蝶ヶ岳〜常念岳(三股より周回 試練と絶景の贈り物)
- GPS
- 30:54
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 2,688m
- 下り
- 2,678m
コースタイム
- 山行
- 11:13
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 12:23
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 5:18
・ブログ
http://jonen-koya.blogspot.jp/?m=1
・ツイッター
https://mobile.twitter.com/kuroumagorou
※小屋のHPが繋がらないため、こちらのブログかツイッターで最新情報を参照ください。
建て替えたばかりなのか、設備もキレイで清潔な小屋です。
1名宿泊は予約不要です。
宿泊者無料の飲料水あり、充電コーナーあり(1回100円)
売店で食事や山バッチ(500円)などのオリジナルグッズが購入できます。
ドコモの通信状況は良好。
天候 | 晴れのちくもり(稜線では風強め) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・トイレあり(汲み取り式、トイレットペーパーあり) ・靴が洗える水道あり(沢水のため飲水不可、たわしあり) ※この日はAM2:30着で20台に満たない程度の駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・三股登山口に登山届提出場所あり(トイレあり) ※山ピコにて長野県警に提出済み ・三股〜まめうち平 水場(力水)あります。水量豊富です。 残雪なし。マーキングも分かりやすく、歩きやすい樹林帯の道です。 ・まめうち平〜蝶ヶ岳 まめうち平を越えてしばらくすると残雪が出てきます。 緩い雪のため、アイゼン不要。踏み跡、マーキングあります。 踏み抜く場所もあるため注意。 水が流れているところは雪の下が空洞の場合があるので要確認。 蝶ヶ岳山頂直下は全面に雪が着いた広大な斜面をトラバースしつつ登ります。 ・蝶ヶ岳〜蝶槍 完全な夏道。積雪なし。 ・蝶槍〜2592ピーク 蝶槍の下りから積雪あり。アイゼンはなくても大丈夫ですが、心配なら装着を。 樹林帯のルートは踏み抜きに注意。 蝶槍を下った鞍部より先、2592ピークに向かう道で、右の樹林帯に向けてマーキングがありますが、その先にトラバースが必要な、雪と草付きのMIXの斜面が出てきます。 恐らく夏道なのですが、踏み跡が途中で消えたりマーキングもなくなり、冬道に直登して戻るにもそれなりの斜度があるため、樹林帯に入らずに冬道の雪の斜面を歩いた方が安全です。 (ここで道を探すため3往復ほどトラバースして体力消耗したため、3回目の復路のみ6本アイゼン使用) ・2592ピーク〜常念岳 一旦下ったあと、ほぼ夏道の岩場の登りになります。 ここからの登りもかなり長いです。 ・常念岳〜常念小屋 ひたすらガレた道を下ります。 この日は場所により、前日降った雪が残っていました。 ・常念岳〜前常念岳(石室) 小屋でも相談を推奨されているルートで、ある程度危険のある岩場を歩きます。 安定した石が多いですが、場所により浮き石もあるので慎重に。 ストックより手を使った方が安定して歩けます。 マーキングはしっかりありますが、登り向けに着いている場所が多いので、よく確認してください。 この日、夏山シーズンに向けて石室の清掃の方が登られていました。 石室は、緊急時には充分使用可能です。 ・前常念岳〜2207地点 浮石の多いガレ場に加え、ザレ場も増えてきます。 岩の高低差は少なくなりますが、滑りやすいので注意。 ・2207地点〜三股 樹林帯に入ります。 残雪はところどころに数十メートル程度。 斜度はありますが、九十九折に整備された歩きやすい道。 |
その他周辺情報 | ほりでー湯〜四季の郷(日帰り入浴:530円) http://www.holiday-you.co.jp/ |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
今年初の北アルプスは、三股より蝶ヶ岳〜常念岳の稜線を歩き、常念小屋泊まりで三股に下る周回ルート。
甲斐駒とギリギリまで迷いましたが、残雪の槍穂の稜線と冬毛の残る雷鳥を目的に。
深夜2:30頃、三股駐車場に着き仮眠を取ろうとランシューを脱いだ時に、足の人差し指の爪が剥がれるというアクシデント。
とは言っても新しい爪もできていたので痛くはなかったのですが、これから長時間歩くことを考えて完全に剥がさずにテーピングで固定。
前日に降雪の状況を確認するために小屋に電話をした際、予定のルートを話すと、「かなり時間がかかると思うけど、元気に来てください!」といううれしいお言葉をいただき、できるだけ15時台に着くのを目標に、4:30に、まずは蝶ヶ岳のピークを目指し三股を出発。
2,000mを越えたあたりから残雪が出始め、時に膝あたりまで踏み抜くところも。
そして蝶ヶ岳山頂の手前には広大な雪のバーンが広がり、時に直登、時にトラバースしながら標高を上げていきます。
ステップはあるのでアイゼンは不要かと思います。(男性の歩幅なので女性には多少キツイところもありますが…)
予定より少し早い、9:00過ぎに蝶ヶ岳山頂に到着。
蝶槍までは完全な夏道。
槍穂の稜線や富士山、環水平アークなどを楽しみながら蝶槍に到着。
ここから常念岳までは一部樹林帯があるのはわかっていたものの、予想以上の残雪に苦戦。
蝶槍から下った鞍部から、再び樹林帯に向けて付いている踏み跡とテープに沿って進むとトラバースが必要な斜面が出てきます。
上に向かう踏み跡と真っ直ぐ歩けそうな踏み跡があり、それぞれ進んでみるものの、途中で踏み跡が消えてしまい、ハイマツをかき分けてルートを探すも見つからずに体力を消耗。
足元が不安定な斜面で少し焦りも出始め、どう進むべきかGPSを見ながら思案し、樹林帯に入る場所まで戻ろうとアイゼンを履いて歩き始めると、人の姿が。
踏み跡が消えていることを伝えると、このお兄さんがルートを探しに向かってくれ、結果、この斜面を上に登れば冬道のルートに復帰することが分かりひと安心。
上に登るとちょうど2592ピークの標識がある場所になりました。
このあと、このお兄さんと一緒に常念小屋に向かいます。
ようやく山頂に着いても、そこから小屋までまた400mほど下ります。
念のため小屋に電話をしてこれから向かうことを伝え、17時前にようやく小屋に到着。
よく冷えた缶ビール(350ml500円)と食事を取り、部屋で横になると疲れからすぐに爆睡!
ラッキーなことに個室だったのでよく眠れました。
2日目は朝のうちは快晴で、予定より早めに小屋を発ち、まずは常念岳山頂に向かいます。
青空の槍穂を堪能し、ちょうど山頂に着いた昨日のお兄さんにもご挨拶をしてから、小屋側にある三股方面の分岐まで下り、前常念岳方面に向かいます。
フリクションの効く岩場を歩き、ハイマツ帯を抜けたところで雷鳥に会い写真を撮っていると、昨日のお兄さんに再会。そこからは一緒に下山しました。
長く続く下りの岩場は足元に集中しつつ、無事クリア。
その後はおしゃべりを楽しみながらあっという間に下山。
残雪期の北アルプスのロングルート、少し甘く見ていたところもあり反省です。
遭難って、こういう場面から起きるんだ、という気持ちの動きも経験し、来たことを後悔した瞬間もありました。
それでも何とか無事に下山できて、この絶景も楽しめたのは、山の神様と偶然出会ったお兄さんのおかげです。
決して自信に繋がる山行にはなりませんでしたが、山の怖さを知る経験は貴重だったと思います。
反省がいっぱいで長文になってしまいすみません!
umico721さん、おはようございますm(__)m
凄い事してましたね ( ; ゜Д゜)
そりゃ探しに行こうにも無理ですわ(笑)
悪名高き三角縦走路を踏破するのはさすがです (^_^)
北アルプスの絶景や目的の雷鳥、素敵な救世主のお兄さんとの出会いと、キツいながらも素晴らしい山行でしたね ( ´∀`)
takeshimaruさん、こんばんは!
やっぱ「私を見つけてみたまえ」と北アでリアル鬼ごっこ的な方がよかったかな…笑
このルート、先週日帰りで周回してた方も数名いらしたので、多少キツくても常念小屋までなら…と甘い考えで行ってしまいました。
いや、ホントにキツかったです💦
でもバリルートの経験のおかげで果敢に?ハイマツ帯を抜けられました😁
umico721さん、今晩は、
同じところルートを探してウロウロ三往復はだいぶ不安になったかと。
でも、その分残雪の槍ヶ岳から穂高までの稜線やダイナミックに俯瞰した上高地の眺めは素晴らしいですね。
ひょっこり槍ヶ岳も可愛い。
こんな眺めなら、同じように、いくら何でも無駄だろうと思いつつも写真撮りまくっちゃいますね。
それと、なんだか下山路の谷の岩場を下る所も凄い眺め。
スカッとした二日間と言う気がしました。
takatan_tさん、こんばんは!
行き詰まった時は本当に焦りました。
トラバースも自分でステップ切ったりで疲弊した上に、荷揚げのヘリがひっきりなしに上空を飛ぶので、実はすでに自分は遭難しているんじゃないかと錯覚するほどでした💦
とにかく気の引き締まる、でも景色も出会いも素晴らしい2日間でした😄
下山路の谷は岩場歩きの時に目に入るので、ちょっとブルっとしました😱
umicoさん、お疲れさまでした。
絶景も、素敵なお兄さんも、天候も、雷鳥さんも、イチャイチャ昭和的なホシガラスさんも、み〜んなumicoさんがかんばったから味方についてくれて今回の山行を無事に歩けるように応援してくれたんです。
偶然だったように思えるけれど、全て必然だったんですよ(^∇^)
私も「何で山に来ているんだろう…」と後悔することがちょくちょく。
山は楽しいだけではないんですよね。
後悔もして怖さも知って反省することで成長できるんだと思います(Ф∀Ф)
ところで足の爪は大丈夫でしたか?
うちのダンナも何度か爪が剥がれそうになっていて、見ているだけで痛いのですが本人はケロッとして剥がしてしまうのでキャー(>_<)です。
yomo-nyanさん、こんばんは!
全て必然…そう言ってくれると情けなくてヘコんだ気持ちが落ち着きます。ありがとう🎶
北アはやはり簡単には楽しませてくれないですね。
でもだからこそ強烈に頭に焼き付いてしまうのかも。
今度は情けない自分を出さなくて済むように…😄
yomo-nyanさんも後悔を感じる瞬間、あるんだね!
何かあっても落ち着いていそうなので、なんだか意外な感じです😊
足の爪、全然痛くはないんだけど、今週末のイベントもあるので、保護のために剥がさず温存しておこうかな💡笑
umico721さん、こんばんは☽
北アのような森林限界越の山々は、夏しか行ったことがなく、残雪期、本格的な冬山装備&技術なくとも何とかなるのかな…なんて思ってました
…が、低山の積雪期と違って、いつ本格的な雪山に戻るか分からず、天候次第で緊張を強いられますよね…そういう丹沢蛭ヶ岳でも、今年4月にまさかの降雪で遭難寸前のパーティの記録がネットにあがってました(詳細は直接、蛭ヶ岳山荘の小屋番さんに伺いました)
でも、やっぱり憧れますね
夏の北アしか経験ないのですが、6月という微妙な時期の森林限界山行、いつか行ってみたい
そして、もうすぐ、私にとっての北ア、シーズン到来!
ワクワクしてきました
machagonさん、おはようございます!
今回のルート、きっとmachagonさんほどのスキルがあればなんてことない道だと思います。
確かにいつ冬山に戻ってもおかしくないですが、お天気が安定した時を狙えば、まだ雪残る山々を望めるので、残雪期はいい時期なのかもしれません。
machagonさんは次はどこを狙っているのでしょうか?
楽しみにしていますね😄
umicoさん、お疲れ様でした
いつ見ても素晴らしい眺めだよね
槍穂はやっぱり間近で見るのが一番!
私は夏にしか行ったことがないから、雪の槍穂も見てみたいよ。
蝶ヶ岳から常念岳までの縦走路はまだ歩いたことないので、
地図と照らし合わせながらシミュレーションしてみたよ。
結構アップダウンもあって大変そうだけど、
槍穂の雄大な景色を見ながらだったら、逆に気力がみなぎりそうだね
小屋到着後のご褒美ビールはさぞかしおいしかったことでしょう
ところで、今回出会ったのが、おじさんじゃなくて、
お兄さんていうのが気になる〜(笑)
お兄さん・・・🍙をくれるなんて優しい人だね♪
勝手に妄想しちゃったけど、きっと爽やかな人だったんだろうな〜。
うーむ、うちの旦那も爽やかに登れる時がくるのだろうか
ワンダーコアーで頑張ってダイエットしてるつもりらしいけど、
お腹まわり、ぜーんぜん細くなってないよ
rumiponさん、こんばんは!
私も雪の槍穂が見たくて行ってみたんだけど、やっぱり最高だったよ!
蝶〜常念の稜線、大パノラマはもちろん、振り返って今歩いてきた稜線を見た時のスケールの大きさに感動!
蝶槍から常念はかなーりキツかったけどね😅
ぜひ、あの稜線を一部でもいいので歩いてみてね!
ビールは冷え冷えでちょーーーおいしかったんだけど、もう1本飲む気力が残ってなかった…もう1本飲みたかったぁ…心残り。笑
お兄さんはイチロー似の、爽やかで優しい方、そしてベテランさんなのにとっても控えめな方でした😄
まったく同じルートだったので、ご一緒できて楽しかったし心強かったよ!
旦那さんもきっと爽やかに登れる日が来る!…と思うよ〜笑
まずはビール減らすことだなぁ😁🍺ふふふっ
umico さん
こんばんは。(^-^)/
おお〜
三股からの周回とは
さぞかしキツかったでしょう。
でも、槍穂を眺めながら歩ける
あの縦走路の素晴らしさと言ったら!✨
かなり前になりますけど
ブルーベリーみたいなクロマメノキ(実)を
つまみ食いしながら歩きました。
「これは困った…😖💦」という場面で
どこからともなく救世主が現れる。
私も何度も経験してるのですが
タイミングのよさが不思議に思え
まるで天使のように感じますよね? 💓
北アの絶景はもとより環水平アークに雷鳥、
素晴らしい出逢いに拍手です。(*^-^*)
sionさん、こんばんは!
蝶からの縦走路の眺めは本当に絶品ですね✨
昨秋、蝶〜蝶槍を歩いた時は雲が多かったので、今回はリベンジもできました!
ブルーベリーみたいなクロマメノキ、どんなのだろう…私も食べてみたい!
行動食も調達できるお山、魅力的過ぎますね😄笑
この日は前後に人が少なくて、行き詰まった時、もうだれも通らないはずだから、時間はかかるけど戻ろう、と思った矢先に向こうから現れたので、まさに救世主でした。
こんなことってあるんですね〜!
まさに天使のようでした…👼
sionさんのように、私にも山の神が味方してくれたのかな!?
終わってみれば、やっぱり行ってよかったです。
すべての巡り合わせに感謝!ですね😄
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