赤石岳から荒川三山縦走、念願の二軒小屋ロッジに宿泊
- GPS
- 35:21
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 3,108m
- 下り
- 2,851m
コースタイム
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 8:19
- 山行
- 11:25
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 11:49
天候 | 17日曇り後雨 18日晴れ(風強し) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:二軒小屋ロッジ9:15発〜椹島10:00/13:00〜畑薙第一ダム14:25発静鉄ジャストライン〜静岡駅17:50着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※悪沢岳と千枚岳の登りは一部岩稜帯の登り有り ※二軒小屋までの登山道はあまり道標等は無いがテープ有り |
その他周辺情報 | ※静鉄ジャストラインは一日往復1便です。道路状況て運休有りなので要確認 http://www.justline.co.jp/rosenn/rosen201307080905.html ※椹島ロッジに入るのにはいろいろと制約が有ります、 要確認⇒http://www.t-forest.com/alps/attention.html 特に二軒小屋ロッジは予約が必要で宿泊しないと送迎はしてくれません。 椹島ロッジ⇒http://www.t-forest.com/alps/lodge_sawara.html 二軒小屋ロッジ⇒http://www.t-forest.com/alps/lodge_niken.html |
写真
感想
二軒小屋ロッジに泊まらないと送迎は無しという決まりなので、私は過去2回chiyomiちゃんは3回、椹島から二軒小屋ロッジ間の林道を3時間近く歩いている。最初は2009年塩見から蝙蝠尾根を下ってきたとき、2回目は2013年白根南陵を歩くときに椹島から歩いてきた。その時送迎バスに追い越され、今度来るときは絶対にロッジに泊まって送迎バスに乗る!!と二人で話していたのです。私の南アルプス南部も残すところ荒川三山だけになり、chiyomiちゃんと今年の夏は二軒小屋ロッジに泊まろうと言うことで決定。今回のルートは赤石岳避難小屋まで8時間のコースタイムを一気に登り、翌日二軒小屋に下りるコースタイムが11時間かかるというハードなルート設定となりました。なのでなるべく軽量化を心がけ、下山後の着替え等は事前に椹島から二軒小屋ロッジに送ってもらうことにした。
16日
椹島に入るのに1日がかり天気がいまいち心配だったが、予定通りに静岡駅に集合して椹島に向かい去年も泊まった登山小屋に泊まる。今回は私達だけかなと思っていたら、後から千枚岳に登るつもりが途中で戻って来たという男性二人が来ました。それぞれに夕食を食べて早々と眠りにつくが食べ過ぎた私は胃が重くなかなか寝付かれなかった。
17日
夜中に雨音がしていたが朝には止んでいてほっ、今日は一気に赤石岳まで登るので5時出発です。去年もこのコース登っていて急登は判っていましたがやっぱり登りはじめると大変。なんとか赤石小屋まで登り一休みしてから富士見平に登るが去年とは違い展望は無く稜線はガスガスでなにも見えない。トラバース道に入ると雨がぽつぽつ落ちてきたので途中で雨具を着る、ここからが今日一番の登りを登っていくけど、去年は展望が良くお花畑を見ながらのんびりと登ったが、今回は何も見えないので黙々と登りやっとのことで稜線に出た。分岐から赤石岳に登り避難小屋に到着〜疲れました。
小屋は連休の中日で60人近く泊まると言うことで激混みが予想されていましたが、なんと天気が悪いからか30人近い人達が来なくて小屋番さんも驚いていました。私達にはラッキーでしたが、お陰でゆったりとしたスーペースで寝られました。この赤石避難小屋は小屋番さんも有名ですが今回ボランティアでお手伝いしていたキタジマさんもとても感じが良く素敵な青年でしたね。それにしても天気は相変わらずガスガスで風も強く、明日もこんなだったら下山しようとchiyomiちゃんと話していた。
18日
3時頃chiyomiちゃんが外に行くと、なんと星が出ているよ今日は行くしかないね!!と嬉しい報告。私も外に出てみたら飯田の町の夜景まで見えていてるではないですか、予定通り出発準備をして山頂に向かう。富士山が雲海の上に見え朝焼けがとても綺麗!!しばし山頂から夜明けの様子を見ていました。お名残惜しいけど今日は長丁場なので出発します、赤石小屋の分岐のあたりで日の出を見て小赤石岳に向かう。小赤石岳から前岳までは2012年に三伏峠から登ってきていましたが天気か悪く聖まで縦走するつもりが荒川小屋から赤石岳にも寄らずに椹島に下りた、このときの山行は高山裏避難小屋から前岳の登りが辛かったことしか覚えていない。今回は大聖寺平も荒川小屋からの登りも展望が良かったので前回の借りは返せた、でも荒川小屋から稜線までの登りは大変だ。
前岳と中岳の稜線についてザックを置いて前岳まで行きましたこれで4年前と繋がった、分岐に戻ってから中岳に登り中岳避難小屋でトイレ休憩。この時間になると千枚岳から来る登山者も増え、たくさんの登山者が休んでいた。避難小屋を過ぎるといよいよ悪沢岳が見えて来た大きいなぁ〜今回赤石岳からのルートを選択したのは二軒小屋に下りると言うこともありましたが、この悪沢岳の登山道は登りに使った方が良いというアドバイスを貰ったこともありました。目の前に壁のようにそびえる悪沢岳の登りは途中に岩場やザレのやせ尾根がありで気の抜けない登り1時間ほど続き悪沢岳山頂に着きました。山頂からは今まで登った南アルプスの山々や歩いた稜線が横見えます、chiyomiちゃんと山座同定してやっぱり南アの山は大きいねぇとしみじみと見入っていました。
名残惜しいけど先を急ぎ千枚岳に向かう、悪沢岳の岩稜帯を下り丸山を越えて千枚岳の登りは岩稜帯の登りになる。悪沢岳も千枚岳も岩場に鎖等は無い、これが北アだときっと設置するレベルの岩場だと思うでも距離は短いですけどね。千枚岳から少し下り千枚小屋と二軒小屋の分岐から二軒小屋方面の登山道に入るここから二軒小屋までは4時間の行程、とたんにあまり歩かれていない感じの登山道になりますが道はしっかりとしています。登山道はほとんど樹林帯の中を歩く、最後の1時間くらいが檄下りになり下に田代湖のブルーが見え二軒小屋の屋根が見えてからが長かった。やっと沢沿いにでて吊り橋を渡り二軒小屋に着いた〜長かったなぁ。でも天気に恵まれてここまでこれたことに感謝ですね。
念願だった二軒小屋ロッジにチェックイン、部屋に入り何はともあれお風呂に直行。檜のお風呂は新しい感じで綺麗でヘロヘロになっていた私達の疲れを癒やしてくれました。二軒小屋ロッジに来たのは生ビールを飲みに来ていたけで、中はどうなっているのかなと思っていましたがやっぱり綺麗。連休中は満員だったようですが私達が泊まったときはダムマニアの男性一人と男性登山者一人それから塩見から蝙蝠尾根を下りてきた女性二人だけでした。夕食まで近くを散歩、懐かしい登山小屋をのぞいたり井川神社にお参りしたりして過ごす。お待ちかねの夕食は井川産の食材を使ったメニューで評判通りとても美味しい、chiyomiちゃんと二人で日本酒720㎖を2本開けて酔っ払い二人できあがり(笑) 近くに居たダムマニアさんは良い迷惑だったと思います。ところで当初私も一泊で帰るつもりでしたが、なんだかこのまま帰るのがもったいなく思い、もう一泊することにしたのでした。chchiyomiちゃんに言わせると温泉もネットも無いのに泊まるなんて物好きだと言われましたけどね、いいんです多分ここにはもう来ないと思うから・・・
19日
朝食を食べてchiyomiちゃんを見送って(手を振ってあげたわよ)から、近くを散歩しようかなと思っていたところ、昨日一緒に飲んだダムマニアさんから東俣の堰堤まで行きませんかとお誘いがあったので林道を歩いて行けば行けると気楽に考えて同行することにしたのですが・・・・
9時半頃のんびりと二軒小屋出発、田代ダムブルーを見ながら東俣の林道を歩き懐かしい蝙蝠尾根の登山口を過ぎて歩いて行く。このまま林道が続くと思っていたらモノレール設置場所の先からは草木が茂る踏み跡になった、でもしっかりとした踏み跡だし釣り師さんも入るのでそのまま行くと林道が崩壊している。一度河原に降りてからヤブの踏み跡に復帰してそのまま歩いて行くと右岸から左岸に渡る第1の橋は半分の所で崩落していたが道は対岸にありそうなので橋を渡って左岸に渡りしばらくするとまた道は崩壊していて河原に下りる。道を探すと対岸にありそうなので、渡渉することにして靴を脱いで渡った。ここまで来ると私もここは沢登りの世界だわと思うも、地形図も持っていないし東俣の堰堤がどこに有るかも知らない。誘ってくれたダムマニアさんもよく分かってないようなので13時まで着かなかったら戻ると言うことで先に進む。
左岸から右岸に渡り二つ目の壊れた橋を過ぎると壊れた小屋がある八丁平という場所に着く。しばらく進み3個目の橋が有ったので中程から上流を見ても堰堤らしき物は見えない、ここで時間切れで戻ることにしました。後で調べたらここから中電堰堤まではさらに2時間近くかかるのでここで戻って正解だった。いつも沢登りで歩いているような道で面白かったのは確かだけど、やっぱり地形図も持っていなく自分がどこに居るかも判らないのは少々不安になったのは確か。ダムマニアさん山は初心者だというので一人だったら絶対にここまで歩けませんでしたと言ってくれたけど一緒に行って良かったのか悪かったのか・・・まっ無事に帰ってこれたので良しとしましょう。
帰ってから調べた大井川東俣、こちらのサイトに詳しく載っていた。
http://minamialps-south.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/2012105-53f7.html
ルートとしては面白いですね、途中一泊して大井川の最初の一滴を目指すのもいいかも〜
と言うわけで濃い4日間を過ごして翌日送迎バスに乗り椹島に向かう、椹島からまた送迎バスで畑薙第一ダム、そこから静鉄ジャストラインに乗りつぎ無事に帰宅しました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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素晴らしいルートを歩かれましたね。この荒川三山方面は未だ登ったことがなく憧れておりますので興味深く拝読させて頂きました。17日は私も八ヶ岳に行っておりましたが、赤岳山頂付近の稜線は私が居た時間帯は一時暴風だったんですよ。まだこちらはそれほどではなかったようですね。
それにしてもこのお写真の大雲海、果てしなく続く稜線、湖の緑、どれも本当に美しいです。避難小屋、とはいうものの丹沢に数々あるような無人のではなく、何十人も泊まれて小屋番さんまで居るような立派なものなんですね。二軒小屋ロッジもmoguさんが二泊したくなるくらいなのですからとても良質な小屋なのでしょうね。いつか行った際に私も泊まってみたいな。あと、ダムマニアさん(苦笑)。山初心者かつ行く進む方向よく分かっておらず・・・な状態で、よくmoguさんを誘いましたね。ご無事の帰還で何よりでした。
ryo555さん、こんばんは〜
八つは天気悪かったのですか、私達も初日は雨でその時に稜線を縦走していた人達も暴風だったようです。18日はどこも不安定だったようですね。
レポ見て頂きありがとうございます、19日は打って変わり天気が良くなって、小屋番さんが「賭け勝ったね」と言っていました
下山後に二軒小屋ロッジに泊まる事を楽しみに頑張りました。ここは最奥に位置していてなかなか行くのが大変ですが、是非機会があったら泊まってみてくださいね。
おまけの東俣は・・・そうですねぇ〜私も気楽に行ってしまいましたが、私が行かなかったら彼はもう少し手前で戻って来たのではと思います。
これも楽しい思い出ですね
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