立山（周回）：別山、剱御前をあわせて、台風前にゆる〜りグルリップ

2017年08月06日(日) ~ 2017年08月07日(月)

• GPS: 28:31
• 距離: 13.1km
• 登り: 1,183m
• 下り: 1,185m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:00
• 休憩: 0:57
• 合計: 4:57

距離 5.3km 登り 718m 下り 353m

9:28 室堂ターミナル
10:30 10:34 一の越山荘
11:53 12:29 雄山
12:51 12:58 立山
13:01 13:06 大汝休憩所
13:21 13:26 富士ノ折立
14:15 真砂岳
14:25 内蔵助山荘

2日目

• 山行: 5:13
• 休憩: 2:41
• 合計: 7:54

距離 7.8km 登り 465m 下り 828m

6:05 内蔵助山荘
7:17 7:19 別山南峰
7:26 7:37 別山北峰
7:42 7:57 別山南峰
8:30 8:33 剱御前小舎
8:43 8:49 剱御前山頂点（2792ピーク）
9:00 9:15 剱御前小舎
11:11 11:28 雷鳥沢キャンプ場
11:49 雷鳥荘
12:13 13:45 みくりが池温泉
13:56 みくりが池
13:59 室堂ターミナル

天候

8/6　曇りのちガスガス、時々雨
8/7　晴れのち曇り、のち小雨、風は危険を感じるほどではないが、時間とともに強まる

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

往　（前夜発）高速バス：池袋→富山駅、富山地方鉄道：富山駅→室堂直行バス
復　富山地方鉄道：室堂→富山駅直行バス、北陸新幹線乗り継ぎ

コース状況／危険箇所等

メジャーなルートでよく整備されています。雪渓の横断が何箇所かありますが、アイゼンを必要とするほどではありませんでした。

核心部は一ノ越〜雄山の登山者渋滞です。学校登山の小学生や、軽い観光気分のハイカー（スニーカー履きでズルズル歩き）も多いので渋滞はある程度仕方の無いことなのですが、石を蹴散らしながら無理やり追い抜いていく人が思いのほか多くて驚きました。そんな中でも、上り下りの人が交錯するポイントで、ベテランっぽいおじさまが人の流れをコントロールしてくださっていました。有難いことでした。

剱御前小舎から別山へ上る最初の小ピークのところで、足首の捻挫と思われる故障の手当てをされている方にお声がけして、冷却スプレーと”ヒヤロン”を差し上げました（どちらかといえば、熱中症対策で持っていたものです）。無事に下山されましたでしょうか。自分もよく、歩いていてなんでもないところで、足首がクネッとなることがあるので、気をつけねば、と改めて気を引き締めました。

その他周辺情報

雄山神社登拝：山頂神殿で神主様のご祈祷を受け、お神酒を頂くことが出来ます。標高3003ｍでのお祓いは、とても神妙な気分になりました。￥500
＊立山登頂キャンペーン中（9/30まで）：登拝記念の鈴旗を室堂観光案内所（室堂ターミナル１F）で提示するとポストカード（３枚組）が貰えます。

みくりが池温泉：とてもいいお湯ですが、少々狭いので午後になると登山者で混みあいます。ザックは食堂の窓側に置かせてもらえますので、狭い更衣室に大きな荷物を持ち込まないようにしましょう。日帰り入浴￥700

立山自然保護センター（室堂ターミナル１F隣接）：立山の自然、特に雷鳥について詳しい展示やビデオの上映があります。夏休みの子供たちで賑わっていました。入場無料

写真

8/6 9:26

室堂ターミナル到着時には、もう少し晴れていたのですが、高度順応を兼ねてゆっくり出発準備をしているうちに…

8/6 9:40

こんなんなってしまいました
よみがえる10日前の悪夢…

8/6 9:42

残雪とお花畑とゼブラ模様の山々、です

8/6 9:53

何箇所か雪渓を横切りますが、しっかりとステップが切られています
ここも作業の真っ最中でした（感謝）

8/6 10:07

一ノ越まで途切れることのない人々の列
この後、もっと酷いことになるとは…

8/6 10:28

一ノ越山荘前から黒部側を臨む
ありゃりゃ、向こう側からどんどんガスが〜〜

8/6 10:56

雄山までは大渋滞です
休み休みの上りとなり、息が上がらなくて結果○

8/6 11:58

きっと素晴らしい展望なのだろうと想像するしかないので、山頂標を撮影（トホホ）

8/6 11:59

安全登山を祈願いたしました

8/6 12:26

【立山1】雨が降り始め、休憩後にカッパを着ました
少し前に雷鳴も聞こえたので、かなりビビリながら出発です

8/6 12:56

【立山2】期せずして前の写真とほぼ同じような絵
よく見れば大汝山山頂、ここが立山最高峰

8/6 13:02

松ケン映画「春を背負って」の舞台”菫小屋”

8/6 13:24

【立山3】富士ノ折立山頂から（どっち方面を見たのやら？）
ここは登山道から山頂までルートに印が無く、登り易そうなところを選んで空身で上りました
ちょっとした岩登りですが、ガスガスが幸いして全く恐怖感なし
たまたまご一緒することになった女性お二人組、男性お一人、お陰様で心強かったです

8/6 13:51

最高によく見えてこのくらいの展望
雷鳥沢方面

8/6 13:51

晴れていればどんなにか気持ちよいだろうと思われる稜線を進む

8/6 14:09

こんなお天気にふさわしいライチョウ登場
5羽の子連れママさんでした

8/6 14:16

真砂岳山頂

8/6 14:26

本日のお宿は内蔵助山荘

8/6 15:20

夕方には一瞬こんな空も見えたり

8/6 18:53

日の入り時刻にはガスがうっすらと染まったりしました
明日のお天気はどうなんでしょう？

8/7 4:53

おはようございます
夜明けを待つ山荘と後立の山々

8/7 4:59

ご来光は鹿島槍の山頂直下から

8/7 5:01

一日の最初の光が登山者を照らします
五竜、唐松の奥には妙高や火打も見えています
行ったことのある山がいくつも見えるのが嬉しい

8/7 5:02

ほんのりと染まる富士ノ折立と内蔵助カール

8/7 5:07

富山湾も

8/7 5:08

富士山も

8/7 5:58

この景色を背に出発です
左奥に10日前に断念した朝日岳を見つけました

8/7 6:01

今日はこちらです
いいね、いいね！

8/7 6:16

小屋から10分ほど上ると、昨日は真っ白だった世界が広がりました

8/7 6:22

ステキ稜線を真砂岳に向かう登山者たち

8/7 6:38

別山へのルートも負けず劣らすステキ

8/7 6:44

内蔵助山荘を振り返って
みんな気持ちよさそうに上ってる上ってる！

8/7 6:53

昨日歩いた山、今日歩いた道、全部見え〜♪
やっぱり夏山はこうでないとね

8/7 7:03

何枚も同じような写真を撮りまくるので、かなりのんびりペース

8/7 7:04

一ノ越の向こうは笠ヶ岳？
こんなに近くに見えるんですね

8/7 7:15

ようやく別山南峰に到着
ここに着いてやっと…

8/7 7:16

剱岳の全貌が！！ドーーーン！！

8/7 7:29

昨日ガスの中歩いた甲斐があるってものです

8/7 7:46

別山北峰へ向かう道には雪の残る硯ヶ池があり

8/7 7:47

色とりどりの花が咲いています

8/7 8:02

岩と雪の殿堂、存在感がハンパない
登れるとも、登りたいとも、思いませんが

8/7 8:05

別山を下りて振り返ると日暈
天気が悪くなる兆候かしら？

8/7 8:09

（お花の写真は白馬で見られなかったものを中心に…）
コケモモ

8/7 8:33

剱御前小舎からちょっと上ってみましょう

8/7 8:34

剱をバックに
トウヤクリンドウとミヤマアキノキリンソウ

8/7 8:41

一ノ越の向こうに今度は槍を発見

8/7 8:47

剱御前山頂点から、別山尾根の登山道がしっかり見えます
優秀な望遠レンズなら、山頂に立つ登山者も写りそうなほど
剱御前三角点はもう少し先のピークですが、今日はここまで

8/7 8:49

大日岳や弥陀ヶ原も歩いてみたいなぁ

8/7 9:19

剱御前小舎から大日岳方面へ下ります
イワギキョウとイワツメクサ

8/7 9:22

ミヤマダイコンソウ

8/7 9:23

単独のメスのライチョウ
子連れでなかったせいかサッサと行ってしまいました

8/7 9:27

このあたりからお花畑が素晴らしくて足が進みません

8/7 9:31

ミヤマリンドウでしょうか？

8/7 9:32

シラタマノキ？

8/7 9:36

オヤマリンドウ

8/7 9:36

ミヤマホツツジ

8/7 9:37

エゾシオガマ

8/7 9:56

雷鳥沢、室堂平をバックに
オンタデ

8/7 10:06

主役はチングルマ

8/7 10:08

咲き乱れています

8/7 10:10

こんなところを下ってくるのですから、楽しくてたまらんらん♪

8/7 10:11

チングルマ、第2形態

8/7 10:12

イワイチョウ

8/7 10:16

この景色でこのお花畑♪

8/7 10:27

明日が休みで、台風でなかったら…
この先をずっとずっと歩いていきたい

8/7 10:29

青い空（ちょっと雲が多くなってきたけれど）、白い雪、緑の山、幸せな夏の景色

8/7 10:35

チングルマ、第3形態

8/7 10:44

雷鳥沢キャンプ場への最後の下り

8/7 10:45

上空を飛ぶヘリ、富山県警の「つるぎ」かな？
たぶんパトロールでしょう

8/7 10:50

新室堂乗越の分岐を過ぎた後の雪渓のところだけ、夏道が隠れていましたが赤旗を辿れば大丈夫でした

8/7 11:02

アオノツガザクラ

8/7 11:04

ナナカマド

8/7 11:21

雷鳥沢キャンプ場から今日歩いた稜線を見上げる

8/7 11:42

意外と辛い最後の階段上り
今日の地獄谷は風向きがよく、幸い硫黄臭はそれほどではありませんでした

8/7 11:43

真ん中あたりの斜面が下りてきたお花畑

8/7 12:05

最後に白花のタテヤマリンドウを見つけました

8/7 12:06

山��カールを正面に見るも、立山稜線には昨日同様ガスが…

8/7 12:06

反対側は今日最後の青空
いつかあそこを歩こう、と心に誓う

8/7 14:13

帰りのバスまで時間があったので、初めて立山自然保護センターを見学
奈良時代にすでにこのように歌われていたことを知りました

8/7 21:43

雄山神社の鈴旗を観光案内所で見せるとポストカードが貰えるキャンペーン中です（サービスで、と古いポストカードもつけてくださいました）
ありがとうございました

撮影機器：

DMC-TZ60 Panasonic

PENTAX Optio WG-2 GPS PENTAX

SH-03G SHARP

感想

yuki_genki

事前予習。
立山は、雄山、大汝山、富士ノ折立をあわせた総称で、立山という名の山はない。宗教的な意味の立山三山は、雄山、浄土山、別山。
知ってました？私はなんだかごっちゃになっていましたので、今回学んで、スッキリ。

迷走長寿の台風5号。諸般の事情で、抜けるまで待っていられないので、抜ける前に出かけてまいりました。日本海側のほうがまだお天気がよさそうな感じだったので、立山へ。
立山へ行くのは2回目ですが、縦走するのは初めて。1日目の朝、室堂到着時はまだ剱岳も大日岳も見えていたのですが、準備する間にもどんどん雲行きが怪しくなり、その後は、上るにつれてガスが濃くなっていくという悲しい事態に。しかも、雄山山頂以降は時折雨も降るという、カッパを着たり脱いだりの気ぜわしい山行となりました。
台風の進路も気になる2日目は、ご来光も見え、剱岳や後立の展望もバッチリ、お昼まではまずまずのお天気となりました。その後は予報どおり雲が多くなり、風もだんだん強くなり、雨もパラパラ、いよいよ台風が近づいてきたことが感じられました。大きな被害が無く、台風5号が通過していくと良いのですが。そして、台風の後には太平洋高気圧がバーーンと張り出してくることを祈ります。

実は先日登山靴を新調したのですが、履き慣らしをする暇も無かったので、1日5時間くらいのまったりペースで歩ける今回のルートはそういった意味で実に良かったです。いろいろなコンディションの道を歩いてみて、特に大きな問題も無く、これからも末永くよろしく、ということで。