奥穂高岳 〜 土砂降りの涸沢から快晴の稜線へ
- GPS
- 53:34
- 距離
- 37.0km
- 登り
- 2,006m
- 下り
- 2,002m
コースタイム
- 山行
- 5:26
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 6:36
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 6:03
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 8:04
天候 | 8日:雨 9日:晴れ 10日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
バス: 沢渡〜上高地 往復 2,050円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ヘルメット
|
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感想
Oさんと奥穂高岳へ。
台風13号の通過で8日は一定量の雨が予想されるが、この日は涸沢までなので何とかしのげばその後は好天の稜線を楽しめるだろうという読みで2泊3日で計画する。
【1日目】
上高地を出る時は予想通り小雨で観光客の姿は殆ど見えず、登山者もまばら。幸い風は殆どないので時々雨が強くなると傘を差して歩く。
横尾の小屋で昼食を摂り横尾大橋を渡る時には雨は小康状態だったのだが、本谷大橋へ向かう途中からどんどん強くなって傘も差せなくなる。そのうちに北穂稜線の方向で凄まじい雷鳴が左右に移動しながら響き始めて恐怖を感じる。
視界も得られない土砂降りの中、横尾から3時間かかってようやく涸沢ヒュッテに到着。ザックカバーもレインウェアも通して雨が滲み入って多くの物がずぶ濡れになり、寝るまでストーブの前で乾かす。
【2日目】
朝起きると、カール一帯に靄は残るが空は晴れ、美しいモルゲンロートの稜線が眺められる。
青空の下、パノラマコースを先ずザイテングラートの取付きへ向かう。日差しは強いがカールを吹き上げる風が涼しくて汗もかかず快適。
取付きで10分ほど休憩してからザイテングラートを登る。10年以上前に登った際には左程面倒と感じなかった岩稜の道だが、今回は少し手こずる箇所が幾つかある。歳のせいか、ルートが変わったのか?
喘ぎながらも1時間半ほどで穂高岳山荘に到着。少し腹ごしらえをしながら宿泊の受付開始を待ち、手続きをしてから奥穂高岳山頂へ向かう。
小屋の前の最初の壁は相変わらず緊張する。奥穂が初めてのOさんも慎重に登る。前方にはジャンダルムの威容が現れ、振り返ると涸沢岳、北穂から槍ヶ岳へ続く長い稜線を眺められる。
小屋から40分ほどで山頂着。上高地方面は雲海の下で見えないが、周囲の高峰はすべて見える素晴らしい景色。Oさんも暫く立ち去り難そうに眺めに没入している。
30分ほど景色を満喫してから山荘へ下りる。待望のビールを飲みながら頂上からの景色を二人でもう一度振り返った後、部屋で昼寝。
夕食の後に二人で涸沢岳の中腹まで登り、夕暮れの周囲の景色を眺めたり撮影したり。少し暴れていたガスも日没が近づくと納まり、雲海の上に周囲の山のピークや稜線が美しく染まる。
一旦小屋に戻るが、暗くなってから再びヘリポートまで登って月に照らされた雲海の風景などを撮影してから8時半頃に就寝。
【3日目】
2時過ぎに目が覚めて玄関から顔を出し見てみると、見たこともないような素晴らしい星空。東の空に青白いオリオンがポッカリと浮かんでいるのが鮮烈に目に入る。
慌てて部屋に戻り、撮影の準備をして外へ出る。高度3,000mの朝の寒さに震えながら2時間近く撮影を楽しむ。
↓ 穂高岳山荘からの360度星空写真
https://theta360.com/s/lP9NPf3XEbdsZrnZYHrOgf1PQ
朝食後に帰り支度を整えて下山開始。最初の日の雨が嘘のような真っ青な空。風もあまりなくて次第にジリジリと肌を焼く。
下りのザイテングラートは登りよりさらに厄介だったが40分ほどで無事に取付き迄下りる。後でこの日も含め、9月に入ってから3名の転落死亡者があったと知り青くなる…。
さらに1時間足らず下って涸沢小屋で休憩を入れる。昨日登った山頂や険しい稜線を見上げて、Oさんは感無量とのこと。
確かによく行ってきたと感じられる。
涸沢から本谷橋までは日陰になっていて快適に下る。この辺でかなり疲れてくるが、辛抱してさらに1時間余り歩いて横尾に着。行きと同じくここで昼食を摂り、重い足を引きずって残りの11kmを歩き出す。
快晴の土曜とあって、ようやく到着した上高地は観光客で溢れ、初日の寂しさが嘘のような賑わい。
予想を超えた土砂降りで始まったが、稜線では終始素晴らしい天気と景色に恵まれて最高の山行だった。
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