ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1192077
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

浄土山-獅子岳と立山三山縦走

2017年07月08日(土) ~ 2017年07月09日(日)
 - 拍手
Nishiden その他2人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
13:31
距離
17.7km
登り
1,665m
下り
1,674m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:05
休憩
1:32
合計
5:37
9:49
91
スタート地点
11:20
11:20
8
11:28
12:15
11
12:26
12:31
29
13:00
13:04
37
13:41
14:10
40
14:50
14:57
29
2日目
山行
4:27
休憩
3:20
合計
7:47
6:27
17
6:44
6:52
53
7:45
8:00
15
8:15
8:31
2
8:33
8:34
8
8:42
9:00
25
9:25
9:25
35
10:00
10:06
6
10:12
10:24
8
10:32
10:32
15
10:47
10:58
38
11:36
11:39
5
11:44
12:43
9
12:52
12:55
8
13:03
13:03
13
13:16
14:03
2
14:05
14:06
8
14:14
ゴール地点
天候 8日:曇り一時晴れ,9日:曇り
過去天気図(気象庁) 2017年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
コース状況/
危険箇所等
 室堂から室堂山展望台方面の標高約2700mまでほぼ雪上。浄土山西面の急傾斜になるところで雪が切れるので夏道を見つける必要がある。ここではアイゼン使用しなかったが、雪が堅ければ必要。鬼岳東面から獅子岳の間は急な雪面のトラバースがあり、ステップ切り、ロープのルート目印があるが、アイゼン、ピッケルの携行が基本。
 浄土山〜一ノ越〜雄山〜富士ノ折立〜真砂岳〜別山〜剱御前小屋は完全夏道。雷鳥沢は夏道がルートだが標高2550m〜2400mでは雪上歩き
梅雨明け前だが良い天気に巡り合えた。玉殿の湧水で水を汲んでいく。
2017年07月08日 09:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/8 9:50
梅雨明け前だが良い天気に巡り合えた。玉殿の湧水で水を汲んでいく。
湧水裏の石段を上るまでは足元に雪はないが、
2017年07月08日 09:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/8 9:50
湧水裏の石段を上るまでは足元に雪はないが、
室堂山荘から一ノ越方面も、浄土山の右手を登る室堂山方面も、びっしりと雪。
2017年07月08日 10:04撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/8 10:04
室堂山荘から一ノ越方面も、浄土山の右手を登る室堂山方面も、びっしりと雪。
雪解け箇所にはショウジョウバカマ。
2017年07月08日 11:04撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/8 11:04
雪解け箇所にはショウジョウバカマ。
ハクサンイチゲはあちこちで咲いている。
2017年07月08日 11:22撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/8 11:22
ハクサンイチゲはあちこちで咲いている。
ピンクはイワカガミ。
2017年07月08日 11:22撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/8 11:22
ピンクはイワカガミ。
浄土山の小屋に着いたらビールは雪漬け。
2017年07月08日 11:46撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/8 11:46
浄土山の小屋に着いたらビールは雪漬け。
ミヤマキンバイも多い。
2017年07月08日 12:35撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/8 12:35
ミヤマキンバイも多い。
まだ花の絶対量が少ないからか、群がる虫が多い。
2017年07月08日 12:36撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/8 12:36
まだ花の絶対量が少ないからか、群がる虫が多い。
龍王岳南面を下りて残雪に出会い、アイゼンを装備。
2017年07月08日 12:52撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/8 12:52
龍王岳南面を下りて残雪に出会い、アイゼンを装備。
キバナシャクナゲ。
2017年07月08日 12:59撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/8 12:59
キバナシャクナゲ。
キバナシャクナゲはここだけで見つけた。立山周辺ではあまり馴染みではない。
2017年07月08日 13:00撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/8 13:00
キバナシャクナゲはここだけで見つけた。立山周辺ではあまり馴染みではない。
さ、雪のトラバースじゃ。
2017年07月08日 13:01撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/8 13:01
さ、雪のトラバースじゃ。
ステップ切られているので遠目ほど怖くはなかった。
2017年07月08日 13:11撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/8 13:11
ステップ切られているので遠目ほど怖くはなかった。
急斜面一先ず終了。
2017年07月08日 13:13撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/8 13:13
急斜面一先ず終了。
シナノキンバイにも虫。
2017年07月08日 13:26撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/8 13:26
シナノキンバイにも虫。
これもシナノキンバイ、ミヤマキンポウゲは未だの様だ。
2017年07月08日 13:26撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/8 13:26
これもシナノキンバイ、ミヤマキンポウゲは未だの様だ。
雪道は終わって獅子岳へ。
2017年07月08日 13:36撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/8 13:36
雪道は終わって獅子岳へ。
帰り道、獅子岳を出て直ぐに雷鳥登場。
2017年07月08日 14:15撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
7/8 14:15
帰り道、獅子岳を出て直ぐに雷鳥登場。
立山カルデラの谷底を見下ろす雄。
2017年07月08日 14:15撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
7/8 14:15
立山カルデラの谷底を見下ろす雄。
ペアで。
2017年07月08日 14:18撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/8 14:18
ペアで。
霧が少し薄くなってきた。
2017年07月08日 14:30撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/8 14:30
霧が少し薄くなってきた。
雪の難所は終了、アイゼン脱着。
2017年07月08日 14:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/8 14:53
雪の難所は終了、アイゼン脱着。
雪渓越しに鬼岳山頂を伺う。
2017年07月08日 14:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
7/8 14:53
雪渓越しに鬼岳山頂を伺う。
「鬼岳東面」の標識地点から龍王岳南面と、右奥に雄山。
2017年07月08日 14:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5
7/8 14:56
「鬼岳東面」の標識地点から龍王岳南面と、右奥に雄山。
なかなか迫力の龍王岳、ルートは左肩に上がっている。
2017年07月08日 14:57撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5
7/8 14:57
なかなか迫力の龍王岳、ルートは左肩に上がっている。
再び雪上だが、ここはノーアイゼン。
2017年07月08日 15:00撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/8 15:00
再び雪上だが、ここはノーアイゼン。
ここで帰りも雪道終了。
2017年07月08日 15:02撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/8 15:02
ここで帰りも雪道終了。
龍王肩への、本日最後の登り。
2017年07月08日 15:02撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
7/8 15:02
龍王肩への、本日最後の登り。
龍王をバックに、浄土山に帰還。
2017年07月08日 15:25撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/8 15:25
龍王をバックに、浄土山に帰還。
朝焼けの龍王岳。
2017年07月09日 04:32撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/9 4:32
朝焼けの龍王岳。
槍穂が今回初めて見えた。左手前は野口五郎岳、右手は水晶岳。
2017年07月09日 04:32撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
7/9 4:32
槍穂が今回初めて見えた。左手前は野口五郎岳、右手は水晶岳。
黒部五郎岳と薬師岳。
2017年07月09日 04:32撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/9 4:32
黒部五郎岳と薬師岳。
これから向かう雄山。
2017年07月09日 06:23撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
7/9 6:23
これから向かう雄山。
剱岳と、左遠方には毛勝三山。
2017年07月09日 06:23撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5
7/9 6:23
剱岳と、左遠方には毛勝三山。
一ノ越への稜線を下る。
2017年07月09日 06:29撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 6:29
一ノ越への稜線を下る。
小屋のある一ノ越、その先の雄山登山道が見渡せる。
2017年07月09日 06:31撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/9 6:31
小屋のある一ノ越、その先の雄山登山道が見渡せる。
一ノ越手前のプチ岩場。
2017年07月09日 06:41撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 6:41
一ノ越手前のプチ岩場。
一ノ越で、雄山から朝日が。
2017年07月09日 06:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 6:50
一ノ越で、雄山から朝日が。
雄山登り道からの一ノ越山荘。黄色のDちゃんが座っている。
2017年07月09日 06:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 6:56
雄山登り道からの一ノ越山荘。黄色のDちゃんが座っている。
登り始め直ぐのシナノキンバイ。
2017年07月09日 06:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 6:56
登り始め直ぐのシナノキンバイ。
泊まっていた浄土山南峰、龍王岳が聳える。
2017年07月09日 07:03撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/9 7:03
泊まっていた浄土山南峰、龍王岳が聳える。
室堂平、奥大日岳、大日岳をバックに岩ゴロ道を登る。
2017年07月09日 07:19撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/9 7:19
室堂平、奥大日岳、大日岳をバックに岩ゴロ道を登る。
遠くに薬師岳、黒部五郎岳、近くに鬼岳、獅子岳、その間に五色ヶ原。
2017年07月09日 07:19撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/9 7:19
遠くに薬師岳、黒部五郎岳、近くに鬼岳、獅子岳、その間に五色ヶ原。
雄山山頂。社務所は開いてます。
2017年07月09日 07:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 7:56
雄山山頂。社務所は開いてます。
あんたはお参りしないのかね、と言いたそう(に見える)神主さん。
2017年07月09日 07:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/9 7:56
あんたはお参りしないのかね、と言いたそう(に見える)神主さん。
大汝山目指して一旦の下り。
2017年07月09日 08:05撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 8:05
大汝山目指して一旦の下り。
大汝山頂の岩峰。
2017年07月09日 08:17撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/9 8:17
大汝山頂の岩峰。
お決まりの山頂ボルダリング。
2017年07月09日 08:20撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 8:20
お決まりの山頂ボルダリング。
大汝から白馬岳方面。
2017年07月09日 08:22撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/9 8:22
大汝から白馬岳方面。
針ノ木岳の下には黒部湖。
2017年07月09日 08:22撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/9 8:22
針ノ木岳の下には黒部湖。
春を背負いての大汝休憩所。
2017年07月09日 08:32撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 8:32
春を背負いての大汝休憩所。
富士ノ折立も岩の山頂。
2017年07月09日 08:47撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 8:47
富士ノ折立も岩の山頂。
富士ノ折立から見る大汝山頂。
2017年07月09日 08:47撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
7/9 8:47
富士ノ折立から見る大汝山頂。
富士ノ折立からの下り。
2017年07月09日 09:08撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/9 9:08
富士ノ折立からの下り。
真砂乗越から別山を望む。
2017年07月09日 09:35撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
7/9 9:35
真砂乗越から別山を望む。
別山到着時の剱岳。このまま見えなくなるかと思ったが。
2017年07月09日 10:02撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
7/9 10:02
別山到着時の剱岳。このまま見えなくなるかと思ったが。
別山南峰にて。着いたら座り込む2人。
2017年07月09日 10:02撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 10:02
別山南峰にて。着いたら座り込む2人。
別山北峰からの剱沢源頭部。
2017年07月09日 10:14撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 10:14
別山北峰からの剱沢源頭部。
別山北峰からの剱岳。しばらく見えていてくれた。
2017年07月09日 10:14撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
7/9 10:14
別山北峰からの剱岳。しばらく見えていてくれた。
剱御前小屋近くにあったミヤマキンバイ。
2017年07月09日 10:59撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 10:59
剱御前小屋近くにあったミヤマキンバイ。
雷鳥沢下りの雪渓トラバース。前後にスコップが置いてある。
2017年07月09日 11:14撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/9 11:14
雷鳥沢下りの雪渓トラバース。前後にスコップが置いてある。
まだ雪多い室堂一帯。
2017年07月09日 11:15撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/9 11:15
まだ雪多い室堂一帯。
尻セードのYさん。
2017年07月09日 11:24撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 11:24
尻セードのYさん。
称名川近くまで下りて来た。
2017年07月09日 11:34撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 11:34
称名川近くまで下りて来た。
称名川床も雪上歩きで橋へ向かう。
2017年07月09日 11:37撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 11:37
称名川床も雪上歩きで橋へ向かう。
野営場で大休憩。立山稜線が見え隠れする。
2017年07月09日 11:49撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/9 11:49
野営場で大休憩。立山稜線が見え隠れする。
みくりが池を見て室堂に戻る。
2017年07月09日 13:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/9 13:58
みくりが池を見て室堂に戻る。

感想

 登山に興味のある同僚の希望で浄土山頂の宿泊と立山三山の縦走を計画、実施した。同行Jさんはこれまで剱岳一般コース、槍穂間大キレットを一緒に行って脚力などは承知している。Yさんは広島から富山に移って来たばかりで、標高2000m以上の山には殆ど行ったことがないと言う。トレランのレースに出たりしているので持久力は大丈夫だろう。2人とも雪のある山の経験がないので、残雪のかなりあるこの時期の立山に連れて行くのが面白いだろうと思った。

8日: 室堂ターミナルを10時少し前、宴会用の食材と2日分の水で荷が重いので、先ずは最短距離で浄土山を目指す。ターミナルを出てから直ぐ雪上となり、室堂山への斜面を登って行く。Jさんは僕が貸したピッケルを持ち、Yさんは僕が貸したストックと、知り合いから貰って使ったことがなかったと言うカジタックスのピッケルを持っている。雪上のトレースはアイゼンのものが多いが、キックステップが利くのでノーアイゼンで浄土山西面の取付きまで到達。ここで雪が切れて夏道上を浄土山の北峰に到達、南峰に渡って小屋入り。雪でビールを冷やしておいて昼食休憩。

 腹が落ち着いたらサブザックにアイゼン、ピッケル携行で獅子岳へと散歩に出かける。午前中は晴れて良い天気だったが、午後になって霧となった。先ず龍王岳に登ったが展望なし。龍王岳南面の下りの大半は夏道だが、鬼岳との鞍部の近くから鬼岳東面の間で雪上トラバースとなる。急な所はステップが切ってあってノーアイゼンでも通過は可能にはなっていたが、ステップがない場合を想像させて、アイゼンの有難みを感じてもらえたようだ。この霧では雷鳥に出会う可能性は高いとの僕の予言が的中し、帰り道にツガイを見つけて撮影大会となった。夜はDちゃんも到着して4人で大宴会。

9日: 小屋締めして6時半に出発、雄山から別山を目指すが、稜線はほぼ完全に夏道。一ノ越まで4人で来たが、早く帰りたいDちゃんはここでお別れ、3人で雄山へ。曇りの予報だったが、高曇りで展望は割と良い。雄山の一等三角点にはタッチしたが、参拝料の要る3003mの最高点には行かずに大汝山へ向かう。Yさんはここで人生初の3000m超えとなった。富士ノ折立には分岐で荷物デポして山頂へ。荷物に戻って内蔵助谷源頭コルへの大下りとなる。登りでは2人とも全く支障なしだが、岩道の下りでは慣れていないYさんは少し遅れる。でも今日は時間的余裕があるので問題なし。

 真砂岳を越え、別山への登りで一頑張り、登頂した瞬間に見えた剱岳は今まさに霧に隠れようとしている様子だった。でもその後しばらく姿を見せてくれていた。荷物を置いて北峰に散歩。剱岳に対峙し、眼下の剱沢の景観は、雪渓と言うより雪に覆われた広大な曲面で、Yさんは勿論、ここが初めてではないJさんにしても目を見張る光景だった。

 剱御前小屋に下りた時は霧が広がって剱どころか周辺視界も悪くなっていた。もう雷鳥沢を下るだけなので殆ど問題ない。最初は雪のない夏道を下るが、標高2550mに雪のトラバースが現れ、以後雪渓の端に時々夏道が現れては雪の下に隠れる状態で、僕は専ら雪の上を足スキーを交えて下っていく。ストックを持たないJさんは夏道と雪上を行ったり来たり、Yさんは尻セードにチャレンジ、快調に滑るところと、緩過ぎて進まないところも。称名川の河原に下りても雪上で橋に向かい、橋を渡って雪の坂を登って野営場に到着。

 野営場で大休憩、取って置きのビールとワインを開ける。稜線にはかなりガスがかかっているが、雄山から真砂岳、別山と歩いた道筋を概ね確認することができる。浄土山も頭が見え、よく歩いたもんだと感慨深くなる。ほろ酔いも覚めて落ち着いたところで室堂に向かって出発。雪のトレースから地獄谷展望台、雷鳥荘に上がる階段上りとなる。ここを経験しているJさんは、Yさんに「この最後の登り返しが精神的には一番辛いんだ」と話していたが、Yさんに後から聞くと、そう聞いて想像していたよりも倍くらい大変だったと漏らしていた。

 みくりが池温泉で入浴、さっぱりしてのんびりと室堂ターミナルに戻り、館内では発車コールに急かされてアルペンバスに飛び乗った。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:938人

コメント

まだまだイケそうですね!
Nishidenさんこんばんは!
立山の最新情報ありがとうございます。剱岳の写真食い入るように見てました
かなり出遅れ感はありますが、そろそろ白山の山スキーから立山一帯の山スキーにシフトしようと思ってたところで、この様子ですとまだまだ行けそうですね
夢のシーズンオフレスが実現できるかも・・・と妄想でニヤニヤしています
2017/7/10 23:16
Re: まだまだイケそうですね!
ももちゃん、
立山でまだまだ滑りますか。
雷鳥沢は滑れる距離が短くなってますが、浄土山、龍王岳の沢はかなり行けます。
御前沢、内蔵助カール、真砂沢は上端から滑れます。下はどこまでかわかりませんが。
剱沢はずっと下まで、平蔵、長次郎の雪渓につながっているように思えます。
2017/7/12 6:35
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [4日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら