愛宕山 - 高瀬山〜岩ヶ谷〜三角点〜芦見谷〜愛宕神社〜スカイライン〜水尾参道〜米買道〜ツツジ尾根
- GPS
- 09:31
- 距離
- 26.8km
- 登り
- 1,939m
- 下り
- 1,943m
コースタイム
- 山行
- 8:40
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 9:32
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■保津峡駅〜高瀬山〜神明峠 高瀬山へ通じる登山口へと続く林道は『全面通行止』の表記がありましたが、特に危険とは感じませんでした。 ただし、通行止である以上、通行するのであれば、『自己責任』になってしまうのかな。 巡視路も含め、枝道が多いとの印象だけど、分岐には標識がある場合がほとんどだし、踏み跡も明瞭で道迷いの心配はなさそう。 歩いた道に関しては、危険な箇所は特にありません。 ■岩ヶ谷 細い沢沿いを何度となく渡渉しながら進む谷ルートです。 元々は古道があったらしく、部分的に残っているものの、全体としては踏み跡がはっきりしない感じ。 でも、特に進みにくい訳ではなく、進路の選択肢は豊富なように感じました。 ただし、ここでは良くても先では進みにくくなる事もあり、先を見据えた上でのルート選択が必要でしょうか。 ある程度の経験があれば、それも難しくなさそうな箇所が大半だと思います。 足下は杉葉が堆積していて石を隠しており、転倒の危険がありそうとの印象で、個人的には下りでは使用したくないルートですね。 危険だなと感じた箇所がありますが、ルート選択を的確にしていれば、回避できたようにも思います。 歩き慣れていない初級者が単独で歩くのは避けるのが無難かな。 ■滝谷源頭部付近〜旧愛宕スキー場跡 特に危険箇所はなし。 ■芦見谷右俣〜左俣 ここでは左俣としていますが、谷に個別の名称があるのかどうか、全く知りません。 特に危険はなく、現在位置と進路の把握をしっかりしておくぐらいでしょうか。 ■スカイライン〜水尾参道 大杉谷ルートの途中からスカイラインに侵入します。 スカイラインはトラバース道で、所々で道が狭めになっており、注意して歩行しました。 水尾分かれの手前で表参道に合流し、水尾参道を進みましたが、この区間は特に問題なし。 ■米買道〜ツツジ尾根 荒神峠までの米買道は倒木でそれなりに荒れているけど、通行への支障はあまりなし。 荒神峠よりも先の区間は通行止めとなっており、どのような状態かは知りませんが、通行は避けておく方が良さそう。 荒神峠より下のツツジ尾根については、しばらくはアップダウンのある道が続き、最後に近い辺りはやや急な下りになります。 |
写真
感想
毎度の愛宕山ですが、今回は下山後に佐々木酒造に寄るつもりなので、閉店時刻の17時に間に合うように早めの行動が求められる状況です。
で、何度も出かけるのは確認したいルートがまだあるからだし、今回の目玉は岩ヶ谷ですね。
谷筋は苦手で、地形図で見る限りだと、この岩ヶ谷はそれなりの傾斜のよう。
できれば行きたくないのだけど、少しずつ経験を積みたいとの思いも強く、okaokaclubによると、このルートは『初心者危険コース』にはなっておらず、レベルアップを図るのに適しているのではと判断し、歩いてみる事にしました。
今回は時間の縛りがあって遠くまで行きにくい状況なので、他にも細かな確認をしつつ歩いてみましたが、意外と疲れる山行になり、暑い時期に対応した予定を立てる必要がありそう。
以下、いつも通りに長文です。
始発に乗って保津峡駅に到着、ここからスタートし、水尾方面へ向かいます。
途中の分岐で『全面通行止』の立札があり、車両を対象にした掲示のようにも思われますが、今回はごめんなさいという事で、そちらの林道へ進みました。
しばらく歩いて山中に入ったけれど、ここは登山口ではなかったようで、軌道修正しているうちに出合った道を辿り、登山口を確認し、再スタートです。
地味ながらもはっきりとした道を歩き、所々で分岐を確認しつつ進んでいると、高瀬山山頂に到着。
P400でこの日最初のプレートに出合い、P484を経て、神明峠に到着。
神明峠から水尾方面に向けて舗装路をしばらく下ると、目的の岩ヶ谷の出合に到着し、沢沿いを登り始めます。
緩い傾斜の植林帯で、足下に転がっている岩石に杉の枝や葉が降り積もっており、前方と足下を見ながら歩を進めます。
特に危険な感じもなく、沢の水も少なめなのかなという印象で、渡渉も問題なし。
所々に石組みが残っていて、これが古道の名残なのかなと見やりながら進んで行きますが、ウエストポーチをふと探ると、ボールペンがない。
谷に入ってからどこかで落としてしまったようで、本来なら探しに戻るべきなんだけど、下るのは嫌かなと感じ、そのまま進む事にしました。
はっきりとした道を歩いて来た訳でなく、どの辺りでも歩いていられそうな箇所が多かったので、見つけるのは難しそうとの判断込みです。
モヤモヤとしたまま歩いていると、大きな岩が見えて来て、雰囲気が様変わりして来ます。
この辺りまで来ると、傾斜も少し急になって来ていたはずで、渡渉の際に足を滑らせたりしないように注意しつつ高度を上げます。
その先で危険かなという箇所がありましたが、少しヒヤリとしたのみで突破。
ルートを的確に取っていれば、危険箇所と認識する事もなく通過したような気もしますが。
その後も少し手こずる箇所もありましたが、沢に流れはなくなり、道を直登した後、しばらくしてジープ道に合流。
ボールペンをなくしてしまった以外は問題なく歩き終え、まずは一安心。
三角点に立ち寄り、この日の展望をチェック。
4月に歩いた滝谷の源頭部へ来てみると、木々は青々と葉を茂らせ、下草のシダも生え揃っていて、随分と雰囲気が違って見えます。
谷幅が狭く感じられたのは皆子谷の源頭部を歩いた後だからかなと思いながら、少し下流方向へ進んでみます。
晴天続きのせいか、水の湧き出し口が前回よりも先の方になっていたようだし、水の流れにも勢いがない。
引き返して来て、次は旧愛宕スキー場跡へ。
ジープ道にある標識から踏み跡を辿ると、程なくして到着。
ここまで来るのは初めて地蔵山に登った時以来でしょうか。
周囲は確かにスキーに向いていそうな斜面になっていて、遊園地やホテルよりは往時を想像しやすいですね。
尾根を少し先までチェックして引き返します。
芦見谷を下り、いつもの水場へ。
こちらの水量はやや少ないかなという気がするものの特に変化はなく、軽くのどを潤します。
さらに下り続けて沢の合流地点でウエストポーチをふと探ると、ボールペンがない。
もう予備がないし、なくさないように気を付けていたはずなのに、まさかの展開で頭が痛い。
水場で記入しており、そこまでの区間にあるはずなので気が重いけども探しつつ戻る事に。
情けないなと思いながら来た道を戻りますが、どこにも見当たらず。
で、水場に着くと、ありました!
水滴でしっとりとしたボールペン、手に取ってみると冷たかった。
ホッとした思いで再び下り、竜ヶ岳登り口を通過し、龍の小屋に到着。
ここまでの川の水量は少なく、降るべき雨が降っていないのが実感できます。
その先の分岐で芦見谷川のもう一方の源流方面へ向かいます。
クリンソウの群生地は野菜畑のようになっており、花期は終了のようです。
先へ進むと、これまでに歩いた愛宕山周辺のどことも違うような癒しの空間が広がっており、もっと早く訪れておけば良かったと後悔。
どこかで見た事があるような気がするけど、夢の中だったかもという感じ。
のんびりと進み続けると、沢はさらに細まり、谷の両側はシダで覆われ、一面の緑と青空のコントラストが際立ちます。
沢の水がなくなり、地味な源頭部を経て、地蔵の辻とサカサマ峠を結ぶ尾根道に合流。
いつものようにP796に寄り道した後、地蔵の辻にてジープ道に合流。
白髭社から愛宕神社へ。
ようやく座る事ができ、少し体を休めた後、お詣りです。
ここ最近は遅い時間帯に訪れていたせいで、人はほとんどいない状況だったけど、この日は昼時だったせいもあり、神社内も下の広場も人がたくさん。
京都の人にとって身近な存在なのを再認識。
社務所前の休憩所で昼食です。
ちなみに、本殿前が17.5℃で、社務所前が19℃。
腹ごしらえを終え、下山です。
今回は初めてスカイラインに進んでみて、水尾別れから水尾参道、水尾からは舗装路で保津峡駅までという予定。
月輪寺方面へ向けて下り、大杉谷分岐で大杉谷ルートへ。
少し進んだ後、目を付けていた箇所を進んでみましたが、ここはスカイラインの取り付きではなく、もう少し下ります。
ヤマレコMAPで確認しつつ進むと、ここだなという地点があり、そちらへ。
正解だったようで、少し狭い箇所もあるトラバース道を進みます。
個人的には利用価値が高い道だとは思わないけど、この山域を知る上で通っておきたい道だと思っていました。
無事に歩く事ができ、また一歩深みに足を踏み入れたような感じでしょうか。
表参道に合流し、すぐそこの水尾別れから久しぶりの水尾参道で水尾へ。
いつもながらに愛想のない道ですが、たまには通らないとね。
農林道との分岐辺りで女性2人を追い抜き、水尾参道の登山口に到着。
そのまま斜面を下りますが、何だかやたらと暑い。
直射日光と舗装路のせいだろうなという事で、予定を変更し、米買道〜ツツジ尾根で保津峡駅に向かう事にしました。
米買道は予想通りの荒れ具合で、歩く人が多くないんだろうなと思わせます。
一度歩くと、しばらくは歩かなくても良い感じ。
中尾根との出合まではじわじわとした登りで、疲れている体には堪えます。
その後は中尾根撤退時にも歩いた道で、厄介だと感じた谷も問題なく通過し、荒神峠に到着。
この先は良く知っている道なので、最後の元気を振り絞って軽快にアップダウンの道を進み、最後に近い辺りの急坂を慎重に下ると、ツツジ尾根登山口に到着です。
そのまま余韻に浸りながら歩くと、目標としていた15時半までに保津峡駅に到着し、この日も無事にゴールです。
これで今年6回目の愛宕山で、ペース的には月詣りペースなのだけど、3月には登っていないので、月詣りはすでに崩れています。
正月の登山以外、毎回できるだけ課題を設定して、それをクリアするように努めて来ました。
今回のメインは岩ヶ谷で、ほぼ予想通りの難易度だった事もあり、少し苦労したものの無事に歩く事ができました。
他にもスカイラインなど、初めての道も確認できたし、限られた時間の中で充実した山歩きになったんじゃないでしょうか。
コメント
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こんにちは、また一筋縄ではいかないとこばかり歩いていますね。
v-gさんのレコを見ていたら、また愛宕山界隈を歩いてみたくなりました、雪の降っていない愛宕山は今年は行っていないので、そろそろ行かないと忘れてしまう。
写真44辺りはv-gさんの前のレコの時から行ってみたいなと思っていました、すっかり綺麗な緑になっていますね、今度覗いてみます。
何も書いていないので足の具合は良いみたいで、この調子で行けたら良いですね。
ご安全に
ちょっとひねくれたルート選択になっているかもだけど、色々とあるルートを少しずつ歩いてみようとすると、こんな感じになってしまいます。
岩ヶ谷も特に危険という訳ではなく、愛宕山らしく歩き応えのあるルートですね。
同じ谷ルートでも、梨ノ木谷とは雰囲気が違っていて、どちらもそれぞれに魅力があるように思います。
愛宕神社から少し足を延ばすと、滝谷の源頭部や芦見谷を歩く事ができるし、この山の雰囲気をもっと感じられるんじゃないでしょうか。
足の具合は完治したと言い切ってしまいたいぐらいで、この状態を保ちたいです。
その代りではないけど、右手首の状態が良くなく、岩登りが必要な山とかには出かけられないですね。
まあ、元から岩場はできるだけ避けているのだけども。
ここ最近の法則に従うと、MtMrSsさんの次回の山行は皆子山のはずなので、頑張って登って来て下さいね。
皆子谷の源頭部は一見の価値ありでしたよ。
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