谷川岳 踏抜き地獄の馬蹄形縦走、上越国境線縦走諦めコースチェンジ
- GPS
- 34:19
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 2,841m
- 下り
- 2,191m
コースタイム
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 11:08
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 10:31
天候 | 9日 晴れ! 気温高く踏み抜きに苦しめられる 10日 高曇り&微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【1日目】 土合橋登山口〜白毛門 ・前半はほぼ夏道の急登、松ノ木沢ノ頭手前から残雪あり。 ・松ノ木沢ノ頭からアイゼンをピッケルに装備変更。例年より明らかに積雪が少なく、深いクラックもなくほぼ直登 ・山頂直下は既に岩場が露出しているためアイゼンだと登りにくいところあり 白毛門〜笠ヶ岳 ・白毛門からは雪面のなだらかに下り、笠ヶ岳へ登り返す ・山頂直下は夏道、アイゼンを外し山頂へ 笠ヶ岳〜朝日岳 ・笠ヶ岳から一度下ると笠ヶ岳避難小屋、そこから小烏帽子へ登り返す ・小烏帽子、大烏帽子を過ぎ、朝日岳に登り返すまでの積雪区間は踏み抜きの連続。足の付け根までズッポリということを何度も繰り返す10歩進むのに10分以上かかることも ・朝日岳直下からは夏道 朝日岳〜ジャンクションピーク ・なだらかな広い雪原を進む ・上越国境線へはトレースなし。体力・時間的に踏み抜きを繰り返し進むことは困難と判断し馬蹄形縦走へコースチェンジ ジャンクションピーク〜清水峠 ・ジャンクションピークからは長い下りが続く ・ジャンクションピークを過ぎてすぐにナイフリッジ、緩んだ雪質で恐怖感満点 ・相変わらず繰り返す踏み抜き、崩れ始めた雪庇を避けての藪漕ぎで体力が削られていく 1日目は、好天で気温が上がり踏み抜きに苦しめられた。 注意箇所は白毛門直下の岩場、ジャンクションピークを過ぎたところのナイフリッジ 崩落寸前と思われる雪庇もいたるところにあるので、雪庇の近くはあるかない 【2日目】 清水峠〜七ッ小屋山〜蓬峠 ・前日、踏み抜きに苦しめられたの5時前に出発。早朝は雪が締まっていて歩きやすい ・東電の監視小屋から冬路の頭までは急登、その後は七ッ小屋山までなだらかな稜線歩き ・七ッ小屋山から蓬峠までは緩やかな下りが続く 蓬峠〜武能山 ・蓬峠から武能山への登りはほぼ夏道。 ・左右に展望の開けた気持ちのイイ稜線歩きが続く 武能山〜茂倉岳 ・武能山直下の下りのみアイゼンを利用。傾斜のキツイ雪面の下りきったところでアイゼンをはずし、その後は岩場の下り ・鞍部の笹平からは茂倉岳までの長い登りが続く ・雪面、岩場、斜面のトラバースとルート状況が変わる。崩落寸前の雪庇、踏み抜き、藪漕ぎと2日目で一番キツイ区間 茂倉岳〜一ノ倉岳〜オキノ耳・トマノ耳 ・茂倉岳からはトレースあり、踏みしめられたルートで踏み抜くこともあまりなく、それまでのルートと比較すると格段に歩きやすい ・茂倉岳から一ノ倉岳までは緩やかな稜線。一ノ倉岳は広いなだらかな山頂で山頂標識と避難小屋はまだ雪ノ下 ・一ノ倉岳からの下りはほぼ夏道、鞍部から積雪あり、ところどころ踏み抜くことも ・東側の崖沿いの雪庇は崩落寸前、近寄らないように注意 ・オキノ耳から他の登山者の姿を見かける オキノ耳・トマノ耳〜天神平 ・トマノ耳を過ぎて肩の小屋からは広い雪原の下り。天狗の溜まり場から熊穴沢避難小屋までは夏道がでている。 ・熊穴沢避難小屋を過ぎてしばらく進むとロープを使う登りあり、強度的に少々心許ない ・天神平まではなだらかな雪道をすすむ 2日目は、茂倉岳への登りの岩場と、熊穴沢避難小屋を過ぎてしばらく進んだところのロープの登りが注意箇所か 体力的には笹平から茂倉岳の長い登りが一番キツイ 【避難小屋】 ・笠ヶ岳避難小屋 利用可 ・白崩避難小屋 宿泊で利用 ・蓬ヒュッテ 施錠していないので利用可能(有料?未確認) ・茂倉岳避難小屋 屋根は露出、利用には掘り起こす必要ありか? ・一ノ倉岳避難小屋 雪の下(雪から出ていても本当の意味で避難用) ・熊穴沢避難小屋 利用可 今回は清水峠の白崩避難小屋を利用、2段ベットで10人程度は利用可。他の宿泊者はなく一人で広々と利用 |
その他周辺情報 | 鈴森の湯(650円) 少しぬるめの温泉、のんびり入浴するにはちょうど良い |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
最初は巻機山への上越国境線縦走の予定だった
初めてのコース、事前の天気予報も崩れはなく、例年より雪の少ない今年はこの週末が最適だろうと
前日の夜に土合駅に到着、いつものように車中で仮眠をとって5時スタート
スタート時点では雲は薄らとあるだけで、予報通りの好天の予感
白毛門までの登りの2回目のせいか、はじめての時よりは余裕あり
松ノ木沢の頭から先も、例年より雪が少ないせいか、大きなクラックもなく、クラックを避けてルートを選ぶような場面もなく白毛門に到着
白毛門からは2週間前に登った時よりだいぶ雪解けが進んだ谷川岳、進行方向の笠ヶ岳、朝日岳がキレイに見渡せる
白毛門を過ぎて笠ヶ岳への登り途中で、下ってくる登山者と情報交換
自分と同じく巻機山への縦走を予定していたが、踏み抜きがひどく、ジャンクションピークで折り返してきたとのこと
空には好天が広がっているものの、先の行程に不安がよぎり始める
笠ヶ岳で景色を楽しみながら昼食
その先の小烏帽子からそれまでの快適な状況が一変、踏み抜き地獄の始まり
昼時になり気温が上がり始め、アンダー1枚でも汗が出るような陽気
1歩を踏み出すごとに、膝丈はまだいい方で、足の付け根までズッポシをハマり、這い出るのに一苦労、やっと這い上がって次の1歩でまた踏み抜き、10歩進むのに10分以上なんてことを何度も繰り返し、CTの倍以上の時間をかけてやっと朝日岳
ジャンクションピークに着くと、巻機山へと続く稜線がのびている
もちろんトレースはなし
ここからまた踏み抜き地獄を越えて、テン泊予定地の檜倉山まで進むのは体力的にも、時間的にも無理と判断し、馬蹄形縦走にコースチェンジ
残念だが、上越国境線の縦走は来年へ持越し
馬蹄形に変更したことによりこの日の目的地は清水峠の白崩避難小屋まで
ジャンクションピークからは長い下りだが、なかなかスリリングなナイフリッジや、緩んだ雪面のトラバースを避けての藪漕ぎ、相変わらず続く踏み抜きと、なかなかハードな状況が続く
ハードな1日目は避難小屋到着で終了
避難小屋の利用者は自分1人、ひろびろと快適に利用させてもらう
2日目は前日の状況も考慮し、早朝5時前に清水峠を出発
朝早い時間は、雪も締まっていて快適な山行が続く
七ッ小屋山から蓬峠を越えて武能山
左右に展望が開けた気持ちのイイ稜線あるきを堪能
武能山直下に急斜面も少しイヤらしい下りもあるが鞍部の笹平までは順調に進む
笹平から茂倉岳への登りは、岩場越え、前日と同じく雪庇、クラックを避けての藪漕ぎ、
茂倉岳に近ずくに従って気温が上がり始め、後半は昨日に引き続き、踏み抜き地獄に変わる
それでも1歩1歩進み茂倉岳山頂に到着
茂倉岳からはトレースもあり、登山者で踏み固められ、歩きやすい状況
トレースがあることの何とありがたいことか...
茂倉岳から先は何度も歩いたルート
高曇りで形式が霞んでいたのは少し残念な部分はあるが、一ノ倉岳の広い山頂で展望を楽しみながらのんびり昼食、
オキノ耳、トマノ耳の谷川岳双耳峰で馬蹄形全9座は終了
今回は上越国境線縦走からのコース変更ということもあり、達成感と残念な気持ちの半々
苦労した分、印象に残る山行だったが
例年に比べ残雪の少ない谷川山域、GW
まで2週間だか、その頃にはほとんど夏道になっているのだろうか?
巻機山への上越国境線の縦走は来年への楽しみとしよう
コメント
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ARAQさん、こんにちは
残雪期、踏み抜き地獄の馬蹄形縦走、お疲れさまでした。
土合から巻機山への縦走、残雪期限定の素晴らしいルートですね。
例年の雪の状態ならと思うと残念ですが、この時期に馬蹄形縦走されるのも凄すぎます
私はもう少し雪が落ち着いたら、シャクナゲを見にに松ノ木沢ノ頭から笠ヶ岳まで登ってみようかと思います。
残雪期のこの時期が雪の危険度も高そうなのでお気をつけて
お疲れさまでした(^^)/
Jimny-Hikerさん、こんばんは
はからずも2週間前に引き続きの谷川岳になってしまいました。
出発時には好天に期待を大きくしていたのですが、ぐんぐん気温が上がり5月中旬のような陽気、
雪もぐずぐずになり、まるで豆腐の上を歩いているように、ズブズブと沈んでいくような雪質に苦労しました。
ジャンクションピークから伸びる稜線の景色は、肩の小屋から俎蔵、仙ノ倉への稜線と同じくらい素晴らしい景色で先に進めないのはとても残念でしたが、来年に期待しながら景色を楽しみ静かな山行を堪能できました。
谷川岳も、白毛門も今年は積雪が少ないせいか、大きなクラックもなく、このペースだとGWくらいには残雪も殆どなくなってしまいそうですね。
Jimny-Hikerさんのレコの写真は、どれもキレイですね。
シャクナゲの写真も楽しみにさせて頂きます。
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