記録ID: 93724
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日高山脈
豊似岳〜神威岳 (6-2)
2010年12月29日(水) ~
2011年01月05日(水)


- GPS
- 176:00
- 距離
- 36.9km
- 登り
- 2,573m
- 下り
- 3,039m
コースタイム
12/29 野塚トンネル北口早が瀬トンネル 13:10→・762の尾根Co820付近=C1 15:00
12/30 C1 7:20→稜上 9:00〜9:30→トヨニ南峰=Ω2 14:00〜14:45
12/31 Ω2=Ω3 stay
1/1 Ω3=Ω4 stay
1/2 Ω4 7:20→トヨニ北峰 8:10〜8:20→・1512 9:00〜9:20→・1338 10:20〜10:30→ピリカヌプリ 12:40〜13:10→・1529手前コル=C5 14:30
1/3 C5 6:30→ソエマツ 9:20→・1468靴幅山 13:00〜13:30→靴幅山先ポコCo1400付近=C6 14:15
1/4 C6 6:30→神威 8:40〜9:30→神威南尾根Co1280付近 10:10→神威南面直登沢出合手前=C7 17:10
1/5 C7 7:30→林道終点 8:15→楡ノ沢手前ゲート 12:00→楡ノ沢先電波圏内 12:10
12/30 C1 7:20→稜上 9:00〜9:30→トヨニ南峰=Ω2 14:00〜14:45
12/31 Ω2=Ω3 stay
1/1 Ω3=Ω4 stay
1/2 Ω4 7:20→トヨニ北峰 8:10〜8:20→・1512 9:00〜9:20→・1338 10:20〜10:30→ピリカヌプリ 12:40〜13:10→・1529手前コル=C5 14:30
1/3 C5 6:30→ソエマツ 9:20→・1468靴幅山 13:00〜13:30→靴幅山先ポコCo1400付近=C6 14:15
1/4 C6 6:30→神威 8:40〜9:30→神威南尾根Co1280付近 10:10→神威南面直登沢出合手前=C7 17:10
1/5 C7 7:30→林道終点 8:15→楡ノ沢手前ゲート 12:00→楡ノ沢先電波圏内 12:10
過去天気図(気象庁) | 2010年12月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
12/29 野塚トンネル北口早が瀬トンネル→・762の尾根Co820付近=C1 雪が深々と降る中、スノーシューで野塚トンネルを出発する。ラッセルはすね〜ひざ程度。・762の尾根は始め急斜、笹bush が顔を出していた。Co820付近で時間となり、平らな所でC1. 12/30 C1→主稜上→トヨニ南峰付近=イグルー2 引き続き尾根を登り、稜上へ。今回が4回目となるこの尾根には毎度の事ながら鹿のトレースが稜上まで伸び、有り難く使わせてもらう。南は晴れて主稜上の山々が見え、トヨニ付近はガスがかかり、稜上からは時折ガスの中にトヨニ東峰は見え隠れしていた。HUSVの二人はここから・1251手前までスキーシーアイゼン、そこからスノーシューもしくはアイゼン。・1251先には緩い岩稜のような所があり、捲いたり上行ったり。トヨニまではすね〜ひざラッセルとバリズボ、上に行くに従って視界が無くなり、トヨニ付近では視界50〜2,300。トヨニ南峰手前はリッジのこともあるらしいが、南岸低気圧の影響か、風が十勝側から日高側に向かって吹いていたため、今回は日高側に雪庇0.5mのためスノーシューで通過。トヨニから北側に少し下った所でイグルー2。作成に時間がかかり、ラテルネつけて頑張った。 12/31 stay イグルー2=イグルー3 天気概況通り、暴風でstay。イグルー改築工事を行う。夜は年越しそば。 1/1 stay イグルー3=イグルー4 今日は正月だが、昨日と同じで暴風。田中が昼に一度外に出てみると、稜上から下は晴れ、太陽はかすんでいるものの、風が依然として強い。夜は正月らしく豪華に刺身丼を食べる。 1/2 イグルー4→ピリカヌプリ→・1529手前コル=C5 ソエマツまで行こうということで、気合いを入れて早起きする。外に出てみると、外は快晴微風。HUSVの二人はスキーシーアイゼンでトヨニ北峰へ。急なアップダウンがあって、スキーの人は難儀していた。北峰からは広い尾根でサクサク進む。・1512先ポコ下りは急。・1338手前から若干細い所が出てきたので、・1338でスノーシューに変える。Co1460付近からアイゼン、ピリカ直下は急で、十勝側から回り込むようにしてピークへ。ピークは360°の展望で感動する。 ピークからは北西の尾根を下り、下りきった所でスノーシューに変える。そこからはバリズボのすね〜ひざ下ラッセルでなかなかはかどらず、Co1529手前コルで行動を打ち切る。この辺りは十勝側カンバが生えていて安心感がある。明日はそこまで天候が悪化しないことを考慮して、稜上十勝側にてきた雪庇を削ってC5.夜は帯広の町が輝いて見えた。 1/3 C5→ソエマツ→・1468靴幅山先ポコCo1400付近=C6 昨日の遅れを取り戻そうと早めに出発。視界は100〜200程度、多少風がある。・1529を登った所から日高側が切れ落ち岩々してきて、十勝側を主に捲きながら進む。ソエマツの下2つ目のコルにGAPがあり、そこでアイゼンに変える。GAPは十勝側に慎重にc.dしてからtrv.。一応bush顔出してはいるが、急斜かつ下は落ちていて緊張した。ソエマツの登りは見た目以上に楽、ピークは依然として視界がない。 ソエマツ〜ソエマツ西峰間は細く、B.Sなども交え、適度な緊張感の中進む。西峰から少し行ったところでスノーシューに変える。西峰下りは急で、bush多い。この辺りから視界が出るが、神威やソエマツなど、高い所はガスっていた。日高側は切れているので雪庇に注意して進む。横シートラをしているHUSVの二人はしんどそうだった。コルから・1468靴幅山はバリズボのすね〜ひざ下ラッセル、途中細い所をB.Sした。靴幅山は途中から急、直下からピークはちょろbush 多し。 靴幅山先にはすぐ靴幅リッジ、木が生えている。ピークからB.Sして下り、慎重に上を行く。20mほどでザックが置けたので、先を空荷でトレース付け。後続にザイルを出したが、不要だった。ザイルスケール60〜70mを越すと、多少細いものの、十勝側が緩くなって安心感がでる。この先のCo1400ポコ直下にテント張れそうな所があったので、行動打ち切ってC6とした。 1/4 C6→神威→神威南尾根経由ソエマツ川神威南面直登沢出合=C7 朝外に出てみると晴れ、星が瞬いて自然と今日の晴天期待が高まる。C6先のポコをねぐると細い所があり、慎重に進む。この辺りは断続的に日高側に雪庇0.5〜1m。神威手前ポコからは神々しい神威が見え、皆心躍らせながら登っていく。木が無くなり、硬く白い斜面を登ると、徐々に平らになり神威ピーク。時折雲が切れて見える日高山脈の山々を十分に堪能し、下山にかかる。 下りは南の尾根を下った方が早そうだということで、南側に下る。HUSVの二人はスキー、田中はピークからはアイゼン、急斜を下って平らになったところからスノーシュー。さらに下っていくと、東側には今回歩いてきた山々がよく見え、感慨に浸る。また、これは日高のポコ一般に言えることだが、この角度からの靴幅山は正式に名前が付いていないのがおかしいと思うくらい立派なピークに見えた。・748付近まで下ると夏のような猛烈なネマガリダケが密生していたため、後続を待つ。スキーで斜面をtrv.しながら下っていたが沢型が急過ぎてtrv. で沢と尾根を乗越せず引き返し、時間がかかったとのこと。・748からはシートラスノーシュー、この先は冬なのにも関わらず、夏と同じハード系の藪こぎを強いられた。途中で一人がスノーシューを片方無くし、探したりしていて時間が過ぎる。ラテルネ行動の中ガッツで尾根末端付近に向かって倒木とネマガリダケの急斜を藪に絡まりながら滑り落ち、無念のC7。食料は尽きていたので、残っている味でスープを作った。枯れたタンネでしみじみと焚き火をしながら今山行を顧みた。 1/5 C7→林道終点→神威橋手前携帯電波圏内 ソエマツ沢の渡渉は容易にできた。少し歩くと神威南面直登沢との出合、そこから林道がある。深々と雪が降る中、林道を下山。 |
写真
感想
ようやく2年前の心残りが果たせた気がする。ザンビアから帰ってすぐ電話1本で決まった今山行、一緒に行ってくれたHUSVの二人に感謝!
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コメント
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流石北海道の山ですね。雪の輝きが違います。それに木がありませんね。
写真を見ているだけで引き込まれてしまいます。
30年も前に、富良野から黒岳まで縦走した時も、山の広さに感激したものです。
残念なことに、利尻岳を登らずに帰ったことが、いまだに残念です。でも生きている間に静かな利尻に登りに行きます^^
自分も未だに北海道の山から離れられず、通ってしまいます。利尻は自分も行った事がありませんが、冬期が最も美しいという話をよく耳にします。いつか行きたい山の一つです。
感動しました!
凄い!荘厳ですね。
厳冬期のあの稜線を
一度はのぞいてみたいと思いつつ
気力体力とも自信がないままに
今にきています。
僕も頑張ってたどり着けるよう
精進します。
さらなる北の山を楽しみにしています。
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