鈴川水系 大山川右俣(沢登り講習)
- GPS
- 07:33
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 982m
- 下り
- 982m
コースタイム
女坂-
8:47下社下のトイレ前8:55-
9:02大山川/二重の滝(入渓)9:28-
11:04標高810m二俣-
13:54大山/イタツミ尾根標高1190m地点-
14:00大山山頂下部鳥居14:24-
14:55下社トイレ前15:06-
女坂-
15:30追分/第二駐車場前=
鶴巻温泉「弘法の湯」
天候 | 曇り一時小雨(ガス濃し) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・大山ケーブル行きバス停上の第二駐車場は7:30時点でも満車 第一駐車場は500mほど下の方なので、第二駐車場前の有料駐車場に入れた。 第一、第二は一日1回600円、対面の小さな駐車場は同じく1,000円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■講習会情報 http://mt-farm.info/ ■大山川 遡行グレード:1級上〜2級下 _室劼ら見晴台に向かい赤い幟のある奥に二重ノ滝が見える。 罰が当たりそうだがこの滝を登り大山川に入る。 二重ノ滝は4段13m(下からは2段10mしか見えない)。 一般的には左側フェイスを登る。(卦) 確保は木で取る。 その上の2条3mは左の水流沿いから登る。(卦-) 50m上流で沢は右へ直角に曲がる。この手前で通常水は一旦涸れる。 右に曲がると6m棚。左側から登る。(卦) 2段5m滝を容易に越えると太い流木の架かった5m滝。 木の右手から登るが細かいフェイスクライミングとなる。 ハーケンが途中1箇所あるのでA0がよい。(元) この滝の上が標高740m二俣。 2,3mの小滝を5つほど容易に越せば2段15m滝が出現。 左側からそれ程苦労せず登れる。(卦-) ド弦830m二俣はやや暗い右沢に入る。左沢はガレたゴーロ帯と 崩れた大岩の沢で荒れている。 右沢へ入ると3段6m滝。(教+) Ε粥璽軋咾少々続くといよいよこの沢で一番難しい10mトイ状の滝が 垂直に近い斜度で落ちている。(下からは6m程度にしか見えない) 細い水流の左壁から細かいホールド、スタンスを拾い4m上の残置スリング を目指す。その上は水流の中のトイにフリクションで登っていく。 トイ状両側に並ぶように残置スリングがあるので騙しながらA0する。 確保点は10m上の倒木か適当な岩で取るか、安定した場所で肩絡み。 この滝はクライミング不得手の人は登れないであろう。(控A0) 高巻きは左側を20m登って滝上に出られる。 標高920m二俣の右沢はガレの押し出しなので左沢へ進む。 すぐに8m涸棚。卦-だが初心者にはロープ確保がほしい。 大きな倒木帯を過ぎ少し登れば標高1000m二俣。 左沢の方が沢床低く本流のように見えるが、ここはゴルジュ地形になった 右沢へ行く。 すぐに10mCS棚が行く手を塞いでいるが、左側の斜上バンドを登れる。 (卦-) 次に6m棚。遠くから見ると立っているように見えるが階段状だ。(教+) この手前に最近落ちたのであろうメス鹿の躯が異臭を発していた。 連続して6m棚。こちらも難しくなく登れる。 次の3m棚を越えたあたりで今回は左尾根(右岸尾根)に逃げた。 鹿径を追って尾根を登ると開けた赤土のザレ場になり、更に登って再び 森林帯に入れば植林用モノレール軌道。あとは適当に左に行けば ハイカーで賑わう大山登山道であるイタツミ尾根に飛び出た。 |
写真
感想
当初は小川谷廊下の予定であったけれども
過日の台風6号の影響を危惧して大山川へ転進。
他の沢が増水しているときに頼りになるのが
普段は二重ノ滝上流で水が涸れてしまう大山川なのだ。
でも大山界隈は一面ガス模様で谷は暗い・・・。
水も平水と同じくらいで、やはり二重ノ滝のすぐ上で伏流。
水の音が聞こえない分、鳥の囀りや時折葉の揺れる音etc
静けさの中で山のかすかなささやきが聞かれ
それはそれで気分がよい。
詰めの二俣。ガスのためゴルジュ地形の右沢は特に異様な雰囲気。
視界が利かない分、高度計など人工物に頼りがちになる心。
地形図と照らし合わせてもなかなか確実性が持てない。
二択のどちらでも対応できるつもりで右沢に入る。
ガスの中に暗く佇む10mCS棚。
左のバンドを登っていくと鼻に突き出す異臭。
谷の中に何かの躯があることは間違いない。
6m棚の手前でその元がひっそりと谷に横たわっている。
まだ形もしっかり残っている花盛りのメス鹿だった。
手を合わせ通過。
次の6m棚も越せば沢状は浅くなってくる。
視界の悪さも後押しして、この沢は枝沢だ・・・
という気持ちが強くなる。
ならば右岸尾根を登れば目指す大山東側のコルに出られるはず。
しかしコンパスが登っているはずの尾根の方向と
10〜15度ずれている。
赤土のザレ場を容易に登り再び森林に入って
先に見えてきた尾根に這い上がる。
そこには予想だにしないハイカーの数。
見晴台を通過するハイカーの質(装備や服装)とは明らかに異なり
あまりに軽装な方が多い。
まさかと思いコンパスを見るとこの登山道は南北に伸びている。
「ありゃ、イタツミ尾根だ」(笑)
再度地形図で検証。
やはり登った右沢は本流であったんだ。
過去何回か登っているにも関わらず一本思い違いをしていたよう。
視界の利かない中での読図の難しさ、計器類のずれ、
何よりもいつもの谷の風景とはあまりにかけ離れた心象風景。
沢も山も自然とはまさに「一期一会」。
計器や他人の情報に心のどこかで少しでも頼ってしまってはだめだ。
自分の考えをもっと信じなくてはね。
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