南アルプス 光岳・上河内岳（沼平ゲートより）

2016年06月18日(土) ~ 2016年06月19日(日)

• GPS: 33:29
• 距離: 39.0km
• 登り: 3,505m
• 下り: 3,494m

コースタイム

1日目

• 山行: 10:25
• 休憩: 0:53
• 合計: 11:18

距離 20.7km 登り 2,663m 下り 1,097m

4:09 畑薙ダムゲート前
4:41 畑薙大吊橋
5:06 ヤレヤレ峠
5:59 6:00 ウソッコ沢避難小屋
6:54 7:12 横窪沢小屋
8:41 8:56 茶臼小屋
10:10 10:23 上河内岳
11:33 11:35 茶臼岳
12:19 12:21 希望峰
13:32 13:34 易老岳
14:23 三吉平
15:27 県営光岳小屋

2日目

• 山行: 7:34
• 休憩: 0:50
• 合計: 8:24

距離 18.2km 登り 842m 下り 2,420m

5:07 県営光岳小屋
5:20 5:23 光岳
5:38 6:00 県営光岳小屋
6:18 イザルヶ岳
6:50 三吉平
7:38 易老岳
8:45 希望峰
8:57 仁田岳
9:08 9:09 希望峰
9:43 9:51 茶臼岳
10:07 10:10 茶臼小屋
10:57 11:02 横窪沢小屋
11:51 11:57 ウソッコ沢避難小屋
12:37 12:39 ヤレヤレ峠
12:56 畑薙大吊橋
13:31 畑薙ダムゲート前
13:31 ゴール地点

天候

6月18日（土）晴れ
6月19日（日）くもり時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

駐車場：沼平ゲート前　30台ほど
※トイレ・自販機は畑薙第一ダムにあります

井川へは新静岡ICから国道27号線〜189号、白樺荘手前で時間帯通行止あり
詳細は日記に書きました。
http://www.yamareco.com/modules/diary/81042-detail-122760

コース状況／危険箇所等

登山ポスト：ゲートの前と茶臼岳登山口の所の二ヶ所

危険個所：急斜面にトラバースで付けられた道が多いので油断禁物です
道の状況：良く踏まれているがテープや赤ペンキを追ってください。
■沼平ゲート〜ウソッコ沢小屋
　林道を30分歩くと高度感のある吊橋ですが、それほど揺れはありません。
　ヤレヤレ峠までは急坂で、沢へ降りてからは典型的な沢沿いの道です。
　揺れる吊り橋や不安定な階段もあり、下山時は注意が必要です。
■ウソッコ沢小屋〜茶臼小屋
　急登に次ぐ急登で展望のない道が続きますので適度に休んでください。
　初の南アルプス（南部）の方は驚かれるので、茶臼小屋泊も一考です。
■茶臼小屋〜上河内岳
　砂礫の道から少し下り、亀甲状土の草原は平地で歩きやすいです。
　再び森林限界を突破し砂礫の道となり、やがて奇岩竹内門です。
　地図では岩のやせ尾根となっていますが、それほどでもありません。
■茶臼小屋〜茶臼岳〜易老岳
　茶臼岳へは僅かな登りで、板敷の仁田池までは岩稜を下る。
　尾根通しの樹林帯や倒木エリアとなり、あまり展望はありません。
　仁田岳へは希望峰からCT往復40分ですが長く感じました。
■易老岳〜三吉平〜静高平〜光岳小屋
　ピークからの下降は迷いやすいので、ごちゃごちゃ看板がありました。
　鞍部まで下ると深南部のような雰囲気で、鹿の鳴き声が聞こえます。
　静高平まではゴーロの涸沢を地味に登って高度を上げます。
　センジヶ原から小屋までは、尾瀬のような木道でとっても歩きやすいです。
■光岳小屋〜光岳〜光石
　樹林帯の緩やかな登りで光岳ですが、樹木が育ちあまり展望はありません。
　途中に庭園のような所もありますが、北アのように名前は付いていません。
　光石は石灰岩で光って見えることから、山名の由来になった石です。

その他周辺情報

温泉：赤石温泉白樺荘　610円
※ヌルヌルのお湯で茶臼岳が望める露天あり、食事は１５時ラストオーダー

写真

6/18 4:08

まずはゲートをくぐります。
先行者は千葉県の方でチャリで椹島へ向かい赤石岳ピストン。

6/18 4:31

今年は水が少ないですね。

6/18 4:40

畑薙大吊橋は明るいと高度感たっぷり。
苦手な方は渡渉ルートの近道もあります。

6/18 4:58

崩壊してトラバースもあり。

6/18 5:03

急登を登りきるとヤレヤレ峠です。

6/18 5:18

上河内沢まで下ります。
ここから典型的な沢沿いルートです。

6/18 5:27

足元を見ると小さな山ヒルがくっついていた。
ゲイターをしてなかったら危ない所でした。

6/18 5:34

とっても揺れる吊り橋。
幾つか続きます。

6/18 5:44

濡れた階段は滑りやすいので、下山時は特に注意です。

6/18 5:56

ウソッコ沢小屋は中央が土間の昔ながらの造りです。
薄暗くて気持ちの良い所ではありません。

6/18 6:46

ジグザグの急坂が続きます。
横窪峠は近い。

6/18 6:50

樹間より上千枚山の稜線から上河内岳が見えてきた。

6/18 6:55

酒呑みが集まる横窪沢小屋です。
沢はありますが水場は確認できなかったです。

6/18 7:39

尾根通しの道で、やっぱり急です。

6/18 8:23

イワカガミ

6/18 8:31

キバナスミレ

6/18 8:42

イチリンソウ

6/18 8:38

シナノキンバイなど黄色い花が増えれば茶臼小屋は近いです。

6/18 8:39

広大なお花畑の上に茶臼小屋が見えてきました。

6/18 8:46

なんという快晴。
梅雨時だという事を忘れてしまいます。

6/18 8:41

小屋下の沢に黒いホースがあり水が取れます。

6/18 8:49

30秒で手がかじかむ程冷たい。
とっても美味しい南アルプス自然水です。

6/18 8:53

茶臼小屋です。

6/18 8:54

二階は避難小屋になっています。
富士山が望めて、ここで泊まるのもオススメです。

6/18 8:57

冬季トイレと一基解放されていました。
トイレットペーパーはありません。

6/18 9:06

残念ながらガスで富士山は見えなかった。

6/18 9:07

ひと休みしたら稜線へ。

6/18 9:09

綺麗なハイマツが広がります。

6/18 9:17

300名山の茶臼岳です。

6/18 9:09

時間は9時で余裕あり。
ザックをデポして上河内岳へ向かいます。

6/18 9:17

恵那山が妙に立派に見えます。

6/18 9:10

台形の聖岳から兎岳が見えています。
トンガリは中盛丸山かな。

6/18 9:21

少し進むと上河内岳とその肩が見えてきた。

6/18 9:26

草原地帯から上河内岳。
やっぱり格好いいです。

6/18 9:27

亀甲状土。
土壌水が凍結融解を繰り返すことによってできた周氷河地形です。

6/18 9:35

歩きやすい道が続きます。

6/18 9:43

上河内岳ズーム

6/18 9:45

最近流行の写るんです!を持ってきました。
防水ケースは雑誌の付録です。

6/18 9:53

聖岳がだんだん大きくなってくる。

6/18 9:53

聖岳をズーム

6/18 9:56

イワウメ

6/18 9:47

ミヤマキンバイなど黄色い花が多いです。

6/18 9:57

亀甲草原を振り返る。

6/18 10:00

ブヨが多くてどうしても写ってしまいます。

6/18 10:03

上河内岳の肩です。
ここから山頂は往復20分。

6/18 10:04

南部BIG3です。

6/18 10:09

ガスとの競争で急いで登りました。

6/18 10:14

間に合ったか。

6/18 10:09

聖岳と奥聖岳です。

6/18 10:09

盟主の赤石岳です。
山頂の避難小屋が見えます。

6/18 10:09

悪沢岳（東岳）にはガスが掛かってしまった。
荷揚げのヘリの音が絶えませんでした。

6/18 10:21

聖岳の左のこんもりは兎岳です。
名前は可愛いですが縦走時は大変でした。

6/18 10:21

眼下には赤い屋根の聖平小屋が見えています。

6/18 10:17

あらためて二八〇三米
上河内岳に到着です。

6/18 10:10

お馴染みのダンゴ標識。

6/18 10:17

飛行機雲か筋雲でしょうか。

6/18 10:16

とっても面白い形ですね。

6/18 10:30

肩まで降りてきました。
間ノ岳までの広大な敷地はなんと社有林です。

6/18 11:13

2時間ほどで茶臼岳分岐まで戻ってきました。
茶臼岳から光岳へ向かいます。

6/18 11:31

茶臼岳へはたいした登りではありません。
やがて岩がゴロゴロしてきます。
運が良ければ雷鳥さんに出会えます。

6/18 11:33

ほい二六〇四米
茶臼岳に到着です。

6/18 11:34

やっぱり団子が好きです。

6/18 11:38

素晴らしい稜線歩きでした。

6/18 11:49

ここからは樹林帯が続きます。

6/18 12:01

仁田池。

6/18 12:02

尾瀬にあるような木道があります。

6/18 12:11

お花は少な目です。

6/18 12:16

窪地から見た茶臼岳は貫録がありました。

6/18 12:20

仁田岳分岐。
明日に残して急ぎます。

6/18 12:29

針葉樹林の道が続きます。

6/18 12:41

光岳にはガスが掛かっています。

6/18 12:58

こんもりした山が易老岳です。

6/18 13:09

鹿も喰わないバイケイソウが多いです。

6/18 13:21

易老岳に到着しました。
ツガやモミに囲まれた小広場のような山頂です。

6/18 13:34

10mほど下ると標識があります。

6/18 13:45

鞍部まで下ります。

6/18 13:53

三吉ガレからはハイランドしらびそや奥茶臼山など西方の展望があります。
最後の登りに備えて休憩する事にしました。

6/18 13:53

吸い込まれそうなガレですね。

6/18 14:19

三吉平は鹿のヌタ場など湿地帯です。

6/18 14:31

やがてゴーロの谷筋になり地味に堪えます。

6/18 15:00

視界が開けてくるとお花畑。

6/18 14:57

ミヤマタンポポも咲いています。

6/18 15:01

静高平に到着しました。
枯れていることが多いとされる水場です。

6/18 15:01

OMG！！
枯れていた。

6/18 15:13

少し上の水場も駄目でショックでした。
小屋下の水場に期待しましょう。

6/18 15:18

センジヶ原です。

6/18 15:19

木道が続きます。
ここでも亀甲状土が見られます。

6/18 15:28

静岡県営光小屋に到着して2階が冬季の入口です。
池口岳から来た方に聞くと水は出ているそうです。

6/18 16:21

安心して荷物を解きました。

6/18 15:55

光岳は明日にして水場へ。

6/18 15:59

急な斜面を下ると水の音が響きます。

6/18 16:03

ものすごい量でした。
後から来た方用に余分に汲んでいきます。

6/18 15:43

徐々にガスが掛かってきました。
見えているのはイザルガ岳。

6/18 18:57

素敵な小屋で雰囲気が良い所です。

6/18 19:01

雲海と共に夜が更けました。

6/19 4:30

翌朝です。
東側の窓から贅沢な景色です。

6/19 4:39

イザルガ岳と茶臼岳の間から陽が登ります。

6/19 4:39

幻想的です。

6/19 4:40

富士山がうっすら姿を現しました。

6/19 4:40

富士山をズーム

6/19 4:40

聖岳〜上河内岳〜茶臼岳です。

6/19 4:44

外に出ると小鳥が鳴いて気持ちの良い朝でした。

6/19 5:06

光岳に向かいます。

6/19 5:12

先行するのは名古屋の方です。
庭園のような所もありますよ。

6/19 5:16

緩やかな登りですが、早朝なので息が上がります。

6/19 5:19

振り返ると茶臼岳の横に笊ヶ岳が見えていた。

6/19 5:27

日本百名山二五九一米
三度目の光岳に到着です。

6/19 5:27

ここもお団子標識あります。
何故かフォントが明朝体っぽい。

6/19 5:28

光石はパスしますが展望台へは行きます。

6/19 5:31

加加森山から池口岳。
その左のなだらかな山は中ノ尾根山でしょうか。

6/19 5:30

四度目の光岳は最後のルート千頭山でしょう。

6/19 5:59

小屋に戻って荷造りをします。

6/19 5:58

3000円得した気分です。

6/19 6:04

今日はイザルガ岳と仁田岳へ寄って行きます。

6/19 6:07

光岳小屋をあとにしました。

6/19 6:17

イザルガ岳です。

6/19 6:19

小屋の奥のピークが光岳です。

6/19 7:12

再び三吉ガレ。

6/19 7:13

「ハイランドしらびそ」の赤い屋根が見えます。

6/19 7:14

尾高山から奥茶臼山。

6/19 7:15

ササはありませんが深南部の雰囲気と似ています。

6/19 7:38

今年度は遠山・易老渡からのルートは開通しないそうです。

6/19 7:53

仁田岳が見えてきた。

6/19 8:47

仁田岳へはハイマツを掻き分けて登ります。

6/19 8:45

今朝歩いてきた尾根が見えます。

6/19 8:51

片道20分とは思えない。
非常に長く感じました。

6/19 8:55

仁田岳に到着しました。
地味な山頂標識です。

6/19 8:54

展望は良いです。

6/19 8:56

深南部の山々。

6/19 8:56

富士山も見えています。

6/19 9:09

希望峰から茶臼岳の稜線。

6/19 9:16

上河内岳と茶臼岳。

6/19 9:16

上河内岳ズーム

6/19 9:50

再び茶臼岳です。
最後の展望を楽しみます。

6/19 9:41

中央アルプスの向こうに御嶽山も見えています。

6/19 9:41

笊ヶ岳の大笊と小笊となだらかな布引山です。

6/19 10:06

畑ナギへ。

6/19 12:54

大吊り橋です。

6/19 12:59

今年は井川のバスが活躍しそうです。

撮影機器：

iPhone 6 Apple

感想

kitainotori

茶臼小屋までの南アルプス屈指の急登は二度目でペースがわかっているので、稜線まで脚を残しておくことができました。
天気が良くガスも上がっていなかったので上河内岳まで空身で向かいました。
上河内岳は三度目ですが、初めて南部BIG3を望むことができました。

百名山の光岳は展望はありませんが、光岳小屋周辺の雰囲気がとっても素敵です。
ログハウス風の小屋はとても綺麗で、シュラフに包まれながら幻想的な夜明けが見られます。
機会があれば、避難小屋泊をしていただきたいと思います。

コメント

cota

はじめまして！
いつの頃からか、勝手にフォローさせてもらってます(笑)
畑薙大吊り橋〜茶臼岳までのルート、まだ歩いた事がなくて今年は行こうと
思ってましたが山ヒルがいるんですね〜 この辺りでは聞いたことなかったので
ありがたい情報です。通行止めの情報もとても助かります！
これからも拝見させて頂きますのでよろしくお願いします

kitainotori

Re: はじめまして！
こんばんは〜

山ヒルを見た時は、正直私も驚きました。
便ヶ島から聖岳の遠山地域や深南部は多いですからね〜
鹿が運び屋となって、生息範囲を広げてるので不思議ではないのかも。
山ヒル避けには専用もありますが、ムヒ虫よけムシペールαが効きますよ。
ディートの成分が高いのを選ぶのがポイントです。
それからブヨ（小蠅に似ていて血を吸う）も多いので気を付けてください。
パンパンに腫れて、人によっては何日も痒いです。

hanamizu9

お疲れ様でした
約束のUPありがとうございましたｗ
赤石岳無事日帰りましたPM16時半位
釣りの方は4.5人いらっしゃいましたが
赤石の登り下りではどなたとも会いませんで贅沢な山行となりました
赤石小屋の建て替えで資材を積むヘリがひっきりなしに飛んで迫力ありました
あと数週間で秋の花が咲き始めるそうですよ。。。
アイゼンピッケルは不要でしたｗ
PS
MTBトレックぜひぜひ購入してくださいね。

kitainotori

今回が自転車記念日になるかも
お疲れ様です

やっぱりアイゼン・ピッケルは不要ですよね
上河内岳の山頂から、ヘリの爆音が聞こえていましたが建て替え中でしたか。
頂上で光るものが見えていたので、屋根かと思っていましたが機材だったのかな。

それから、日曜日に下山すると自転車集団に会いました。
沼平〜椹島・二軒小屋は自転車はグレーゾーンだったけど公認になったそうですね。
早速、浜松のショップを回りましたがＴＲＥＫマーリンの現物が置いてある所はありませんでした。
代わりにスペシャライズドのＰＩＴＣＨ　650ｂが型落ちで15％引きでした。
有名モデルのようですが、スポルティバのネパールエボを買いに行ったらスカルパモンブランを勧められた感じで、割引も微妙なのでもう少し県内を探してみようかと思っています。