記録ID: 883589
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沢登り
丹沢
神ノ川水系 ヒワタ沢(檜皮沢)
2016年05月28日(土) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 1,054m
- 下り
- 1,049m
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■ヒワタ沢(檜皮沢) 広河原手前で神ノ川林道が一度白く大きな檜皮橋でヒワタ沢を横断するが 林道がヘアピンカーブで右折してしばらくすると再度同沢をガードレール橋で 横断するところから入渓する。一度目の橋から入っても多数の堰堤と藪で面倒。 いきなりの幅が狭いゴルジュ内に連瀑が架かり、短い区間ながらこのゴルジュ 連瀑の突破がこの沢の核心部。 これを越えれば5m以下の小滝が点在する1級レベルの沢で、詰めはどこも 崩壊ガレ場となっている。 遡行グレード:2級 /瀬寮醂啼擦檜皮沢を再度横断する白いガードレール橋には「NO.19桧皮沢 丹沢遭難救助隊」と書かれた標識が立っている。 橋の上流側の下を覗くと一条の立派な10m滝が落ち込んでいる。 上流側は両岸が立ったゴルジュ内に幾つもの滝が連続していて気が引き締まる。 標識の先、沢の左岸側の段差を乗り上げ沢に近づいてみる。 ルート的には沢に沿って少し高みにある少々スラブっぽい壁をトラバースして 上流側を下りるようにも見えるが、スラブのトラバースはヌメリがあるし ホールドになりそうな木もランナウトしているので気が引けた。 こんな所で失敗すれば下の10m滝の下まで落ちて行ってしまいそうだ。 安パイを採り2本の縦列した比較的安定はしていそうな木にロープを架け マッシャーバックアップを施しながらラペリングにする。 フリークライムダウンもできなくはないがこんな所で無理することもない。 冒険と無謀は区別しなければ命が幾つあっても足りはしない。 もちろん全面荷重はせずバックアップ付きの半ばクライムダウンだ。 10m滝上の4m滝落ち口にまずは10mほど下り、すぐ上の2段ヒョングリ状 4m滝の落ち口に向かってトラバース。 ロープの流れ的には極端な斜め懸垂状。 2段4m滝上の1.5m小滝上は安定した河原になっていた。 ⊂緡側のゴルジュは幅1mほどに狭くなっており、そこに2段4m、5m、 5mと連瀑になっている。 過去の資料だと直登ルートもあったようだが、人工交えても結構厳しいと思う。 さて、右岸側の出だしが棚になった浅い枝沢から高巻きに入った。 棚も見た目より一部外傾していたり浮きがあったりで卦蘢度。 浅い沢状ザレを30m程度登り右手の浅い尾根状を上部の斜度が緩む方へ向け 登る。 右手には幅広の10m扇滝が見事に見える。 この滝の上にもトイ状4mがある。 扇滝下に落ち込む浅い枝沢の詰めを右手にトラバースすると小さなコルに乗った。 コルからトイ状4m滝落ち口の20mほど上流側に斜めにザレを下りて 沢に戻った。 水平距離100mほどの短い区間ながら、オンサイト状態だったので1時間以上 架けてしまった。 B瑤脇酘鄒掌きの平凡なゴーロ沢となる。 左が岩壁状2段3×6m小滝は下段が3条、上段4条で中間部の水の流れの カーブがきれいだ。左壁教蕁棔 標高895m二俣状は水量比1:1で左の本流へ進む。 小滝ナメ、1.5m小滝×2、左側が少し被り気味の5×8m滝は左を巻く。 少し開けて2条2段5×10m滝(右流芯教蕁法△泙疹し開けて3段7× 15m(1+2+4mで上段は左を巻く)、トイ状ナメ、2条2m。 出だしのゴルジュ以外にも簡単な小滝があるもんだ。 ど弦950m二俣状は水量比1:3で支沢の左沢は幅広黒壁5mで出合う。 970mで一旦水涸れとなった。右岸側には低い黒壁帯から幾つもしょぼい湧き水 が流れている。 さらに進むと右岸側から枝沢がそれぞれ5m黒壁、くの字状3段12m黒壁、 草付岩棚状15mとなって合わさっている。 ここで水が復流し、次第に僅かながら水量が増えてくる。 1065mで西北西からの涸れ支沢を右から合わせ、本流は南南西向きになる。 1100mで右(西南西)から浅い涸れ沢が入り、本流には小滝が連続している。 1.5×2m、トイ状2×5m、3条3段4×10m、2×4mで、どれも教蕁 ほどだ。 小滝群を越えると1130m二俣となる。 その中間尾根はモスラ幼生状カンテとなっており上部は略奪点的地形のコル。 左俣は檜洞丸直下から発生しているが水は涸れている。 右俣は熊笹ノ峰南側から発生していて、水もあり連瀑になっているのが見える。 右俣に進む。 連瀑はなかなか気持ちよく、5×10m(左凹角教蕁棔法2×4m(左教蕁棔 2条1.5m(左教蕁棔法右アレートカンテ状2段5m(右ザレ〜カンテ教蕁棔 日光の竜頭の滝ミニチュア版状15×30m(教蕁法3条3m(容易そうだが ヌメっていたので右ザレ巻く)、2条V字1.5m、平岩1.5mだった。 Г海寮茲呂匹了淆瑤睚壊ガレの詰めになりそうだ。 しばらくゴーロを進むと1270m辺りの右岸側にある木の下のザレから水が湧いて いる。この沢の湧出ポイントでなかなか冷たくておいしい。 この湧出ポイントから右岸尾根(右俣との界尾根)を詰めることにする。 尾根に乗れば太った半ば二重山稜地形だが、南西方向に高みを目指し登っていく。 途中バイケイソウの群生があるがまだ開花は先。 シカ道をつないで檜洞丸の北北西1490mあたりで登山道に上がった。 ツツジ目的か、普段よりハイカーの人口は多め。 熊笹ノ峰北部のコル(標識、ベンチあり)から矢駄尾根を神ノ川に向け下った。 ■丹沢限定沢登り記録 http://mt-farm.info/tanzawakiroku.html 沢登り、クライミング、読図講習等の予定は http://mt-farm.info/ |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
地図(地形図) 2 自身でカスタマイズしたもの
コンパス 1
笛 1
計画書 1
ヘッドランプ 1
予備電池 1
筆記用具 1 遡行図取り用
ファーストエイドキット 1
ツェルト 1 不意のビバーク用
ロープ 1 40m
ハーネス 1
ヘルメット 1
ビレイデバイス 1
ロックカラビナ 3 主にHMS型
フリーカラビナ 2 オフセット型
クイックドロー 4
スリング 2 240、400cm
ロープスリング 2 バックアップ及びセルフライズアップ用
パーソナルアンカーシステム 1
カム 2 #0.5 #0.75
ナッツキー 2
アッセンダー 1 ミニトラクション
タイブロック 1
ハンマーバイル 1
ナイフブレード 3
アングルハーケン 1
渓流シューズ 1 秀山荘「忍者」
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感想
丹沢の記録集掲載にこの沢はどうしても外せない。
『丹沢の谷110』の中でも数少ない遣り残しの一流。
日記に掲出した行方不明者のことが気がかりだが
少し前から決めていたので梅雨の前に片付けたかった。
直登厳しいゴルジュ連瀑にようやく会ってきた。
この沢は出合のゴルジュがすべて・・・とよく聞くけれど
中流部の小滝も程良く点在しなかなか良渓だ。
詰めは隣の彦右衛門谷以上に崩壊ガレ場なので
この沢の水の湧出ポイントから右岸尾根を詰めた。
この湧き水は冷たくてなかなかおいしい。
登山道に這い上がると予想していた通りハイカーたくさん。
静かな遡行や山行が好きなので誰も下らなかった矢駄尾根で
神ノ川へ戻った。
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