桜平〜天狗岳〜オーレン小屋〜硫黄岳〜赤岳〜美濃戸口
- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,803m
- 下り
- 2,184m
コースタイム
2日目 オーレン小屋6:30〜7:50硫黄岳〜9:15横岳・奥の院〜10:45天望荘〜11:35赤岳北峰
赤岳北峰12:10〜12:20赤岳南峰〜13:40行者小屋〜15:20美濃戸〜16:00美濃戸口
天候 | ほぼ快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
横岳〜赤岳〜中岳分岐 岩場、鎖場の連続ですが、特に難しいところはありません。 慎重に歩けば問題ないと思います。 ただ、雨の場合、私は歩きたくないですね 中岳分岐〜行者小屋 かなりのザレ場です。 ここが一番厄介かもしれません。滑らないように、慎重に。 階段はかえって歩きやすかったです。 美濃戸〜美濃戸口 アブがまとわりついて、ものすごくうっとうしいです。 |
写真
感想
今回のテーマは「自分はどのくらい岩場・鎖場を歩くことができるのか?」
はっきり言って岩場、鎖場の経験は、ほとんどありません。
が、しかし、低山といえども1年間それなりに歩いてきたので、
なんとかなるんじゃないかと思いつつ、いつも行っている山道具屋の店員さんに
相談してみると、「あそこ歩けないと行くとこないよ」と言われて、
そんなもんなのかなぁと思い、一番身近な山の先輩の親に「赤岳行ってくる」と
告げても「あっそう、気をつけて」と、特に心配する様子もないので、
「これは、やっぱり大丈夫だ!」と予定通り計画を決行しました。
桜平から入ることにしたのは、連休で混雑が予想されていたので、
早く行ってテン場の好立地確保と初日はあまり歩かないで楽をしようと考えていたのと、
2日目天気が良くなかったら天狗岳にでも行こうと計画していたからですね。
茅野駅からタクシーで桜平まで行き、身支度を整えて、さぁ歩きだそうかと思った時、
ゲート開けて進入していく車がありました。
「?、あれ、車いいんだっけ」と思った瞬間、「どこまで行くの」と
運転手の女性が聞いてくるではありませんか。
今日はオーレン小屋までと応えると、「乗って行く?」と。
こちらは、山歩きに来たんだし、車であっさりというのも味気ない。
しかし、甘い誘惑に負けてしまい、乗せてもらうことにしました。
聞いてみるとオーレン小屋の方で、買い出しからの帰りのようでした。
車は夏沢鉱泉の少し先までで、そこに歩荷担当の男性が待っていました。
自分もそこから歩き出しました。
こんな感じで、いとも簡単にオーレン小屋に到着。
なんだか調子が狂ってしまいます。
初日の予定は、様子を見て、峰の松目にでも行ってみるかと思っていたのですが
(その為のサブザックは持って来ています)、
それにしても、あまりにも時間があります。明日の天気も問題なさそうだし、
せっかくなので天狗岳に行ってみることにしました。
テントを設営し昼食を摂って西天狗岳を目指し、出発しました。
稜線に近づくにつれて、木々の背が低くなり、箕冠山を過ぎると
景色が一変しました。森林限界を越えたんですね。
来て良かった!と思う瞬間です。
その先の根石岳、天狗岳と雑誌で見たことのある風景が続きます。
アップダウンもほとんどなく、サブザックの軽さも手伝って快調に歩いて、
西天狗に到着!明日登る赤岳も見え、気分が高まります。
山頂で休憩していると、山梨側から怪しげな雲がわいてきました。
雷にでもあったら大変なので、早々に切り上げて戻りはじめたのですが、
よ〜く見ていると山梨側からわき上がってきた雲は稜線に当たると上昇してしまって、
決して長野側になだれ込んでは来ませんでした。
これが上昇気流というやつなのでしょうか。
と、いうわけで急いで戻らなくても良さそうなので、来た道を、
ゆっくりと眺望を楽しみながら、オーレン小屋に戻りました。
2日目 4時起床。
当初は6時出発のはずだったのに、やはりというか、当然というか、
いつもと同じようにテントの撤収に手間取って、30分出発が遅れました。
それにしてもテントの撤収って面倒ですね。
それに帰宅後の後片付けを思うとさらに凹みます。
凹んでいても、仕方がないので、出発したんですか、荷物が重い!
昨日、楽をした分、余計重く感じます。で、また凹みます。
と、いった重〜い気分も、夏沢峠あたりで忘れてしまって、
とりあえず硫黄岳を目指します。夏沢峠から爆裂火口の姿が見えました。
森林限界をすぎると、西側に穂高連峰、乗鞍、御嶽山、中央アルブスと
パノラマが広がりました。
爆裂火口は想像していたのと、ちょっと違うけど
、そのスケールに圧倒されてしまいます。
火口に沿って遊歩道?もありました。そこにイワヒバリが沢山いました。
硫黄岳を下るとすぐ硫黄岳山荘に着きました。
昨日の根石山荘周辺同様、硫黄岳山荘の周りでも、
コマクサを見ることができました。
硫黄岳山荘を過ぎ、台座の頭を登り、いよいよ待ちに待った鎖場の登場。
この為にここまでやって来たんです。
カニのヨコバイは思っていたより簡単で、あまり手応えがなく
、あっけなく通過。で、横岳の主峰、奥の院に到着。
いよいよ赤岳が間近に迫ってきました。
三叉峰を過ぎ赤岳が近づくにつれ、鎖場の難易度も高くなってきた感じですが、
思っていたよりも難しくないですね。
この辺りはアップダウンもほとんどなく、鎖場やハシゴと変化に富んでいて楽しいコースです。
それに好天にも恵まれ眺望も言うことありません。
天望荘の前で息を整えて、いよいよ赤岳にアタックです。
正直、この登りはしんどかったですね。
息を切らせて一歩一歩ゆっくりと登っていきます。
で、赤岳北峰に到着。
振り返れば、昨日、今日歩いた山々が見渡せました。
「やっぱり、来て良かった!」と思う瞬間ですね
主峰の南峰は狭くて落ち着かないようなので、こちらで昼食休憩を摂りました。
で、南峰へアタック。
わずか数分で着いてしまいます。登頂してみて意外なことに、
こみ上げてくる達成感を感じませんでした。
なんだか北峰で完結してしまったようです。
と、いうわけで帰りのバスの時間も気になるし、狭い山頂は混雑しているので
、写真だけ撮って足早に立ち去りました。
せっかく苦労して登ったのに、なんかもったいないなぁ。
と、思いながら中岳の分岐まで来て、もう一度眺望を目に焼きつけて、
文三郎道を下りました。
ハッキリ申し上げますと、このザレ場が今回の山行で一番厄介でした。
とにかくよく滑りました。気を抜くとすぐ滑ります。
でも、こういう緊張感って楽しい!って思いましたね。
そのわりに普段嫌がっている階段が現れるとホッとしていましたけど。
階段の道が終わる頃、気がつくと樹林帯を歩いていました。
樹林帯に入ると急な下りもなくなり歩きやすくなりますが、
ここから、南沢、それに続く林道歩きがいやに長く感じました。
総括的なこと
今回、初めて八ヶ岳に登りに行くにあたり、
鎖場の入門コース的な赤岳周辺を歩いてみました。
最初に抱いていた不安は見事に裏切られました(笑)
傍から見ている人には、ツッコミどころ満載のはずだったと思いますが、
自分としてはテントを担いでも特に問題なく歩けたことが少しは自信になりました。
しかし、なんといっても好天に恵まれたことが大きいと思います。
少しでも、岩が濡れていたら、おそらく歩けなかったでしょうね。
今回の経験を次からの山行に活かして、少しずつレベルアップして行きたいと思います。
でも、次は南アデビューで鳳凰三山あたりを狙っていたりします。
それにしても東京の夜は暑いですね。
ザックを担いで、少し歩るくだけで汗が吹き出してきます。
やっぱり山は、いいですね。
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