記録ID: 836929
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沢登り
丹沢
勘七ノ沢(初級者沢登り講習)
2016年03月29日(火) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 715m
- 下り
- 715m
天候 | 晴れのち曇り(沢日和) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・駐車場内は10台程度駐車可 (平日だが今日も満車だった) ・奥にトイレあり(紙なしなのでご持参を) ・登山届ポストはないので渋沢駅北口か大倉バス停、または滝沢園入口へ。 以前あった二俣の登山届ポストは撤去されたのでご注意を。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■勘七ノ沢 首都圏在住の沢ノボラーには人気の初級者沢。(遡行グレード:1級上) しかしF1から要クライミング力なので、癒し系の1級沢と同じに 考えない方がよい。登攀系の1級沢だ。 したがってクライミング力のあるメンバーが不在の初級者メンバー同士では 入るべきではない。 仝什漾∪昌確啼擦楼貳娘嵶渉鵡塢垈帖淵押璽箸△蝓砲覆里如⊆嵶召離▲廛蹇璽舛 対岸の三廻部林道から表丹沢県民の森駐車場に行く。 ただ鍋割山へのハイカー車で普段は早朝から駐車場も一般になり、前後の林道 路肩に通行の邪魔にならないよう置かなければならないことも多い。 平日でさえほぼ満車だ。 奥の林道ゲート前は緊急車両や作業車両が通行することもあるので駐車禁止。 公共交通機関利用なら、大倉から西山林道を鍋割山方面へ二俣まで1時間〜 1時間半。 ¬擽兇硫佑る二俣から入渓する。 しばらく進めば一見滝に見える堰堤。 手前左側から明瞭な巻き径を使い、左隅を残置ロープ掴みながら越す。 地形図を見ればわかるが、この先、左から鋭角で合わさる勘七ノ沢本流を 見逃さないよう意識しながら進む。 こんな書き方をする理由は、うっかり勘七ノ沢を見過ごして、そのまま真っ直ぐ 方向の小草平ノ沢に入るパーティが結構多いのだ。 中には「あれぇ遡行図と合わないなぁ〜」と最後まで???状態でも まだ勘七を遡行していると思い、堀山の家下で初めて間違えに気付くという ちょっと信じられない人たちも過去いらっしゃるのだ。 地形図をしっかりカスタマイズして見ていればわかることなのに・・・。 I弦560mで左後ろから鋭角で勘七は流れ込んでくる。 すぐに見えるのがF1(6m。我々遭対協名義のフォールナンバー板がある)。 釜の左から取り付き左壁を登る。(クライミンググレード元蕁檗 出だしのテイクオフがやや細かく外傾しているので、クライミング力乏しい人は ここで追い返される。 残置ボルトは2.5m上に1、落ち口に1個で、落ち口の1.5m上左壁にビレイ ポイントがある。 今年はこの左壁ルート上に倒木がありちょっと邪魔をしている。 動かそうと思ったけれど、しっかり釜の底に食い込んでおり、大増水でもなければ 流れそうもなさそう。 木を跨ぐように越えた。 本来ならば、このF1を登れないなら、この沢に入るにはまだ力不足と言いたい ところだが、次のF2+堰堤も一緒に高巻くこともできる。 560m二俣から数十m右の小草平ノ沢に進み、トラロープの張ってある旧登山道 (二俣から堀山の家に至る道で最近は一般登山道から外している)徒渉点の左尾根 に続く道を登り、左側にある進入禁止ロープを潜って植林作業径路をトラバース 気味に下降するとF2先の堰堤の上流部に下りられる。 は辰鯡瓩F1を登れば少しでF2(8m)。 一般的には崩れ気味に見える手前右壁を登る。(卦蕁 ただし途中にはボルト等のランニングはないので、途中自身でハーケンを打ち ながら登るか(当然だが打った場合は残置せずフォローが回収のこと)、 フリーで登れなければならない。 ビレイポイントは左斜め上の木で取る。 そこから落ち口をトラバースして高い堰堤基部に出る。 堰堤は少し手前の右壁をちょっとハイステップ気味に取り付き、滑落に注意して 堰堤右隅を越える。 またはF2終了点からそのまま少し大きく巻くことも可能。 ヂ瑤北西から北へ向きを変えると、左側から滑り台のように釜に流れ込む F3(6×10m)。 この滝は左右側とも登れる。 釜の右を水線際をヘツり半周して左壁を登るのが多数派。 スタンスはあくまで水際を使う。高く登ると×。 ここは沢登りでは基本技術である「ヘツり」力が試される。 というよりはクライミング力といった方がよいであろう。 ホールドは先の方のカチを取りながら、体幹力で足を先の方に送っていく。 剥がされるようならやはり力不足であろう。 落ちれば釜にドボンするだけだが、増水時は怖い。 なお左壁も右壁と同じくらいのクライミンググレードだが、少し甘いホールド、 スタンスもあるし、高度感があるので滑落は許されない。(卦蕁棔 残置ハーケン×2ヶ所。 これを越えれば左から枝沢を2本合わせ、沢は北東に向き、標高650mで 左からくの字状に合わさる支流を迎える。水量比は1:5。 この手前に長さ10mほどの白いナメがある。 β瑤呂曚榲豸きとなり一筋の流れが奥に見える。 F4(3+10mの2段滝)だ。 3mは右壁を卦蕁歡度で越して、上段10mは右壁をトラバースして、 流芯右手のルンゼ壁をクライミングする。(卦蕁 途中ランニング用残置ハーケンが数カ所あるが、リード者は短いクイックドロー だとロープが屈曲し流れにくくなるので、下の方はロープの流れをよくするため 長めのアルパイン用クイックドローで取った方がよい。 またフォローが初心者の場合、もしテンションしてしまうと滝の瀑水に晒されて 窒息および低体温症に陥ってしまうので、リード者は万が一のため、すぐに 引き降ろしができるようなビレイをした方がよい。 FIXロープのフリクションヒッチもリード者はエイトノット等で固定せず ロープ一杯になるまで引き上げてからムンターミュール等、すばやく引き下せる システムが求められる。 なおF4を高巻くには、650m二俣まで戻り左の支流を少し入ってから、本流との 界尾根(中間尾根)の植林帯を利用できる。 ただF4落ち口のところに下りず(木になぜか古い残置スリングが架かっている が)、20m程度上流で沢に下りた方がよいであろう。 落ち口のところは3mの急な箇所で、失敗すれば滝の下までダイビングするので。 沢がまた北を向けば少しで堰堤が続く。 1,2基目は連続しており、少し離れて3基目、更に4,5基目まである。 1基目は左隅をちょっとクライミング気味に越すか、右側岩状カンテを登るか、 3基目も左隅を卦蕁歡度のクライミングか、少しだけ戻って右側の植林作業 径路を落ち口に巻ける。 5基目の上は標高740m二俣で、水量比は1:5。 支流である左俣は私の記録(2016/3/20)でも掲載したが、本流よりも崩壊が 激しくなおかつ難しい。 本流である右俣に進みしばしで、F5(大滝。12m)が登場。 直登は左のバンドに取り付き流芯近くまでトラバースして左壁をクライミング。 トラバースする箇所がやや被り気味で要バランス。 その後の直登部分もヌメっているとスタンスが甘く、ここも要クライミング力。 中間部は昔あった残置が欠落してしまいランナウトを余儀なくされるので クライミング力の乏しいパーティは少し手前の左側ザレから高巻くべき。 ただこちらもF4同様、落ち口のすぐ上の木に残置スリングが巻かれているが 危険を回避するなら、落ち口から7mほど上流側まで行ってから沢に戻る方が よいでしょう。 ┐海寮茲脳ゴルジュ帯に入り小滝が連続する。 一部左壁をトラバースしたり(卦蕁椶呂△襦砲垢訛譴發△襪 濡れるがステミングで突っ張り登ったりして越えていくと楽しめる。 最後は堰堤を右から越える。 少し先で左から通常は涸れている支流が入る。標高890mだ。 この上流へ進み多くの遡行記録でも一般的である花立山荘西側に詰められるが 時間が押している場合、この890m二俣状から少し戻って右(東北東)の尾根を 詰めれば、最後は植林帯の登りとなり、植生保護柵に突き当たったら左右どちら でも隙間から大倉尾根1128m平地のベンチの山側に出られる。 尾根の取付きから大倉尾根まで30〜40分ほど。 下山は大倉尾根をそのまま下るか、堀山の家から二俣に向かう小草尾根を下降。 ただし小草尾根はハイカーの道迷い滑落事故が複数発生したため、現在は 一般登山道から外し、最近の登山地図からも消されている。 植林帯内の尾根で踏み跡は薄く、杉の根が張り出していたり、下部はガレ混じり の尾根になる。 なお道迷い⇒滑落事故は特に820mの尾根分派点で発生している。 ここは警察の方で支尾根に入らないようトラロープを張っている。 沢を終え装備を解いたとき一緒に緊張感も緩みがち。 案外沢登り経験者も下山時の一般登山道で滑落や転落事故を起こしているので ゴールするまで一時もテンションを抜かないことが肝要です。 ■沢登り講習、クライミング講習、読図講習などは・・・↓ http://mt-farm.info/ で学習、レベルアップを目指しましょう。 |
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感想
平日休みの受講者さんと丹沢の人気沢「勘七ノ沢」で沢登り講習。
もう丹沢では沢登り快適解禁です!
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変化有りやりがい有り、大いに楽しめた沢でした。(^^♪
道中、雹(霰)?の吹き溜まり(降った後)に遭遇し、ビックリ!
(生まれて初めて見たような???・・・感激!)
これからも学んだ事を生かし、楽しく「沢姥行」積んで行きま〜す。(*^^*)
ありがとうございました。m(__)m
楽しめたようでよかったです。
勘七は小振りながら形状の違う滝が点在するので初級者にはホントよい沢ですね。
原小屋沢、伊勢沢などもっと良い沢もいっぱいありますよ〜。
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