雲海の上で天空散歩〜♫【唐松岳】
- GPS
- 06:53
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 973m
- 下り
- 970m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り 寒波が到来。寒い週末であった。 ・八方池〜丸山ケルン 風はなし とベストコンディション(通常は風が強いらしい) ・唐松山荘〜唐松岳まではやや強風 山頂風速13m 気温マイナス11度 http://www.tenki.jp/past/2016/03/13/chart/ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
白馬八方→新宿 高速バス 往復8520円 5時間かかるが、乗り換えが無いので楽ちん 八方アルペンライン (ゴンドラリフト+アルペンクワッドリフト+グラートクワッドリフト) 往復2900円 3日間有効 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今週半ばには雪が降ったため積雪があったようだが、すでに締まった状態になっており非常に歩きやすかった。土曜に登った人のトレースも残っており、雪は踏み固められ、ワカンを持って行ったが使わなかった。 (状況次第なので持って行った方が良い。出来ればスノーシュー) ■八方池山荘〜八方池 広くなだらかな稜線を歩く。特に危険箇所はないのでスノーハイクをするだけでも感動モノだろう。この辺りまでなら、軽アイゼンでも入れる。冬靴はあった方がいい。 服装はドライレイヤー+厚手のベースレイヤー+薄手のフリース+冬用ソフトシェル ■八方池〜丸山ケルン 傾斜がきつくなってくる。スリーオクロックのようなフロントキックを使ったアイゼンワークを使わないと登りにくい。 この辺りから雪庇が張り出しているところがあるので、ルートファインディングする場合は要注意。傾斜の緩いトラバースも出てくる。 ■丸山ケルン〜唐松山荘 この辺りから風が出てくるので、丸山ケルンでハードシェルに着替える。特に唐松山荘についた瞬間にいきなり強風にご対面する。 唐松山荘へは、夏道ではなく、尾根を直登する冬道となる。雪庇が進行方向右に出るので、左側の斜面をトラバース気味に登る、緩いナイフリッジも一箇所ある。アイゼンを引っ掛ければ滑落する箇所もあるので慎重に歩きたい。 雪山アルプスの入門的位置付けと聞くが、雪山低山からのステップアップとしての位置付けではなく、本格雪山の初級の位置付けとして見るべきだろう。装備や技術、判断力を揃えてから臨みたい。 特に八方尾根はガスると迷いやすいという話を聞くので注意が必要だ。 |
その他周辺情報 | アルペングラッドの山頂駅にあるpierという軽食の食べられるカフェでは美味い地ビールが飲める。白馬方面の展望を楽しみながら食事が出来るのでオススメである。 白馬八方のバス停の前に八方の湯という日帰り入浴のできる最近出来たばかりの温泉があります。露天風呂は山を見ながらのんびりできる。800円 |
写真
装備
個人装備 |
ベースレイヤー
フリース
ソフトシェル
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
インサレーション
ゲイター
ネックゲイター
ニット帽
靴
ザック
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
テルモス
地図
コンパス
計画書
ヘッドランプ
スマートフォンGPS
予備バッテリー
筆記用具
保険証
時計(高度計)
サングラス
ゴーグル
ストック
カメラ
ピッケル
ワカン
|
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共同装備 |
レジャーシート
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ツェルト
スコップ
ガス
バーナー
コッフェル
カップ
|
感想
『来るべきかかすごい迷ったんですよね〜』
『でも来て正解でした(^O^)』
と、山頂付近ですれ違ったお兄さんと話したのだが、今回は、天候判断がすんごく難しい山行だった。
なぜなら『高気圧』がなんと2個もおいでなすったからである!
2個も来るなんて
『なんともおめでたい事じゃぁねぇか!』
と言いたいところだが、2個はハッキリ言って余計である。
2つの高気圧があると、
『ボンッ💖キュッ❤ボンッ💖』
とちょうどヒョウタンを横に倒したような天気図になるのだが、高気圧と高気圧の間の
『キュッ❤』
の『くびれ』部分に問題がある。
2つの山の間は谷であるのと同じで、周囲に比べて気圧が低い。つまり『くびれ』は"見えない低気圧"というわけ。
台所に立つ女は一人で良いなどという話と同様に高気圧は1つで充分ということである。
予報では土曜日の夜にその『くびれ』が通り過ぎ、日曜の朝に『おしり💖』の高気圧部分が差し掛かるらしく、日曜は晴れそうな予報だったが、毎日ひょうたん天気図の"スリーサイズ"が変わったり、微妙にズレる。
『おしり💖』がくるか?
はたまた
『くびれ❤』がくるか?
交通機関や小屋の予約・キャンセルもあるので、木曜くらいに雪マークがついたときには中止にしようか・・・と相棒が弱気な事を言い出したりもしたが、
毎日変わる天気予報にも予報士の迷いが感じられるし、曇っても吹雪いたりすることは絶対にないのでエイヤでバスに乗った。
バスの中でも小屋の中でもついつい天気図が気になってしまいをチェックていた。
『くびれが抜けるか!抜ける、抜ける!
おしりが来る!おしりがキタ!おしり!』
『キターー!おしり💖ついに来ました』
鼻差で勝ち馬を当てたギャンブラーさながら、ぎりぎりの勝利を獲得した気分であった。
ただ東にある『クビレ』の影響で西高東低になるらしく、天気がもって12時までとの予報。
やはり美味しい所だけかっさらいたいのが人情なので、夜明けとともに出発し、曇る前に帰る、先行逃げ切り作戦で行く事にした。
出発は夜明け前、空も山も青く、水平線がうっすらとピンク色に染まっていた。風も無く、静かな朝だった。
そして太陽が顔を出してくると、
真っ白な雪をかぶった五竜や、白馬がその光にうっすらピンク色に染まりはじめる。
・・・ほんのわずかな時間である。
八丁尾根までの登りではそんな景色を眺めながら歩いているだけで、もう満足であった。
特に凄かったのが雲海。八方尾根は雲の高さのちょい上くらいなんだよね。
登ってきた道を振り返ると雲の上に八方尾根がポッカリ浮いているようである。
雲海の上の天空散歩〜♫
ひょっとすると『くびれ』のおかげだったのかも。
『満腹です!もう山頂に行かずに帰ってもいいです!』
もうこの時点で既に先行逃げ切りの作戦は吹っ飛んでしまった!
だって山頂のことばかり気にして、今のこの瞬間を逃したら勿体ないもの!
立ち止まって景色を眺めたり、写真を撮ったりしながら、のんびり登っていたら、
ラッセルもなく、予定より早く山頂に着いてしまった。
結局天気は全然持ちこたえてくれた!
山頂では3年前の夏に来た時には何も見えなかった広大な景色が『おかえり』と迎えてくれたのであった。
cajaroaさん、, maamさん、こんにちは。
快晴の唐松踏破おめでとうございます!
不帰や五竜の山容には惚れ惚れしますね〜
絶景写真の数々、ありがとございました。
この連休、予想より天気良さげですね。
何処か雪を踏みに行きたくなってきました。
shinさんこんにちは
早速のコメントありがとうございます!
最近は紺碧のそらに白銀の雪山でなくても良さがあるもんだなと感じます。
明日から天気はまずまずみたいですね!
風もなく穏やかそうですよ!
cajaroaさん、こんにちは。
山へ行く予定を立てた途端に、その日が近づくにつれ、朝起きても夜寝る前も、お風呂から出ても、更にトイレから出ても、更に更に仕事先でも、天気が気になり、リモコン片手に天気予報を見てしまいます。
そして、スマホでも確認したりして、朝見たときは曇りのち雨だったのが、夕方みると雨のち晴れ、そして翌日みると晴れマークのみなんて時は、なんか嬉しくて踊りだしたくなります😂
やはり山へ行ったら、ドッピンカーンの青空が一番です💕
ak0211さんこんばんは
天気予報、気になりますよね。
実は昨日から八ヶ岳(阿弥陀岳)に行ってきたのですが、
テント場でもスマホで天気を確認していました。
皮肉なことに12:00から晴れ・・・
撤収の時間じゃん
((((;゚Д゚)))))))
時間を潰しながらゆっくり歩いていたら、
尾根から下る分岐の所で一気に雲が晴れました!!
写真に収めようとすると、多少雲が入ってくれていた方が絵になるのですが、
純粋に山行を楽しもうとすると、やっぱりピーカンですよね!!
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