浄土山-獅子岳と立山三山縦走



- GPS
- 13:31
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,665m
- 下り
- 1,674m
コースタイム
- 山行
- 4:05
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 5:37
- 山行
- 4:27
- 休憩
- 3:20
- 合計
- 7:47
天候 | 8日:曇り一時晴れ,9日:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂から室堂山展望台方面の標高約2700mまでほぼ雪上。浄土山西面の急傾斜になるところで雪が切れるので夏道を見つける必要がある。ここではアイゼン使用しなかったが、雪が堅ければ必要。鬼岳東面から獅子岳の間は急な雪面のトラバースがあり、ステップ切り、ロープのルート目印があるが、アイゼン、ピッケルの携行が基本。 浄土山〜一ノ越〜雄山〜富士ノ折立〜真砂岳〜別山〜剱御前小屋は完全夏道。雷鳥沢は夏道がルートだが標高2550m〜2400mでは雪上歩き |
写真
感想
登山に興味のある同僚の希望で浄土山頂の宿泊と立山三山の縦走を計画、実施した。同行Jさんはこれまで剱岳一般コース、槍穂間大キレットを一緒に行って脚力などは承知している。Yさんは広島から富山に移って来たばかりで、標高2000m以上の山には殆ど行ったことがないと言う。トレランのレースに出たりしているので持久力は大丈夫だろう。2人とも雪のある山の経験がないので、残雪のかなりあるこの時期の立山に連れて行くのが面白いだろうと思った。
8日: 室堂ターミナルを10時少し前、宴会用の食材と2日分の水で荷が重いので、先ずは最短距離で浄土山を目指す。ターミナルを出てから直ぐ雪上となり、室堂山への斜面を登って行く。Jさんは僕が貸したピッケルを持ち、Yさんは僕が貸したストックと、知り合いから貰って使ったことがなかったと言うカジタックスのピッケルを持っている。雪上のトレースはアイゼンのものが多いが、キックステップが利くのでノーアイゼンで浄土山西面の取付きまで到達。ここで雪が切れて夏道上を浄土山の北峰に到達、南峰に渡って小屋入り。雪でビールを冷やしておいて昼食休憩。
腹が落ち着いたらサブザックにアイゼン、ピッケル携行で獅子岳へと散歩に出かける。午前中は晴れて良い天気だったが、午後になって霧となった。先ず龍王岳に登ったが展望なし。龍王岳南面の下りの大半は夏道だが、鬼岳との鞍部の近くから鬼岳東面の間で雪上トラバースとなる。急な所はステップが切ってあってノーアイゼンでも通過は可能にはなっていたが、ステップがない場合を想像させて、アイゼンの有難みを感じてもらえたようだ。この霧では雷鳥に出会う可能性は高いとの僕の予言が的中し、帰り道にツガイを見つけて撮影大会となった。夜はDちゃんも到着して4人で大宴会。
9日: 小屋締めして6時半に出発、雄山から別山を目指すが、稜線はほぼ完全に夏道。一ノ越まで4人で来たが、早く帰りたいDちゃんはここでお別れ、3人で雄山へ。曇りの予報だったが、高曇りで展望は割と良い。雄山の一等三角点にはタッチしたが、参拝料の要る3003mの最高点には行かずに大汝山へ向かう。Yさんはここで人生初の3000m超えとなった。富士ノ折立には分岐で荷物デポして山頂へ。荷物に戻って内蔵助谷源頭コルへの大下りとなる。登りでは2人とも全く支障なしだが、岩道の下りでは慣れていないYさんは少し遅れる。でも今日は時間的余裕があるので問題なし。
真砂岳を越え、別山への登りで一頑張り、登頂した瞬間に見えた剱岳は今まさに霧に隠れようとしている様子だった。でもその後しばらく姿を見せてくれていた。荷物を置いて北峰に散歩。剱岳に対峙し、眼下の剱沢の景観は、雪渓と言うより雪に覆われた広大な曲面で、Yさんは勿論、ここが初めてではないJさんにしても目を見張る光景だった。
剱御前小屋に下りた時は霧が広がって剱どころか周辺視界も悪くなっていた。もう雷鳥沢を下るだけなので殆ど問題ない。最初は雪のない夏道を下るが、標高2550mに雪のトラバースが現れ、以後雪渓の端に時々夏道が現れては雪の下に隠れる状態で、僕は専ら雪の上を足スキーを交えて下っていく。ストックを持たないJさんは夏道と雪上を行ったり来たり、Yさんは尻セードにチャレンジ、快調に滑るところと、緩過ぎて進まないところも。称名川の河原に下りても雪上で橋に向かい、橋を渡って雪の坂を登って野営場に到着。
野営場で大休憩、取って置きのビールとワインを開ける。稜線にはかなりガスがかかっているが、雄山から真砂岳、別山と歩いた道筋を概ね確認することができる。浄土山も頭が見え、よく歩いたもんだと感慨深くなる。ほろ酔いも覚めて落ち着いたところで室堂に向かって出発。雪のトレースから地獄谷展望台、雷鳥荘に上がる階段上りとなる。ここを経験しているJさんは、Yさんに「この最後の登り返しが精神的には一番辛いんだ」と話していたが、Yさんに後から聞くと、そう聞いて想像していたよりも倍くらい大変だったと漏らしていた。
みくりが池温泉で入浴、さっぱりしてのんびりと室堂ターミナルに戻り、館内では発車コールに急かされてアルペンバスに飛び乗った。
Nishidenさんこんばんは!
立山の最新情報ありがとうございます。剱岳の写真食い入るように見てました
かなり出遅れ感はありますが、そろそろ白山の山スキーから立山一帯の山スキーにシフトしようと思ってたところで、この様子ですとまだまだ行けそうですね
夢のシーズンオフレスが実現できるかも・・・と妄想でニヤニヤしています
ももちゃん、
立山でまだまだ滑りますか。
雷鳥沢は滑れる距離が短くなってますが、浄土山、龍王岳の沢はかなり行けます。
御前沢、内蔵助カール、真砂沢は上端から滑れます。下はどこまでかわかりませんが。
剱沢はずっと下まで、平蔵、長次郎の雪渓につながっているように思えます。
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