晴天の初富士山 富士宮口より
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,514m
- 下り
- 1,500m
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 8:50
天候 | 小雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
水ヶ塚駐車場⇔富士宮口五合目 シャトルバス(片道/1,150円 往復割引/1,800円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません 多くの方がバテ始める7合目付近までは、何でもアリ状態です |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
先週予定していましたが、雨予報のため延期になっていた富士山に登りました!
私は2回目(数年前に須走口から)、kenboさんは初富士山です。
今回はメジャーな富士宮口五合目から登り、御鉢巡りをして、下りは御殿場口〜プリンスルート〜富士宮口五合目というコースです。
富士宮口五合目まではマイカー規制中のため、水ヶ塚駐車場からシャトルバスで向かいます。
当日朝、予報では天気が良いはずなのに駐車場は雨…
五合目は晴れているかも…という期待もむなしく、五合目も雨…
久しぶりのレインウェアを着て出発しますが、さすが富士山ですね。
こんな雨なのに続々と登っていく人で、しばらく渋滞が続きました。
富士宮ルートは岩と砂礫の道で、富士山の4つのルートの中で一番距離が短いだけあって、結構な登りがずーっと続きます。
しかし30分から1時間毎に小屋があるので、適度に休憩しながら登ることが出来たので楽でした。
七合目付近になると、だんだんと空が明るくなってきて雨も止んだので、ここでレインウェアを脱ぐことに。
意外と汗だくになっていてビックリしました。
新七合目の御来光荘に着く頃には雲を抜けたようで、打って変わって晴天になりました。
眼下に雲海を眺めながら、次の山小屋を目指します。
元祖七合目山口山荘、八合目池田館を過ぎる頃には渋滞も解消され、自分たちのペースで登ることが出来ました。
八合目を過ぎると、さすがに息が苦しく少し動いただけで疲れます。
高山病になると困るので、富士山初登山のkenboさんが気合を入れて買ってきた「食べる酸素」を小屋で休憩するごとに食べました。
そのおかげかプラシーボ効果か、九合目、九合五勺と順調に登ることが出来ました。
そしていよいよ富士山頂。
富士宮口の頂上はたくさんの人で賑わっていました。
前回は強風で御鉢巡りが出来なかったのですが、今回は風も穏やかで天気は最高。
最高峰の剣ヶ峰で写真を撮り、御鉢をぐるりと回って景色を楽しみました。
下山は御殿場口から。
最初は、滑りやすい岩と砂礫の道を慎重に下っていきます。
途中のわらじ館で休憩中にお土産を覗くと…なんとそこには「宝永山」のバッジが!(正確には「富士山と宝永山」ですが)
先々週、爆風の中大変な思いをして宝永山に登ったのに、下山後の大石茶屋にはバッジが売っていなくてヘコんでいたkenboさん。
ここで偶然見つけて、さっそく購入。
かなりご満悦で、富士山頂を踏破したことより嬉しかったそうです(笑)
七合目を過ぎると大砂走りが始まります。
ふかふかの砂の道を軽快に下り、宝永山との分岐に到着。
風は強いですが先々週程ではなく、危険なく馬の背を歩いて宝永山の山頂へ。
私は前回山頂まで行けなかったので、感慨深かったですね。
その後は宝永山から富士宮六合目を経由して、無事五合目駐車場へ着くことが出来ました。
今回の感想としては、下りはやはり御殿場口を使うと楽だと思います。
富士宮口の下山は、距離は短いですが岩場が多いのと、狭くてすれ違いが大変だと思います。
その点、御殿場口からのプリンスルートで富士宮への下山は、砂走りや宝永山の雄大な景色も楽しめるのでおススメですね。
海の日3連休は南アルプスを予定していましたが、毎年この時期恒例(?)の悪天候の予報。天気予報と睨めっこが続き、諦めかけていたら、一部の天気予報で直前に 曇り(A)→晴れ(A)→晴れ(A) となったため、心が揺らぎました。
しかし「どうせハズれるだろう」と諦め、「南アルプスは好天時に行きたい」と仰るkazuruさんのご希望も考慮して、延期となっていた好天予報の富士山(富士宮ルート)に決定となりました。
既にマイカー規制が始まっているため、水ヶ塚駐車場の始発バス(5:30)に乗る予定としていました。しかし、まさかの寝坊。慌てて家を出て車を走らせ、御殿場ICを下りたあたりから雨が降り始めました。先々週に宝永山に登った時も同じ感じであったので、すぐに上がるだろうとそのまま車を走らせると、雨は強さを増すばかり。水ヶ塚駐車場に到着時には、雨は普通に降っていました。どうしよう?帰ろうか?駐車料金は1時間までは無料だったので、その1時間で決めることにしました。
料金所の若い男性曰く「五合目から戻ってきたタクシーによると、五合目では雨は降っていないそうですよ」とのことでした。他にもたくさんの登山者がバス停に向うので、私たちも「行けるところまで行ってみますか」と6:00発のバスにギリギリセーフで乗車しました。
ところが、五合目に到着しても降雨量は変わりません。完全にシラケムードが漂う中、(失礼ながら)いかにも普段は登山をしていないであろう方々が続々と出発するのを見て、やむなくレインウェアを着用して出発しました。
登り始めから、この悪天候の中レインウェアを着用しないばかりか、Tシャツ、短パン、スニーカー、ポーチという格好をした若い男性が「これで遭難したら、無謀登山者としてNHKとかが報道してくれるかな?」などと笑いながら登っていたり、杖に自国の国旗や日章旗(旭日旗が多かったです)を結びつけた外国人の方が、強引に抜かしたり大音量の洋楽を流しながら登っていたりと、早くも無法地帯と化していました。あれではすぐにバテるだろうな…。すぐに到着した六合目雲海荘は、早くも休憩される方で大混雑でした。まだ余裕があるので、先に進みます。
新七合目に近づくにつれて、空が明るくなってきました。振り返ると、雲を抜けたようで、雲海が広がっていました。レインウェアのせいか、ここまででかなり汗をかいてしまったので、早速脱ぎました。やっと身軽になった気分で、上を目指します。このあたりから、登山道には座り込んで休憩する方、酸素を吸っている方が増えてきて、これまで所々で発生していた渋滞が解消されてきました。
新七合目、元祖七合目と順調に進んでいき、八合目に到着。これまで登った山の中では3,190mの奥穂高岳が最高点のため、ここから先は個人的には未知の世界。好○山荘の店員さんに「約600mの差は大きいですよ」と忠告されていたこともあり、高山病対策として小屋ごとに5分の休憩を取ることと、酸素のタブレットを口にすることにしていましたが、特に呼吸に気を付けることにしました(スキューバダイビング時の酸欠にならないような呼吸法を意識)。
続く九合目を目指しながら、ふいにkazuruさんが「さっき、わっくさがひっくり返って死んでいた。こんな標高でも生息しているんだね」と仰る。「わっくさって何?」と思いましたが、三斗小屋温泉の「オカマギッチョ」に続き、私の教養の無さを露呈するのも悔しいので、適当に「ふーん、そうですか」と相槌を打っておきました。
九合目に到着。萬年雪山荘という名の通り、裏手には雪が残っていました。これは万年雪ではないだろうな…。さて、目指す山頂はもうすぐ。萬年雪山荘を過ぎると、朽ちた鳥居跡のようなものがありました。柱がトゲトゲしているように見えたので何だろう?と確認してみると、木の隙間に無数の硬貨が挟み込まれていました。
九合目からは見えなかった九合五勺の胸突山荘に到着する頃には、さすがに疲れというか、何ともいえない身体のダルさを感じてきました。おかしいな…体力的には大丈夫なのに。やはり酸素が薄いのかな。
今まで以上に呼吸に気を付けながら、富士宮口の山頂に到着。まだ早い時間のせいか、比較的空いていました。早速全国の浅間神社の総本社である浅間大社奥宮でお参りします。知的なkazuruさんに何度か「木花咲耶姫がどうのこうの」と聞かされてきましたが、私の大嫌いな分野であるのに、不思議なことに今回ばかりはすんなりと受け入れることができました。
日付を刻印してもらえる山バッジを購入することが目的のひとつでした。頂上富士館で確認すると「ここではやっていないんですよ〜。吉田口の方だと思いますよ」とのことで、お楽しみは後程。剣ヶ峰とお鉢巡りに出発です。
頂上富士館の裏手に回ると、大きな火口がポッカリ。これまでに見たことがある火口とは比べものにならないくらい、迫力満点でした。火口を眺めながら、剣ヶ峰の取り付きへ。馬の背と呼ばれるそうなので、もっと岩岩しているのかと思っていましたが、普通の道でした。馬の背を登り、いよいよ剣ヶ峰に到着。
ここが物心ついた時から眺めていた富士山のテッペンか…。酸素が薄いことと悪天候に注意すること以外、特に苦労せずに登れてしまうことには拍子抜けですが、それでも「日本一の三角点」には感無量でした。山頂標識は撮影スポットのため、すぐに次の方に譲り、傍のスペースでしばし火口を上から眺めましたが、まったく飽きることはありませんでした。
今日は先々週と違って、風がなくて天気もいい。絶好のお鉢巡り日和です。数年前に富士山に登られた際に、強風のためお鉢巡りを断念したkazuruさんはご満悦そうで、終始ルンルン気分でした。途中でこの3連休で諦めたアルプス方面が見え、山によっては雲がかかっていたりいなかったり。雨は降っていなくても、晴天ではなさそうだな。富士山に変更してよかったかな?
緩やかなアップダウンを繰り返しながら、お鉢巡りを楽しみます。しかし、やはり酸素が薄いのでしょうか。このような何でもない歩きでも身体が重たかったです。吉田ルート・須走ルートの山頂は、ちょうどお昼だったこともあり、とても賑わっていました。訓練でしょうか?自衛隊の方も多かったです。早速、山口屋支店で山バッジを購入し、今日の日付を刻印してもらいました。
お鉢巡りをしていても風が強まることがなかったので、ここで昼食にしました。このような場所にまでもなぜか自販機があり、コーラを購入してみました。蓋を開け、最初のひと口目は泡だらけでむせてしまいました。気圧のせいでしょう。これで一気に炭酸が抜けてしまったのか、あとはコーラ味の炭酸抜き飲料となってしまいました。
昼食を終え、くるっと1週を終えました。同じ道を下るのはつまらないので、御殿場ルートから下山して、先々週に満足に楽しむことができなかった宝永山経由としました。
こんな場所に郵便局があるの?と思いながら、下山開始。登りでは辛いであろうザレた道が続き、富士宮ルートよりは断然に歩きやすかったです。歩行距離は延びてしまいますが富士宮ルートで登られた方でも、御殿場ルートを下山すると良いかもしれません。
すれ違う登りの方の一様に辛そうな顔を拝見しながら、サクサクと下山します。途中で、もしかしたら、宝永山のバッジがあるのでは…?と淡い期待を胸に小屋を覗いてみます。赤岩八号館…×、砂走館…×、と諦めて覗いたわらじ館には、宝永山単体ではないけれどバッジがありました。喜んでバッジを購入しようとすると、小屋番さんに「これは富士山のバッジではないよ」と忠告されましたが、「宝永山のバッジが欲しかったのです」と返すと、珍しそうな顔をされていました。これで、本日の私の目的は達成です。
あとは、順調に下り、宝永山馬の背に到着。さすがに風が強まりましたが、先々週の立っていられない程ではなく、すんなりと宝永山に到着して撮影を済ませ、これまた苦しめられた宝永山までの登りを今回は軽快に下り、宝永山の火口を楽しみながらゴールとなりました。
もう夕方にもかかわらず、続々と登り始める方がいて驚きでした。ご来光が目的なのでしょうが、通常なら登山スタートがNGな時間でもスタートできることも、富士山が「登山」という感じをさせないわけです。
シャトルバスから下りてくる登山者は、ザックカバー、レインウェアを装着されていて、山頂方面がきれいに晴れていることに驚かれていました。駐車場は雨だったのだろうな。標高差の違いでこれほどまでに異なる天気となる自然現象を感じた1日でした。
これまでに、富士山は「登る山」ではなく「眺める山」で、(失礼ながら)ミーハーな方が登るものだと思っていました。しかし、今回登ってみて、私の考えは完全に間違えであり、食わず嫌いだったことを反省しました。今度は違うルートで登ってみたいと思います。
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