三嶺から剣山
- GPS
- 31:21
- 距離
- 32.3km
- 登り
- 2,595m
- 下り
- 2,597m
コースタイム
- 山行
- 8:59
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 9:41
天候 | 二日間通して晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 近辺にコンビニ等は全くないので途中で仕入れようとは思わないこと。 |
写真
装備
個人装備 |
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
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感想
素晴らしい山旅だった。
GWに片足がかかったような日程でどの山に行こうかと迷ったが、数日前になって思いついた四国の剣山。
石鎚のときと同様に、山をとことん楽しめる周回ルートを選んだつもりだ。
ただ、最近の自分の体力でちょっと心もとないのはこのルート、標準タイムを合計すると、休憩も取らずに歩き通しで10時間を超えてしまうこと。
少しでも早くスタートすればと皮算用して現地に向かったが、途中の仮眠が過ぎて結局は速いスタートにならず。
もう一つの失敗は、いつもの癖で、現地に近づいたところでコンビニに立ち寄り、行動食等を買い込むつもりだったこと。
現地手前何十キロも店がないことを想定していなかった迂闊さを悔やんでも後の祭り。
(昼食と最低限の非常食は携行していたが)
ルートはまず三嶺(1893m)を目指して西に向かう。
剣山を背にするのは違和感があったが、三嶺でから南へ、そのあと西へと反時計回りのような動き方だ。
歩く人は多くないだろうと失礼な思い込みもあったが、名頃の駐車場を見て印象を一変、さすがに100名山の山域だ。
緩やかに始まった尾根道は、山頂部に近づくほどに傾斜を増す。
登山口からの標高差、約1000m弱を一気に登ってしまうとさすがに背中は汗で濡れている。
でも心配したほどの体力の不安はなさそうで、気持ちの張りを保っていければいいペースで歩けそう!
この三嶺という山、(想像していなかったが)いい山だ。
登り応えもあるし、周りの山から頭一つ出る存在感や、山頂部の突き出た格好よさもあって気に入ってしまった。
ここからは、はるかに見える剣山に向かって天空の回廊歩き。
予定時間よりも30分早く着いたポイントで昼食にしようと決めて歩き出した。
(もうすでに腹が鳴り出していた・・・)
スタートから4時間、白髪山避難小屋で30分を浮かすことができたので、すごく早いが昼食に。
腹を満たせばもう怖いものなしの気分で先へ先へ!
視界が広いのは本当に気分のいいもので、見渡す限りの山風景に囲まれながら、鼻歌でも出そうな稜線歩きが続く。
何人かの縦走中のハイカーと挨拶がてら、数分の時間を共有するのも楽しみの一つ。
お互いにいい気分で歩いている共通点があるので、それだけで頷く材料に困らない。
勢いよく足を進めてきた縦走ルート、どこかで自分のキャパを超えるのは当然のこと。
丸石を越えて次郎笈が眼前に立ちはだかってくると、ササの尾根に延びる一本道が急に手ごわく感じてきた。
(この山の尾根は確かに勾配もきつい)
その奥に見えている剣山よりもいかつい存在感があり、メインは次郎笈の方だと感じてしまう。
山頂をパスするトラバース道の誘惑を振り切って何とかピークに。
ご褒美のように足元に広がる景観に疲れを忘れ、そこで出会った方たちとまた会話が弾む!
気持ちが先走って焦らぬように、最後の剣山への道をしっかり歩ききって時間内にヒュッテに到着できたのは、久しぶりに身体を使い切った感のある山歩きだった。
今年の営業初日のヒュッテで過ごす時間、同宿の方たちとの会話が弾み、楽しい夜を過ごすことができたのは、一日の充実感がいい余韻を残してくれていたんだろうと思う。
満天の星に寒さを忘れた夜が明け、今日はほとんど下るだけ! と気楽に準備していた時にまた変な言葉が頭をよぎった。
「気温が低いからちょっと身体を温めておかないと・・・」
結局帰りのルートとは逆の一ノ森までピストンなんておまけをつけてしまったのは、まだまだ使える体力があるのか、それともあとに控える筋肉痛が怖くないのか?
ヒュッテで教えてもらったバイカオウレンの群落にも出会え、朝イチからいいものもらった気分。
トラバース道は結局使わず、また山頂に上がってしまった次郎笈。
もう一度この絵になる笹の稜線を足元に見下ろしておきたい気持ちが勝ってしまった。
山頂に立つのも大きな山の楽しみだけれど、何を考えて、何を見つけて、何を感じてといくらでも山の味わい方はあるし、今日ここで出合えたものを喜ぶ自分がいれば、明日は違うものと出会える。
だから いつどの山に登っても、今日でよかった、ここでよかったと思う。
今回出会って少しずつ時間を共有していただいたみなさん、おかげでいい旅になりました。
ありがとうございました。 またお会いできたらうれしいです。
高ノ瀬から次郎岌までご一緒した、盛岡のオヤジです。
私は日帰りで最後は急いでしまいましたが、二日間じっくり味わいましたね〜。うらやましいというか、時間の費やし方に感性が現れますね。素晴らしい山旅ほんとによかったですね。
今後の山の楽しみ方の参考にさせていただきます。
またどこかでお会いできるといいですね。
edelさん、こんにちは! メッセージ、ありがとうございます
素晴らしい尾根歩きでしたね。
天気も良く、文句なしの「山日和」
edelさんが先を歩いておられたおかげで。体力的にきつくなる縦走後半を集中して歩くことができました。
(見ている背中が全く近づかず、edelさんの歩行速度に脱帽でしたよ )
岩手からの遠征の話、とても印象に残っています。
東北の山にはまだ登れていないのですが、いつか岩手山にも行きますよ!
また会いましょう。
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