釜無川-白岩岳北東尾根-白岩岳-横岳峠-鋸岳-横岳峠-釜無川
- GPS
- 19:46
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 2,692m
- 下り
- 2,667m
コースタイム
- 山行
- 10:47
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 12:27
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 9:53
釜無川ゲート 0314-43
前小沢右岸尾根取付0445-52
1270m尾根乗換 0525
休憩 0553-0606
高度計読み1685 0656-0709
高度計読み1945 0755-0807
稜線 0907
白岩岳 0917-34
2189標高点南 1022-1040?
2114標高点 1146-1203
2062南ギャップ 1246-1300
横岳西コル 1322
横岳 1402-12
横岳峠 1429-1506
富士川水源 1526-38(水汲み)
横岳峠 1610
6/4
横岳峠 0410
高度計読み2305 0510-22
鋸岳三角点P 0557-0616
鋸岳第一高点 0703-14
鋸岳三角点P 0800-10
横岳峠 0911-52
富士川水源分岐 1016
赤屋根の小屋 1054-1108
門口沢出合 1207-17
前小沢出合南 1302-10
釜無川ゲート 1403-20
天候 | 6/3:晴れのち時々曇り。気温やや低め。 6/4:ほぼ快晴。気温低め。風やや強い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
6/3のルートは一般登山道ではありません。 白岩岳北東尾根は人跡はほぼありませんが、予想よりは容易(ただし登りの場合)。 下りに使う場合、擁壁の切れ目に降りてくるのがかなり困難と思います。 白岩岳-横岳間は部分的に踏跡がありましたが倒木が多く、予想よりは大変でした。 ※感想末尾に書きましたが、GPSログはほとんど取れていません。 6/3の5:00以前、10:57〜11:22,12:01〜12:46だけがGPS、他は手入力です。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25000地形図
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
ライター
ナイフ
飲料
ティッシュ
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ビニール袋
替え衣類
シュラフ
ザックカバー
クマよけ鈴
食器
水筒
ポリタンク
時計
日焼け止め
非常食
テント
テントマット
コンロ
ガスカートリッジ
コッヘル
ローソク
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
|
---|---|
備考 | 課題:AndroidスマホのGPS機能を安定して動作させること |
感想
未踏の白岩岳〜鋸岳間の稜線と、山梨県境の釜無川の未踏部分を歩くこと。
この2つを両方満たすものとして計画していたもの。
白岩岳北東尾根の記録はほとんどないが、下部については以下にあった。
http://blog.goo.ne.jp/yamanashi100yama/e/508a4ba575f4417d4c8a37b36bcad01c
上部については、昨年、白岩岳に北側から往復したので、下草の少ない樹林か、
悪くても、食害されて勢いのない笹原だろうと大体見当がつく。
急傾斜を登ることにさえ耐えれば何とかなるだろう。
未明に釜無川ゲート到着。2台の車が既に止まっていたが、4台目位までは平日でも
まず邪魔にならないように止められる。
歩き出して、ほどなく明るくなり、やがて自転車の若者に追いつかれる。
やはり自転車が有利か?。しかし、私に関しては、釜無川部分で自転車を使ったのでは、
冒頭に示したように意味がない。
自転車利用の類似プランとして比較検討したのは、予め釜無山登山口に自転車を
デポ。3日鋸岳往復、横岳峠泊、4日に白岩岳経由釜無山登山口まで歩き、林道を
自転車で下るもの。水調達の手間が省けるのと、未知の白岩岳北東尾根を
回避できる点で有利ではあるが、釜無山からの最後の林道が未舗装らしいのでやめた。
さて、前小沢出合手前で道は一旦右岸に渡る。(臨時の道か?)
北東尾根の南の擁壁が高く高く伸びている。道が左岸に渡り返したところで、
若者と別れ、右折して下流方向に行く。携帯が通じる表示があった。進んでいくと、
うまい具合に傾斜がやや緩い場所があり、休憩して自宅にメール後、いよいよ取り付く。
下草の少ない樹林で急だが登りやすい。30分ほど登ると林道跡が斜面を巻いている。
北方向へ進んで見ると、崩壊しているものの通るのに支障なく、わずかで
北東尾根の本線(前小沢に落ちるもの)に乗ることができた。
その後も、樹種が雑木、カラマツ、カンバと色々変わるが、下草はせいぜいシダ類で、
概ね急だが、ジグザグを切るのも自由で登りやすい。気温は低めで、風も
そこそこ通って助かる。人跡はほとんどないが、登るに従い鹿の痕跡が多くなる。
1900m位からは露岩がたまに見える。倒木も少し出て来たがあまり支障はない。
白岩岳10時というのを一つのめどとしていたが、それまでには着きそうで安堵した。
やがて、同一かどうがは不明だが記憶にある「開」という札が下がっているのを
見ると間もなく、境界標識のある稜線。10分ほどで白岩岳。
昨年GWと同じく空気は澄み、南アルプス北部全般、中央アルプスの展望は素晴らしい。
GPSログがとれていなかったのに落胆し、稜線を南下する。倒木帯が断続的に
南面の下り中心に現れる。荷物が大きいので結構苦労する。特に2189Pあたりは、
倒木を避けて回り道をする度に、トゲのある植物が必ず待ち構えていて、大いにめげた。
また、こんなところまで山菜を取りに来る人はいないだろうから隠さず書くと、
ある種のネギが生えている場所もあった。小さかったので、取らなかったが。
これ、やっぱり鹿は食べないのだろうな?
2114Pの北500mちょっとは、地形図を見ればわかる通りに地形の走行が南北、
稜線の走行が北微西-南微東のため、2重山稜状の地形が連続し、東へ東へと
尾根を乗り換えて行く。こんな場所こそGPSが威力を発揮するのに、ここでは、
ただの重くて高価な地図兼磁石になってしまった。
次の2114PでGPS測位が復活。2062Pは東側から上手に巻けた。しめしめと
思ったら、次は急傾斜の下りの途中で倒木が折り重なる場所があって、下りにくいこと
この上ない。しかも、下って行くとギャップを挟んで前方に20m位の岩峰が。
これ、地形図に出てないんですけど....。不用意に直登したら下りれないかも。
途方に暮れてギャップの底で休憩。携帯がつながったので家にメール。
この岩峰は結局、西側を巻き気味に登ったら問題はなかった。
最低コルあたりも地形図に出ないアップダウンが多いが、クモイコザクラが咲いていた。
さて、いよいよ最後の横岳への登り。約200m。白岩岳までの貯金は使い果たし、
予定より遅れ気味だが、北面なので倒木が少ない(シャクナゲが多い)し、踏跡も
比較的明瞭で、割に登りやすかった。
しかし14時過ぎに着いた横岳山頂は樹木に覆われ展望はなく、倒木だらけで
何とも陰気。横岳峠からすぐだから立ち寄る人もいるかと思ったが、ほとんどいない
らしく、峠への下りも目印こそあるものの、お決まりの倒木地獄で踏跡も薄い。
14時半横岳峠着。
昨年来た白岩岳の北側と今日の南側を比べると、荷物が大きいこともあるが、
倒木帯が多くて労力は全然違う。また、倒木帯は南面に多いから、北上だと
幾分楽だろうけど、それだと展望の面で圧倒的に不利だ。
テント設置後、往復一時間かけて富士川源流まで水汲みに下る。
久々のテント、本体は時期的にもう寿命みたいだ。えっと、ラジオがないぞ。背中に
木の根っこがあるな。シュラフカバーが無い。サブザックの雨蓋固定のバックルも
片方がついてなかったし、久しぶり過ぎて何もかも全然なっていない。
夕方から急速に冷え込み、念のため水をテントの際から内側に、靴もテントの中に移す。
翌日、部分的に霜柱が立っていた。
翌朝未明発。2時間かけて三角点P着。途中からも見えていたけれど、空気が澄んでいて
展望が素晴らしい。真っ先にチェックした天気予報も問題ない。
第一高点へ向かう。岩稜帯は久しぶりだから案外怖い。とは言いつつ第一高点以東よりは
はるかにやさしい。角兵衛沢コルで一応山行目的は達成したのだが、こんな天気だから
第一高点へ行かない手はない。あまり長居はしなかったが、十分満足して帰途へ。
三角点Pから下りで5人ほどとすれ違う。横岳峠でテントを撤収して下る。
赤屋根の小屋前後で、25年ほど、玉が壊れた後は不要な鍵で代用までして使ってきた
熊鈴の本体がついに崩壊したらしく、紐には異常がないのに行方不明に。
林道の途中では法面を下り損ねて前足を折った鹿が動けずに居た。かわいそうだが
どうにもできない。
9kmの下りだが、先月の畑薙では林道+車道で15km位あったからそれより短い。
車が通らないのも気分が良い。ゲートの車は7台位に増えていた。
おしまい
蛇足:スマホGPSの問題について覚え書き
北東尾根:
スマホの地図ロイドの表示の追随が少々怪しいが、少し前に設定を直して、
前2回の山行では問題なかったから、ログは取れているはずと判断。
白岩岳山頂:
自宅にメールし、ついでに、山旅ロガー経由で地図ロイドを呼び出すと、何と、
尾根の取付から山頂まで一直線の軌跡が....?
記録の少なかったルートだけに悔しい。地図ロイドが中途半端に追随してきたのは
計画として入れた軌跡に追随したのか?
2189標高点南の400m南位:
GPS関連のアプリを強制終了してからスマホの再起動をしたりとか、色々やってみる。
年に何十人も通らないようなこんな辺境で、いったい私は何をやっているのだろうか?。
しかし、歩き始めて、スマホを何回目かの再起動をするとログがとれるようになった。
(この測位はA-GPSのものだったようで、精度も悪く、30分ほどで途切れた。)
2114P:またスマホをいじり、「新しい方法でGPSを...使用」を停止し、
山旅ロガーの設定も直してから再起動をしたらまた測位が復活。
(追記)→へそを曲げた場合、山旅ロガーなどを完全に停止してからA-GPSを使わない
設定に直し、さらにスマホ再起動で良いのか?←
2062南のギャップ:
ギャップの底で休憩。携帯がつながったので家にメール。
後で見ると、測位はここで途切れていた。機内モードのON/OFFでへそを曲げるようだ。
北東尾根で測位が途切れた原因も同じと思われる。
横岳峠でのテン泊:
寝ている間に、なぜかスマホの時計が大きく狂い、3時のはずが2時半に起こされる。
昔の電波時計は電波が切れるとひどかったと聞いたが、そんなに狂うのか?
(追記)→後日2,3の実験を行ったが、結論としてはそんなに狂わない。予備電池に
替えた影響位しか考えられない。
⇒実際に電池を替える...というか、外すと狂うことを確認。←
翌4日横岳峠出発時:
歩き始めてすぐ、前回富士山の帰途、バスの中で測位する為、スマホの設定を
変えたことを思い出し、A-GPSを使わない設定にした。
すると測位を開始し、以降安定して動作する。
(追記)→OS上のA-GPSを使わない設定は時々別のアプリで変えられるようだ。
設定を確認してから山旅ロガーを起動する必要がある。←
時計狂ってるけどいいんだっけ?。しかし、スマホの時刻を修正する方法が
わからんし、夜明け前の闇の中でやることでもないだろう。
鋸岳三角点P:
電波も入り、スマホの時刻は当然自動で修正される。測位は続いている。
帰宅後:
この日は最後まで測位が継続していたが、帰宅してgpxデータを保存しようとしたら、
データが消えてしまった。進んだ時計で測位を開始すると、時刻修正時をはさんで
同じ時間が2回出ることになり、アプリ側でエラーとされたのだろうか?。
Androidスマホは気難しい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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なにげに、記録を拝見しました。
10年程前に釜無側からピストンしましたが、この尾根?を
トレースする岳人は少ない?ので、懐かしく拝見しました。
地形図からルートを想定してトライするのも楽しいものです。
ところで、尾根でバルブの丸い開閉札は見かけませんでしたかね?
いい記録、ありがとうございました。
コメントどうもありがとうございます。返信遅くなりました。
バルブの開閉札は写真のNo.13に載せたものだと思います。
昨年、大阿原湿原から往復の時にも見て、印象に残っていました。
由来など、ご存じでしょうか?
これからもよろしくお願いします。
まだ、ありましたか、、
また機会を作って回収に行きたいと思います。
甲斐駒の前衛の尾根と谷の何ヶ所かにあります ^_^;
ありがとうございました。
北東尾根た名も付いた様ですが、ピストンした時に残置してしまいました。
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