奥秩父テン泊縦走で劣化を体感。(川又〜雁坂〜笠取〜将監〜飛龍〜丹波山)
- GPS
- 50:34
- 距離
- 33.4km
- 登り
- 3,034m
- 下り
- 3,045m
コースタイム
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 5:34
- 山行
- 5:18
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 6:25
天候 | 29 晴・強風 30快晴のち曇り 1 晴・暑い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【復路】(バス)丹波→奥多摩、(電車)奥多摩→地元駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
GWによく来るが、川又から突出峠ルートは、例年であれば樺小屋から先は積雪40cmほどで踏まれておらず危ないトラバース道となるので、そこから雁坂までは無雪期の倍時間がかかるので要注意。(今年はあくまで例外で雪が無かった。この日も18時とか19時頃に到着される方がいたが、例年の状態であれば、到着は20時〜21時になったであろう。) また、飛龍付近も例年はツルツルに凍結しており軽アイゼン必須であるが今年は全く使わず。 |
その他周辺情報 | 雁坂テン場(1人800円 トイレ紙なし) 将監テン場(1人1,000円 バイオトイレ大2つ(男女兼用)小つ |
写真
感想
今年のGWは暦の並びが悪く、2日と6日の谷間が平日で、しかもそこが休めず。前半と後半3日ずつの連休で、間の2と6は出社しなければならないとい冴えない感じ。
本当は、前半は、姐さんとcarolさんと鹿島槍ヶ岳を予定していたが、
北アルプスは悪天候予報となり、やむなくキャンセル。
ということで、雪山支度をしていたのに、前日夜の帰宅後に、急遽奥秩父テン泊縦走に大転換!
一昨年の妻の手術前は、毎年毎年この奥秩父テン泊縦走が定番であった。
奥秩父も色々なルートを取れるが、いかんせん、ここのところ山より団子状態でちゃんと歩いていないのでテン泊縦走に全く自信無し。
元気なときは、2泊3日あれば、甲武信岳から雲取越えて奥多摩駅まで縦走したこともあるが、今年はとても無理。
妻が、「それなら久しぶりに川又から突出経由で雁坂にテント張りたい。それで秩父湖まで周回しようよ。電車移動で。」と提案してきた。
確かに最近雁坂に張っていない。甲武信に張ると雁坂は近すぎて通過してしまうし。
それに、このコースは妻が大好きでよく来ていたが、暫く来ていなかったし。
ということで電車でGO!
ところが、三峰口で妻が「5月1日は三峰口は大渋滞で、路線バスは、最大5時間の遅れが見込まれます」という貼り紙を発見!
なんじゃそりゃ?あり得ない遅れ幅である。
ということで秩父湖側への周回は止めて奥多摩側への下山ルートにすることにした。まぁ、今日の予定はどのみち変わらない。
川又への始発バスは、我々の他に1名のみ。
これこれ、GWなのに、このマイナーさが好きでいつもここに来てしまう。
川又から突出峠経由のこのルートは、例年であれば樺小屋から先は、残雪が多く凍結して危険なトラバースが続くので難儀するのであるが、今年は雪が無いとの情報を得ている。
水の本まで踏み跡薄いところがあり、やや分かりにくいところがあって要注意。尾根に乗ってしまえば迷うようなところは無い。
久々に来たら新しい標識がいくつか出来ていた。
しかし、突出峠までの登りがいつも以上にキツく感じて、鈍っているのを実感。かなり妻を待たせてしまった。
樺避難小屋はしっかりとした小屋でストーブもあるが、ここは冬季にとるのは難しいところ。冬季敗退の記録をよく見る。
ここで昼食を取った後、地蔵岩までの急登がキツイ。
分岐から展望台往復。展望が望めそうもないときはパスるが今日は寄つてまたもののやはりアルプスは雲の中。
今日は風が強いので、樹林帯を抜けるとかなり強風。
場合によってはテント張らずに小屋素泊まりにせざるを得ないか。
が、例年この時期は、地蔵岩から雁坂までのトラバースルートは、膝から腿位までの残雪で今にも滑落しそうなたいへん難儀する場所なのであるが、今年は雪が全くなく非常に歩きやすい。いつもは雪に埋もれている滝も出ていて実に快適に歩けた。
雁坂到着。いつもテントを張るトイレ上の高台稜線上の見晴らしの良いお気に入りの場所もまだ空いていたが、今夜は風が強そうなので、下段の樹林に囲まれた方を選択。正解だった。
久しぶりに来る雁坂は、親父さんが代替わりして新しい手拭いなど販売開始していた。妻がピンクの手拭いを早速購入。
以前は、キッパリと缶ビールのみしか販売していなかったのから比べるとだいぶ変わった。コーラもあった。前はやかんのお茶が唯一のソフトドリンク?であったが。
気温が低く、テントでまったりとココアとホットチョコレートを飲んでまったり。
夕方になってもまだ到着する人は多かった。
夜、小屋の売店に買い物に行った妻がいつまでも帰って来ないのでどうしたのかと思っていたら、小屋の皆さんの宴会に誘われてワインやお酒をご馳走になっていたとのこと。
笛の演奏もあり、ヤマレコユーザーさんが多かったとのことで、にぎやか好きな妻は喜んでいた。
しかも、「雁坂小屋で会いましょう」の写真にhakkutuさんがいたよ!と報告してきた。アットホームな小屋である。
それに昔より格段に人が増えた感じがする。
夜はやはり時折強風であったので、テントの場所を下の樹林帯にして正解であった。
翌朝。晴れているが寒い。どうせ今日は将監までだし、寒いのでシュラフから出たくなくぐずぐずし、6時半に出発。
この時期はいつも雪の多い水晶山の登りも雪ナシ。しかし、昨日に続いて今日も身体が非常に重く、全然妻についていけない・・・。
何しろ、雁坂小屋から主稜線に出るまでのたった15分の登りで、妻に5分も遅れるという状態であり、あとは押して知るべし。
不摂生がたたっている・・・・。
妻に、「先頭歩いて。私があなたのペースで後ろを歩くから」と言ってきたが、妻に後ろを歩かれるのは実に落ち着かなくて嫌なので、ピーク毎に待っているように言い、先に行ってもらう。
ところが、ぼっーとしていたら古礼山を巻いてしまった。何度も何度も歩いているところなのになんてこった!妻は山頂で待っているに違いないから渋々分岐から山頂に登り返す。が、ベンチ付近で山頂から駆け下りてきた妻に遭遇。聞くと、山頂で待っていたら、昨日雁坂小屋でご一緒した男性の方に、「旦那さん、巻道を行かれていましたよ」と教えていただいたとのこと。誠に面目なし。
燕山を越え、妻の大好きな場所である雁峠で休憩。
ここからマキミチで将監へ向かおうと思っていたのに、妻が、「甲武信から歩いてきたときは巻いてもいいけど、今日は雁坂からだからまだ疲れていないでしょ。笠取は最近いつも巻いていたから久しぶりに登ろうよ」と言い出す。えー、十分疲れているのであるが・・・。
が、妻はすたすたとそびえたつ笠取に向かって行ってしまったので、シブシブ笠取へ。この急登はキライである。
しかも、ここは西峰と東峰の間が狭い岩峰で、デカザックでの通行は困難なんだけどな。。。
黒エンジュ、唐松尾山と続く稜線も結構アップダウンがあり、いつ歩いてもきついが、今日はからだがナマリまくっているのでさらにきつい。
山の神土でようやくほっとして、将監峠到着。
GWの中日だから混んでいるかなと思ったが、1時前だったのでまだ空き空きであり、よい場所に張れた。
昨年小屋主さんが不慮の事故でご逝去されていたので、小屋が運営されているか心配であったが、息子さんがあとを継がれていて安泰であった。
「ここは甲武信と雲取の間の重要な小屋なんだから、俺が死んだ後も、小屋がある限り続けてくれ」というのが遺言だったんだったそうな。
いつもいつもお世話になるテン場であるので、ここがなくなると我々も大変困るので、この遺言は非常にありがたく、感謝してテントを張る。
以前はずっと400円だったテント代が、トイレが綺麗になった分、1,000円になったがこれはやむをえないであろう。
いつもお気に入りであったお座り石のある場所も空いていたが、隣にトイレができてしまったので、どこにするか迷う。
今日は、一番上の段の土が乾ていて平ところが良さそうであったので、そこに張った。
テントで一寝入りして起きたら、テン場はすごいことになっており、通路にまで張られていた。
翌日。いつもの飛龍へのツルツル凍結ゾ^ンも全く凍結なし。はげ岩に寄るが、今日は昨日のようには遠望効かない。
将監からの下山路はどうとでもとれる。一昨年は奥多摩駅まで一気に歩いて下りたが、今年はナマっているのでそんな体力なし。鴨沢へ下りてもいいが混んでそうだし、三条の湯からお祭りだとバスに座れないかもしれないし。ということで、バス始発駅である丹波山へミサカ尾根から下山することにする。
なんだか歩いたばかりのような気がするが、この前日帰りで来たっけか。
が、前飛龍、熊倉山、と続くこの稜線は好きである。最後のサオラ峠かrなお下りのみ厭らしい。
が、だいぶルートも変わっていて、落葉堆積ゾーンを突っ切るような感じになっており、落葉も例年より少なく感じて歩きやすくはなっていた。
しかし、今日は暑い。
12時のバスを目指したが、11時に着いたので、先頭であり、座れること必至。のめこい湯によっていきたいところであるが、せっかく先頭をGETしたので、そのままバスを待つ。(のめこい湯に行って、始発に乗るためにわざわざ歩いて戻ってきたこともあるが、とにかく最近はそんな元気なし)
ということで、鹿島槍のハズがいつも通りの奥秩父テン泊縦走とあいなった。しかーし、かなりナマっているな・・・。例年であればかなり雪があって難儀するのに、完全無雪であったのにこんなに疲れるとは・・・。
2泊3日あれば甲武信から雲取越えて奥多摩駅まで歩けたのに、現時点では到底ムリである。
これはかなりヤバイ・・・・。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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なかなか興味深いルートでしたので、
コースタイム調べてみましたが、そんなに強行なスケジュールではなく
比較的、ゆったりしていますね〜
ペンさんご夫婦早いので、いれは無理かと思いましたが、
私でも行けそうなスケジュールかと思い参考になりました。
機会があったらやってみます〜
ただ暑いのが苦手なので・・
来年は是非、鹿島槍に行けたら良いですね。
姉さんも行きたかったようですが、北アは天候最悪の連休ですね。
また宜しくお願いします。
carolさん、
この辺りは我々の定番ルートですが、
水場があるのでテント縦走にお勧めです
この冬はまともに歩いていませんでしたから、
今回はルート設定も無理のないものにしましたので、ぜひ。
それでも、身体が重くて全く妻に着いて行けず待たせまくりになりましたが
北アは残念でしたが、変更して正解でしたね!
またよろしくお願いします
この期間は、白山と荒島岳にいましたが、関東のお天気は風を除けば、よかったようですね。
ここひと月くらいの間に、おんなじあたりを縦走しようと思っています。
雁坂や、将監峠もGWは込むんですね・・いつも人の少ない時しか行ってないからかな、雁坂小屋あたりで人を見たことがない。。
いつもながら明るい奥様の笑顔、拝見して、山って、いいなと思いますよ。
ありがとうございました。
devilmanさん、
白山のお天気は如何でしたか?
そうなんですよ、
雁坂も昔は全然人がいなかったのですが、
最近は人気がでてきたようです。
なにしろ、昔は缶ビール以外の売物はまるで無かったですからね
でも、相変わらず夜は静かで、うるさいグループとかもいませんでした。
おかげさまで、妻は山にいられれば、いつもご機嫌です。
またご一緒したいですね。
GW休める方は10連休だとか
2日、6日の鬼門を乗り越えるのは難しいですよね
この辺り…泊まることが無く日帰りで繋いで辿っている
ルートですが本当に大好きで、「そうそう…」などと
レコを拝見して「ホームの帰還」をせねばと強く思いました
この土日は…何処へ
naotosasさん、
見事に、2と6が休めず、変な感じのGWになりました
この辺りはnaotosasさんもお好きですよね。
妻は雁峠が大好きですが。
それにしても、やはり笠取のピークはテント装備で登ると疲れますね。
これでまたしばらくは縦走の際は巻道の方から行こうと思います
確か将監はペンさん達のお気に入りのテント場でしたよね。
息子さんが引き継がれて良かったです。
この歩かれたコース良いですね。
雁坂小屋での写真が見つかってしまいましたね。
呼びかけ人のLArcさんに声を掛けられ参加しました。
若い人達ばかりなので躊躇しましたが雁坂小屋を愛するとても良いグループでした。
オーナーのゴローさん、小屋番の石さんもとっても良い方たちで好きな小屋です。
今年もそろそろ顔を出そうかと思っているところです。
にしても最近重い荷物を全く担いでいない。
テント泊なんかできるのでしょうか?
hakkutuさん、ご無沙汰です。
そうなんです、将監はお気に入りのテン場なので、
幕営できなくなると困るところでした。
継いでいただいて本当に良かったです
hakkutuさんのお写真を発見したと、
テントなのに宴会に参加していた妻が喜んでいました
雁坂はいつもテントばかりですが、小屋泊も良さそうですね。
食飲研修ではお世話になりました。
古礼山を巻いてしまったダンナ様とは再開できたようですね。
実は雁峠までの下りで、お二人がベンチに座っているのが見えてました。
その後、将監小屋にもいらしたみたいですね。
レコに私の黄色いテントが写ってます。
また、何処かでお会いした際には宜しくお願いします(^_−)−☆
onebitiousさん、コメントありがとうございます。
巻いてしまったダンナです。
妻に超えをかけていただいてありがとうございました。
仕方なく登り返していたら、ベンチのところで妻に会えました。
実は将監でも真後ろのテントにおりました。
テント建てられるのを拝見していたのですが、
半分寝ていたためお声がけしそびれました。
翌朝は早立ちされたようでもうおいでになりませんでした。
またどこかでお会いしましたらお声がけください
naotosasさま
先日は雁坂へおいでいただきありがとうございました。
また夜の「食飲研修」にも参加していただき楽しい時間になりました。写真にある倒木はあの後処理をいたしました。最終的には来週中に突出コースを巡視します。それにしても書かれているように、いつもは雪が残って大変な突出コースが楽に歩けてしまう。雪の少なさにびっくりです。
またお越しください。あ、それからピンクは常連のお客様がデザインしてくれたものです。ありがとうございました。
naotosasさんではありませんが、^^;
先日はお世話になりました。
妻が食飲研修でお世話になりました。
ピンクの手拭いはピンク好き妻がたいへん気に入っているようです。
倒木、早速整備していただいたのですね。
いつも整備して頂いて本当に感謝しております。
またお世話になりますので、よろしくお願いいたします。
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