茶臼岳,光岳,大根沢山
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- GPS
- 21:06
- 距離
- 47.3km
- 登り
- 4,193m
- 下り
- 4,167m
コースタイム
- 山行
- 9:52
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 11:08
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
7月14日迄,平日20時〜翌朝6時田代第一トンネル手前で通行止めです。 週末は規制解除が早まるようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
畑薙大吊り橋〜茶臼小屋 良く整備された一般道です。雪はありませんでした。 ウソッコ沢小屋〜茶臼小屋間は急登です。 水場,テント場,共に雪が溶け使えます。 茶臼小屋〜喜望峰 茶臼小屋から稜線手前まで雪道です。稜線から茶臼岳までは雪は無く夏道です。 茶臼岳から下りハイ松が出てくると雪道に,喜望峰手前までは残雪がありました。 喜望峰〜三吉平 喜望峰からの下りは所々雪はありますがほぼ夏道です。 三吉平までは夏道で良く整備され歩きやすいです。 三吉平〜光岳 静光平まではほぼ雪道です。早朝は軽アイゼンあった方が安全だと思いました。 一時的に雪は無くなりますが水場手前からは雪が出てきます。 光小屋,光岳山頂までは雪道70%位だったと思います。 山頂から光石までは雪はありません。 水場は使えます。テント場は上下共にほぼ雪に埋もれてます。 整地をすれば貼れますが労力を要します。 光岳〜百俣沢の頭 所々残雪がありルートが分かりずらいです。 2度尾根を間違え修正しました。 百俣沢の頭以降は残雪はほぼありませんでした。 百俣沢の頭〜大根沢山 信濃俣と大根沢山の登りが急です。 周辺を良く確認し登りやすそうな所を探すとマーキングがあります。急がず状況を確認して登れば踏み跡がありました。 前信濃又から信濃又への下りが私にとって核心部でした。 尾根の東側を巻きましたが大変苦労しました。コルまで下ったら西側に明瞭な踏み跡がありました。東側を巻くのが正解だったようです。 あとは小刻みなアップダウンはありますが快適な尾根歩きです。笹漕ぎ,倒木もそれほど無く歩きやすいです。 大根沢山〜田代沢の頭 大根沢山の山頂が広く分岐点がわかりずらいです。 三角点が分岐でした。 尾根まで下ればマークも豊富です。 田代沢の頭〜白樺荘 こちらもマークが豊富です。 広く平坦な尾根歩きで高度が下がりません。 林道にでて中の鉄塔への道があります。私は引き返しましたが尾根沿いに行けば林道をショートカットできるようでした。 |
写真
装備
備考 | 軽アイゼン |
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感想
畑薙荘を起点に茶臼岳,光岳,信濃俣,大根沢山を周回しました。
4時23分に畑薙荘をスタート,予定より1時間以上遅くなりましたがオーバーペースにならない様に歩きました。
沼平のゲートまで1時間で着きました。思ったよりも早く着きました。
ここからは何度も歩いているのでペース配分に注意しながら歩きました。
横窪沢小屋に8時前に着き光小屋までは遅くとも15時には着けると想定できました。
茶臼小屋までは夏道でした小屋から稜線手前まで雪道でしたがアイゼン持ってきませんでした。
稜線は風が強かったですが想定内でした。その分空気がすんで展望は素晴らしかったです。
茶臼岳から喜望峰までは所々雪が着いてましたが支障はありませんでした。
喜望峰からほぼ夏道でシダやバイケイ草などが生えて深南部らしくなってきます。
易老岳を過ぎると8名程の登山者と会いました。
今日は登山者が多く小屋は混雑してもテントだからと思ってました。
三吉平から静光平は雪渓の登りでした。踏み跡がたくさんでした。時々踏み抜きもありました。静光平の水場はしっかり出てました。
イザルガ岳では南ア南部から深南の山々が見渡せました。
光小屋に着き,下のテン場はほぼ雪で埋まってました。上のテン場もほぼ雪に埋まってました。人張り分地面が出てましたがぬかるんでたので小屋泊に切り替えました。
3年ぶり4度目です。
小屋に荷物を置き光岳と光石に行きました。
最近歩いた会地山,不動岳,など深南の山々が見渡せました。
小屋の戻り水場で明日の分も給水しました。
残雪で冷やした発泡酒を飲んでいると若い男性が小屋に。会話を聞いているとどうやら同郷のkaiさんでした。なんと畑薙第一ダムを7時に出発し大根沢山,信濃俣を越えて来たそうです。さすが本物の健脚です。
私は明日の行程に少し不安がありましたが,kaiさんから励まして頂きました。
明日は体力勝負ですので体を休め早く寝ました。
翌日は4時に出発しました。
光岳から百又沢の頭までは残雪があり2度程ルートから外れてしまいましたが,何とか百俣沢の頭まできました。
方向を確認し進行方向にマークも豊富にありました。
以外と踏み跡もあり百俣沢の頭からは残雪がほぼありませんでした。
尾根は時々倒木や木の枝に引っ掛かりますが歩きやすい尾根でした。
信濃俣のコルで行動食と水分補給でザックを軽くしました。気合もいれました。
信濃俣の登りは急坂ですが踏み跡,マークがあり予想よりは登りやすかったです。
前信濃俣からの下りが尾根をいったらロープが無いと降りられないような痩せ尾根の岩場でした。東側を巻きましたが苦戦しました。コルから振り返ると西側に踏み跡がついてました。東側を巻くのが正解のようです。
ここから,ブナ沢の頭までの尾根は素晴らしい尾根歩きを堪能できました。
足元はイワカガミの群生が,シロヤシオ,ミツバツツジ,ブナの森,ガレ場からの深南の展望,小刻みなアップダウンがありますが,基本下っているので疲れません。
ブナ沢のコルに着きここでも行動食と水分補給でザックが軽くなりました。
水場の確認はしませんでしたが西側に下ると水場のようです。
大根沢山の登りは最初は踏み跡が明瞭でしたがすぐに急なガレのような所を登ります。ここが登りにくかったです。周りを良く見ながらゆっくり登りました。
歩く安そうな所を登るとマーキングがありました。
標高2100mを越えると傾斜が少しずつ緩んで大根沢山まで辿り着きました。
しかしここで気が緩んでしまい分岐が分からずしばらくさまよいました。
ここはスマホのGPSを使い修正しました。
山頂標識とは別の場所に三角点がありマーキングもありました。ここが分岐点の様でした。ここから北東の尾根に下ります。
途中のガレ場から光岳からブナ沢のコルまでの道が見渡せました。
田代沢の頭から東に向きを変えますが最初は急な下りで標高を下げますが,平坦な尾根で標高が下がりません。想定より30分以上かかりました。
林道は歩きやすかったです。樹林の下に白樺荘が見えると舗装路になり白樺荘付きました。
畑薙から茶臼小屋までの急坂,茶臼岳から光岳の稜線歩き,百俣沢の頭から信濃俣,大根沢の急坂と素晴らしい尾根歩き。深南部と南アルプスの境界,光岳からは雰囲気がガラッと変わりました。易老岳から光岳までは10名以上とお会いしましたが,光岳から白樺荘の下山では1名のみでした。
いつかは歩きたいと思っていた尾根を歩く事ができました。心も体もリフレッシュできました。
光小屋でkaiさんとお会いし励まして頂きました。翌日の早朝出発の挨拶をしたら手を差し伸べて頂き握手をして元気をもらいました。
また,one-hunterさんとZenjinさんの記録を参考にさせて頂きました。
本当にありがとうございました。
登山やって良かったと心から思っています。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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いかにも深南部といった縦走、達成感かなり大きかったかと思います。
私の知ってる世界は易老岳まで、光は未踏ですがどっぷり山歩きに浸かれて本当に楽しそうです…もっとも私が実行したら二日間とも行動時間13時間オーバーになりそうですが
kaikaireiさんのレコ拝見して度肝抜かれました
まさにアスリートですね。
KF4148さんから見ても凄い方ですか…。
こういうキツい山域、登山者同士励まし合うのって結構好きです。
よしっ、頑張って歩くぞ、まして同郷の方なら鬼に金棒です。
tomhjigさん,おはようございます。
コメントありがとうございます。
どっぷり山に浸かりました。
Kaiさんは私とはレベルが違います。
アスリートです
tomhigさんの言うとおりkaiさんに元気頂きました。
KFさん、お疲れ様でした!
光小屋で大根沢山の話をさている時に声を掛けて頂いたので、「あっ!同じ趣向の人がいた!」と嬉しかったのですが、その方が同じ掛川市民のKFさんとは本当にビックリでした。
恐らく土曜・日曜の二日間で縦走したのは2人だけだったのではないでしょうか?
おなじ山域をホームにしていると思いますので、今後もお会いする事も有ると思いますし、ヤマレコ上で情報共有など今後ともよろしくお願いします!
kaikaireiさん,こんにちは!
コメントありがとうございます。
小屋に入って着た時にもしかしてと思いましたが,まさか!の方が強くお話しを聞いていてkaiさんだと確信して声をかけさせて頂きました。
kaiさんが大根沢山,信濃俣を越えて来たと聞いて心強く感じました。
翌日の朝小屋を出る時に挨拶をした時にkaiさんの方から手を出して頂き握手しました。
あの時に勇気と元気をもらい不安は吹き飛びました。
本当にありがとうございました。
私とkaiさんではレベルが全然違いますが今後とも宜しくお願いします。
KF4148さん
こんばんは。
同じルートを歩いたので共感できます。
私も2日目に光小屋から出発するのが凄く不安でしたが、激励してくださる方が居て良かったですね。
前信濃俣からの下りで迷ったのも同じです。
やはり大根沢山は登るにしても下るにしても大変な山ですね。
達成感を味わっていると思います。
お疲れ様でした。
Zenjinさん,こんばんは!
コメントありがとうございます。
雨が降って小屋で一人だったら断念したかもしれません。
私の場合は二日間ともに快晴で条件も良く小屋で激励されモチベーションがあがりました。
前信濃俣のピークから尾根を下る時,東側を巻きたくなりますよね。
大根沢山と信濃俣を越えるのは大変ですが良い尾根歩きでした。
もう一度あるきたいです。
Zenjinさんのレコ参考にさせて頂きました。
ありがとうございました。
はじめまして突然の投稿失礼します。
レコを拝見して、おそらく大根沢から信濃俣の間で、お会いになった方と推測しました。間違っていた申し訳ありません。
その際には、光から先の残雪状況を教えていただき有難うございます。お陰さまをもちまして、素晴らしい山行を経験することができました。
chikumasaさん,おはようございます。
コメントありがとうございます。
確かにおあいしました。私も大根沢の状況を教えて頂きました。
快晴に恵まれ素晴らしい尾根歩きでしたね。
ありがとうございました。
南アルプスや深南部を良く歩いてますよね。
これからもよろしくお願いします。
日月の二日間、火曜予備日で挑んできます。
台風の影響少なそうな鳥小屋尾根で上げ、田代沢ノ頭からは畑薙ダムへまっすぐ下りるルートを考えてます。
橋越えてからの鳥小屋の急斜面の取り付き、他崩落地、鳥小屋尾根二ケ所、樺沢ノ頭先二ケ所とありますが仮に崩落進んでも両側が切れ落ちてる小無間への鋸歯や青薙崩と違い迂回出来るのではと踏んでいます。
KFさんの上げた写真見てもそんな感じしますし…。
大根沢山から田代沢ノ頭は一度歩いてるのですがその先未踏の畑薙までは尾根が比較的広いので倒木に惑わされてルートロスしないように気をつければと…。
いろんな方のレコ見ましたがKFさんのレコが一番等身大な感じしました。
沼平〜光小屋:12時間
光小屋〜大根沢山北東尾根〜沼平:12時間
いずれもKFさんの山行時間の2割増しで計画立てます。
台風の影響次第では撤退もあるかもしれませんが待っててもレコが上がるようなルートでは無いのでチャレンジしてみます。
詳細なレコ本当にありがとうございます。
tomhigさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
繊細はわかりませんが東又林道が崩れて歩行禁止になってます。
吊り橋まではたぶん大丈夫だと思いますが気を付けてください。
経験豊富なトムさんなら楽勝ですよ。
前信濃俣からの下りは東又を巻くが正解と書いてありますが西側の間違いです。
私も畑薙ダムからもう一度歩きたいと思ってました。レコ楽しみにしています。
吊橋までしっかりした道なので大丈夫だろうと思ってましたが念のため問い合わせしたところ問題ないとのことです。
二日目はヘッデン使いそうになったら白樺荘へエスケープします、一度歩いてますから。
白樺荘から沼平は長いですね
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