記録ID: 1159828
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沢登り
丹沢
塩水川水系 弁天沢〜弁天尾根(円山木ノ頭南東尾根)
2017年06月04日(日) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 1,018m
- 下り
- 1,019m
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■弁天沢 塩水川林道を歩き、塩水川標高600mで合わさる沢。詰めは無名ノ頭である。 下流部は堰堤が続くが一本上流のワサビ沢ほど数は多くなく荒涼感もない。 唯一の核心は760mに出てくる12m棚。水無川モミソ沢の大棚を少し立た せた感じ。この手前で今日は水涸れ。あとは所々涸棚も出てくるが直登可。 遡行グレード:1級(12m棚直登なら1級上。ただしクライミング力足りない 人は巻くべし)  ̄水橋周辺は朝7時頃には適所に駐車できないほど。登山ブームや渓流釣り ブームの昨今、何とか行政に動いてもらいらいものだ。 林道を少し入り右の瀬戸橋を渡って塩水川林道を歩く。微妙に登り勾配。 南に折れるヘアピンカーブを越し、西から南西向きにカーブするところで ガードレールが一旦切れる。ここから容易に弁天沢出合に下りられる。 出合二俣は水量比3:2。弁天沢出合には2条2段2m小滝と左側に5m岩。 △垢阿鵬捨部の堰堤が連続している。5基目の堰堤だけ両コーナー崩れていて 左コーナーをちょっとクライミングっぽく越す。(卦蕁次 660mで右から僅かな水量の急なガレルンゼが合わさり、その後の堰堤を右から 越すと水量比5:1の明瞭な二俣。左へ進む。 750mで沢は北西から北へ向き、少しだけゴルジュになる。 何か出てきそうだな〜と感じたら乾いた花崗岩の5×10m(教蕁棔法 そして12m棚がデーンと登場する。今日はこの手前で水は涸れた。 テイクオフさえうまくやれれば左壁の方がホールドはある。右壁も行けそうだが ホールドが一部脆そうだ。検銑元蕁椶箸い辰燭箸海蹐世、残置も見当らず、 ハーケン打てるリスも少なそう。おまけにガバホールドは少なく、どちらかと いえばパーミング系ホールドなので、確実なクライミング力がないなら 取付かない方がよい。高巻きは少し戻り左側の折れて基部だけ残った大木へ登り 砂利混じりのザレをトラバースして落ち口少し上に巻く。トラバースは数mだが 木などのホールドはなく、指を突っ込みながら確実なキックステップでスタンス を切る。なお右も巻けそうだが、脆い岩帯なので止めた方がよいかもしれない。 790〜800mで2×4mと7mの涸れ棚。中間部には釜というか水溜りがある。 この釜を左から重心移動しながらトラバースし中央を登る。(卦蕁棔 巻くなら左側。 840mで両岸が切通しのような短いゴルジュがある。ちょっと奇勝。 870m、880mと二俣が続く。いずれも左へ進む。 970m二俣はどちらも同じサイズ。右は1050mと1140m辺りの等高線がかなり 混んでいて棚が出てきそうなので、今回は下山のことも考慮して左俣へ進む。 1155m二俣状を右へ進めば涸棚が連続する。特に1080m辺りの5m棚はやや クライミングチック。やや右寄りから取り付き中央を登る。(卦蕁棔 1200m(正面方向はザレ)で右手に出てくる1.5m小CSを攀じると次第に 沢は狭くなってくる。1230m辺りで左手の尾根に上がり、主尾根に乗って 登り続ければ、丹沢主脈/無名ノ頭南西部の1320mで登山道に飛び出し遡行終了。 ■弁天尾根(円山木ノ頭南東尾根) 円山木ノ頭から南東方向にコンパス使って登山道を離れ下りていく。 少し下りれば炭窯跡らしき石積みとブルーシートがある平地に出る。 これらの遺物から真っ直ぐには下りず、右手に移動し南南東へ進む。 尾根の形状は太っている草原状で地形図をしっかり読み込めないと迷うだろう。 この1260m辺りから東南東に下る。 1110mで下りたい尾根は一旦南へ進まねばならない。ここも下りると二重山稜 のような地形になっていて、低い左側をもし下りたなら、すぐに右手の高い 尾根状に乗らないといけない。よく見るとピンクテープがついていた。 1055m尾根の分派点は南西に行かず南南東尾根に乗る。 しかしそのすぐ下も尾根状は判然とせず迷いやすいであろう。 東南東方向にコンパスを使って下りる。少しで南東方向となり、930m辺りから 植林帯に入る。古い所々倒れた植生保護柵を右に見ながら植林尾根を下ると 割と明瞭な植林作業径路となる。この径路は一旦左手北側へと折れてしまい 進みたい尾根から離れているので、それは無視して南東方向へ尾根を下ると 780mで再び径路が左手から合わさってくる。先ほどの径路を使えばUターン して戻ってくるかもしれないが未確認。 すぐに径路は植生保護柵の開いた扉を右手に潜っていく。あとはジグザグと 径路を下るとワサビ沢3番目の堰堤の上に出る。沢を徒渉(飛べるほどの幅) して堰堤横の踏み跡を行けばコンクリのワサビ沢右岸径路。 下流に向かってあるけば古い木橋で塩水川を渡り塩水川林道に出る。 ★沢登り、読図、クライミング講習は随時実施しております。 http://mt-farm.info/ ★拙著『丹沢の谷200ルート』(山と溪谷社)2017/5/26から発売中です。 よろしくお願いいたします。 |
写真
撮影機器:
感想
前著『丹沢の谷110ルート』に掲載されているルートで
今回の自著『丹沢の谷200ルート』(山と溪谷社)に掲載できなかった
数少ない沢のうち弁天沢を遡行してきました。
核心は12m棚くらいで、隣のワサビ沢に比べれば少々楽な印象でした。
弁天尾根はもうだいぶん昔に登った経験はあるけれど記憶に残っていないので
読図下降に使ってきました。
今年に入って執筆活動に追われ、土日は講習が入るケースが多く
自分の山行としては1月の地獄崩以来。
久々に自分との対話、沢や山との対話ができた。
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