■美しすぎる南アルプス【間ノ岳】咲きやまぬお花天国〜広河原山荘に前泊
- GPS
- 21:27
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 2,207m
- 下り
- 2,205m
コースタイム
- 山行
- 11:13
- 休憩
- 2:12
- 合計
- 13:25
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
第一〜第八まであります。それでも満車の場合は芦安小学校付近に臨時駐車場があります。 芦安(または夜叉神峠)からマイカー規制。 バスまたは乗合タクシーでしか通行不可。 運賃、時刻表など ⇒ http://www.minamialps-net.jp/ACCESS/bustime_3.htm ちなみにバス乗り場へは第二駐車場が一番近いです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
個人的には特に感じませんでしたが、梯子が苦手な人には八本歯コル手前の梯子が続く箇所と北岳山荘へのトラバース道は緊張するかもしれません。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
地図
コンパス
保険証
飲料
手袋
細引き
携帯電話
防寒着
時計・高度計
非常食
折りたたみ座布団
サバイバルシート
帽子・サングラス
レインウェア
その他 財布など省略
|
---|---|
共同装備 |
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
コッヘルセット
ボンベ&バーナー
ライター
アーミーナイフ
ウェットティッシュ
ツェルト
ハンディGPS
|
感想
南アのドン、北岳には2011年の夏に日帰りで登ったことがある。
その隣の美しい山、間ノ岳。
どうすればあそこまで行けるか。。。
お家の事情で日帰りが基本の我が家にとってはちょっと難しい問題。
マイカー規制のため広河原出発がどうしても朝6時になってしまう。
トレラン並みに速く走れれば行けないこともないけど??
・・・無理w (;´Д`)
やっぱり前夜入りするしかない。。。
長いこと悩んでいたけれど、今年ようやくチャレンジしてみることにした。
ということで、広河原山荘の予約をとって最終バスに間に合うよう自宅を出発。
14時30分頃、芦安に到着。
余裕で第1駐車場に駐車でき、すぐに乗り合いのタクシーの運ちゃんに声をかけられてそのまま貸し切りで広河原まで送ってもらえた。
広河原山荘まで歩き、受付を済ませる。
「寝床は二階の○番と△番です」と言われて、荷物を置きにいくとすでにその場所におじさん2人が寝ている。。。(・_・;)えっ。
受付に確認しにいくと、小屋の人もびっくりして二階へ駆けあがり、先に寝ていた人に正しい寝床へ移るよう言ってくれた。
どうやら私たちがちょうど男女の寝床の境目らしい。
17時の夕飯まで時間があるので、荷物を置いて外へ出てぶらぶら。。。
河原からの風が心地よい。
テン場にはテントがたくさん張ってあって、楽しそうだなーと羨まし気に眺めたりして時間を潰す。
その後美味しい夕飯をいただき、明日のお弁当用のおにぎりを受け取ってすぐに寝床へ戻って明日の準備。
皆がまだ寝静まっている深夜に出発なので音を出さないよう静かに出立しなくてはならない。
私の隣のソロの女性と少し話し、「深夜に出るので起こしてしまったらすみません」と一言断わっておく。
そして早々と就寝。。。
・・・が寝れるはずもなく。。。
私ってほんとこういうところで眠れない人。(;´・ω・)
でも頑張って頑張って30分〜1時間は寝ていたと思う。
そして2時過ぎ寝床をそっと出る。
暗い山荘前のベンチで準備をして2時半過ぎに出発。
歩くのは5年ぶりの大樺沢ルート。
なんとなくは記憶にあるけれど、暗いので様子がまったく違う。
途中ルートを間違えそうになったけれど、すぐに修正して黙々と暗い中歩く。
夜明けは意外と早く感じた。
北岳の壁がほんのり赤く染まってくる。
二俣に着くころにはすっかり明るくなり、ここにある仮設トイレを借りて休憩。
にしても、、、今日は私の調子が悪い。
息苦しく、頭が重い。
いつものようにスッと足が前に出ない。
寝ていないのはいつものことだし、、、軽い高山病かな。。。
朝を迎え、世界が輝き始める。
空は澄んで青く、お花も光を浴びてキラキラ。
あー、、、、この青さ、、、思い出した。。。
5年前と同じ北岳ブルーだ。。。
長〜い沢沿いの登りを終え、梯子天国が始まる。
あえて地獄とは書かないw
これで標高を稼ぐのだ。
梯子で気も紛れて、私も少し回復してきた。
そして待ちに待った八本歯のコル。
今日も見えた! 間ノ岳!!
5年前もここから間ノ岳を見て感動した。
いつかあの稜線を歩きたい。そう思った。
そして今日やっと実現させる。
間ノ岳を見て、私の体調の悪さも吹っ飛んだ。
待っててよ、間ノ岳。
トラバース道へと歩く。
1ヵ月早ければキタダケソウがここで見られたのかな?
ま、キタダケソウはまたいつか、それだけのために来よう。
咲いている花も夏から秋へと変わっていっているよう。
8月過ぎてもたくさんの花が出迎えてくれる。
やっぱりここは花天国だ。。。(´∀`)
トラバース道を越え、北岳山荘へ到着。
少しだけ休憩していよいよ間ノ岳へと向かう。
振り返ると北岳の姿が見えてくる。
この稜線からの北岳のでっかいことーーー!!!(;゜Д゜)
そしてなんて美しい。。。(´∀`*)
北岳、、、またまた惚れ直してしまった。
実は今日のオプションで帰りに北岳に寄るプランも考えているのだけど、その姿を見て少しびびってしまう。(;'∀')
あの登り返し、、、キツソー。。。
中白鳳山。
「ここが間ノ岳なら幸せなのに」と旦那さん。(;'∀')
いや、間ノ岳さまはまだまだ先ですぞ。
時間を確認し、少し遅れているのでその先のピークで荷物をデポしてサブザックで登ることにする。
そして間ノ岳登頂!!
ついに憧れの間ノ岳へ来れたー♪(´∀`)
目の前には農鳥岳。
そして塩見岳もその奥の南ア深部のお山たちが見える。
塩見ってあんなに遠いのかー!!
景色を楽しみながら少し休憩。
時間も余裕があまりないので下山開始。
北岳どうしようか悩む。
とりあえず北岳山荘で考えよう。
途中、広河原山荘で隣だったソロ女性とすれ違う。
これから間ノ岳らしい。
にしても速いペースだよね。。。すごい。
挨拶をして別れる。
北岳山荘到着。
予定時間より早く着いた。
これならオプションの予定どおり北岳へも寄れる。
けれど心はもう決まっていた。
「北岳へは寄らずにゆっくりのんびり帰ろう」と。
北岳は一度登っているし、今日は間ノ岳だけ堪能しよう。
ギリギリの行動は良くない。
北岳山荘の山バッジはすでに売り切れ。
お腹が空いたのでカップ麺と炭酸飲料を購入。
小屋前で靴も脱いだりしてゆっくり休んだ。
トラバース道も帰りはゆっくり花を愛でながら歩く。
7月、8月と花の種類も変化している。
夏中楽しめるお山なんだなぁ〜と改めて思った。
八本歯のコルを過ぎ、二俣へは少し速足で歩く。
膝も足の裏も痛み始めた。
5年前も足の痛さでヒィヒィ言いながらここを下山したっけ。
あのときよりはマシな膝の痛み。
そして広河原山荘。
16時。余裕で最終バスに間に合う。
山バッジを購入してバス乗り場へ。
最終は16時40分。
早く着いたので乗り合いタクシーで帰れると思っていたのに
もう乗り合いタクシーは来ないという。
えーっ!!そんなぁ。。。(;´Д`)
渋々最終バスまで待ち、4台ほどのバスの一つに乗りこんで無事芦安へと戻る。
*************************
我が家は山は日帰りが基本なのですが、今回は出発時間を早めるために珍しく山荘にお世話になりました。
広河原山荘の人はとても親切だったし、寝床もキレイだったし、自身の興奮で眠れなかったことを除けばとっても感じの良い山荘だったと思います。ありがとうございました。
山行自体も、前半は体調があまり良くなかったけれど、徐々に回復し、予定通りのスケジュールで歩くことができたこと。そして何よりお天気にも恵まれ、絶景も堪能でき大満足です。(´∀`)v
北岳にも寄るというオプションも考えていましたが、時間的余裕と心の余裕、そして残りの体力を考えて欲張るのはやめました。
帰りの膝の痛みなども考えると、やめて正解だったと思います。
今回の反省点は2点。
車で芦安への移動中、予想外の高速の渋滞に巻き込まれ、最終バスに間に合うかどうかハラハラドキドキだったこと。
結果的には無事間に合ったのですが、バスに乗れなければすべてがおじゃんになるところでした。
あと、コンビニで行動食など買い出ししようと思っていたのに、芦安付近のコンビニにはこの時間ほとんどおにぎりが残っていなかったという。。。
量も種類も豊富な地元のコンビニで買い物済ませて出発するべきでした。
今後のためにもしっかり反省します。(;'∀')
最後に、、、今回旦那さんがお山で現金と保険証が入ったサコッシュを拾いました。
例の山と渓谷の付録のサコッシュです。
実は私もこの日同じものを持っていたので余計に目が留まったのでしょう。
帰宅後、保険証から落とし主と連絡がつき、無事返すことができました。今回は結構な現金の額だったのでそのままにするのはどうかと思い持ち帰ったのですが、落とし主の元に無事返せてほんと良かったです。
とても他人事ではないので、自分たちもお財布など落とさないようにしなくては、、、と改めて思いました。
めでたしめでたし。
ミズさん
先日北岳に行ったとき、間ノ岳の意外に大きな存在感に気づき、あそこにも行かなきゃなーと思いました。「2位」の北岳に登っておいて、すぐ隣の「3位」(正確には3.5位w)に登らない手はないと思いますし。
たまに広河原から間ノ岳日帰り(小屋使わず)する方がいらっしゃいますが、当然それは快速の方ですから…。
そうですね、広河原山荘って、早発ちのときに利用価値があるんですね、今気がつきました(笑)。いつか間ノ岳に行く時はこのレコをバイブルとさせていただきます!
バスで広河原に6時着では間ノ岳までは厳しいですからね〜(日の長い時期はせめて芦安始発を1時間早め、広河原終バスは1時間遅くしてくんないかなと思うのですが)。
間ノ岳までの稜線、雄大でいいですね。歩いてみたいです。
それと、この時期でもまだいろんな花が咲いているもんですね。さすが北岳。
PS:
写真No.10の「白峰御池・大樺沢分岐」の標識!これが見当たらず私のルートは大幅に狂ったんですよ。明るい時間だったのに! ちゃんとあるんだ!(笑) 暗いのによく気づきますね。私は悔しかったんで帰りにも「どこだったんだろ」と検証しながら歩いたんですが、やはり見つかりませんでした。
おはようございます!
コメントありがとうございます。
お山に行っていたので返事遅くなりましたm(_ _"m)
ずーっと長いこと、どうしようか悩んでいた計画です。
世話をしなきゃいけない子たちがいるのでどうしても時間に制限がありまして。。。
でも今回実現できたし、天気も最高で満足いく山行になりました。^^
今回は間ノ岳がメインのはずなのですが、、、やっぱり北岳は素晴らしい山です。
ピークハントしなくてもその素晴らしさを感じました。
tsukadonさんが泊まった肩の小屋か北岳山荘に泊まってゆっくりするのが理想だな〜。
白根御池との分岐、5年前から同じ物がしっかりありますよ〜。
あれを間違えるととんでもない時間かかるので今回も見つけるまで慎重に歩いてました。
一度は御池方面のルートも歩いてみたいですけどね〜。
こんにちは!
天空の縦走、天気も眺望もよく最高でしたね!
妻が高山病で辛そうだったのを思い出しました
花の季節のこのルートいいですね〜いつか再訪してみたくなりました
落し物、無事返せてよかったですね。
最近、サコッシュをちらほら見かけますが、落とさないかと思っていました・・・
便利なんですけどね〜
おはようございます!
コメントありがとうございます。
お山に行っていたので返事遅くなりました。m(_ _"m)
yy奥様、高山病がなかなか厄介ですよね〜。
いつもレコを拝見してその点が気になってます。
北岳のお花はほんとに素晴らしいですよ。
サコッシュ持っている人多いですよね〜。
でも大事なものを入れるのにはどうなのかな?って構造を見て思いました。
薄くて邪魔にならないのでザックに忍ばせてますが、あまりまだ活躍はしてません。^^;
小屋泊した時に夕飯時に貴重品を入れて持ち歩いたぐらいでしょうか。。。
今回は珍しく山小屋泊だったんですね♪
長いこと悩んだ計画の達成、おめでとうございました\(^o^)/
まだこの周辺は足を踏み入れたことがないのでわからないことだらけです。
北岳-間ノ岳は、そんなに離れてない?って印象だったんですが、結構距離あるんですね(^^;
北岳の格好良さ、花の豊富さは素晴らしい!
バッジが売り切れの時はハラハラしましたw買えてよかった〜〜ww
近い未来、歩いてみたいです(^^♪
おはようです!
コメントありがとう!
5年越しに実現できました。
こうしてみると結構長い間悩んでたんだなーw
北岳-間ノ岳が離れているというのもありますが、北岳自体に登って下るのが時間がかかる気がします。それだけでかい北岳。。。
間ノ岳からの北岳を初めて見て、今回そのカッコ良さと大きさを改めて感じました。
時間に余裕があれば本当は肩の小屋とか北岳山荘に泊まりたかったのだけど〜。。。
ぜひぜひ白鳳三山は縦走がおススメです。^^
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