鈴ヶ岳〜鈴北岳〜御池岳〜頭陀ヶ平〜藤原岳
- GPS
- 09:42
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,636m
- 下り
- 1,808m
コースタイム
- 山行
- 8:36
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 9:44
修正はしていません。
ゴール地点が別表記されていますが、西藤原駅でゴールしています。
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
湖国バス - 多賀大社前駅〜大君ヶ畑 310円 三岐鉄道 - 西藤原〜近鉄富田 520円 多賀大社前駅〜大君ヶ畑のバスは、休日には運行されません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■茶野登山口〜茶野〜桜峠〜鈴ヶ岳 国道306号線が歩行者も通行禁止となっており、急遽このルートを通りました。 山と高原地図では、桜峠までは灰色の破線路として載っており、一般の登山道ではなさそう。 その先の鈴ヶ岳までは破線路となっています。 登山口から少し進むと草地があり、短い区間ながら踏み跡が見えない状態。 その先ははっきりとした道がしばらく続きますが、ヤマビルが多そう。 傾斜が緩んだ後、地形図ではそのままトラバースして進んだ後に急斜面を登るルートになっていますが、ヤマレコMAPのみんなの足跡はその手前で急斜面に取り付いており、今回は後者のルートを通りました。 しかし、薄い踏み跡が所々で目に入るような気がする程度ではっきりとせず、斜面は湿った粘土質で滑りやすく、ルートをどう取るか迷い、登るのに苦労しました。 急斜面区間を終えて少し進むと鉄塔があり、そのすぐ先がP729。 その先は草の繁茂で踏み跡が見えづらいなど、進みにくい区間が多いという印象。 視界が開けて、近くの茶野というピークに寄った後、歩きやすい尾根道を進むと、桜峠です。 この日に初めて目にする標識があり、ここからは目印が見られるようになります。 繁茂した草に少し悩まされますが、そんなに問題はなく、鈴ヶ岳山頂に至ります。 ■鈴ヶ岳〜鈴北岳〜御池岳〜天ヶ平 鈴ヶ岳からの下り斜面は滑りやすく、注意して下りましょう。 方向を間違えそうな地点には標識があり、それに従って進むと、ヒルコバです。 登り返して進んで行くと前方が開け、気持ちの良い稜線歩きを経て、鈴北岳山頂に到着。 ここから御池岳方面の踏み跡に進みます。 元池などに寄った後、標識のある分岐にて右折し、御池岳山頂への登り斜面に取り付きます。 木の根が浮いている箇所など、下りでは気を付けたい感じですが、登りは問題なし。 御池岳山頂からの周遊は踏み跡を辿っており、進行方向さえ間違わなければ大丈夫なはず。 山頂からの下山は谷ルートを通っており、斜面は湿った粘土質で滑りやすく、注意が必要。 真の谷に出合い、ぐるりと周り込むように進んでから下ると、六合目に到着。 ここが天ヶ平です。 ■天ヶ平〜冷川岳〜頭陀ヶ平〜藤原山荘〜藤原岳〜藤原山荘〜藤原岳登山口 天ヶ平〜冷川岳〜頭陀ヶ平の区間は特に問題なし。 その先の標識で示された地点から天狗岩へピストンしていますが、この辺りも特に問題なし。 明瞭な踏み跡を辿ると藤原山荘に着き、藤原岳山頂まではピストンになります。 山頂への道は雨後などで濡れていると滑りやすくなりそう。 藤原山荘から下山となり、少し進んだ辺りからは急な斜面のガレたジグザグ道となり、ここは慎重に下ります。 同じ谷を何度か渡り、その先の八合目でルートが分岐し、今回は大貝戸道を進んでいます。 基本的には頑張って歩くだけの道で、ずっと下り基調です。 神社を経て、鳥居のある地点が登山口で、すぐそこに休憩所があります。 ここでは靴の汚れを落とす事もでき、トイレもあります。 ■その他 ヤマビルが多い山域なので、この時期に歩く際には対策を講じる必要があります。 |
その他周辺情報 | 藤原山荘と藤原岳登山口休憩所にトイレがあります。 |
写真
感想
青春18きっぷを使ってのプチ遠征、今回は最終回という事で、迷った末に再び鈴鹿の山へ。
御池岳と藤原岳を縦走しようとコースを考えますが、バスの便が限られているので、御池岳から藤原岳へ向かうしか選択肢はなさそう。
全く初めての山域で不安要素たっぷりだけど、きちんと行動すれば大丈夫だろうという事で現地へ向かいました。
以下、いつも通りに長文です。
バスの唯一の乗客となり、終点の大君ヶ畑バス停に到着し、ここからスタートです。
少し進んだ所にある茶野登山口を右に見ながら進むと、『全面通行止』の標識があり、『歩行者も通行禁止』と念押しされています。
他に選択肢がなければ、このまま進むかも知れないけど、手前の茶野登山口から登る事にし、来た道を少し戻ります。
このルートに関しては、事前の下調べができておらず、どういう傾斜を経るのかぐらいしか分かっていません。
かなり不安でしたが、準備を整えた後、入山です。
少し進むと草地になっており、踏み跡が見えないけれど、区間が短く、すぐに脱出。
その先の道は明瞭ですが、早くも地面にヤマビルを見つけます。
下の方からは何か獣の吠え声がずっと発せられており、ここの主役は人ではなさそう。
傾斜が緩んだ辺りで、地形図にあるルートから逸れて、ヤマレコMAPのみんなの足跡の進んだいる方向へ向かう事にし、急斜面に取り付きます。
踏み跡らしきものが所々で目に入るような気がする程度で、湿った粘土質の斜面は登りにくくて、かなり苦労します。
どの方向へ登って行くのが良いかと何度か横移動しつつ高度を少しずつ上げ、手を泥だらけにしながらも何とか登り続け、傾斜が緩んだ辺りで踏み跡に出合いました。
進みやすい道があるのかも?
そこからは踏み跡を辿り、岩っぽい所に立つ鉄塔下を抜けて、P729に到着。
石灰岩に覆われたピークで、目印のテープ類以外には特に何も目に入らず。
その先も繁茂したシダで踏み跡が見えなくなっていたりで、やや進みにくいルートが続き、思うように前に進みません。
ふとタブレットの画面を見ると、ログ取りが一時停止しており、慌てて再開させます。
我慢の歩行を続けていると前方の視界が開け、鈴ヶ岳と思われるピークが目に入ります。
そちらへ進む前に近くにあるピークへ向かうと、プレートには『茶野』とあります。
稜線に戻って歩きやすくなった道を進むと、一本木に到着。
別名、桜峠ですね。
峠道は登山道になっているようで、この先の尾根道には目印が見られるようになりました。
所々で草が繁茂して踏み跡が見えにくくなるけど、何とかなる範囲でしょうか。
尾根伝いに進み続け、鈴ヶ岳山頂に到着。
ここまでが随分と長く感じられました。
山頂からの下りは滑りやすい斜面になっており、尻もちをつきつつ進みます。
下り切った鞍部はヒルコバとの名称で、名前的にも長く留まってはいられません。
黙々と登り返し、その先にある陥没穴を覗き込み、さらに進むと前方が開け、斜面の色鮮やかな苔の緑が目に飛び込んできます。
この辺りからの稜線歩きは素晴らしく、ここまでの苦労が報われたような気がします。
周囲の展望を楽しみつつゆっくり進むと、鈴北岳山頂に到着。
山頂からの展望も引き続き素晴らしく、ここで昼食です。
しかし、食欲はなく、おにぎりを1個とドリンクゼリーを摂取。
御池岳方面へ向けて緩やかな斜面を下りますが、周囲は草原が広がっており、何とも贅沢な気分を満喫できます。
まずは元池に向かいますが、池そのものよりも取り巻く環境の方がインパクト大という感じ。
引き返す際に、この日最初の登山者を目撃。
鈴北岳方面へ向かわれているようでした。
日本庭園とされている辺りに行ってみたものの、どうも良く分からず。
戻って来て踏み跡を辿ると、池や陥没したような地形が見られ、石灰岩の山であるせいなのかなという感じ。
その先の分岐で右折し、御池岳山頂への登りの途に就きます。
山頂までの区間で2人の単独行の方とすれ違い。
結局、この日に見かけたのは3人のみでした。
まだかなと思いながら登っていると、御池岳山頂に到着。
このピークは丸岳という名称のようです。
隣の小ピークを経て、付近を周遊です。
まずはボタンブチと思って進んでいましたが、その手前には天狗の鼻なる場所があり、それっぽい岩があります。
ここからボタンブチも見えていて、展望は良好。
ボタンブチを経て、P1261へ。
地図では奥の平は一帯を指すように表記されているけど、このP1261に奥の平と書かれたプレートがあります。
本来であれば、ゆっくりと景色を楽しみながら周遊したいのだけど、時間が心配なので、御池岳山頂へ足早に戻ります。
御池岳山頂からは谷ルートを進みましたが、ここも粘土質の湿った斜面で滑りやすく、苦労しながら下りました。
真の谷に出合い、その後も所々で少し苦労しつつ進むと、六合目に到着。
ここは天ヶ平という峠となっており、ここからはまた登り返し。
進みやすい尾根道で、方向転換する箇所にも標識があり、安心ですね。
イワウチワやイワカガミの葉が見られるようになり、程なくして冷川岳山頂に到着。
白瀬峠を経て進むと鉄塔に出合い、2つ目の鉄塔のあるピークが頭陀ヶ平です。
この日の唯一の三角点のあるピークで、ここからの展望は良好ですね。
天狗岩へ向けて進んでいると、地面に山と高原地図が落ちています。
どうする事もできないので、写真91に示したように登山道脇の草の上に目立つように置いておきました。
落し物をしないように注意しましょう。
天狗岩へ誘導する標識があり、そこから天狗岩へピストン。
天狗岩には標識が少し離れて2つあるけど、写真95の方が名前のイメージに近く、標高も高い。
引き返して進んでいると、なだらかな丘陵状のピークが見え、一帯には草原が広がっていて、とても良い雰囲気。
そこに辿り着いてみると、期待通りの素敵な風景が広がっており、思わず言葉が漏れてしまいます。
ここから藤原岳山頂を望む事もでき、辺りはゆったりとした起伏を描いており、ここまで歩いて来たご褒美という感じで、豊かな緑に包まれています。
もう時間の心配はあまりしなくても良さそうなので、周りの風景を楽しみながら歩きます。
程なくして藤原山荘に到着し、ここから藤原岳山頂に向かいます。
下った後に登り始めると、山頂と対峙するように左手に丘陵が広がっており、これがまた良い感じなのです。
良く見てみると、霊仙山の時と同様、ここにもたくさんのシカが群れています。
今回は、こちらよりもシカが先に気付いたようで、こちらを注目しています。
でも、距離があるので、そんなに警戒はしていません。
やっとここまで来たなと思いながら歩を進めると、藤原岳山頂に到着です。
山頂からの展望は素晴らしく、絶景を堪能。
去りがたい気分だけど、下山です。
鞍部へ下るまでにシカを観察しますが、もうこちらへは関心がほぼないようで、食事に夢中。
藤原山荘の手前ではサルを何頭か見かけ、野生動物の多さを実感。
藤原山荘から下山の途に就き、少し進んだ辺りからは急斜面のガレたジグザグ道となり、疲労のせいで足の運びが雑にならないように慎重に下ります。
八合目は分岐地点で、今回は表登山道である大貝戸道へ進みます。
平坦地もほぼないぐらいの下り基調の道が続き、高度を下げて行きます。
下るにつれて蒸し暑さが増して来るように感じられ、やはり標高の恩恵はあるんだなと実感。
頑張って下り続けると登山口に到着し、すぐそこの立派な休憩所で身支度を整えます。
ありがたく休憩所を利用させてもらい、少しすっきりとした気分で歩くと、西藤原駅に到着し、この日も無事にゴールです。
この日はここからの列車の旅が長いのだけど、問題なく乗り継ぎをこなし、帰宅しました。
ただし、ちょっとした出来事が当日と翌日に起こっており、この件は8月20日付の日記に書いたので、良ければそちらを読んでみて下さい。
という訳で、霊仙山に続いて鈴鹿山脈へ行って来ました。
御池岳から藤原岳への縦走ですが、いきなりのルート変更となり、思ったよりも苦労させられ、精神的に疲れてしまいました。
鈴北岳に辿り着いた時には、ホッとしました。
その後も少し苦労する箇所はあったけれど、予定通りに近い形で歩く事ができました。
素晴らしい風景が広がる中を一人静かに歩くのは、何とも贅沢な気分に浸る事ができ、それまでの苦労も報われたのかなという感じ。
暑さやヤマビルへの対処が必要だし、繁茂した草がやっかいだったりで、この山域を歩くのに適した季節ではないんだろうけど、それでも楽しさを存分に感じられる山行となりました。
次に鈴鹿の山へ行くのはいつになるか分からないけど、その日を楽しみにしたいですね。
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