【初/アルパイン】イッテQ登山部を発見！「剱岳・八ツ峰上半部」

2016年08月11日(木) ~ 2016年08月14日(日)

• GPS: 31:37
• 距離: 18.9km
• 登り: 2,391m
• 下り: 2,372m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:08
• 休憩: 0:24
• 合計: 4:32

8:41 室堂
8:49 8:50 みくりが池
8:56 8:57 みくりが池温泉
9:25 9:26 雷鳥荘
9:40 9:40 浄土橋
11:46 12:07 剱御前小舎
13:13 剱沢キャンプ場

2日目

• 山行: 5:31
• 休憩: 0:31
• 合計: 6:02

4:49 剱沢キャンプ場
4:54 4:55 剱澤小屋
10:08 10:38 八ツ峰六峰Cフェース
10:51 熊の岩

3日目

• 山行: 13:20
• 休憩: 2:35
• 合計: 15:55

4:38 熊の岩
5:30 5:38 �后Ν困離灰�
13:50 14:50 八ツ峰の頭
15:10 15:33 池ノ谷乗越
16:28 16:28 長次郎ノ頭
16:31 16:47 長次郎のコル
17:13 17:32 剱岳
17:39 17:39 カニのハサミ
17:46 17:48 カニの縦バイ
17:59 18:01 平蔵の頭
18:20 18:33 前劔の門
18:42 18:43 前剱
19:27 19:29 一服剱
19:51 19:59 剣山荘
20:25 20:26 剱澤小屋
20:33 剱沢キャンプ場

4日目

• 山行: 2:27
• 休憩: 0:36
• 合計: 3:03

7:46 剱沢キャンプ場
8:28 8:52 剱御前小舎
9:42 9:43 浄土橋
9:50 10:00 雷鳥沢キャンプ場
10:16 10:16 雷鳥荘
10:34 10:34 みくりが池温泉
10:41 10:42 みくりが池
10:49 室堂

※スポット以外での休憩や、懸垂下降の待ち時間などもあり、休憩時間は参考になりません。

天候

8/11（木）〜14（日）まで全て快晴！

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

▼ルートの設定について
立山駅か扇沢の2つのルートがあります。
東京からだと立山駅まで車で5.5時間、扇沢駅まで3.5時間となりますが、
アルペンルートの移動時間を考えると到着時間は同じぐらいとなり、
立山駅からだと4310円に対し、扇沢からだと9050円となるため立山方面に決定！

▼駐車場
立山駅前の駐車場を利用
【台数】1000台(臨時500台)
【料金】無料
【設備】トイレあり

立山駅からはケーブルカーとバスを乗り継いでの移動になります。
チケットは始発の40分前より発売になりますが、Webで事前予約もできます。
【料金】往復で4310円
【始発】6:00※立山駅発ケーブルカー
【終発】17：40※室堂発バス
【時間】ケーブルカー7分/バス50分
【URL】http://www.alpen-route.com/

コース状況／危険箇所等

▼登山ポスト
室堂で提出するように山岳警備隊に声をかけられます。

▼電波
接続率ドコモ　69.7%

その他周辺情報

▼剱沢キャンプ場
【収容】300区画
【料金】1人1泊500円
【設備】テン場に水場・トイレあり。剣沢小屋には売店あり（往復約３０分）

▼温泉
クチコミで人気の「神通峡岩稲温泉 楽今日館」を利用。
【名称】神通峡岩稲温泉 楽今日館
【住所】富山県富山市岩稲26-1
【電話】076-485-2800
【料金】610円（※JAF会員だと3名まで50円引き）
【時間】10:00〜22：00
【URL】http://www.rakkyokan.com/index.html
【案内】駐車場から40分
【感想】泉質も良く、休憩所やレストランなどの設備もあり◎

写真

駅前は満車のため、少し下った場所の駐車場を利用。

90分待ちです。事前にWeb予約すれば良かった…

まずはケーブルカーで移動。

大きな荷物は外になります。

平成28年度より、ピッケルやアイゼンなどの手荷物の
安全対策が必要になりました。HPを要チェック！

室堂でゆるきゃらがお出迎え

久しぶりの25kgのザックは重い…orz

紺色に輝くみくりが池は、
水深15mの爆裂火山湖。

室堂を代表する風景
「みくりが池」と「雄山」

血のように赤い水たまりが点在する「血の池」
水分中に酸化鉄が多く含まれることに起因している。
かつては血の池地獄と呼ばれ、立山地獄の1つに数えられていたんだとか。

地獄谷。この日は風がないためか硫黄臭がしません。

1時間で雷鳥沢キャンプ場に到着。
ここをテン場にしたい誘惑に駆られますが…

なんとか浄土橋を渡り、

ここからが本格的な登山道の始まりです。

至る所に高山植物が咲いてる

雷鳥坂を登りきって振り返る

登山者みな剱御前小舎で小休止。

ハート型の雪渓

イケメンは絵になるな…
ちっ。

テン場に到着！
目前に剱岳が見える絶好の
ロケーションです。

昼前で時間があったので、
近くで雪訓。

おはようございます。

長次郎雪渓に向かいます。

雪渓が出て来ました。

確かにこれは落ちたら死ぬな…

アイゼンを付けて

初めての雪渓歩きです。

今年は雪が少ないため、あちこちにクレバスがあり
注意が必要です。

平蔵谷出合。

前日に夏道が復活したとのことですが、

これが夏道ですか…

剱沢雪渓は日本三大雪渓の
1つでもあります。

クレバスに落ちたくないので、みな綺麗に1列に並んで進んで行きます。

時にはクレバスを乗り越え、

長次郎雪渓に到着。

日陰に入ると一気に寒いです。

落石も多いので上を見つつ、注意して登って行きます。

先行パーティに追いつく

今年は雪が融けており、雪渓だけを登る訳にはいかず、

右岸の岩場を登ります。

先行パーティと話し、よくよく見るとイッテQ登山部w

撮影していたので、邪魔しないように休憩をとりながら

熊の岩はもう目前。

時間があるので、八ツ峰六峰
Cフェースを見学。

最後の雪渓はアイゼンを履かずに慎重に渡ります。

熊の岩は八ツ峰を登る人たちのビバーク地のようです。
雪渓から水もとれます。

ツェルトをはるも…

暑すぎて日よけに直す。

寝ころびながら八ツ峰が見えるのはホント贅沢！

夏なのでビーチスタイルでw

ヨガをしたり、

近くの岩でボルダー遊び

夜はペルセウス流星群を眺めながら就寝

�后Ν困離灰襪鯡椹悗靴泙后�

ガラ場の踏み跡を辿って行きます

ここから登攀開始！

ルンゼを登って行きます。

浮き石も多いので注意が必要

詰めると狭いコルに出て
ビレイとなります。

眺めもなかなか素晴らしい

穂高岳前穂北尾根、槍ヶ岳北鎌尾根などと並んで日本の代表的バリエーションルートに数えられています。

バックの�絞�。

続く2P目、コルから急なフェースを登る

太いハイマツなどで支点を取り登り終えると

登山道のような広い場所に。

チングルマの花穂があちこちに群生。
花の時期に見たかったな

�己�頂上からは急なクライムダンが始まります。

2回ほど懸垂下降した後は

しっかりとした水平道に。

奥に見えるのが「クレオパトラニードル」
何かの技みたいな名前だ…。

この高度感にヒヨり、トップを交代してもらう。

八ツ峰の頭より、通って来た道。

ガレが1番酷く、落石に注意！

50mのロープでギリギリ

池ノ谷乗越からは

本峰経由で戻ります。

ブロッケン現象のご褒美が！

6人パーティだと時間がかかってしまい、

16時過ぎになってしまい先を急ぎます。

ルーファイしながら

今までの道と比べると

どこも登りやすいです。

最後の登りを終えると、

またまたブロッケーン！

そして17時過ぎに剱岳登頂！

カニの横ばいもサクサク。

達成感から本当に夕日が美しかったです。

でもまだ安心はできません。

トワイライト

僕ら以外パーティもいなく、貸切でした。

最後はヘッデンだして下山

全日快晴！

帰り道ではなんと

雷鳥の親子を発見。

剱御前小舎からピークを登りに行く仲間。元気だな…。

忘れられない思い出になりました

感想

iamclimber

3泊4日。剱岳でアルパインデビュー！
全日雲1つない快晴が広がり、イモト、流星群、ブロッケン現象、雷鳥など
普段お目にかかれないものが溢れる山行となった（笑

初日。
室堂より劔沢キャンプ場への移動。
久しぶりの25�圓硫拱�は重く、キャンプ場で飲んだビールが死ぬほど美味い！

2日目。
朝3時に起床すると、お盆ということで、剱岳への一般道は激混みだったが、
長次郎雪渓からのルートは1組しかパーティがいなかった。
雪渓にはクレバスが走り、落ちたら御陀仏。
先行パーティと雪渓の状態など話しながら登っていると、何故か1人の女性を撮影している。
よく見るとイッテQ登山部でした（笑
そしてこの日は熊の岩で初めてのビバーク。
ペルセウス流星群、天の川を眺めながらの就寝。
シュラフがないと寒く、メンバー1人は体育座りで朝まで耐える。

3日目。
熊の岩から八ツ峰上半部経由で剱岳に登り剣沢キャンプ場へ戻るコース。
落ちたらアウトの気持ち程度のロープを付け、メンバーと交代しながらトップをはる。
高度感ある登攀は精神を擦り減らし、16時間に及ぶ山行は水も食料も切れ、だいぶ疲れた。
だが、17時に剱岳山頂に着くと誰もいなく山頂は貸切り。ブロッケン現象が何度も現れてくれ疲れが吹き飛ぶ。

最終日。
4日間も風呂に入れず、メンバーみんなカブトムシ臭い（笑
そしてザックを背負うと日焼け跡が痛かったが、帰路で雷鳥が現れこれまたテンションUP！

山岳会に入ってまだ半年も経たないが、今まで学んできた事が活かせた山行となった。
これからも精進し、まだ見ぬ世界へ足を運ぼう。

コメント

Tomahawk

クレバス
お疲れさまでした
山行内容と関係が無く恐縮ですが、文中の「クレパス」がとっても気になります。正しくは「クレバス」です。「英語：crevasse」からきているはずなので、ほぼ間違いないかと。「path＝小道」「pass=峠」等も「パス」なので、それとなく響くのですが…。以前にも同様の表記を何度か見ていて、一体なぜなのか気になっています 聞き間違いがこうなるのか、こういう表記が存在するのか。みなさんそのように呼んでいましたか？？
単純な興味による質問なので、気を悪くしないでくださいね

iamclimber

Re: クレバス
ご指摘いただきありがとうございます！
聞き間違いでずっとクレパスだと思っていました！
お恥ずかしいです…

hanamizu9

初めまして
投稿楽しく拝見いたしましたとても参考になりました
ロープなんですが50Mで足りますでしょうか
登りでも使用されていますが必要ですか
DVDや地図ネット情報も見ながら計画中です
教えていただけると助かります

iamclimber

Re: 初めまして
hanamizu9さん、こんばんわ。
池谷乗越への懸垂が50mでちょうどといったとこですが、それ以外の懸垂では50mで十分足りました。
仲間内で岩登りがあまり得意でないメンバーがいたので（ボルダーで言うと6Qぐらい）
念のためロープを出しましたが、他のパーティはロープを出さずに登っておりました。

初めて八ツ峰上半に行きましたが、とても良かったですよー！