2016年登り納めは雪の南アルプス地蔵岳&高嶺
- GPS
- 30:36
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,974m
- 下り
- 1,974m
コースタイム
天候 | 両日とも晴れ(特に大晦日は雲ひとつない快晴) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
2年前に予定した際は青木鉱泉との分岐から少し上がったところの凍結路面でスリップして車が登れず敗退しましたが、今回は路面に積雪がなくて大丈夫でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山ポストは御座石鉱泉の玄関横に設置されていました。 ●御座石鉱泉〜鳳凰小屋 特に危険な箇所はありません。雪と凍結箇所が気になる標高2000m付近(燕頭山への急登部)でチェーンスパイクを装着しました。 ●鳳凰小屋〜地蔵岳〜赤抜沢ノ頭 12爪アイゼン&ピッケル装備。小屋から樹林帯を抜けると、沢沿いの雪面急登となります(でも前爪を立てるほどの急斜面てことはないし、適度に締まって歩きやすい雪面が続きます)。オベリスクの基部から上は稜線の吹きっ晒しになるので、その前に防寒装備を忘れずに。 ●赤抜沢ノ頭〜高嶺 踏み跡が無く、ルート開拓&一部ラッセルとなりました。 高嶺との鞍部までは、稜線上は深雪ラッセル、巨岩脇のトラバースはピッケルとアイゼンで足場を確保しての片斜面トラバースと、一人だと心が折れて敗退していたでしょう。鞍部から高嶺へは雪の尾根直登。登り上げたところが山頂かと思ったら、山頂はそのまた奥。帰りは自分達が作った踏み跡があるので、短時間で帰還できました。 |
その他周辺情報 | ●武田乃郷 白山温泉(日帰り温泉) http://www.hakusanonsen.com/ 大人600円。武田八幡宮の近くで、鳳凰三山からは少し離れていますが、露天風呂からは八ヶ岳や茅ヶ岳を対面に望める展望地にあります。露天と内湯しかないコンパクトな設備ですが、落ち着きます。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
行動食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
シェラフ
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感想
2016年の登り納めは、南アルプス・鳳凰三山の地蔵岳。あの山頂のオベリスクがカッコイイお山です。ついでにそのお隣にある高嶺もついでに。高嶺は地味な山ですが、標高2779mで日本百高山のひとつ、せっかく地蔵岳に登るのなら、登っておきたいし、夏に登っても近すぎて面白味がないけど、積雪期なら適度にスリルもありそうだし、もしかしたらノートレースでラッセル?! 今回は、同じ山の会に属するy_hashimoさんとの2人パーティー、ソロでラッセルは心が折れるだろうから大歓迎です。
初日は鳳凰小屋に入るだけ。燕頭山までは急登もあるガッツリ登りルート、最初は落ち葉のフカフカ、標高1700mを越えるあたりからは雪や凍結も現れはじめ、急登の始まる2000mあたりでチェーンスパイクを装着。
燕頭山まで登るとあとはユルユルと小さなアップダウンとまき道で鳳凰小屋へ。
所々の展望地からは、振り返ると八ヶ岳、右手には雄々しく甲斐駒、そして左手には富士山、そして見上げる先には時折オベリスクも。
快調に歩いて昼過ぎに鳳凰小屋に到着。これにて初日行動は終了。
素泊スペース(二階の一番奥)で荷物を拡げて、まずはy_hashimoさんとお疲れ乾杯。マッタリしていると途中で追い越してきた敦賀からのオジサンも小屋に到着し、3人で談笑タイム。そうこうしていると一階のストーブに火が入り、コタツ部屋も使える状況になったので、お酒を持って一階に移動して宴会再開。そうしているとこれまた燕頭山で追い越してきた老夫婦も到着し、コタツ部屋で皆でホクhク温まりながらの山の話(主にベテランな方の面白昔話とか)で楽しい談笑タイムが延々と。
(y_hashimoさんは途中で睡魔に勝てず部分退席して昼寝)
最後には夜叉神から縦走してきた若者2人も合流、途中の夕食タイムで中断もあったけど、寝るまで小屋全体でワイワイ楽しい夜を満喫しました。こじんまりとした小屋ならではのアットホームな良さですね。
翌日、小屋の朝食タイムに入る前に自炊組は玄関土間で朝食、小屋にシュラフや食器等の荷物をデポして、アイゼン&ピッケル装備を準備して、朝6時半過ぎに2日目の行動スタート。まずはオベリスクへ。
樹林帯の登り途中で日の出を迎え、山全体がモルゲンロートに朱く染まり、今日も絶景の快晴です。蹂躙を抜け、谷筋から見上げる先にあるオベリスクへ向けて雪面直登、本日の一番乗りだけど、前日までの踏み跡があるので、その跡をアイゼンを蹴り込んで締まった雪面をサクサク快調に登高。小屋から1時間弱でオベリスクの基部に到着。真っ青で雲ひとつない青空の下に屹立するオベリスクはやはりカッコイイね。
想定以上の天候の良さと、雪面コンディションの良さで、迷わず高嶺へ行くことにして(登る方向を間違えてオベリスクの左奥に進んでしまったけど、すぐに引き返して)、まずは赤抜沢ノ頭へ登り、高嶺の存在を確認。半分予想していた通り、高嶺への踏み跡は無し、そして意外と巨岩の並ぶ稜線は、ルートが取りづらそう。
ソロ山行だったら、少し進んだところでビビって心も折れて、アッサリ撤退していたかもしれませんが、今回はy_hashimoさんと二人だし、天候も視界も申し分なしで尾根を間違えるとか行先が解らなくなる可能性もほぼ無し。これはガンバッテ行くしかない、目指せ日本百高山86座目!
行けるところは愚直に尾根上をラッセルで進み、巨岩で進めないところは、慎重に片斜面をトラバースし、ラッセルに疲れたら交替してで、夏道40分のところを90分かけて、それでも何とか念願の高嶺山頂に到達すると、そこまでの寒風の吹き曝しな感じではなく、ほぼ無風、そして見渡すすべてが素晴らしい雪山景色。
まずは真正面に大きく北岳!大樺沢やバットレスが大迫力で迫ってくる。その先には間ノ岳・農鳥岳と続く真っ白な天空稜線。右に目をふると、大きな仙丈ヶ岳、そしてアサヨ峰、甲斐駒ヶ岳。そのはるか先に白く展開する北アルプス、そして蓼科山から続く八ヶ岳連峰、そして奥秩父の山塊。間近には苦労して歩いてきたオベリスクからの稜線、そして観音岳・薬師岳、その先に富士山。もう素晴らしいの一言。
高嶺からの戻りは苦労して作ってきた道を戻るだけ。50分ほどで赤抜沢ノ頭へ戻り、そのまま鳳凰小屋へ30分ほどでサクサク下ってこの日のメインイベントは無事に完了。y_hashimoさんが作ってくれたお汁粉で達成感を祝い、お昼前に小屋から下山開始。サクサク下って2時間半ほどで御座石鉱泉へ帰着。
2016年の最後の山行は、何とか雪の時期に行きたかった高嶺に登れて、しかも快晴、簡単な達成ではなく、苦労してラッセルした結果の登頂、そしてなんと言っても、高嶺の山頂を2016年に踏んだ最後は我々2人だと言う充実感。
いや〜、素晴らしい登り納めになりました。y_hashimoさん、ありがとね。
今回100高山の一座となる高嶺を狙うkazさんに便乗させてもらっての挑戦となりました。
2日とも晴天に恵まれ、最高の登り納めとなった今回の山行。
初日は御座石鉱泉から宿泊地となる鳳凰小屋までのアプローチ。
2000辰魃曚┐進佞蠅らチェーンアイゼンを装着。以降小屋到着までアイゼンの履き替えは不要でした。
土、雪、氷と路面変化への追従性はチェーンアイゼンに一日の長がありますね。
小屋ではこたつに入ってkazさんとまったり1杯🍺→その後昼寝💤(僕が昼寝中の間もkazさんは宿泊客の方達と交流を深めておりましたw)
夕食時もこたつ部屋で宿泊客の皆さんと談笑。
その中に田部井淳子夫妻のご友人で若い頃田部井さんの旦那様と一緒にマッターホルン北壁を登頂された強者のおっちゃんが!
田部井さんを「ジュンちゃん」と親しみを込めて呼んでいたのが印象的でした。
いやはや、お見逸れしました(^^;)
翌日も晴天。アイゼン装着。
まずは地蔵岳を目指します。
2016年の締め日の出を背中に感じながらモルゲンロートを進む2人。
トレースがしっかりしており、1時間ほどで無事登頂。
自身初のオベリスクをゲットです!(^_^)v
続いて本山行のメインである高嶺へ。
赤抜沢以降はトレースがなく…ラッセル開始!
先頭を交代しながらにじり寄る2人。
到達出来るかと不安が頭をよぎりますが、これぞ雪山の醍醐味です!
無雪期40分のルートを倍以上の時間をかけて無事高嶺登頂成功!o(^o^)o
山頂からは、北岳、甲斐駒、鳳凰、八ヶ岳、富士山と360度のパノラマが!
今年最後の山行を素晴らしい展望で飾るのとができ、感慨もひとしおです( ^-^)
景色を堪能した後無事下山。
締めに相応しい素晴らしい山行となりました。
kazさん、ありがとうございました!
コメント
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kazさんお疲れ様。
30日金時山から見た南アは晴天でこれはkazさんシーズンの中でも最高に良い天気に恵まれたなーと羨ましく思ってました。
昨シーズンは、大変お世話になりました。kazさんとの山行が大幅に増えて充実した山ライフエンジョイできました。
今年もガッツリ行きましょう!まずは上越でヨロシク!
YAMAさん、今年もよろしくお願いします。
締め山行はホントにサイコーのお天気でしたよ(^O^)/
2017年の山行も楽しみですね、まずは上越から(^^)
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