京都北山(鎌倉山、峰床山、八丁平、足尾谷)


- GPS
- 08:39
- 距離
- 27.0km
- 登り
- 1,766m
- 下り
- 1,413m
コースタイム
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 9:37
-
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
クルマは坊村・葛川市民センター前に駐車(30台ぐらいは駐車可能) - |
コース状況/ 危険箇所等 |
●坊村ー鎌倉山 市民センターからすぐに登山口がある。初めは急登で息があがる。林道を横切ったあたりからしだいにマシになるが、標高差600m以上を一気に登らなくてはならない。この区間、危険な場所はない。山頂に近づいてきたらシャクナゲがあちらこちらで咲いていて、登山路脇にはイワカガミが一斉に咲いている。 ●鎌倉山ー峰床山 アップダウンで、あちこちに枝尾根が出ているため、ルーファイをしっかりして進むこと。ピンクのリボンは乱発するが、あてにしないこと。メインルート以外にピンクのリボンを付けてほしくないが、山林関係者のものかも知れない。ピークでルーファイをさぼったら、何度かリボンに誘われて枝尾根に入ってしまった。すぐに軌道修正したが注意してほしい。この区間、危険な場所はない。この時期ちょうどブナの若葉が出てきていて大変気持ちがいい。 ●峰床山ー八丁平ー足尾谷入渓ポイント(二ノ谷出合) 峰床山山頂からは今回、鞍部からクラガリ谷を下ったが、なぜか途中で登山路をロストした。展望台からの尾根ぞいを下るのが良いのかもしれない。ほかの方はそうされているようだ。 八丁平は久々にやってきたが、あらためて素晴らしい場所だと感じた。このあたりの自然保護のため、行政のチカラが入っていることを感じたがもっと保護すべきだろう。観光客やハイカーも簡単には入ってこれないのがいい。二ノ谷管理舎よりももっと手前でマイカー規制したほうがいいと思う。 フジ谷峠から二ノ谷に下る登山路のツヅラ部分は、去年?の台風の影響で大きく崩落しているという表示があったが、いまさら林道もうっとおしいので自己責任で行ってみた。ツヅラ道は大きくえぐられて無くなっていたが、すぐ横の尾根を下った。特別に危険な感じはなかったが、急坂を下れない人やルーファイ出来ない人は行くべきでない。 ●足尾谷・二ノ谷出合ーツボクリ谷出合ー足尾谷登山口 足尾谷は芦尾谷とも芦火谷とも呼ばれていて定かでないが、国土地理院では、谷の名称を”足尾谷”、川の名称を”芦火谷川”としている。この芦火谷川の上流部分となる二ノ谷出合からツボクリ谷出合の区間は、何かのレポートで読んだことがあったと思って今回のルートに組み込んだが、完全に思い違いだった。この区間は落差があって険悪で、沢3級レベル相当の沢登りルートと感じた。とは言っても短い区間だし今回は下降しただけなので、実際に登ってみないと分からないかも知れない。なんとか突破できたが、詳しくは以下の感想に記述する。 ツボクリ谷出合から下は一応登山ルートになっていて、まだまだ渡渉は大変だが、沢そのものの落差がなくなるので渓相も良くなり、平和な気持になった。上記区間に時間を食ってしまったのと精神的な驚きから、このあとに予定していたツボクリ谷を遡行して皆子山に登る計画をやめて、そのまま足尾谷を下ることにした。そのため、足尾谷登山口から平村(たいらむら)まで、デポしておいた自転車を回収するために、車道を歩く羽目になった。 ※追記 両足で4か所献血!おそらく足尾谷でやられたものだと思うが、緊張を強いられていたため、ニョロニョロチェックが出来なかった。今、モーレツにかゆかゆ(怒)。ステロイド軟膏(プロパデルム)を塗りまくった。 - |
その他周辺情報 | 朽木温泉てんくう(600円) http://www.gp-kutsuki.com/tencoo/ - |
写真
装備
個人装備 |
通常の日帰り登山装備
ケプラー軍手
沢タビ
ロープ(8mm×30m)
シットハーネス
ATCガイド(下降器)
スリング数本
カラビナ数枚
ツェルト
靴下予備
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感想
新緑の京都北山を、緩急とりまぜて(?)楽しんできました。梅雨までの新緑シーズンは、1年のなかで個人的に最も好きなシーズンです。
鎌倉山への登りは少ししんどいですが、登山路脇を彩るイワカガミがいっぱい咲いていて心が和みます。鎌倉山から峰床山までの稜線は、ブナの新緑が輝いていて、その間を渡ってくる風が気持ちいいです。八丁平湿原は言うに及ばず素敵な場所です。いまから遅い春が始まるところでした。からだじゅうの穴という穴をすべて解放して、自然を取り込んでなごんでいたら、そのあと大変はルートになってしまいました。
足尾谷二ノ谷出合からツボクリ谷出合までの区間は、こんなに酷い渓相(素晴らしい渓相とも言う)だったとは思いも寄らず、自分自身の思い違いの結果、ハイキングとしては本当に険しい(楽しいとも言う)下降となってしまいました。念のため持参していたロープと登攀用具を使って、ハイキングでは禁断の懸垂下降を3箇所で行いました。そのうちの1箇所は高巻きしすぎたせいでしたが、1回目の懸垂(15m)では届かず、2回の懸垂で川面へ着水(腰深)できました。懸垂下降を繋ぐ(連続させる)のは、沢を下るときにはよくあるケースです。このとき大切な事項は2つあります。中間点はおうおうにして足場が悪いので、まずセルフビレイをしっかりとること(とれる場所であること)です。長めのスリングが重宝されます。もう一点はロープ回収時に流してしまわないよう片方の端にエイトノットなどを作って自分にセットしておくことです。これらを確認しながら突破しました。なお、懸垂下降の末端処理(スッポ抜け防止)は言うまでもありません。
ということで、後半は、少なくとも登山やハイキングで進むレベルのルートではありませんでしたが、今シーズン1発目の”沢登り(沢下り)”と考えれば、まあ大仰に言うまでもありません。本当に予定外でしたが、緩急とりまぜて(!)おもしろい一日となりました。
クマ
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コメント
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歩いてますやん
来年の今頃は、行こう!と思ったよ
あれ?
いつもと違って、ツッコミがない??
電動ママチャリ『流星号』の事は、もう知ってるからね
でもさあ、車も『流星号』って呼んでませんでしたか??
今回のルートのうち、『急』のほうは行かへんと思うけど、『緩』のほうは気に入っていただけたかと思うでえ。特に八丁平は素晴らしい場所や!
よー覚えてるなあ!クルマもママチャリも、流星号と呼ばれてるんや!参ったか!
クマ
カキオドシではないでしょうか?
面白いルートです
でも足尾谷を下るのは・・・
ツボクリ谷も大概険しいので、山と高原地図に一般ルートで入っているのはどうかと・・・
イワカガミ、鎌倉山山頂下はいい感じでしょう
八丁平最初の一滴のクリンソウ、いいな~
二週間前は葉っぱだけだったのに・・・
トモキキさん、カキドオシでは
でも、出てこんは、トキワハゼでした。
カキドオシの別名、連銭草の葉ではないので、ちゃうと思います。
ここは、ストラッセさんに厳しく睨んでもらいましょう
写真を1枚追加しときます。
今回は、想定外の緩急とりまぜた面白いコースでした。
八丁平の景色で、心が緩みまくってましたから、
”緩”から”急”への気持ちの切り替えが大変でしたね。
足尾谷からツボクリ谷を遡行して皆子山に至るルートは、
一般ルートとしては、確かに整備が必要ですね。
関西の尾瀬かな?
八丁平湿原は本当にいい場所です。
あらためて見直しました。
小さな流れに渡した板の横にクリンソウは咲いてたのですが、
場所、ご存じだったんですね。さすがです。
クマ
峰床山は、葛川中学校から八丁平経て登るコースが一般的ですね。
鎌倉山から峰床山までの稜線を歩いて八丁平下るコースも良いです。
ブナ林が素晴らしいですね。
最初は、葛川中学校から江賀谷を経て県境(中村越)に。
そこから眺めた八丁平が素晴らしかった記憶があります。
ヒルが苦手なので晩秋でしたが。
峰床山は、すぐ下に林道があって少しガッカリした思いもあります。
二度目は、初春に友人と鎌倉山から峰床山までの稜線を歩き、雪深い
八丁平に下りました、良かったですね。
帰路で渡渉の際にドボンしましたが。(しかし寒かった、笑)
ところで、「さっきのやつ」ですが、ムラサキサギゴケですね。
トキワハゼは、ランナーがありません。
また、行きたくなりました。
ストラッセさん、こんにちは。
ムラサキサギゴケでしたか・・・
まだまだボクには、いろいろあって難しいです。
八丁平湿原って、久々に来ましたが、
本当にいい場所ですね。
まだ雪が解けたばかりで、全体的に茶色っぽいですが、
これからどんどん鮮やかになっていくことでしょう。
お仕事、忙しそうですが、
梅雨前のこの季節に、山に行けないのはもったいないですね。
一年で一番、山が輝く時期なので、
時間の過ごし方が貴重な時期です。
クマ
クマさん、こんばんは〜。
またまたいい感じなコース取り。
ハイカーに混じってゆるゆる歩いたかと思えば、厳し気な(楽し気な)沢下りですか、欲張りさんですね
メリハリ効いてる〜。
アクアグリップどうでした?
私はアクアステルス買おうかと思ってるんですけど。
カノスケくん、
そのタイトル、ちょっと意味深で反則気味
ボクのサワタビのソール、よく見たら、米国pontas社の ecoTRAX というラバソールでした。クライミングシューズでも有名ですよね。モンベルが不評に耐えかねて一時的に採用したものです。良く効くはずですが、たぶん採算合わなかったでしょうね。その後、モンベルはコンパウンドを見直して、自社のラバーソール、アクアグリッパーに戻したみたいですね。評判いいみたいですよ。
アクアステルスに関しては、5.10社はラバーソール単体の供給を停止しているのでは? したがって、5.10社の沢靴(ウォーターテニーなど)を買わないとアクアステルスにならないはず? また、C4を沢靴にも採用しているという話もあって、ややこしい。
山道具道楽さんのサイトも参考にして、もうちょっと研究してみては・・・
http://mountain-equipment.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-0f3d.html
クマ
俺なんか普通のしかないのに いいな〜
プロはちがうな〜
かっさん、
ハイキング内容じゃなくて
そこですか・・・
これは通勤用の電動アシスト自転車。
三田は坂が多い街なので、
必要なんです。
クマ
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