花の平標山、寒過ぎて仙ノ倉で撤退
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 07:55
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,324m
- 下り
- 1,323m
コースタイム
天候 | 曇り、冷たい風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特に無い。 ・深夜のナイトハイクの為視界が狭く、松手山までは少し苦労した。 ・深夜2時から早朝4時くらいにかけては強風が上空では吹き荒れており非常に寒かったが、夜が白んでくると風もいくらか弱まった。 ・下山まで空が晴れることは無く、風も吹き続けており、次第に群馬方面から稜線上にも雲が押し寄せてきて体感温度は低いままだった(10℃を下回るくらいか) |
その他周辺情報 | 宿場の湯(大人600円) |
写真
装備
個人装備 |
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
ポール
|
---|
感想
ついに憧れの谷川主脈縦走をするぞ!と意気込んで月曜有給取得。
土曜湯沢で前泊し深夜から登山開始、平標山頂で夜明けを迎え、明るくなった谷川連峰の稜線を孤独を味わいながら黙々と歩く…
そんなロマン溢れる計画は日曜曇りの天気予報により暗礁に乗り上げた。
土曜はこれ以上ないくらいの好天だったらしいが、日曜深夜2時の平標登山口駐車場は上空に轟々と風が吹き荒れ、雲が月を隠すお寒い状況。
なぜ計画を変更しなかった、なぜ曇り予報の日曜に来た…と後悔するも後には引けない。
初めてのナイトハイクに緊張で一睡も出来ないまま登山開始。
稜線に出て強風だったらどうしようと慄きながら誰もいない深夜の登山口。熊が出ますの看板は見ないふり。
足元を照らすヘッデンに群がる蛾を払いのけ、足元を横切る虫を避けて、まるでいう事を聞かない寝ぼけた体で必死に松手山を目指す。
ナイトハイクの経験は富士御来光登山のみの自分だが、一人ぼっちの暗闇が怖いと感じていたのは最初だけ、実際は急登を登るのに必死でそんな事を考えている余裕がなかった。
暗闇で何も見えず、夜明けを迎えても雲に覆われて何も見えないだろうと思うと気合も入らない。
鉄塔付近ではまだ暗闇で何も見えなかったが、松手山に着く頃には徐々に空が明るくなって来た。
日の出の1時間前だ。
前半は飛ばして登ったが、何せ睡眠時間ゼロな上、慣れない深夜の登山だ。
鉄塔以降は脚も上がらず休み休みで、松手山頂で遂に力尽き10分ほど休憩。
一ノ肩への道のりで北の空が朝焼けの橙色に染まり、道の脇の花々も見える様に。
風も弱まり状況は好転して来た様に思う。
此処で後から来た快速の男性に抜かれるが、孤独な2時間の山行が終わった気がして少し嬉しい様な悲しい様な。
松手山までの登りで結構ヘロヘロになってはいたが、2週間前に来た時と違い腹を下してはいないのでまだマシか。
とは言えスピードは出ないままノロノロと平標山頂を目指す。
一ノ肩への登り途中で日の出の時間4:30を迎えてしまったが、空は雲に覆われたままで日の出は見れず。まぁ予想通り。
5時10分。平標山にたどり着くが当然誰もいない。
風は冷たく日も差さず気温は10℃を割る。たぶん体感ではもっと低いだろう。
寒いし眺めも良くないのでさっさと出発。仙ノ倉を目指す。
もうこの時点で谷川主脈縦走をする気持ちは殆ど無くなっていたが、一応天候が急変して青空がのぞく可能性もあるし…と自分でも信じていない希望的観測で先を急ぐ。
ここで谷川岳方面から来た2組?の登山者とすれ違う。時間的に避難小屋泊だろうか。
主脈縦走のコースタイムは14時間半。土合駅17:55の電車に間に合わないと平標登山口駐車場に戻ってこれない。一応まだギリギリセーフの範囲内の時間だ。
その後最初に抜かれた男性が戻ってきた。彼も仙ノ倉までで退散らしい。
仙ノ倉山には6:15到着。天候は変わらず曇り。風はますます強く。
冷たい風に吹かれて山頂に座り込む内、この先のエビス大黒ノ頭まで行く気力は雲散霧消していた。
前回見た時はあんなに魅力的に見えたエビス大黒ノ頭なのに…
結局10分ほどしか山頂におらず引き返すことを決める。
下山を決めると気が楽になったのかとたんに足が軽く…w
仙ノ倉山で休憩している間に何組かの登山者が山頂へ、更に帰り道でも結構な数の登山者とすれ違った。
こんな朝早くご苦労だな〜と自分の事は棚に上げて考えていたが、本当にこの時まで全然気づいていなかったというか、縦走にばかり気を取られすっかり忘れていた。
平標山は花の季節がハイシーズンであり、まさに今週は花畑が賑やかになる時期だったという事を…。
平標山に近づくにつれ多くの登山者がカメラを抱え思い思いに道端のお花の撮影会を行う光景が眼に入るように。
自分も(名前も知らない)高山植物の撮影会に参加しつつかなりのんびりと歩いていく。
結局天候回復しなかったな…などと考えながら平標山の家方面へ下り始めると、あまりにも早い下山時間に何人かの登山者から声を掛けられる。
「もう登ってきたんですか?」とか聞かれる度、内心で(「すごすごと逃げ帰ってきましたー」)と負け犬気分で苦笑いしていたのだが、意外にほかの登山者の方々とのお話は面白くいつの間にか楽しい気分に。
前日大源太山を登ったという女性によると、昨日の平標山や谷川岳はとんでもない混雑だったとか(双眼鏡で大源太山から見てたらしい)
「折角だからお花を楽しんでいって〜」とお言葉をもらう。
次に会った二人組の男性からはどうせなら山の家で休んでいったらどうかと勧められ、体も冷えているし暖かい飲み物でも飲むか…と平標山の家へ。
山の家でコーヒーを注文するとようやくノンビリ出来たからか。コーヒーがやけに旨い。
小屋の方に谷川主脈縦走のアドバイスなどをもらう。
夏の間は午後2時を過ぎれば稜線は雷の巣になるとか…登山適期は梅雨明ける前までと秋になってからなのかー、ああああ。
谷川の避難小屋は他の山域と比べるとかなり最低限のレベルで居住性は良くないとか…
エスケープルートはほぼ無いので稜線に入ったら最後、抜けるしかないとか…
小屋で30分程のんびりした後下山。
下山時は次々と登りの登山者とすれ違い、平標山の人気を思い知る。
登山口駐車場に戻ると第三駐車場まで満車で、停めきれない車がかなりはみ出していた。
下山したのはまだ10時。
ノンビリ温泉&お昼を取り帰路に就いた。
色々反省が多かった今回の山行。
このままでは終われない!という気分なのでまた来よう。
今度は谷川岳側から来てみようかな。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する