水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳、薬師岳
- GPS
- 35:24
- 距離
- 61.2km
- 登り
- 5,193m
- 下り
- 4,943m
コースタイム
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 9:04
- 山行
- 8:23
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 9:33
- 山行
- 10:41
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 11:07
- 山行
- 4:36
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 5:37
天候 | 8/26 雨のち晴れ 8/27 晴れ 8/28 くもり時々晴れ 8/29 くもりのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 折立ーバス、富山ー北陸新幹線 |
写真
感想
8/25(金)
夜行バス(毎日アルペン号)に乗車、天気予報では明日午前中まで雨だがその後は回復とのこと、雨の登山を覚悟。乗車率は9割くらい。
8/26(土)
雨の七倉、タクシー待ちがてら雨具を準備していると「昨日から雨量規制でタクシーも動いていない、今日も7時までは動かず、午前中も解除されるか怪しい」のと情報が。この日に野口五郎小屋を予約していたこともあり、体力温存をあきらめ歩くことに。最初のトンネルが明かりがない上に内部に霧が発生し、めっちゃ怖い。はるか先に前を歩く人が1名いるのを猛烈に追いかけてしまった。その後も雨は降ったりやんだり。高瀬ダムのスイッチバック的な道路を歩いていると、なんと後ろからタクシーが3台。規制解除されたのね。ダムの上端についたのはピストン2回目のタクシーとほぼ同じ時刻。体力的にハンデ?を背負った状態で、実質のスタート。
序盤の川沿いのコース、雨の影響でちょっと怖い橋もあったが、程なく雨も上がる。ここから長い上り坂になるが気候的には少し涼し目で上りやすかった。12個のポイントをカウントダウンしながら、9くらいでちょっと嫌になってきたけど、深夜バスで寝不足の割にはペースよく烏帽子小屋に到着。荷物をデポし、時間がなければショートカットしようと思っていた烏帽子岳にアタック。2箇所のクサリ場、見た目は怖かったが足をかける場所もあるので見たほどではなかった。(もちろん慎重に)烏帽子岳頂上はほぼスペースなく、足場も悪く風も強かったのですぐに退散。この後は野口五郎小屋まで裏銀座を堪能。ただこの辺から寝不足の影響か眠さと疲労がピークで初日一番きつかった箇所でした。とはいえほぼ予定通りの時刻に野口五郎小屋に到着、コーラを飲んで復活。宿泊の方と食事前に野口五郎岳を散策、食後は夕日を見に行く。この日は夕日がとてもきれいで、ちょっと感動。野口五郎小屋は空いていると聞いていたがこの日は団体が入ったようで、1人1枚の布団が確保できるかどうかの微妙なラインで一同やきもきしましたが、何とか1人1枚いただけました。
8/27(日)
朝食を弁当に変えて早めの、といっても5時スタート、野口五郎岳山頂で日の出を拝み、水晶小屋方面へ。この道がなかなかの切れ落ち具合。昨晩ご一緒した方は夜中出発してこの道を歩いて水晶岳で日の出を見るとか・・・自分にはちょっとムリだな〜。そして水晶小屋が早い段階で視界に入るのに、そんな道ゆえなかなかたどり着かない。とはいえほぼ予定していた時間に水晶小屋に到着、すかさず水晶岳へアタック。確かに岩場を登るがそれほどきつくはない。しかも、水晶小屋に泊まって朝食後に上った人が降りてきた後だったのか、山頂は誰もおらず独り占め。思わずここで朝ごはんとなった。
ご飯後は水晶小屋に戻ってからワリモ北分岐へ。ここが今日の判断ポイントで、もし体調や気候が悪いとか時間がないとかならそのまま鷲羽岳→黒部五郎小舎でしたが、時間も確保できたので、荷物をデポし雲ノ平往復を挟み、その分今日の行き先を三俣山荘に設定するプランを決行。せっかくここまできたので雲ノ平に足を踏み入れたい、という欲張りプランゆえか、祖父岳から雲ノ平山荘がこれまた見えているのになかなか着かない。疲労もあるのかちょっと予定時間より時間オーバーして雲ノ平山荘に到着。凄くきれいな小屋で泊まっていきたい気分になりつつも、ほぼ空身でムリなので、お昼をいただき急いで戻る。戻りも祖父岳の上りと岩苔乗越からの上りがキツかった。キツいのはキツかったが、前に早く歩く人がいたのでそれについていったら、ワリモ北分岐への戻りはほぼ予定時刻に戻せたはラッキー。
分岐で休憩をとり、引き続き鷲羽岳に。鷲羽岳は足場がよくなく上りも下りも、特に下りがよりきつかったが、頂上からの景色と、途中に見える鷲羽池がその先に槍ヶ岳を据えるようできれいだった。下りきると今日の宿の三俣山荘に到着。この日は1日晴れていたこともあり、今日の疲労と明日への備えでこの日はほぼ寝てました。
8/28(月)
この日は予報はくもりときどき晴れ。問題は次の日が雨っぽいこと、できるだけ最終目的地の薬師岳に近づきたいが、途中に小屋や水場が少なく荷物も多めになりがちなので、朝ごはんは小屋でとって5:15スタート。そのぶん当初予定していた三俣蓮華岳はパスして巻き道をいくことに。巻き道は入り口がわかりにくかったが、入ってしまえばわかりやすい。途中1箇所雪渓があり、たいした距離ではないが朝だったせいか凍っていてちょっと慎重に歩を進めました。また黒部五郎小舎手前の下りがなかなかの急坂で、おそらく小舎に泊まられていた方々が、汗だくになって上ってました。小舎で水を補給し用を済ませ、いよいよ黒部五郎岳へ。ここのカールは圧巻。下から見上げると押し倒されるような「圧」を感じます。ただその上が山頂なわけで、その斜面を気合で上り、山頂に行きます。山頂からの景色も良かった。遠いけど、ここは一度は来るべき山かと。
このあたりまでは天気は曇りだったが、その先しばらくは晴れ、その後はくもりから霧となり、赤木岳、北ノ俣岳あたりはあたりは真っ白、むしろ寒いくらいの気候となった。そのぶん歩は進み、思ったより早く太郎平小屋に到着。そしてなんとこのあたりから天気が回復、薬師岳が見えてくる。当初予定は、早ければ薬師岳山荘、遅ければ太郎平小屋というプランでしたが、この日のうちに薬師岳という新たなプランを意識しながら薬師岳の上りに。が、ここの最初の沢登り的なところが、すでに長い距離を歩いた足にこたえることこの上なし。ただとにかく天気がよく薬師岳が良く見えるし、明日は天気が悪いというし、これは上るしかない、と頑張って頑張って薬師岳山荘14:45チェックイン。夕飯16:50、往復コースタイム1:40につき、荷物をデポするだけで山頂へ向けすぐにスタート。同じような時間帯に上ってきた人、上っている人、これから上ろうとする人もそこそこいたので、なんとなく心強く、この日2つめ、このたび4つめの百名山、薬師岳に登頂。夕方になり少し雲が出てきたこともあり、見晴らしは100点とは行かないまでも、とても爽快でした。
薬師岳山荘は雨水のみで運営しているようで水周りが不便でしたが、建物もきれいで、何よりDOCOMOの電波が安定的に入るので、ここで下界の情報が収集できました。ただそれ以外はこの日も寝てました。
8/29(火)
薬師岳は折立から往復する人が多いようで山荘もご来光目当ての方が多い印象でしたが、残念ながらこの日は予報どおりくもり、というか霧が立ち込めてしまい残念な天気。そういう意味では頑張って昨日上っておいてよかったのですが、逆にその分今日の予定がなくなり、一方で折立発のバス時刻が13:30の1本しかないため、超スローペースで下山することに。出発も遅くし、途中の休憩も長くしましたが、それでも早くなってしまう。半分くらい下りてくるとまたもや晴れてきて、下からの薬師岳を見ることができました。
バスは乗車率50%くらい。ネットで予約しましたが、現金払いの人が大半でした。富山でアパのお風呂に入って4日分の汗を流し、近所のスーパーで夕飯を購入し、北陸新幹線で東京へ。富山から東京まで2時間で行けるのは純粋に驚きました。
天気にも恵まれ、充実した4日間になりました。
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