槍ヶ岳(上高地〜ヒュッテ大槍経由)
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 40.8km
- 登り
- 1,947m
- 下り
- 1,939m
コースタイム
- 山行
- 3:48
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 4:41
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 2:11
- 合計
- 9:31
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
休憩含み4時間40分で到着しました。
まったり過ごすには充分すぎる時間に到着。
まずはまったり、そして15時からは入浴一番風呂に飛び込み
風呂上がりにビールなどいただきました。
岳を読んだりしているうちにほどなく夕食。
美味しい夕食は、洋食屋さん風の味付けで疲れた身体でも食べやすい。デザートは甘いプリン。
おつまみと白ワインも。(食前にもビールやワインを沢山飲んでしまった〜)
感想
直前までの「てんくら」の予報では雨の確率90%の3日間でしたが、予報が外れて2日目のメインの日は晴天。
元々予報が悪かったからか、さらに平日ということもあってか混み合う事なく穂先にアタック出来ました。
穂先からの360度の絶景はやはり素晴らしく、長い道のりを歩いた苦労も吹き飛びました。
個人的には、穂先のアタックよりも少し歩いた東鎌尾根のほうが怖かった。
はしごなどの取り付け方も心もとない感じで壊れそう。強風でも吹いた日には足を踏み外しそう。。。。
これまでの山の集大成?とでもいうべき印象的な山行きとなりました。
今回のメンバーは昔の同級生。
ishiさんはいつもワインをビンごと担ぎ上げてくれる昔ながらの山男。Takeさんは、山の経験は私と同じくらいですが、若い頃にトレランレースに出ていたことが判明。旧知の3人です。
以下、時間を追って振り返ります。
↓
9月11日(日)
早朝4時10分前、ishiさんがcoco自宅まで自家用車で迎えにきてくれる。Takeさんは関西からの参加なので松本に前泊。
中央道に入り途中、双葉にてトイレ休憩をして松本駅には6時40分には到着。道は空いていた。ishiさんは、出発が早すぎたかなぁとつぶやく。
Takeさんにはホテルへのお迎え時間を早くしてもらうように連絡を入れる。
その間に朝ご飯でもとお店を探す。駅から2分ほどのところに7時からモーニングをしている珈琲やさん『珈琲美学アベ』を発見。たまたまだったが、後で自分の持っている山の本に掲載されていた。
メインの珈琲は390円、それにレタスサラダ(100円)やシナモントースト(50円)、オムレツ(100円)などを好きなだけ選ぶ。どのサイドメニューも50円か100円。店内のインテリアは古き良きコーヒーショップという感じ。
近くにあったら毎日通ってしまいそうな落ち着ける店内の雰囲気。
しかし今回はゆっくりはできない。そそくさと珈琲とトースト、私はオムレツを胃に流し込む。
Takeさんの待つホテルにお出迎えし、沢渡へ。
沢渡のバス停近くには登山用駐車場がいくつか。
おじさんに誘導され駐車場へ。タクシーの運ちゃんの売り込みで(安くするからと)
バスより200円程度高いだけ(1人あたり)だったのでタクシーに乗り込む。
小一時間ほどで上高地バスターミナル到着。
運ちゃんの川の話は興味深かった。
上高地に到着すると青空が顔を出している。
予報は雨だったが、なんだか良い兆しにほっとする。
登山届けを窓口に提出。トイレをすませる。チップ制だが、中に受付の人がいるので必ず100円払わなくてはいけない雰囲気。
日曜日なので観光客もそれなりにいる。
穂高連峰が梓川のむこうに顔を出していて、思わず全員カメラを構えてしまう。
さぁ、進もう。
明神まで行った所で私のリクエストで川を渡り嘉門次小屋へ。
目的はイワナの塩焼き。
最初は1,000円もするならいらないと言っていた男子2名も 結局トライ。
非常にカリカリと美味で骨まで全て食べる事ができた。
英気を養い、歩を進める。
今日はさほど斜度もないのでハイキング気分。
横尾まではほぼコースタイムの半分で歩けた。
横尾から先は少し山道らしくなってくる。
Takeさんはこの日はまだ身体が慣れなかったのか少し息苦しかったらしい。
ちょっと頑張ると槍沢ロッジに到着。
まだ14時過ぎなので山小屋時間を楽しむ。といってもやっぱりビール。
この小屋にはお風呂もあるので15時からのお風呂の時間を待ちかねて一番風呂へ。
同じように一番風呂に飛び込んだ数名の方々と湯船に暖まりながらおしゃべりをする楽しい時間。みんなで譲り合いながら楽しく入る。山好きの方はやはり皆いい人だなぁなどと感心する。
夕飯は17時から。15分もあれば食べ終わってしまうので 「岳」を読んだり、テレビの天気予報をみたり、明日の予定などの確認を3人でしたり。
21時に消灯。ほどほどに眠れたかな。
寝る前に外で歯磨きをしながら空を見上げたら星が綺麗だったから明日は晴れるかも。期待しすぎないで期待しよう。
9月12日(月)
朝、4時頃起床。身支度して5時より朝ご飯。
良いお天気だ。やった!
食後はサクサク支度をはじめ、6時になる前に出発。
初めての高山のTakeさんは酸素スプレーを持ってきたそう。
私は意識してゆっくり進む。後半は意識しなくてもノロノロの亀さん歩き。
最初は樹林帯。そのうち沢沿いにどんどん高度を上げて行く。
息があがる。沢の水量はそれほど多くはない。
ついに森林限界を越えハイマツが生えた岩稜帯へ。
一気に高度を上げて行く。
と、向う方向に槍ケ岳が顔を出した。感激。かっこいい!
メジャーな槍ケ岳山荘への道にはすすまず、分岐をヒュッテ大槍へ。道は急勾配でザレており下りではあまり使いたくない感じ。
ヒュッテ大槍には10時前に到着。まだお掃除中とのことなのでザックをデポして小さなザックにレインウエアや水、行動食を詰め込み出発。
すぐに東釜尾根にとりつく。
いやはや、岩登りの達人のishiさんはすいすいと進んで行くが、私はちょっと怖い。
岩がもろそうなのと、梯子が壊れそう。
槍ケ岳山荘の逆側から槍ケ岳に近づく感じ。
北鎌尾根も間近に見える。ほぼ360度の絶景が続く。
足元に最新の注意を払いながらようやく槍ケ岳山荘到着。
高度があがったので 心臓がバクバクしている。気持ちを落ち着けトイレを済ませて
いざ、槍の穂先へ。
私はサブザックさえもデポ。飲み物はishiさんに持っていただき頂上アタック。
下から見上げた穂先は思った以上の角度だったが、いざ取り付いてみるとそれほど恐怖は感じない。途中の鎖は使わないで3点支持で行ったほうが登りやすい。
2、3カ所は背の小さな女性だと足がかりが難しそうなところがあった。
頂上直下の長いはしご2カ所を登っていると、先にあがったishiさんが、「絶対手を離さないように!」と何度も注意喚起。
いやぁー、離したら落ちるよね?とつぶやきながらも手に力が入る。
梯子と岩の間のクリアランスが少ないところが何カ所かあり、こちらは足の大きな男性は怖いかも。意識してはしごに足を斜めに置くようにする。
梯子をのぼると、、、、、、絶景なり。
いやぁー、私にも登れました、槍ケ岳。やりーっ笑
ちょうど3人が登頂してすぐに誰もいなくなったので独占状態。
ゆっくりと絶景を楽しむ事が出来た。
下りの梯子の最初の1歩がすごく怖い!と聞いていたが、それほどではなかった。
ほっ。。。。。。。
岩の上り下りは楽しい、高い所も好きみたい。
とがった尾根は苦手みたい。
自分の知らなかった面も知る事ができました。
ヒュッテ大槍までの帰り道、天気が急変。雨も降り出してガスガス。
もう東鎌尾根は通らないで帰りましょうとリクエストしたのに結局またまた東釜尾根。
これが最高に怖かった。
尾根にあがってからガスで先が何も見えないので頼りになるishiさんが、先に進んで小屋の位置を確認してきてくれた。
小屋につくと、安堵感でどっと疲れがおしよせた。
チェックインして荷物を整理。
そのあとはビールで乾杯だ!500を飲み干し、ishiさんの白ワインもいただいた。
ヒュッテ大槍は夕飯に白ワインとおつまみもついてて、食事がとても美味しいと評判。評判通りの味付けと、優しい語り口の小屋番さんに癒される。
この日の泊まりは10人程度。
夕飯のあとはソロでいらっしゃったというオジさまと山のお話など。
ishiさんは 短時間のお昼寝(夕方寝)を効率的に。さすが。
「やまや」はこうでなくては。
その間Takeさんと私は、酸素吸わなくてすんで良かったねぇなどとおしゃべり。
ここでは4枚ほどのふとんのカーテンで仕切られたスペースを私ひとりで貸し切り。
携帯電話の充電コンセントもベッド2段(ふとん8枚ぶん)につき2個完備でとっても過ごしやすい小屋だった。
9月13日(火)
夜中、暴風雨の音。
何回か目が覚める。
風がひどい。雨はやむ様子がない。
テンション低くお目覚め。
どうする?ちょっと様子みる?朝食後、珈琲などを頂きながら少し様子をみて7時少し前に出発。
ゴアのレインを着ていても汗や雨で中のシャツが濡れて行くのがわかる。
ヒュッテを出てすぐ、雷鳥発見!
足元だけ白い羽根。
かわいかった。
行きとは違い沢の水は増量。登山道も川のよう。
イモリが道を歩いている。
渡渉するところが増えていた。そのうちの3、4カ所は危険を感じる水量。
ダブルストックを慎重に水の中に突き立て、バランスをとる。
1カ所、もっとも水量の多かったところは、もし水に落ちたら流されてしまう程の勢いがあった。途中で抜いてきた小さな女の子を連れた親子が気にかかる。
長かった、でも頑張ってスピードをあげて(いるつもりで)歩いた。
槍沢ロッジまでは水休憩もなし。
ようやく水、チョコをお腹におさめてまたすぐ歩き出す。
横尾まで来るとほっとする。
Takeさんも「ここで倒れても助けてもらえるなぁ。」などと言っている。
徳沢では欲しかったTシャツをゲット!
のついでに男性2人に相談もなくさっさとカレーを注文。
この時ちょうどお昼の12時。私の腹時計は正確。
ふたりも飲み物を注文。濡れたままの衣服ではあったけれどストーブのある店内で少し着干しできた。
Tシャツは、サイズを迷っていたらお店のおねーさんが自分の着てるTシャツを貸してくれた。雨で濡れた私のシャツの上に着てもいいんですか?と聞いたけど快く。。。
優しいおねーさん、ありがとうございました。
徳沢園から上高地までは雨にもかかわらずたくさんの観光客。
恐るべし、上高地。
上高地には14時ちょっとすぎに到着。
関西への直通バスがちょうどとまっていたけれどTakeさんはびしょ濡れでは乗りたくないとのこと。当初予定通り、沢渡まで一緒にもどり温泉にいくことに。
その前に私は徳沢では我慢したソフトクリームに手を出した。
巨峰味をチョイス。でもブルーベリーみたいな味だった。
上高地からはまたタクシーに乗り沢渡まで。
駐車場にある温泉で暖まる。
全身、靴の中までぬれねずみだったから温泉に入って本当にさっぱりした。
温泉のお向かいのお店でそばをすする。
とろろそばは冷たくてさっぱり。そば湯が胃にやさしい。
ishiさんの車で諏訪駅へ。
途中、地元野菜のお店でお土産を購入。
私は、きゅうり、りんご、巨峰を購入。美味しそうで新鮮な野菜や果物がとてもお安い。
諏訪でTakeさんを見送り、帰途へ。
我が家に送っていただく。19時40分には到着。
ありがとうございました。楽しい山行きでした。
いけてよかった。
今回の山行のベスト5
No.1 槍ヶ岳登頂 3000mを超える山に自分の脚で登ったのは人生初
No.2 ロッジ、ヒュッテでの宿泊 これも人生初
No.3 切り立った尾根道 無事に通れてよかった 気の抜けなさがわかった
No.4 北アルプス南部の壮大な景色 穂高など高い山々、カールの地形、美しい水
No.5 ライチョウ、ニホンザル、いわな 自然の中の生き物に出会えた
そして、なにより(No.0として)
メンバー全員がけがなく無事に行って帰ってこれたこと。
予定日の3日間とも、岐阜、長野の予報ではあったけど くもりか雨、降水確率も
50〜70%で 気が重かったけど、大事な2日目の午前中に晴れてくれたことは
本当にラッキー、3日目の終日の雨もそれほど苦にならなかった。
ヤマレコ拝読しながら登った気になりました。こわ〜!ドキドキ。今度は一緒に行きたいけど、まず鍛えないとあかんわ〜(^^;)
nagaさん、何をおっしゃるうさぎさん!
あなたなら全然平気でしょ〜
槍ケ岳、高校のときに皆さんでテン泊で登ってたよね〜?
直前の練習登山は参加したのに何故か私は参加できなかったから ずっと気になってました。
ようやく念願かないました〜
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