長野の休日その3 秋の花に会いたい 花の百名山2座(高峰山、黒斑山)
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 593m
- 下り
- 588m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り、黒斑山から浅間山は見えた。(見えると見えないを繰り返していた。) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
前日までの記録である
1・2日目
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-940593.html
(長野の休日その1 山の日に五竜山荘に泊まる(唐松岳、五竜岳))
3日目
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-940718.html
(長野の休日その2 斑尾山(まだらおやま)でアサギマダラ撮影に興じる。)
道の駅「雷電くるみの里」を朝早く出発する。長野県の浅間山ろくにある道の駅では便利なほうで、何度もここで車中泊している。昨年も四阿山に行く前にここで車中泊をしている。
今日の目的は高峯高原、ここの駐車場からは西に行けば高峯山、東に行けば黒斑山、いずれも花の百名山である。そう、今日は一つの登山口から両方向にピストンしようというわけである。
黒斑山は浅間山外輪山最高峰として知っており、コマクサもあるということで7月当初に行こうと思っていた。累積標高も500m以内で楽にピストンできると思っていた。高峯山の存在を知ったのは7月末である、ある記録では累積標高差100mほどでコースタイムは1時間以内、両方行くことができればなかなかいい山行になるのではないかと考え、この長野の休日シリーズに組み入れた。
高峯高原ホテルの駐車場に車を泊める。飲料水の自動販売機、清潔なトイレがある。それをチェックしてから行動計画を決める。黒斑山からは浅間山を見ることができる、今は曇っているので先に高峯山に登ることとする。
「駐車場→高峯山→駐車場(飲料水の補給、トイレ)→黒斑山→駐車場」という計画である。
車坂峠の登山口近くで登山届けを入れるポストがあるので今日の計画を書き入れた。
補給のことを考えれば、高峯山だけ登ることを考えればいいので、リュックから着替えも下ろし、最低限の水分のみ積んでスタートする、まあ、1リットルは飲まないだろう・・・。
鳥居をくぐるとまずは登りである、高峯山のコースは一気に上った後は縦走のように緩やかにアップダウンを繰り返す。そして、花だ・・・花の勢いがある。ヒメシャジン、ヤマハハコ、マツムシソウ、マルバタケブキ、アキノキリンソウ、ワレモコウ、しばらくあるくとミネウスユキソウ、一面お花畑である。夏の花ではなくもう秋の花に変化しているように感じる。花写真を撮影し、汗をかいてきた頃、1時間もかからずに高峯山山頂に到着する。眺望はない、山頂は岩場だ。そして見るものがあまりない、給水もせず来た道を行く。
まだ撮影していない花を探しながら歩く、ゆるく下りゆるく登る。目は花を追いかけ、足は自然に前に出る。少々急な下りになるともう目の前に駐車場が見えている。汗はかいたが給水はまったくしなかった、往復3.4km。駐車場に到着したのはまだ早朝だった。
駐車場で着替え、○げTシャツを脱ぎ車に放り込む。新しいTシャツを着てリュックにも1着入れる、リュックに入っていた1リットルのアクエリアスはそのままにして、自動販売機で500mlのお茶を買いそれも入れる。トイレを済まし、次は黒斑山に登ることとする。天候は回復傾向のようだ、黒斑山から浅間山が見えることを願いながら登山口に向かう。
黒斑山登山道は中道と表道があると表示されている(裏道もあるという話だが荒れているらしい)、中道のほうが0.3km短いことから、中道で登り表道を下ることとする。急なのは中道であるのでそちらを登りにする。
中道は、ゆるいところはゆるいのであるが、急なザレ場と濡れた土の道で滑りやすい、やはり登りはこちらからでよかったと思った。トーミの頭までコースタイムは100分、そんなに歩いていないような気がする。やがて、表道との分岐に達する。表道を見ていると一つピークが見られる、「そうか、それで0.3km長いのだな、斜度は同じくらいか」と思う。
さて、花の百名山なので花のことを話すが、花の勢いは高峯山のほうがある。お花畑できれいだというところは黒斑山には少ない、しかし高峯山には咲かずに黒斑山のみに咲いている花もある。リンドウ、イワウメ、ハクサンイチゲなどである。「花の百名山」にて高峯山・黒斑山・浅間山を取り上げた田中女史は、著書「新・花の百名山」の中ではこの3山を挙げずに、「浅間高原」として1座としている。植物の様子があまり変わらない3座をまとめて1座にした感が強い。
トーミの頭では浅間山の眺望はない、買ったばかりのお茶を3分の1程度飲む。その後また緩やかな登りとなる。ここはもう浅間山外輪山である。
浅間山は火口があってその外に前掛山などの外輪山がある。そしてそれをさらに取り囲むように黒斑山・蛇骨岳などの外輪山が取り囲む3重火山である。つまり、黒斑山からは、前掛山が見えその奥に火口壁が見えるはずである。2年前、浅間山の規制がレベル1の時に前掛山まで行っているので、その時の記憶と重ねながら見てみたいと思った。
今から約24300年前、浅間山の山体崩壊により黒斑山を含む尾根ができた。このときに崩れた土砂は北に流れ吾妻川から利根川によって流された。この土砂が前橋台地を作る根幹になったと考えられている。馬蹄型カルデラの代表的なものである。その前の浅間山はいったい何mあったのだろうか。少なくても3000mを越えていたと思っている。
というわけで黒斑山だ。山頂標識を撮影し浅間山方面を見上げる。雲はかかったり切れたりを繰り返す、そして幾度か浅間山全貌が見られるのでそのシャッターチャンスを逃さずに写真に収める。火口から煙は出ているか出ていないかは難しいところ(2年前前掛山の登った時は、火山活動レベル1だが煙が見られた)(本日はレベル2である)。そして、浅間山本体と外輪山の間の風景、現在登ることができる賽の河原などを写真に収める。いやはや絶景かな絶景かな・・・。
給水を済ませトーミノ頭に戻る、ここからまた浅間山は見えないかなと思うが結局見えずに浅間山外輪山を立ち去ることとする、来る時は中道で着たので帰りは表道をチョイスする。
表道は、基本的に乾いたザレ場で人の手がかなり入っており階段なども整備されているところが多い。滑ることはないが登り返しが結構ある。こちらを下りにしてよかったと思う。そして、けっこうな人と出会う、家族連れなども気軽に登る山なのであろう、外国人女性が水着のみで登っていたのには驚いた。
さて、何とか午前中に下山して、靴を見ると・・・「ソールが・・・ないっ!!」減っているとは思っていたが、ソールが削れ、その下の硬いスポンジ部分まで削られている。そこを触ってみるとソールの部分がわずかながらペラペラはがれかけている。歩いていて小枝や小石がここに入れば一気に全部はがれてしまうだろう。
これはもう高山では使えない。ザンバラン・スパークGTはソール取替えができる靴なのだが、スポンジ部分まで削れている場合はどうなのか、取り替えられるのか否か、期間はどれだけかかるのか・・・私は無知なので想像だけしながら、「ああ、諭吉さんが消えていく」と思いながら温泉「八峰の湯(八ヶ岳に近い)」、1日日程を残して帰宅した。
昨年5月末に買い6月になってから使い始めたザンバラン・スパークGT、1年2ヶ月で修理が必要or新規購入が必要となった。
・・・後日談・・・
この靴の写真を買った店のシュ−フィッターさんに見せたところ、ソールの張替え可能、17000円ほど、1ヵ月半ほどの修理期間がかかる。で、同じ靴をいつも使うよりもということで、本靴の修理とともにもう1足購入した。(スカルパ ミラージュGTX)
よってこの週末は高山にいかずに、足慣らしをすることとなった。
aiさん
1年2ヶ月でソールが無くなってしまうとは
aiさんに履かれたは大変だぁ
いや「こんなに履いてくれてありがとう」かな
さすが の100名山ですね。
色とりどりですね。
長野休日シリーズ楽しませて頂きました。
それにしても、 移動で 連続とは相変わらず、カレーのお兄さんはタフですね
hamburg
HBさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
HBさんの登山靴も私のすぐ後に買われた様ですので、もうすぐソール取り換えかもしれませんよ。私よりも回数多く行かれていますので。
ソールは減りましたがそこ以外は堅牢なつくりを保持しているのがさすが40000円以上する靴だと思いました。ソール張替えに出しましたので9月末に帰ってくるのを楽しみにしています。
なお、7月後に高峯山の存在を知ることができたのが良かったと思っています。黒斑山のみに行った後に高峯山の存在を知っていたら、落胆したと思います。両方ともいい山でした。花の勢いは高峰山、花の種類は黒斑山でした。
aideieiでした。
aiさん、こん○×は(^o^)/
から想像するに、気温もそれほど高くなく(というより涼しめ)、距離的にも高低的にもすこし物足りなかったのでは…
それでも3日目は沢山、花の百名山ですものね
ソールがなくなる…路中心で歩いているのに、1年ちょっとでそれほど減るとは
新しいはどれだけのを踏むのでしょうか、楽しみです
mamepapa
mamepapaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
このコース、お嬢隊おすすめです。高峯山は累積標高差100mくらいの散歩、しかし花たくさん。車に戻って補給や休憩をして黒斑山でハクサンイチゲと浅間山を見る。全部合わせて累積標高差500mほど、それで午前中に終了、温泉やグルメに向かう。
朝3時くらいに自宅を出れば7時には山行開始できそうですし・・・。
黒斑山でソールがなくなってよかったと思います、五竜の帰りだったら・・・しんどかったかもしれません。
なお、この日を軽くしたのはもう1日日程があり、大きい山を予定していたからです(常念岳・蝶ヶ岳)。
行けずに断念しましたがそのうち行く機会があると思います。
aideieiでした。
aideieiさん 3部作品、楽しませて頂きありがとうございます
長野遠征お疲れ様でした 昨日は、嫁サービスで、軽井沢に行っていて、浅間山見て、行きたいなあと思っていました
花が一杯なんですね、、。でも、私感的には、3日間で、一番行きたい山は、初日ですね、メインは初日ですね、。
読み込むといつも、aideieiさんのレコは文書力感じる、興味深いレコで、又、楽しみにしてますので、お願いします
ソール減っても、張替出来て良かったですね、でも、私は、スカルパのトリオレプロGTXのソール張替しましたが、12000円でした
でわ、、又。。
muttyann
muttyannさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
「長野の休日」シリーズも3年目です、一昨年は仙丈ケ岳、木曽駒、八島湿原、御岳。昨年は、四阿山・根子岳、笠ヶ岳・横手山、白馬岳、鉢伏山ときました。今年は唐松岳・五竜岳、斑尾山、高峯山・黒斑山となりました。
そして、今年の特徴は、すべて長野県と別の県との県境の山というところでしょうか。富山県、新潟県、群馬県との県境の山でした。そんなことを考えて計画するのも楽しいものです。
明日、新靴のためし履き、そして来週月から金まで休暇です。多分「長野の休日シーズン2」になる予定です。日曜夜から移動の予定です。
どんな山に登るか、山荘泊まりはあるのか、新しい百名山登山はあるのか、自分でもまだ決めていません。楽しみです。
aideieiでした。
車坂峠から高峰山を往復するだけではあまりにも短くて・・・黒斑山をセットにされましたか
拙者は逆方向の池の平湿原をセットにしましたよ
ソールの張替は・・・考えてしまいますね。
上部がまだ使えるなら張替も可。
しかし上部もダメになっていることも多くて、結果として張り替えたことはありません。
でも1年ちょっとだと・・・あっという間ですね。
きっと上部はまだまだ大丈夫でしょうから、「張替+新靴」で目的に応じて履き分ける
これで、また、長持ちしますよ
隊長
yamabeeryuさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
最初、黒斑山に行こうと思っていたのですが、7月末に高峯山の存在を知り、これはダブルで行こうと思いました。かつて太弛峠から金峰山と国師ヶ岳、北奥仙丈岳と3つ行ったことがありますが、いったん車に戻ることを考えると着替えや補給などけっこう便利です。
その後、帰宅してから池の平湿原にコマクサありという情報に接し、そのうち再訪せねばと思いました。でも、これは「そのうち」でいいかなと思っています。
ソールの張替え、今回は迷いませんでした。上部の堅牢さはいまだ健在、4万円以上した靴ですから、新靴と履き分けて2年半くらいでしょうか。体重があるのでソールの消耗が激しいなあと思います。
でも、いい靴のソールほどグリップを利かすために減るのも速いんだと好日のお兄ちゃんも言っていたので、いい靴を買っていたということなのでしょう。
また、どんな山に登るか。楽しみです。
aideieiでした。
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