丹沢/蛭ヶ岳(焼山登山口から宮ヶ瀬へ)
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- GPS
- 09:05
- 距離
- 25.8km
- 登り
- 2,224m
- 下り
- 2,207m
コースタイム
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 9:04
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
本来であれば下記のバスを乗り継いで焼山登山口に行く筈だったが、川崎から橋本の時刻表を20分遅く間違えて検索していたので、この休日唯一のバス便には間に合わなかった。ちなみに下記のバスに乗るには平塚4:51発に乗車する必要がある。 なので橋本駅からタクシーを利用した。約30分乗車し7300円であった。 ・橋本発三ヶ木行き(橋01系統): 6:20 橋本→6:52 三ヶ木 http://www.kanachu.co.jp/dia/diagram/timetable01/cs:0000801441-1/nid:00128969/rt:0/k:%E6%A9%8B%E6%9C%AC%E9%A7%85%E5%8C%97%E5%8F%A3 ・三ヶ木発焼山登山口(三56系統): 6:55 三ヶ木→7:12 焼山登山口 http://www.kanachu.co.jp/dia/diagram/timetable01/cs:0000800867-1/nid:00128750/rt:0/k:%E4%B8%89%E3%83%B6%E6%9C%A8 平日であれば三55系統もあるが三ヶ木10:00発のみ。 ◆復路: 三叉路→本厚木(以降各人帰宅) ・宮ヶ瀬発本厚木駅行き(厚木20系統): 16:51 三叉路→17:50 本厚木(670円) http://www.kanachu.co.jp/dia/diagram/timetable01/cs:0000801607-2/nid:00128431/rt:0/k:%E4%B8%89%E5%8F%89%E8%B7%AF 下山時刻では1時間に1本、毎時51分に本厚木行きがある。最終は20:51。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ・焼山登山口から蛭が岳 ヒル以外は平穏な山径。焼山までは一気の急登だがそれ以降はなだらかで静かな山旅を楽しめる。 ・蛭が岳から丹沢山 泥濘が酷い箇所が散見される。鎖場は鬼ヶ岩のみ。 ・丹沢山から宮ヶ瀬 11kmあり長い。ガスと落葉で無名ノ頭の手前の尾根の分岐が解りづらかった。 金冷シ以降鎖や橋が掛けられた崩壊地、崩壊が進んでいる斜面の通過があり、暗い時間には危険度が高くなる。 ◆登山ポスト ・宮ヶ瀬登山口には登山口から10m登った所に登山ポストが設置されていた。ヒル対策グッズも置いてある。 ・焼山登山口には登山ポストは見られなかった。 |
写真
感想
久し振りに蛭ヶ岳。ちょっと早い紅葉見物にもなったけどいつ来てもどこから登っても歩き甲斐がある丹沢主峰だ。今回は焼山登山口から登り、宮ヶ瀬へ降りた。
焼山登山口には橋本駅から三ヶ木で乗り継いで行くバスが1便しかない。橋本駅6:20発の三ヶ木行きに乗らないと辿り着けないのだ。ところが川崎発のT井さんから相模線の車中の13Kさんにメールで指定の電車に乗ったけど間に合わないと連絡があった。どうも僕が事前に調べた乗り換え案内で橋本駅着をなぜか20分遅い6:40に間違えていたようだ。申し訳ない。平塚発4:51に比べて川崎発5:31で良いなんて随分と遅いなとは感じていたのだが、自分の間違いにはなかなか気が付かないものだ。なので橋本駅でT井さんを待って4人でタクシーで焼山登山口に向った。
焼山登山口バス停のある諏訪神社で出発の準備を整えて登山口へと向かう。数分も歩くと集落を抜けて林道になる。犬連れの散歩の人に出会ったが「11月までヒルは出るよ」と注意を促される。実際登山口でちょうど降りてきたやはり犬連れの方は最初は「いないいない」と言っていたものの柴犬の足に小さいヒルが付いているのを見つけて「やっぱりいるよ!」と声を上げて教えてくれた。今はもう止んでいるが朝方小雨が降っていたのでちょっと嫌らしいところだ。その嫌らしさ故か先頭を行く13Kさんの歩みも速い。登山口から1h10m程で焼山分岐に着いた。Aki-CLさんと僕は2年前にすでに登っているので焼山山頂よりも歩いていないトラバースルートを歩きたい。このルートが初めての13KさんとT井さんは分岐から上に登っていった。我々は奥側の分岐のベンチで展望台からの展望も楽しんできた2人を待った。この天気だから宮ヶ瀬湖までしか展望できなかったようだ。
焼山までは急登で一気に標高を稼ぐがここから蛭ヶ岳の真下までは緩やかな山稜が続く。走る人なら垂涎のルートだと思うのだが、今日はそう言う人にも1人しか会わない。蛭ヶ岳への登りでもう1人。結局蛭ヶ岳まで2人しか出逢わなかった。紅葉の盛りにはまだ早い様子だが秋の空気の森の中を静かな山旅を楽しめる。ちょっとしたギャップを過ぎると黍殻山への分岐を迎える。焼山と同様に13KさんとT井さんは頂上を踏みに尾根を進む。Aki-CLさんと僕はトラバースルートを進み奥側の合流点の少し先のベンチで待つ。やがて2人が合流するがすぐ先に避難小屋があるので休憩はそこで取ることとした。黍殻避難小屋はまだまだ新築の匂いがしていた。ここから姫次、原小屋平、地蔵平まで平穏な様相の丹沢主脈が続く。姫次のカラマツの紅葉は期待はしていたのだけれどまだ黄金色と言うには早かった。しかし白霧が立ち込める林の中にちらほらと赤や黄色が見えるのもなかなか味わいがあるものだ。
地蔵平を越えると段々と登り基調がはっきりとし最後に一気の登りを迎える。晴天ならば好展望なのだが残念ながら展望は皆無だった。息が上がりながらも最後の400mを登りきれば蛭ヶ岳山頂に飛び出た。山頂には我々を含めても10人もいない。樹林帯では温度計は5℃を指していたが山頂は更に2℃位低い感じだった。でも幸いに風は強くない。まだヤッケだけで耐えられる。今日の山行ではここまでの行程は決めていたけどどこに降りるかはここで協議と言うことにしていた。西丹沢か大倉か宮ヶ瀬か、と言うオプションの中で余り利用することが無い宮ヶ瀬へ向かうこととした。先ずは丹沢山を目指し、そこでバスの時刻表を調べることとした。
蛭ヶ岳から一旦降りて鬼ヶ岩を経て緩いアップダウンで棚沢ノ頭、不動ノ峰に至る。小笹の中の登山道は多少泥濘が酷い所もあるけどこの小笹の径の雰囲気はいつもながら実に良い。不動ノ峰でも展望は無い。ここから一気の下りの後の丹沢山への登り返しが厳しい所だ。でも一歩々々進むと到着できる。丹沢山山頂のベンチで一息入れた。休んでいる間に13Kさんがみやま山荘で宮ヶ瀬発のバス時刻表を調べてきてくれた。それによると毎時50分発で最終が19:50であった(神奈川中央交通のWeb時刻表を見ると20:50が最終だったが保険を掛けてるのかも?)。今の時間は13:20過ぎ。地図だと下り4h30m程の行程になっているので急ぐと16:50に間に合うかもしれない。逆に17:50だともう真っ暗だし、明るいうちに下山するとなると16:50に間に合わせないといけない訳だ。ヘッデンは持っているけど慣れない山径は明るい時刻に通過したいものだ。なので休憩も程々にして出発することとした。
丹沢山にも数人の登山者しかいなかったが丹沢三峰から宮ヶ瀬へ降りるルートでは更に登山者は少ない。蛭ヶ岳までの登りと同じく途中で2人しか会わなかった。こちらに一歩足を踏み出すと秋の雰囲気がより濃く感じられた。Aki-CLさんも「こっちの方が紅葉が進んでるね」と話していたが正にそんな感じだ。落ち葉も多い。急げるところは急いで降りていくが、落ち葉に隠れた木の根や岩には注意が怠れない。大体下ってるとは言え丹沢三峰なので登る所も幾つかある。太礼ノ頭はそれほどでも無いが次の円山木ノ頭の登りは結構きつい。でもここを登りきったら逆に後は脚も軽くなった。円山木ノ頭を下って1280m地点で尾根の感じに違和感を感じて皆足を止める。振り返ると右手にも尾根が出ている。地図を見ると無名ノ頭の手前で登山道は北北東から東北東に進路を変えているがちょうどこの上がその分岐のようだ。落ち葉が登山道を隠し、ガスが風景を消しているのでちょっと間違えやすいポイントだ。無名ノ頭まで丹沢山からちょうど1時間とまずまずのペースで来ている。ここで小休止して更に先を急ぐ。
本間ノ頭を越えた所の道標はまだ宮ヶ瀬まで7kmあることを示している。結構道標が設置されているがなかなか距離は減らないものだ。15:20頃に漸く中間距離になった。標高差も1200mを下るのでなかなか減っていかない。金冷シ辺りは岩場や崩壊した斜面に懸けられた橋の通過が多く状況によっては緊張を強いられそうだ。高畑山の分岐手前で立ち止まって後の行程を調べる。あと1h15mなので微妙な時間ではあるがここまでのペースを考えれば一安心して良さそうだ。道標の距離も半分を越えるとどんどんと減るように感じるのが不思議なもの。結局余裕を残して16:28に登山口に出ることができた。三叉路バス停までは数分。始発の次なので座ることができたが本厚木駅まで1時間掛かり、しかも途中で満席になった。このバス路線で座れないと辛いだろうと思われる。
今年の紅葉は今ひとつと言う評判を聞いていたが確かにそうかもしれない。もっと黄金色に輝く姫次のカラマツ林を見てみたいものだ。でもこの山行はこれでなかなか良い紅葉狩りだったのでは無いだろうか?展望が無かったのも残念だけど、それもこれもで静かな山行を楽しめたと言うことだろう。本来の紅葉見物はまたの機会の宿題と言うところかな。
今回は「ヤマレコMAP & Xperia Z5 compact」でログを取ったが、黍殻山の先で何故かログが止まっていた。ハードとソフトの相性が悪いだろうか?
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