大杉谷渓谷から大台ヶ原
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- GPS
- 26:43
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 2,511m
- 下り
- 1,240m
コースタイム
- 山行
- 3:28
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 3:49
天候 | 20日:晴のち曇、21日:曇、のち一時晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り)大台ケ原→大和上市駅(奈良交通バス)、⇒京都駅(近鉄)⇒〈東海道新幹線〉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大杉谷渓谷沿いの道は岩盤をくり抜いた少々湿り気のある岩道が多いが、登山道自体は鎖の設置などよく整備されていて注意して歩けばそれほど問題はないと思う。ただ、天候が悪いと足場が一層不安定になり、危険度が増す。 大杉谷最終の堂倉滝からは普通の登山道になる。そして日出ヶ岳からは歩きやすい遊歩道となり、多くのハイカーで賑わっている。 登山届は大杉峡谷登山バスで途中休憩所の大杉登山センターで提出 |
写真
感想
南近畿の大杉谷の登山道が10年ぶりに復活して秘境解禁との文言に惹かれ大杉谷から百名山の大台ケ原山に出かけることにした。
東京から出かけるとなると選択肢は一つしかない。三重県側の大杉谷登山口から入り奈良県側の大台ケ原駐車場に抜けるルートだ。その場合、登山バス時間も選択肢は一つ、大杉谷登山口に12時に到着、翌日の大台ケ原駐車場バス停出発は15時半となる。
【大杉谷渓谷】
早朝の東京を発って、電車とバスを乗り継ぎ、予定通り大杉谷登山口に12時に着く。この日のバス乗車は計7名と空いていた。
大杉谷は堂倉滝まで全長9.2km、途中、桃の木山の家で1泊する。
渓谷沿いのコースは岩盤をくり抜いた岩の道が多いが、樹林帯や河原歩きが加わり、いくつもの渡る吊橋などがあって、いつもと違う山歩きを味わえる。
大杉谷の魅力は、まず次々に姿を見せる滝にある。滝百選の七ツ釜滝や千尋滝が代表だが、ニコニコ滝や光滝、堂倉滝などいずれも個性があって見事な景観を見せてくれる。水量が半端ではなく見た目だけでなく滝音が一層の迫力を与えている。
そして、大杉谷と言えば深淵な渓谷美のシシ淵となる。ゴルジュと奥のニコニコ滝の景観はそのままいつまでも見ていたい気にさせてくれる。
さらに大日瑤篳薪瑤隆篳匹梁勝⊃絣欧砲茲詈壊地もポイントの一つだ。崩壊地は今ではしっかりと整備され、復興に10年も費やすほど大変な労力だったに違いないとあらためて思わせるものがある。
水面の色も大変魅力的だ。遠目からも澄んでいて今まで見たことがないような色のエメラルドグリーンに輝いている。
宿泊地の桃の木山の家は見た目は古いが大きな小屋でゆったり休める、そしてお風呂があってトイレが水洗なのがありがたい。食事も美味しくて満足だが、ただひとつ評判の弁当はちょっとどうかなという感じだった。
【大台ケ原周遊】
堂倉滝を後にすると大台ケ原の日出ヶ岳まで標高差約900mの山登りになる。途中はシャクナゲ平などの名の通りずっとシャクナゲの群生に囲まれた道を行く。花の旬の時期に歩いてみたい所だ。
日出ヶ岳に着くと雰囲気が一変、高原台地の上は紅葉シーズンとも相成って大変多くのハイカーで賑わっている。
頂上から正木峠付近にかけて少し薄ぼんやりしているが熊野灘が見えるのが嬉しい。そして西側には近畿もう一つの百名山、大峰の山並みが望める。
この周遊コースのハイライトは絶壁の上に突き出た大蛇瑤寮箏覆澄先端まで足を伸ばすとその高度感が何か高揚とした気分を与えてくれる。
大蛇瑤慮紊狼涓爾蠅魴个萄埜紊猟澡供▲轡カラ谷吊橋を渡り、今回山行の終点となる大台ケ原駐車場にたどり着いた。
大台ケ原からの帰路はバス、電車を乗り継いで何と8時間を要し、少々ゲンナリする思いで帰り着いた。
でも評判通りの大杉谷の渓谷美と大台ヶ原の眺望に接し、山行を楽しんだ2日間だったと思う。
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