●根子岳〜四阿山
 根子岳直下の大岩の通過が最大の難所。ワカンからアイゼンに交換。向かって左側を通過したが、岩や木の根の雪を払って足場を確保し、試行錯誤を繰り返しながら慎重に下る。
 コルに向かっての下りは、四阿山を正面に見上げながら雪原を一気に下る。アイゼンのまま下ろうとしたら腰まで踏みぬき、再びワカンを装着してのラッセル。
 コルからの登り返しもかなりの急坂で、雪壁を崩しながらの体力勝負。この間指導標が少ないので不安になるが、四阿山に向かって右手のピークを目指すのが正解。
 稜線に出て分岐からは、四阿高原方面からのしっかりとしたトレースがあり、再びワカンを外して四阿山頂を目指す。

●四阿山〜菅平牧場管理事務所
 四阿高原分岐まではトレースに沿ってアイゼンのまま下りた。
 分岐からはノートレース。再びワカンを装着。中四阿、小四阿を通過したところで日没。
 林間の緩斜面をコンパスを頼りにひたすらラッセル。少し下りすぎたが、GPSで修正しながら進むと、薄らとトレースらしきものを発見。
 ピンクリボンに導かれて無事に渡渉。その後暫く沢沿いに進み、牧場に出て街の灯りを目にして一安心。
 
地吹雪で揺れる車の中で仮眠して目覚めると、すっかり明るくなっていた。四阿山がお出迎え。
2016年02月11日 07:37撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 7:37
地吹雪で揺れる車の中で仮眠して目覚めると、すっかり明るくなっていた。四阿山がお出迎え。
この駐車場を利用。ここから先の私道は一般車通行止。
2016年02月11日 07:38撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 7:38
この駐車場を利用。ここから先の私道は一般車通行止。
一時間程舗装路を歩き振り返る。除雪されているが、昨夜の地吹雪で吹溜りができている。強行突破しようとした車が立ち往生。
2016年02月11日 07:59撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 7:59
一時間程舗装路を歩き振り返る。除雪されているが、昨夜の地吹雪で吹溜りができている。強行突破しようとした車が立ち往生。
菅平牧場管理事務所にある登山ポストとトイレ(その右に簡易トイレがある。)。
右に行くと四阿山登山口だが、まずは直進して根子岳を目指す。
2016年02月11日 07:58撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 7:58
菅平牧場管理事務所にある登山ポストとトイレ(その右に簡易トイレがある。)。
右に行くと四阿山登山口だが、まずは直進して根子岳を目指す。
登山口に着いたときに先行者はいなかったが、トイレを済ませてワカンを装着している間に、スノーシューの方が先に出発。少し言葉を交わすも、浮力の差は歴然。あっという間に置き去りにされる。
展望台がある東屋(1,757m)に向かうため、お尻を引っ掛けないように有刺鉄線を跨ぐ。
2016年02月11日 09:04撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 9:04
登山口に着いたときに先行者はいなかったが、トイレを済ませてワカンを装着している間に、スノーシューの方が先に出発。少し言葉を交わすも、浮力の差は歴然。あっという間に置き去りにされる。
展望台がある東屋(1,757m)に向かうため、お尻を引っ掛けないように有刺鉄線を跨ぐ。
展望台から。スキー場の左上に乗鞍、その左に御嶽山。スキー場右上には槍穂、大キレットもくっきり。さらに右には、蓮華岳、立山、爺ヶ岳、剱岳、鹿島槍、五竜、唐松岳…。
2016年02月11日 09:16撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 9:16
展望台から。スキー場の左上に乗鞍、その左に御嶽山。スキー場右上には槍穂、大キレットもくっきり。さらに右には、蓮華岳、立山、爺ヶ岳、剱岳、鹿島槍、五竜、唐松岳…。
白馬三山まで全部見えます。
2016年02月11日 09:16撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 9:16
白馬三山まで全部見えます。
トレースを追って白樺の木立の中を進む。
2016年02月11日 09:26撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 9:26
トレースを追って白樺の木立の中を進む。
雲ひとつない青空。
2016年02月11日 09:51撮影 by  KYY23, KYOCERA
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雲ひとつない青空。
樹林帯を抜けると吹きさらしの雪原。スノーシューの踏み跡の上を辿ってもさらに沈み込む。場所によっては踏みぬくので四つん這いになったりも。
2016年02月11日 10:31撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 10:31
樹林帯を抜けると吹きさらしの雪原。スノーシューの踏み跡の上を辿ってもさらに沈み込む。場所によっては踏みぬくので四つん這いになったりも。
振り返れば槍穂。
2016年02月11日 10:57撮影 by  KYY23, KYOCERA
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振り返れば槍穂。
そして後立山連峰。
2016年02月11日 10:57撮影 by  KYY23, KYOCERA
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そして後立山連峰。
美ヶ原の向こうは中央アルプスでしょうか?
2016年02月11日 10:57撮影 by  KYY23, KYOCERA
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美ヶ原の向こうは中央アルプスでしょうか?
湯ノ丸山、篭ノ登山の向こうに八ヶ岳。その向こう側に見えるのは南アルプス?肉眼では富士山も見えてます。
2016年02月11日 10:57撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 10:57
湯ノ丸山、篭ノ登山の向こうに八ヶ岳。その向こう側に見えるのは南アルプス?肉眼では富士山も見えてます。
浅間山も見えてきた!
2016年02月11日 10:58撮影 by  KYY23, KYOCERA
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浅間山も見えてきた!
根子岳山頂の祠。
2016年02月11日 11:16撮影 by  KYY23, KYOCERA
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根子岳山頂の祠。
山頂からの北アルプス。
2016年02月11日 11:15撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 11:15
山頂からの北アルプス。
八ヶ岳と美ヶ原。
2016年02月11日 11:15撮影 by  KYY23, KYOCERA
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八ヶ岳と美ヶ原。
四阿山。右肩に浅間山が覗いてる。
2016年02月11日 11:15撮影 by  KYY23, KYOCERA
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四阿山。右肩に浅間山が覗いてる。
草津白根山、志賀高原方面。遥か彼方に見えるのは上越国境の山々でしょうか?
2016年02月11日 11:17撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 11:17
草津白根山、志賀高原方面。遥か彼方に見えるのは上越国境の山々でしょうか?
踏み跡はありませんが、ラッセル覚悟で四阿山に向かう。核心部の大岩は、ワカンからアイゼンに替えて左側を行く。
2016年02月11日 12:03撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 12:03
踏み跡はありませんが、ラッセル覚悟で四阿山に向かう。核心部の大岩は、ワカンからアイゼンに替えて左側を行く。
大岩を振り返ったところ。右側の約2mの岩壁を慎重にクライムダウン。
2016年02月11日 12:28撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 12:28
大岩を振り返ったところ。右側の約2mの岩壁を慎重にクライムダウン。
核心部を越えると四阿山の立派な山容。コルまでスキーで滑ったら気持ちよさそう。現実はワカンでラッセル地獄…。
2016年02月11日 12:34撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 12:34
核心部を越えると四阿山の立派な山容。コルまでスキーで滑ったら気持ちよさそう。現実はワカンでラッセル地獄…。
コルまで下りたが、登り返しがきつそう〜。目指すは右側のてっぺん。
2016年02月11日 13:19撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 13:19
コルまで下りたが、登り返しがきつそう〜。目指すは右側のてっぺん。
急坂と格闘すること約1時間。指導標を久しぶりに見つけてホッとする。
2016年02月11日 14:21撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 14:21
急坂と格闘すること約1時間。指導標を久しぶりに見つけてホッとする。
格闘することさらに1時間、ようやく分岐に到着。ここからは四阿高原からのトレースがしっかり付いている。
2016年02月11日 15:26撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 15:26
格闘することさらに1時間、ようやく分岐に到着。ここからは四阿高原からのトレースがしっかり付いている。
すっかり日が傾いてしまったが、四阿山までもう少し。
2016年02月11日 15:28撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 15:28
すっかり日が傾いてしまったが、四阿山までもう少し。
浅間山がこんなに近い。噴煙も見える。
2016年02月11日 15:32撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 15:32
浅間山がこんなに近い。噴煙も見える。
四阿山頂の祠。
2016年02月11日 15:55撮影 by  KYY23, KYOCERA
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四阿山頂の祠。
吾妻(四阿)山頂標と浅間山。
2016年02月11日 15:56撮影 by  KYY23, KYOCERA
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吾妻(四阿)山頂標と浅間山。
四阿山頂標と根子岳・頸城山塊。
2016年02月11日 15:56撮影 by  KYY23, KYOCERA
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四阿山頂標と根子岳・頸城山塊。
草津白根山〜志賀高原方面。
2016年02月11日 15:57撮影 by  KYY23, KYOCERA
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草津白根山〜志賀高原方面。
苦労した根子岳からの稜線。背後には頸城山塊〜後立山連峰。
2016年02月11日 15:58撮影 by  KYY23, KYOCERA
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苦労した根子岳からの稜線。背後には頸城山塊〜後立山連峰。
中四阿かな?
2016年02月11日 16:38撮影 by  KYY23, KYOCERA
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中四阿かな?
ここからトレースは四阿高原方面へ。再びワカンを装着して…。
2016年02月11日 16:53撮影 by  KYY23, KYOCERA
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ここからトレースは四阿高原方面へ。再びワカンを装着して…。
ラッセル地獄へ突入。
2016年02月11日 16:53撮影 by  KYY23, KYOCERA
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2/11 16:53
ラッセル地獄へ突入。

感想

 菅平牧場管理事務所を起点に、快晴の根子岳〜四阿山を周回しました。
 夜から明け方にかけて強風が吹き荒れ、出発時には北アルプスに雲がかかっていたので心配しましたが、根子岳を目指して登っているうちに天候が回復して、山頂に立った時には素晴らしい景色を楽しむことができました。
 根子岳への登りは、スノーシューの先行者のおかげでまずまずのペースでしたが、トレースが無い根子岳〜四阿山分岐間と四阿高原分岐〜菅平牧場管理事務所間ではラッセルを強いられ、かなりの時間と体力を費やしました。特に根子岳・四阿山間のコルからの登りは何度も挫けそうになりました。
 本来であれば四阿山分岐で下山を考えるべきところですが、絶好の天気とトレースがしっかりしていたので、四阿山頂も欲張ってしまいました。
 さらに四阿高原分岐でトレースが無くなったことで万事休す。中四阿、小四阿を過ぎたところで日没。ツェルトでビバークも考えましたが、昨夜(今朝)の地吹雪のことと自宅に連絡しないと遭難と思われる虞があることを考えて、夜間行動を決断しました。
 コンパスとGPSを頼りに樹林の中の緩斜面をひたすら下り、唯一不安だった渡渉ポイントもピンクテープの目印のおかげで無事に通過し、牧場に出て街の灯が見えた時にはホッとしました。

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コメント

根子岳〜四阿山
hanaabi さん、はじめまして。
ラッセルかなりがんばりましたね。
中四阿方向にトレースを付けたのは、私です。
こちらもGPSを頼りにあるきましたが、菅平牧場に下るのはたいへんだったでしょう。
2016/2/14 9:42
Re: 根子岳〜四阿山
okutone さん、コメントありがとうございます。
そして、トレースありがとうございました。四阿山で体力を使いきっていたので、非常に助かりました。
菅平牧場への下山ルートはそれほど難しくないとはいえ、日没後の夜間行動はGPSに頼ること大でした。
私も、谷川岳はじめ上越国境にはよくお世話になってますので、何処かでお会いするかもしれませんね。
2016/2/14 19:21
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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