出発前予定通り雨。
昼頃にはやむと判断し出発した。
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出発前予定通り雨。
昼頃にはやむと判断し出発した。
山荘までの雪は雨で締まっており、前回よりも苦労しないのではないかと期待し進む。
1
山荘までの雪は雨で締まっており、前回よりも苦労しないのではないかと期待し進む。
山荘前。
相変わらず小雨は変わらない。
少し風もあるようで、山頂を目指す人は少ない。
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山荘前。
相変わらず小雨は変わらない。
少し風もあるようで、山頂を目指す人は少ない。
丸山辺りで一名 視界不良で撤退。
トレースは明瞭なので構わず進む。
独標で一名 引き返す。
少し休憩。1パーティが先行するがトレースはなかった。
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丸山辺りで一名 視界不良で撤退。
トレースは明瞭なので構わず進む。
独標で一名 引き返す。
少し休憩。1パーティが先行するがトレースはなかった。
ピラミッドピークで最後のパーティも危険と判断したらしく撤退。
前を目指す俺としてはこのくらいで戻れないが、もう既にびしょ濡れ。
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ピラミッドピークで最後のパーティも危険と判断したらしく撤退。
前を目指す俺としてはこのくらいで戻れないが、もう既にびしょ濡れ。
ルーファイしながら14:30に西穂山頂に到着。
視界はないが、雨が止んだ。
ここまで楽してこようと思ったのに無駄に体力を使う。
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ルーファイしながら14:30に西穂山頂に到着。
視界はないが、雨が止んだ。
ここまで楽してこようと思ったのに無駄に体力を使う。
予定より遅く16:00過ぎには晴れ間が見れるようになった。
稜線通りに歩けば迷わない。
45
予定より遅く16:00過ぎには晴れ間が見れるようになった。
稜線通りに歩けば迷わない。
こんなナイフリッジ、いやというほど超えてきた。
雨でアイゼンに10センチほどの団子ができる。
このナイフリッジの上で。
一歩ずつピッケルで叩き落としながら進む。
40
こんなナイフリッジ、いやというほど超えてきた。
雨でアイゼンに10センチほどの団子ができる。
このナイフリッジの上で。
一歩ずつピッケルで叩き落としながら進む。
17:30今回の行動終了。
前回と同じ間の岳手前のこるに雪洞をほり一泊。
濡れたものを乾かすが、ガスが切れそう。
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17:30今回の行動終了。
前回と同じ間の岳手前のこるに雪洞をほり一泊。
濡れたものを乾かすが、ガスが切れそう。
早めに起きたが寒くて寝れなく、グダグダしているうちに日が登ってきた。
5:30に出発。
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早めに起きたが寒くて寝れなく、グダグダしているうちに日が登ってきた。
5:30に出発。
逆層スラブから見た間の岳。
ココを下る時なだれないか心配したが早い時間だったので大丈夫だった。昼からだったらあの斜度を通れば確実になだれる。
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逆層スラブから見た間の岳。
ココを下る時なだれないか心配したが早い時間だったので大丈夫だった。昼からだったらあの斜度を通れば確実になだれる。
天狗の頭から見た槍。
今日も快晴。
予定通り。
17
天狗の頭から見た槍。
今日も快晴。
予定通り。
天狗のコルからみたところ。
前回は雪が少なく稜線沿いに行けず、下をトラバースしたが今回は稜線沿いに行ってまっすぐ降りれた。
鎖も出ていたが気づかず、懸垂地点から懸垂した。
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天狗のコルからみたところ。
前回は雪が少なく稜線沿いに行けず、下をトラバースしたが今回は稜線沿いに行ってまっすぐ降りれた。
鎖も出ていたが気づかず、懸垂地点から懸垂した。
コブ尾根の頭から。
やっとここまできたが、見えるジャンが遠い。
西穂が雲海に浮かび幻想的だった。
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コブ尾根の頭から。
やっとここまできたが、見えるジャンが遠い。
西穂が雲海に浮かび幻想的だった。
ジャン手前。
ここから奥穂までの冬ルートは未経験。
本当に俺に行けるのか、不安になるが自分を鼓舞し先へ進んだ。
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ジャン手前。
ここから奥穂までの冬ルートは未経験。
本当に俺に行けるのか、不安になるが自分を鼓舞し先へ進んだ。
トラバースせず、まっすぐ上がった所に黒いものが。
掘り起こすとジャンの天使が迎えてくれた。
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トラバースせず、まっすぐ上がった所に黒いものが。
掘り起こすとジャンの天使が迎えてくれた。
ロバの耳。
あれをトラバースするなんて…
緩んだ雪とこの状態。なだれそう。。
でも行くしかない。
一か八かで突っ込んでみたら意外と締まってて大丈夫だった。
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ロバの耳。
あれをトラバースするなんて…
緩んだ雪とこの状態。なだれそう。。
でも行くしかない。
一か八かで突っ込んでみたら意外と締まってて大丈夫だった。
最後の難関馬の背
ナイフリッジ自体は問題ないが、少し露出した岩の辺り2m。
凍った場所を空中に体を投げ出しピッケルをぶっさし、乗越した。最大の緊張する場所だった。
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最後の難関馬の背
ナイフリッジ自体は問題ないが、少し露出した岩の辺り2m。
凍った場所を空中に体を投げ出しピッケルをぶっさし、乗越した。最大の緊張する場所だった。
雲海に浮かぶジャンダルム。
最高だが俺はきつい。
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雲海に浮かぶジャンダルム。
最高だが俺はきつい。
奥穂山頂。
凍っていて、何かわからない。
この辺はほぼ氷。
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奥穂山頂。
凍っていて、何かわからない。
この辺はほぼ氷。
奥穂山頂から見るジャンダルム。
夕日が沈むまでみていたいが、きついので降りる。
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奥穂山頂から見るジャンダルム。
夕日が沈むまでみていたいが、きついので降りる。
夕日がきれいで何度も振り返る。
でも山頂からの景色がよかった。
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夕日がきれいで何度も振り返る。
でも山頂からの景色がよかった。
笠が岳方面に静む夕日。
今日もありがとう。
46
笠が岳方面に静む夕日。
今日もありがとう。
奥穂山荘。
避難小屋入口は埋まっている。
1パーティは入口の所に雪洞を掘ったので、別の所で雪洞を掘り寝る。
13
奥穂山荘。
避難小屋入口は埋まっている。
1パーティは入口の所に雪洞を掘ったので、別の所で雪洞を掘り寝る。
疲れすぎたのか完全に寝坊。
6:00に起床し、さっさと準備して6:30には出る。
ブロッケン現象もみれた。
18
疲れすぎたのか完全に寝坊。
6:00に起床し、さっさと準備して6:30には出る。
ブロッケン現象もみれた。
涸沢岳。山頂に行くのもダルくて、下をトラバース。
西尾根方面から続々と人が上がってくる。
俺は早く降りたい。水もない。
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涸沢岳。山頂に行くのもダルくて、下をトラバース。
西尾根方面から続々と人が上がってくる。
俺は早く降りたい。水もない。
降りたところで振り返る。
ここからまだまだあるようだ。
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降りたところで振り返る。
ここからまだまだあるようだ。
あの尾根を下れば樹林帯に入る。
もう少し頑張ろうとただ降りる事だけを考えた。
13
あの尾根を下れば樹林帯に入る。
もう少し頑張ろうとただ降りる事だけを考えた。
雲海に突入。
余裕があれば自撮りやらするけど、そんな事考えれない。
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雲海に突入。
余裕があれば自撮りやらするけど、そんな事考えれない。
あの下のテントから右の尾根沿いだ。
先が見える。
早くセイフティゾーンに行きたくて、それしか考えていない。
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あの下のテントから右の尾根沿いだ。
先が見える。
早くセイフティゾーンに行きたくて、それしか考えていない。
樹林帯も下の方は雪は少ない。
凍った雪を口に入れながら前へ。
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樹林帯も下の方は雪は少ない。
凍った雪を口に入れながら前へ。
やっと、一般登山道と合流。
12
やっと、一般登山道と合流。
白出沢。 水が出ていると思ったが全くないので先へ進み、途中の沢で水を汲んだ。
最高にうまい。
生きててよかった。
生きて帰れた。
そんな思いでタバコに火をつけた。
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白出沢。 水が出ていると思ったが全くないので先へ進み、途中の沢で水を汲んだ。
最高にうまい。
生きててよかった。
生きて帰れた。
そんな思いでタバコに火をつけた。
穂高平小屋を通過。
西尾根へ続くトレースが何本も。
ココからショートカットしたが、雪がグズグズなので普通に林道を歩いたほうがよかった。
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穂高平小屋を通過。
西尾根へ続くトレースが何本も。
ココからショートカットしたが、雪がグズグズなので普通に林道を歩いたほうがよかった。
林道ゲートが見えた。
もうあと少しで人が居る。
帰れる。
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林道ゲートが見えた。
もうあと少しで人が居る。
帰れる。
ロープウェイの中国人たちが俺に安心感をくれた。
無駄に県警の人や隣にいた登山者と言葉を交わす。
今回も生きて帰れた。
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ロープウェイの中国人たちが俺に安心感をくれた。
無駄に県警の人や隣にいた登山者と言葉を交わす。
今回も生きて帰れた。
やると思ってたが、一人で再挑戦したんだね。
ほんとにご苦労様でした。
でもほどほどに......。
ええ。九州に転勤になったのでこれだけはやり遂げたくて、再トライしました。
でも、もう一人ではやりません((+_+))
九州じゃ穂高が大分遠くなってしまうなァ、そりゃ一人でもやるわな。
遠く離れたが、それでもたまには穂高に来いョ。
ええ。また穂高でいつか会いましょう。
liew2fowさん、お久しぶりです
ありきたりの言葉なのですが、本当に凄いと思います。
liew2fowさんの刺激的な記録を拝見する度に興奮させて頂いていますが、今の僕にはここまで突っ込める気概はありません
素晴らしい記録で本当に楽しませて頂きました!!!
今後も生きて帰って来られる程度に楽しんで、記録を見せてくださいね!!!
kaikairei さんみたいに体力がないので、ハイブリットに磨きをかけております。
4月から鹿児島に転勤になったので今までみたいに山には登れませんが、年に数回は北にも登りに行こうと思っています。
ドライバーの使い方今度教えてください(笑)
liew2fowさんこんにちは。
この時期にこの難ルートに単独とは凄いですね。
写真から緊張感が伝わってきます。
中々簡単では無かったと思いますが技術・体力の裏付けなしには行けないですね。
流石です。
また記録楽しみにしてます。
こちらは年度末で仕事が忙しく3月は山行けませんでしたので来月早々
山に行こう思います。
ではまた宜しくです。
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