北海道百名山遠征その1 幌尻岳に登る
- GPS
- 56:00
- 距離
- 27.7km
- 登り
- 1,723m
- 下り
- 1,715m
コースタイム
- 山行
- 9:50
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 11:05
天候 | 曇り後晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前日、雷雨があったものの、額平川の水位はそれ程増えておらず、水も澄んでいた。ただし、渡渉部分の水位は、深いところでは膝上まであり、川底の石で滑ると危険なため、沢足袋もしくは沢靴を準備することを勧めたい。 幌尻山荘から幌尻岳への登山路は、急登となるため、注意して登りたい。 |
その他周辺情報 | とよぬか山荘&幌尻山荘の宿泊は、事前の予約が必要。また、とよぬか山荘から登山口へのシャトルバスも予約が必要。 |
写真
装備
個人装備 |
沢足袋
渓流用グローブ
渓流用スパッツ
テルモス
ストック
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感想
北海道の百名山で残っていた幌尻岳、トムラウシ岳、大雪山、斜里岳、羅臼岳に登るため、7/18〜7/26にかけて北海道遠征をおこなった。最初の山は、残っている山の中で最難関の幌尻岳を選定した。
幌尻岳は、日帰り登山は余程の健脚者でなければ無理なため、幌尻山荘に宿泊することとし、7/18に羽田をたって千歳空港よりレンタカーでとよぬか山荘に向かった。天気は、ガスがかかっており、時々小雨が降っていた。11:00にとよぬか山荘に到着したものの、この時間帯から沢登りをするのは無理なため、山荘に前泊し翌日朝1番のシャトルバスで幌尻山荘経由、幌尻岳を目指すことにした。
この日、とよぬか山荘には、翌日幌尻岳登山を目指すお客さんが女性2名、男性が5名泊まっていた。夕食時に同じテーブルで一緒になった横浜から来たNさん、千葉から来たHさんと知り合いになり、翌朝から同一行動をとって登ることにした。
翌朝3時発のシャトルバスに乗ったのは、とよぬか山荘に泊まったお客の他に日帰りで幌尻岳登山を目指す登山者が2名いた。4時にシャトルバスの終点に着き、4:20に林道を歩いて北電取水設備を目指した。林道の途中で岩が崩落した箇所があり、崩れた状況から昨日崩落があったようだった。5:50に北電取水施設に到達し、ここから登山路の登りとなった。しばらく山道を進むと、沢に到達した。いよいよ渡渉開始かと思ったら、対岸に赤テープを見つからず、沢のへつり部を更に進むルートとなっていることが分かった。数十m狭いへつり部を進み、遂に渡渉箇所となった。そこで、これまでの登山靴を沢足袋に履き替え、渓流用スパッツを着けて沢登りを開始した。水嵩は、脛程度で、沢の石のホールドもしっかりしており、楽しい沢登りが始まった。沢を渡渉する箇所は、対岸に赤テープの目印があり、渡渉に利用しやすいような飛び石があり、思っていたほど厳しい渡渉箇所は無かった。しかし、目印がないと、かなりの深瀬を渡らなければならず、また水嵩が増えたり、水が濁っていたりすると、一気に難易度がアップするのは必至なコースだった。
20ヶ所近い渡渉を繰り返し、沢の登りつめ、8:00に幌尻小屋に到達した。ここで、宿泊に必要なシェラフやマットや炊事用の設備や食料を山荘にデポさせてもらい、沢足袋を登山靴に履き替え、8:30に幌尻岳を目指して出発した。幌尻岳への登山路は、ダケカンバの林の中をツズラ折に登る形になっており、結構きつい登りだった。命の泉を通過すると、尾根筋の登山路となり、ハイマツ帯の中の登山路となった。この時点でも、天気は悪く、ガスガスで周囲の山はガスの中だった。しかし、徐々にガスが薄れ、時々ガスの中からこれから登っていく登山路が見えるようになってきた。
やがて、幌尻岳山頂に至るカールの地形が姿を見せ始め、上空に青空も見え始めた。
カールの南斜面は、ハイマツ帯となっていたが、北斜面はチングルマやハクサンイチゲやエゾツツジの花々が咲き乱れるお花畑が拡がっていた。徐々にガスが薄れ、やがて幌尻岳山頂にいたるカールの縁に着けられている登山路が見えてきた。お花畑を愛でながら、山頂を目指し、12:05に山頂に到達した。周囲の峰々の眺望は今一だったが、我々が登ってきた時間い併せて、お花畑のガスが晴れ、山頂部のガスが薄れ、大変ついていた。
山頂でまったりとした時間を過ごした後、登ってきた道を引き返し、15:20に幌尻山荘に帰着した。夕食は、山荘前に広げてもらっていたビニールシートの前で、もち上げたビール等で祝杯を挙げた。
翌朝は、3時に起床し、4時に下山を始め、沢下りを始めた。昨日の沢登りで慢心していたせいか、いきなりの渡渉で足を滑らせ、尻もちをついてしまった。やはり、油断禁物である。その後は、慎重に沢の渡渉を繰り返し、5:30に北電の取水施設に到達した。その後林道を下り、7:25にシャトルバスの乗場に帰着した。帰路のシャトルバスの発車時刻は8:30だったため、お湯を沸かしてもらい、コーヒーや甘酒で冷えた体を温めた。第2ゲートからとよぬか山荘に戻る途中で北電関係者が林道の崩落個所の修復のために登ってきた数台の車とすれ違った。この林道は、北電の管理道路となっており、落石等の除去のために常に管理されているお陰で我々が安全に登山出来ていることを再認識した。
今回の幌尻岳登山は、20ヶ所近い渡渉を繰り返す必要があり、食料や寝袋等を担ぎ上げなければならないため、難易度が高いコースだったが、天候に恵まれ、沢登りやお花畑を楽しむことが出来、素晴らしい山行となった。また、今回の登山でNさん、Hさん、Yさんと知り合うことが出来、この後、トムラウシ山の登山もご一緒でき、素晴らしい山仲間ができたのも大きな収穫となった。
ご一緒させていただいた新潟のYです
あの後、21日にガスと暴風の中を無理やり羊蹄山に登って、ついでに青森の八甲田と岩木山を登り、26日に無事に新潟へ戻りました
皆さんはトムラウシへ登られたようですね
いいですね〜
また、どこかの山でお会いしましょう
では
Ktakaさん 幌尻岳では、大変お世話になりありがとうございました。
幌尻岳の渡渉、そして幌尻岳登山と皆さんとご一緒させていただき、難関をクリアーできました。また、YさんはじめNさんとHさんという素晴らしい山友達と知り合うことが出来、素晴らしい山行になりました。
また、どこかの山でお会いできることを願っております。
matusanさん こんばんは
行動力そしてタフさに脱帽ですよ
難関の幌尻岳も難なくクリアされてるように感じます。
何よりも天気に恵まれてますね
やはり日頃の行いの差でしょうか??
niiniさん、こんばんは。
幌尻岳は、最難関の百名山の一つというのは、その通りだと思います。今回は、天気に恵まれ、2日目に渡渉をして、幌尻岳までのぼることができました。また、山頂の手前でガスが晴れ始め、幌尻岳のカール地形の雄大な眺めとお花畑を鑑賞することができたのに感激しました。
また、前日のとよぬか山荘で、素晴らしい山友と知り合うことが出来、一緒に登れたのが大きいと思います。一緒に登った方々は、経験が豊富で、しかも私とほとんど同じペースで歩いてくれる方だったので、ほぼ計画通りの時間で歩くことが出来たのもありがたかったですね。幌尻岳は、また、縦走等で行ってみたいと思う山です。
難関の幌尻岳とのことでしたが、ビールもしっかり担ぎ上げているあたりが、流石です!
沢登りの成果もバッチリ発揮されてて素晴らしいですね。
前泊の山荘で仲間が出来たのも、ガスが晴れたのも日頃のMさんの行いが良すぎるせいですね、きっと(^^)
Teruterubozさん、こんばんは。
幌尻岳へ登るのは、今回の北海道の百名山の遠征でも、最難関の山でした。その理由の一つは、20数回もある渡渉でした。しかし、6月にM山岳会で沢登り訓練を実施してもらったお陰で、本番の渡渉も自信を持って臨むことが出来ました。
Teruterubozさんも、沢登り訓練を実施しているので、問題なく幌尻山荘まで着けることを保証します。幌尻岳も北海道で是非登ってみてもらいたい山の一つです。是非、機会を作ってトライしてみてください。
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