初めての南アルプス〜白峰三山テン泊縦走〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 2,471m
- 下り
- 3,139m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 7:00
天候 | 1日目 晴れ後曇り 2日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
人気の白峰三山を縦走してきました。南アルプスは初めてなので楽しみです。
ソロで2泊と思っていたところ,以前から盛り上がっていたK氏が1泊だけご一緒できるとのこと。北岳山荘で別れてonoDは大門沢へ,K氏はピストンで広河原に戻るというプランになりました。
金曜日深夜に奈良田の駐車場に到着し,車中泊。広い第2駐車場は6割ほど埋まっていました。ここから広河原までバスで向かい,縦走してこの奈良田に下山してくることになります。
朝5時30分の始発のバスには大勢が並びましたが,バスも3台来てくれたので全員が乗ることができました。広河原までは約1時間,座れない人は大変だったと思います。
広河原は芦安や戸台からもバスが出ていて,多くの登山者で賑わっていました。北岳ピストンで戻ってくるには芦安が便利なようですね。トイレも混雑していて,奈良田で済ませておいて良かったです。しかし,登山道もスタートしてすぐ大渋滞。大樺沢二俣近くまで,混雑が続いていました。これほど人気のルートなのに,人一人しか通れない登山道は狭すぎるようです。そう言えば以前先輩が「北岳は渋滞がなぁ・・・」と渋っていたのを後から思い出しました。
大樺沢二俣に着くころに混雑がばらけ,少し安心。しかしここから本格的な急登が始まります。気温が上がり汗が止まりませんが,青い空とすぐそこに見える北岳山頂が元気を与えてくれます。グイグイと高度をかせいで稜線に出るとそこには仙丈ケ岳,甲斐駒ケ岳,鳳凰三山の大パノラマが待っていました。
残念ながら,北岳山頂ではさっきまでの青空が嘘のようにガスが広がってしまい,北岳山荘に着いた頃には少し雨もパラつきました。北岳山荘も大賑わい。初めは空いていたテン場もみるみる埋まり,最後は平らな場所は残っていませんでした。
2日目,onoDはK氏と別れて間ノ岳〜農鳥岳を目指して出発しました。
昨日テン場からほとんど見えなかった北岳,そして富士山でしたが,この日は朝から最高の天気に恵まれました。そして間ノ岳から農鳥岳への稜線は,目指す農鳥岳や奥に塩見岳,左手にはずっと大きな富士山が見えていて,振り返れば北岳や仙丈ケ岳に甲斐駒ケ岳と,これまで歩いて来たなかでも一番良かったと思う槍〜大キレットにかけての展望に勝るとも劣らない素晴らしいものでした。
さて,この日は当初の予定では大門沢小屋のテン場でもう一泊というものでした。しかし北岳山荘からのコースタイムは大門沢小屋まで7時間20分,ただ奈良田まで10時間45分なので,順調であれば今日下山できそうです。大門沢小屋から奈良田駐車場まで3時間少々なので,大門沢に着くのが12時前で,足が痛みだしていなければ下山するということにしました。
しかし,下降点からの下り。これは皆さん口ぐちにおっしゃいます。
「あそこはもう一度通りたいと思わない・・・。」
夢のような稜線歩きは下降点で終了。ここからは展望がなくなり,決して歩き易くない道を延々と歩いて2000メートルも標高を下げることになります。何人か登ってくる方とすれ違いましたが,自分は決してここを登って行きたいとは思えません。
大門沢小屋には幸い11時前に到着できたので,食事を頂いてスタミナを回復。奈良田まで下りることにしました。でも正直この時にはだいぶ足の疲労が溜まっており,この先3時間下ると思うと憂鬱でした。実際少しずつ踏ん張りが効かなくなってきていて,滑ったり転びかけたりということも何回かあって危なかったですね。
吊橋が見えた辺りでようやくホッとしましたが,それでもまだ先があり,最後までしんどかったです。後半は温泉のことしか頭にありませんでした。
その奈良田の日帰り温泉は口コミどおりいいお湯で,さっぱりとして帰路に着くことができました。
こうして初めての南アルプス縦走は無事終了。
はじめの渋滞と最後の下りはしんどかったものの,やはり稜線から眺める富士山や南アルプスの山々の景色が素晴らしく,人気があるのも頷けます。今度は仙丈ケ岳や甲斐駒ケ岳,塩見岳から,白峰三山を眺めてみたいです。
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