北アルプス (山と道を繋ぐ旅 2nd-)


- GPS
- 92:38
- 距離
- 83.4km
- 登り
- 8,680m
- 下り
- 8,740m
コースタイム
上高地バスターミナル5:40〜穂高岳沢登山路入口6:10〜風穴6:40〜岳沢小屋7:40〜カモシカの立場8:25/8:35〜紀美子平9:45前穂高岳10:10〜紀美子平10:25/10:35〜取付コル分岐点10:50〜奥穂高岳11:55〜穂高岳山荘12:30 [テン泊]
【2日目】8月12日(金)・行動10時間半 (通算29日目・277時間半)
穂高岳山荘4:20〜涸沢岳4:35/5:05〜最低コル5:45〜北穂分岐6:25〜北穂高岳6:35/6:45〜A沢のコル7:30/7:35〜長谷川ピーク7:50〜南岳小屋9:15/9:50〜分岐10:10〜飛騨乗越11:50〜槍ヶ岳山荘12:00/12:15(テン泊出来ず進む)〜千丈乗越12:40〜左俣乗越13:30〜樅沢岳14:35〜双六小屋14:50 [テン泊]
【3日目】8月13日(土)・行動10時間 (通算30日目・287時間半)
双六小屋4:45〜分岐5:00〜双六岳5:40/5:55〜分岐6:10〜三俣蓮華岳6:40/7:00〜三俣山荘7:30 [テン泊] (3日目寄り道→) 三俣山荘8:20〜分岐8:55〜黒部五郎小舎9:25/9:30〜分岐10:30〜黒部五郎岳10:35〜黒部五郎小舎/12:10〜分岐13:00/13:30〜三俣蓮華岳13:50/14:00〜三俣山荘14:30 [テン泊]
【4日目】8月14日(日)・行動10時間 (通算31日目・297時間半)
三俣山荘3:50〜鷲羽岳4:40/5:15〜ワリモ北分岐5:50〜水晶小屋6:15〜水晶岳6:40/6:50〜水晶小屋7:05/7:20〜東沢乗越7:45〜真砂岳下分岐点8:40/8:45〜野口五郎岳9:15/9:20〜野口五郎小屋9:30〜三ッ岳三角点10:35〜烏帽子小屋11:10 [テン泊] (4日目寄り道→) 烏帽子小屋12:15〜烏帽子岳分岐12:40〜烏帽子岳12:55/13:10〜烏帽子岳分岐13:25〜烏帽子小屋13:55 [テン泊]
【5日目】8月15日(月)・行動14時間半 (通算32日目・312時間)
烏帽子小屋0:30〜烏帽子岳分岐0:55/1:00〜南沢岳1:50〜不動岳3:05/3:15〜第2ピーク5:15/5:20〜船窪岳乗越6:30〜船窪小屋7:25/7:30〜分岐7:35/7:45〜北葛岳9:20〜蓮華岳11:40/11:45〜針ノ木小屋12:20/12:30〜大沢小屋14:15〜扇沢15:15
天候 | 【1日目】8月11日(木) 曇り/晴れ 【2日目】8月12日(金) 晴れ/曇り 【3日目】8月13日(土) 晴れ/曇り 【4日目】8月14日(日) 晴れ/夜雨 【5日目】8月15日(月) 曇り/雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿22:25〜上高地5:10 [高速バス7,400円] 【帰り】 扇沢16:00〜信濃大町16:35 [バス1,360円] 信濃大町17:19〜相原 [電車6,880円] |
コース状況/ 危険箇所等 |
・不動岳〜船窪第2ピーク間に、ザレた足元、つかめる岩は浮石、細い枝に付けられた頼れないロープとかなり危険だと感じる場所がありました。 ・烏帽子岳〜南沢岳間で、8/14に熊との遭遇情報あり。 ・七倉乗越〜蓮華岳までは、ひたすら登りです。三山くらい登る感じがします。 |
写真
感想
今回の旅では、途中で沢山の方に出会いました。
一人での旅は、もう出来ないのではないかと、不安を抱えての山行でしたが、みなさんと出会えた事で楽しみながら乗り越える事が出来ました。
ありがとうごさいました。
一期一会に感謝。
(以下、敬語省略しています)
【前日】
長い夕立が、職場に足止めをさせた。
昨年始めた太平洋から日本海までの道つなぎ。27日間かけて上高地までたどり着いた。10ヶ月待って、今回、残り12日間の北アルプスに挑戦する機会を得た。しかし、この10ヶ月の間に色々な事があって、私の周りを取り巻く環境は大きく変わってしまった。
私の気持ちにも大きな変化があった。
今の私が一人で山に行けるのだろうか?
自信がなかった。
それでも、この旅だけは、最後までやり抜きたいと思った。
夕立が止んだ。
さあ、出発しよう。
【1日目】8月11日(木)
【上高地〜奥穂高岳〜穂高山荘】
夜行バスに乗り込み上高地を目指す。
以前、同じバスを利用した際は、全く寝る事が出来ず、次の日の山行に大きな影響を与えてしまった。
今回、バスでいかに寝るかがカギになると思っていたが、ここのところの疲れもあり、ぐっすり寝る事が出来た。
上高地では、山の日のイベントをやるらしく、テレビの取材陣なんかも来ていて盛り上がっていた。後で聞いた話では皇太子が来るとか来ないとか。
岳沢方面に向かうと一気に人が少なくなる。
ここの急登で前回はコースタイムの1.5倍と大苦戦したのだが、今回はコースタイムで歩く事が出来た。
前回諦めた前穂高岳に上がったにも関わらず、予定より2時間半も早く穂高岳山荘にたどり着いた。
早着して、ゆっくりするのは、山での贅沢だ。
……と思ったが、午後から気温が一気に上がり、猛烈に暑かった。
夕日の美しさに心打たれたが、この美しさを共有出来る仲間がいないのが、寂しかった。
明日は早出なので、早めに寝る事とする。
(8/11記)
【2日目】8月12日(金)
【穂高岳山荘〜北穂高岳〜双六小屋】
2日目、涸沢岳で日の出を見るため、日の出前に出発する。
同じ頃に動き出した人たちが多かったが、ほとんどは、奥穂高岳に向かって歩いて行った。
涸沢岳を過ぎると、山道がここまでとは明らかに変わり、鎖場などが増え険しくなる。
この先に待っているのはキレットだ。
しかし、どこら辺がキレットなのかも分からないままHピークに着いてしまった。一般ルートなのでこんなものなのかも知れない。
今日は時間に余裕があったので、ゆっくり歩いたのだが、それでも12時には槍ヶ岳山荘に着いてしまった。
ところが!!
何とテント場が満場!!
この時間でダメとは、、、
この先、4日目の烏帽子小屋も20張しかないので、テントを張れない可能性が高い。なので、ここでの小屋泊まりは避けたい。
地図を広げて見ると、双六小屋まではコースタイムで3時間40分。現在の時間は12時15分。
コースタイムで歩いても、一応16時には、60張ある双六小屋に着ける計算だ。
渋滞している槍ヶ岳は諦めて、双六小屋を目指す事にする。
途中、今年初のナデシコや今年初のマツムシソウに出会った。急ぎたい時に限って彼らは現れるのだ。明日以降にも出会えるだろうとは思いつつカメラに収めて先を急ぐ。
何とか15時前に双六小屋に着く事が出来た。
明日は三俣山荘泊まりだが、ここからコースタイムで2時間位しかない。さて、どうしたものか、、、
(8/12記)
【3日目】8月13日(土)
【双六小屋〜黒部五郎岳〜三俣山荘】
昨日、巻いた分、今日は7時半に目的地である三俣山荘に着いてしまった。
このまま烏帽子小屋まで行ってしまう事も考えたが、烏帽子小屋のテン場は20張。これから行ってもテントを張れない可能性がある。それならば、三俣山荘の辺りでぶらぶらしていた方が楽しいのではないかと思い、黒部五郎岳まで行ってみる事にした。クロユリを見れるのではと期待したが、やはり時期が外れていたようだ。黒部五郎岳小舎でりんごを食べたり、分岐で出会った人たちと話をしたり、三俣蓮華岳に登り返したりしながら時間をつぶし三俣山荘に戻った。テン場では、途中で出会った方たちと夕食を共にさせていただいた。一人旅の途中の楽しいひと時だった。
(8/13記)
【4日目】8月14日(日)
【三俣山荘〜鷲羽岳〜水晶岳〜烏帽子小屋】
鷲羽岳でのご来光を見るため、4時に出発する。鷲羽岳では以前、日没を過ごしているので、鷲羽岳は、私が日の出と日没を両方を過ごした唯一の山という事になる。まあ、そもそも山頂で日没を過ごす事自体が、普通はないのだが。
日の出の時刻には沢山の人が上がってきてご来光を共にした。
私は、烏帽子小屋でのテン場の確保が気になるので、先を急ぐ。とは言え、水晶岳をパスする気にはなれず、駆け足でめぐる事にした。水晶岳からの景色は一味違う、、、気がした。
野口五郎岳を経て、烏帽子小屋に着いたのは、11時だった。この日は、さすがにここまで急がなくても大丈夫だったようだが、山の日には20張のテン場に98張張ったと言うのだから驚きだ。
ゆっくりテントを張り、余った時間で烏帽子岳まで足を延ばしてみる。
分岐の辺りでは、クマに遭遇したと言う方と出会った。この情報は、烏帽子小屋はもちろん、次の日に通った船窪小屋にもその日のうちに伝わっていたようなので、山小屋の情報網はすごいなと思った。
夕食は、烏帽子岳で会った方とご一緒させてもらい、色々なおっそわけをいただいた。この単独行の最中に、手作りの料理をいただけるとは、何とありがたいことか。感謝。
【5日目】8月15日(月)
【烏帽子小屋〜不動岳〜扇沢】
烏帽子小屋から針ノ木小屋までの行程は、今回の山行で最大の難関だ。
ここをコースタイムでクリアするには、朝早く出発するしかない。
そんな訳で、1時に出発。
クサリ場やガレ場の手前までを夜明け前に歩き、危険な場所は、日の出後に歩くと言う計画だ。
昨日クマが出たと言うルートを夜な夜な歩いて行く。南沢岳、不動岳を越えて船窪岳を目指す。この辺り実はかなり景色が良いに違いない。夜の闇の中で通過してしまうのはもったいないのではないかと言う思いが心をよぎる。
予定通り船窪岳第二ピークの手前で夜が明けた。地図上にいくつか危険な場所が記してあったが、唯一危険だと感じた場所は、それよりも手前にあった。命を預けるには頼りない枝に括り付けられたロープと、体重を乗せると外れてしまう岩。足元はガレガレだ。
船窪小屋から蓮華岳までは、かなりの登りが続くハードな道だった。実は夜中に足を強く着いてしまい、膝を痛めていたので、この登りは逆に助かった。登りの最中は膝の痛みを忘れる事が出来た。
針ノ木小屋に到着して、バスの時刻表を確認すると、だいぶ遅くまでバスがあるようなので、予定を1日早めて下山する事にした。
扇沢は巨大観光地として賑わっていた。
バスを一本遅らせ、私も観光して帰る事にした。いつかトロリーバスにも乗ってみたいものだ。
残すは、扇沢から親不知まで6日間。
9月に!!
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