槍ヶ岳(テント泊)
- GPS
- 18:56
- 距離
- 43.1km
- 登り
- 2,047m
- 下り
- 2,050m
コースタイム
- 山行
- 5:22
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 5:58
- 山行
- 4:38
- 休憩
- 4:24
- 合計
- 9:02
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 7:16
天候 | 8/27(日)晴れ 8/28(月)曇り霧時々晴れ 8/29(火)小雨後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・上高地〜槍ヶ岳まで整備が行き届いています。 |
写真
感想
8/27(日)晴れ
いよいよTさんの槍ヶ岳アタック登山となりました。しかし、午前3時出発なのに友達とラーメンを食べそのまま22時30分まで拘束されて、ほとんど寝れない状態でした…
眠いですが、運転も頑張り沢渡に着くと快晴です!バス乗り場のオジサンも「こんな良い天気は1ヶ月振りだよ」と言ってました。バスに揺られて約1年振りの上高地!やっぱりここは何度来てもイイですね〜穂高を見るだけでも価値があります。
Tさんも昨年の奥穂で横尾までの長い道のりを知ってしまったことから、テンションは抑えめですがニコニコです。「去年はあそこに登ったのか〜」と奥穂の頂上を眺めていました。今日はババ平のキャンプ場が目的地なので、それほど急ぐこともなくゆったりとスタート!
明神では明神岳を眺めて今度は自分が「去年はあの明神岳縦走したんだな〜」と眺めてました。続いての徳沢で早くも足止め!行きにも関わらずソフトクリームの餌食になり大休止…でも美味しかった〜横尾から先はTさんにとって未知の道です。今日は楽だよと伝えていましたが、過去の悪行の数々で信用度はほぼ無く疑われています…それでも、槍沢ロッジまではサクサク進みロッジでテント場の受付を済ませて、さらに30分ほど上のキャンプ場へ向かいます。ロッジでは晴れていると望遠鏡で槍の穂先を見せてくれるので望遠鏡を覗きました。穂先の人まで見える高倍率ですからTさんテンション上昇したようです。
ババ平のキャンプ場に到着し平坦地を確保して我が家の設営です。水も豊富な場所なので顔を洗ったりしてのんびり過ごしました。今日、穂先に行っている人達は最高だろうねと話しながら、お菓子を食べ、そのまま夕食に突入…食べてばかりの初日です。明日は5時には出て、槍ヶ岳山荘のテン場を目指すので早々に就寝です。
8/28(月)曇り霧時々晴れ
3時に起床して外を見ると所々で星が見えますが全体的には曇っている様子。ヤマテンでは午後から晴れてくるとの予報ですし早めの行動で穂先に行くタイミングを計れますね。朝食を済ませてテントの撤収です。よく考えてみるとTさんは定着型のテント泊しか経験がなく、朝起きて撤収して出発という行程は初めてでした。そのせいか、自分の撤収作業を見ていて「雑だ…大雑把…」とえらい言われ方でした。
5時過ぎに出発し、大曲まではほぼ平坦です。アップには最適ですね。しかし、ここからが試練の長い長い槍沢の登りです…Tさんにも事前に忍耐の道と伝えておきましたが、「長い…まだ?」との問いが多いです。そして天狗原分岐を過ぎた所で、昨日24時間TVで槍ヶ岳に登ったイモトさんと遭遇!すれ違いざまの「お疲れ様でした」との挨拶に会釈してくれましたが、数人のパーティーですごい速さで降っていました。TVで見るよりも小柄で細いのでよくもまあ、あれだけの山々に登っているな〜と感心してしまいました。ちなみにTさんは目が合った!と長い登りを一瞬でも忘れさせてくれたようです。
グリーンバンドに入ると遂に槍ヶ岳とご対面です。曇り空ですが槍もしっかり見えていてTさん大喜びです!振り返ると常念越しに富士山、南ア、八ヶ岳と見えています。少し休憩して見えている殺生ヒュッテを目指して歩きました。ヒュッテ分岐を過ぎた頃からTさんの疲労が見えていて軽い高山病もあるようです。自分もテント装備の荷物が重く最後の500mはペースを落としましたが、同時に青空が広がってきました!
槍ヶ岳山荘に到着して目の前にドンと穂先が見える景色を見たTさんは、晴れてきていることもあって「すぐに行こう!」と言っていましたが、疲労が見られるの少し休憩を入れました。テントの手続きをしてコーラを飲んでいると、穂先に薄い雲が巻き付き幻想的な光景を見ることができました!しかし、その直後に一気にガスに覆われて一面真っ白な世界…風も強く寒いです…「なんなんだ…」とTさんとがっくりして、ひとまずテントを張ってから天候のタイミングを見てアタックだねと強風の中テント張です。テントの中で休みつつウトウトしていると「お〜!」外から歓声が聞こえました。テントから顔を出すと青空に穂先です!そそくさと準備をしてテントを出たら真っ白…「おいっ!」と突っ込みを入れたくなる天候ですね〜
まぁ、準備もしてしまったからと槍ヶ岳山荘に入り温まりつつ、売店を覗きました。前日に今年2回目の富士山登頂を果たしたMさんは山バッジ集めを始めていたので槍ヶ岳バッジを買って、ここまで来ざる得ない状況を作ろうかと密談するもあまりにヒドイので保留ということで落ち着きました。
その後、徐々に穂先が見えて青空も広がってきたことから「もう行こう」としびれを切らしたTさんの意志に沿って出発!穂先に取り付くと早々に日が射してきて青空も見えますが、すぐにガス…しかし穂先への登りはボルダーのTさんからすれば楽しい岩登りのようで疲労も見せずにスイスイ登ってきました。最後の梯子を登り切ったTさんが頂上に顔を出すと「せまっ!」と頂上の狭さに驚いていました。すると一気にガスが取れて景色が飛び込んできました。自分は通算で6回目の登頂なので快晴の頂上の経験もありますが、こういう劇的な雲の切れ方も素晴らしいですね。
写真を撮り終えて北鎌方面を見ていたら3名のパーティーが登ってきました。ガイドさんが頂上祠の脇で確保して年配の女性2人が登ってきました。北鎌登ってきたんだ〜と数年前に自分が同じように北鎌を歩いて頂上に着いた時に頂上に居た方々から「お疲れ様」と労いの言葉を受けたことを思い出しました。本当ににきつかったし怖かったけども過去最高の充実感でいっぱいでした。
そんなパーティの様子を見ていたTさんは「カッコイイ」と言っていましたが、まさか北鎌やるとは言わないよな〜とヒヤヒヤです。しばらく頂上を堪能してから下山です。下が見える分、高度感がありますが、サクサク降りました。風が強かったですが、天候のタイミングはドンピシャでしたね!
その後も天候は不順で気温も低く、のんびりと時間を過ごして夕飯です。明日は下山のみですが、標高差で1600mも降るので大仕事です。天候も雨が降りそうとのことで早々の撤収が必要そう…
8/29(火)小雨後晴れ
1時頃にTさんがトイレに行ったようですが余りのガスの濃さにテントに戻ってこれないかもと思ったようです。雨は降っていないですが霧で濡れていました。風も強くテントの底面から風が入るので浮き上がりそうな感じが嫌でした。
3時半に起床し、テント内で朝食を摂り、テント以外の荷物はテント内でパッキングしました。雨音はしませんが外は強風で真っ白、テントも岩もびしょ濡れです。意を決してテントの撤収!強風の中のテント撤収は骨が折れます…ひとまず撤収し山荘に逃げ込み、細かい荷物のチェックをしました。
そしてTさんは遂に雨具を着用しました。なんとTさんは2年前の富士山から山を始めて1度も雨具を着たことがないミラクルな登山歴を持っていました。したがって2年もの間、モンベルのストームクルーザーを寝かせて熟成した訳です。Tさんは「初雨具が槍だからOK!」と笑顔。
6時に槍ヶ岳山荘から下山開始して一気に殺生ヒュッテ分岐まで降りました。徐々にガスからは抜けましたが小雨は降っています。風が来ないので暑く感じましたが脱ぐと寒い…グイグイ降りて槍沢ロッジに到着!ここまで来ると薄日が射し始めて雨もほとんど降っていませんが、横尾までは着ておこうとそのまま下山。槍見河原を過ぎたら本格的に晴れてきて暑い暑い…横尾に到着しすぐに雨具を脱ぎました。
ここからは長い3時間です。あと少しと思っても3時間…「少しじゃね〜よ」とTさんの心の叫びが聞こえます。そして徳沢では再びソフトクリームに捕まり大休止。明神を通過してようやく上高地に帰ってきました。
晴れていますが、穂高は雲の中でしたので上はダメなんだな〜槍も登頂できたのでTさんの次の目標はどこなんでしょうね?自分は最後に残った飛騨沢ルートから登れば槍へのルートはコンプリートです!いつか「槍」ます!
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