槍穂縦走(飛騨沢〜大キレット〜白出沢・南岳テン泊周回)
- GPS
- 35:04
- 距離
- 35.3km
- 登り
- 3,826m
- 下り
- 3,822m
コースタイム
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 8:55
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 9:25
天候 | 晴れ(夕方〜夜はガス一時雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
深山荘の無料駐車場は前日(金曜日)の22:00の時点で満車>< |
コース状況/ 危険箇所等 |
■新穂高温泉〜槍ヶ岳(飛騨沢) ・危険箇所なし ・水場は白出沢、槍平、その先の最終水場にあり ■槍ヶ岳〜南岳小屋 ・危険箇所なし ・南岳小屋のテン場もほぼ満杯。小屋泊まりの人によると小屋内も布団こそ1人1枚だったようだが狭くて満杯だった模様。 ・南岳小屋の水は天水で1リットル200円。 ・外トイレは新しい感じで清潔。 ■南岳小屋〜北穂高小屋(大キレット) ・やせ尾根、クサリ場、ハシゴが続くがマーキングもしっかりしているので落ち着いて行けば問題なし。 ・ただし高度感はハンパないのでそれなりに岩陵の経験を積んだ上で臨みたい。 ・個人的には不帰キレット、八峰キレットと難易度は同等。規模的にちょっと難所が長い感じを受けた。もちろん奥→西縦走よりは楽。 ・北穂高小屋のドリップコーヒー(400円)は絶品。 ■北穂〜奥穂 ・北穂〜涸沢岳までの区間は大キレットとほぼ同等の難易度を誇る岩稜帯が続く。 ・あとは穂高岳山荘からの奥穂への取付部分はちょっと難易度高め。 ・穂高岳山荘では雪で冷やしたドリンクが購入可能。 ■穂高岳山荘〜新穂高温泉(白出沢) ・白出沢は浮石注意。 ・鉱石沢〜重太郎橋までは下ノ廊下のような狭い巻き道やクサリ場等が続くので注意する。 ・鉱石沢の水場で水分補給可能。 |
その他周辺情報 | ・新穂高センター横の中崎温泉(大人800円、露天風呂あり、飲める温泉) →水出しコーヒー(500円・夏季限定)が美味しかった。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
北アルプスも色んな山々を登ってきたがいくつか未踏の山やルートが残っていた。
そのひとつが大キレットを含む大喰岳〜北穂高岳〜涸沢岳へ続く、いわゆる槍穂の縦走路だ。
元々岩陵帯はあまり好きな方ではないので積極的に登りたいとは思わなかったが、我らが石川ミリオンピークスのメンバーであるkazumi_hiさんがこのルートを登ったのを見て「そろそろ一度は歩いておくか〜」と重い腰を上げたのだった(笑)
(ちなみに3年前のジャンダルムも同じパターンだった)
そして花も紅葉もないこの時期にあって、秋晴れが期待できるこの週末に決行する運びとなった。
前夜のうちに仕事を終えて新穂高に入ったものの既に深山荘の無料駐車場は満杯。
仕方ないので鍋平まで上って車中泊することとした。
朝3時に起床し軽く朝食を採ってからスタート。
穂高平小屋あたりまで歩いたところでヘッデンがいらなくなった。
白出沢まで長い林道を歩いて槍平へ。
前回ココを歩いたのは4年前のゴールデンウィークだったので無雪期に歩くのは今回が初となる。
積雪期の雰囲気との違いを楽しみながら飛騨沢を詰めていく。
来シーズンは厳冬期にこの斜面を滑ってみたいなーなんて妄想しながら・・・
思ったよりあっさりと槍ヶ岳に到着。
槍は何度か登頂しているので穂先はどちらでもよかったが、見た感じそれほど渋滞もしていなかったので一応往復することに。
頂上の写真待ちはミーハーっぽくて嫌だったのでササっと祠の写真だけ撮って速攻下山。
とはいいつつ若干の下り渋滞にはまってしまった。
次は南岳を目指す。
槍〜南岳へのルートは今回初めてだったのでワクワクする。
さすがにここを歩く人は少なくて快適な縦走となった。
初めての南岳小屋に到着すると早速テントを設営。
夕陽を楽しみにしていたのだが残念ながらガス&雨で期待通りにはいかなかった。
気温も低く寒かったのでダウンを着込んでシュラフに潜る。
それでも寒いのでカレーとウィンナーを食べて体を温める。
まだ体が夏モードで寒さに慣れていないのだろう。
しばらくすると体も温まってきたのでぐっすり眠ることができた。
翌朝、御来光を期待していたのだが相変わらずガスガス><
何とか日の出の時刻にはガスは取れてきたのだが高曇り;;
せっかくの泊まり登山だったのだが肝心の朝晩のオレンジ色は見ることが叶わなかった。
しかし今回の山旅の主目的は槍穂の縦走だ。
そして2日目の今日はその核心部である大キレットを行く。
ヘルメットをかぶり、ザックの重心がなるべく背中に近くなるようにパッキングを入念に行ってからスタート。
とはいいつつ前回奥穂〜西穂もテン泊装備で歩いているので気持ち的に余裕はあった。
渋滞してたらやだな〜と思っていたがそれほど人も多くなく概ね快適に歩くことができた。
先月立山の研修所で行ったアルパインクライミング講習会のおかげか恐怖感は全くなく、むしろフィールドアスレチックの乗りで楽しむことができた。
ホールドも足場も沢山!フリクションで〜とかホールドが〜とかいう考慮が不要なのは幸せなことだと思った(笑)
そしてこちらも初となる北穂高小屋に到着。
まずは夢にまで見た(大げさ)ドリップコーヒーを楽しもう。
歩いてきた大キレットや槍ヶ岳を望めるここのテラスは最高だと思った。
大キレットの途中で意気投合した方々と談笑しながら少し休憩。
さあ次の目的地となる涸沢岳へ向かう。
こちらも大キレットに負けないくらいの難所だったがそれほど距離もなくあっという間にクリア。
穂高岳山荘にも思ったより早く到着したので奥穂まで往復することに。
奥穂は何度か来ているが山頂は槍の穂先と同様で相変わらず観光地化している。
こういう俗世間的な場所はあまり好きではないのでサッサと山荘に戻って白出沢を下山。
白出沢は視界が悪いとルートがわかり辛いのだが何とかガスにかからずに持ってくれた。
ということでめでたく槍穂縦走完了。
これでしばらく岩陵帯は行かなくて済みそうだ(笑)
私にはヨダレが出る程大好きなコースをそんなに⁉テンションも上がらずむしろ義務感すら感じられるレコですね。
槍ヶ岳山頂と奥穂高山頂で天気も良いのにココまでテンション上がらない人も珍しいと思います(笑)。
なのに北穂高小屋でのドリップコーヒーで何故かテンション高い??まあsanchanさんらしいですが。
槍〜北穂間未踏でしたか?意外です。
北穂高小屋は1番好きな山小屋です。あのテラスで飲むコーヒー・・・じゃなくて私の場合ビールですが(笑)、とにかく最高に美味いですよね♪
私なら逆回り選択しますが(槍を正面に見ながら歩きたい)槍ヶ岳側からの周回にした理由あるのですか?テン場の問題ですかね?
kabukiyaさん、こんばんは。
よくわかりましたね、今回の山行のモチベーションは半ば義務感によるものです(笑)
元々ゆるゆると景色を楽しみながら歩きたいタイプなので、ああいう痩せ尾根や岩場は余裕を持って景色を楽しめないのがマイナス要素です。
どうしても前にいる人やすれ違いで気を使ったりしちゃいます。
スキーでエクストリーム的な滑走を楽しむのは好きなんですけどね。
北穂高小屋、そうですむしろこっちがメイン。
あそこのコーヒーだけはいつか飲まなければと前々から狙っていました。
絶景テラスで飲むというシチュエーションも味を倍増してくれますね。
kabukiyaさんは槍を見ながら逆走したい方なんですね。
僕もそっちの方が良いとは思いますが、テン場のことを考えると北穂より南岳の方が余裕があっていいだろうなーと思い今回の選択に至りました。
とりあえずノルマクリアしたのでのんびり登山に戻ります。たぶん。
さんちゃん おはようです
週末山に行けなかった私には、毒と感じられるくらい羨ましいレコありがとう(笑)
いや〜まさか北穂が初とは、ちょっとびっくりですよ
それにしても、テン泊装備で新穂高〜槍まであのタイム!
さすがさんちゃん
で、奥穂〜西穂からの下山のほうが早かったりなんかして
やっぱり北アはいいなぁ
お疲れ様でした〜
ぽんちゃん、こんばんは。
えー、この貴重な晴れの週末に缶詰でしたか。
このレコあげたら「北穂が初めてとかありえんしー」とか「キレット歩いたことないとか、どんだけ〜」とか罵倒されるだろうとある程度は予想していました(笑)
まあマルイサンの燕岳ほどのインパクトはないと自負してるけど(笑)
ぽんちゃんは北穂好きだもんね〜
ぽんちゃん=阿弥陀&北穂っていう勝手なイメージが染み付いてます。
キレットはともかくとして北穂はスキーで行ってみたいと改めて思いました。
さあ、ぽんちゃんの次のストレス発散山行はどこかな〜
さんちゃん、まいど。
意外に初めてだったんですね。
ここは押さえておくべき山岳ルートです。
岩稜ルートが多いですが、
予想よりもたいしたことなかったでしょ。
源次郎もこれに毛を生やしたぐらいです(笑)
また、機会があれば・・・
テント内のコンロは、ブス板を用意しましょう!
クマ
クマさん、こんばんは。
皆さんこぞって予想通りの反応ありがとうございます。そうなんです初めてだったんです。
まさに「押さえておくべき」という義務感に駆られて歩いた感じです。
立山のクライミング講習会のおかげで難しいと思うこともなくフィールドアスレチック的な感じで楽しんで歩くことができました。
足場と手がかりがあるって素晴らしい〜(笑)
本当ならテント内で火を使う予定はなく、外で夕陽を眺めながらのカレーだったはずなんですが・・・残念です。こんなことならニシデンさん直伝のますの寿司のフタを持参すべきでした(笑)
源次郎、機会があったら是非お誘いください
この縦走路ではなく、岩稜帯があまり好きではない、の方。そういえば岩をよじ登ったというレコはあまりお目にかかってないような(奥〜西縦走は覚えてます)
大キレットをテン泊にするか小屋泊にするか迷っていましたが、不帰、八峰と同レベルであればテン泊でもイケそうな気がしてきました。Sanchanのレコはいつも参考になります。
このルート行ったら北穂のコーヒー、これは忘れないようにせねば。
レッズさん、おはようございます。
そうなんです、岩陵帯はあまり好きではないんですよ。
やっぱり北部白山のような雄大な山がいいですね・・・(それが言いたかった(笑))
今回意識していませんでしたが一応三大キレットをすべて歩いたことになります。
技術的にはどっこいどっこいですが、長さ的にはやっぱり大キレットが一番長いかなーと思いましたよ。
テン泊でいけるかどうかは人によると思うので無責任な発言は避けますが槍の穂先をテント背負って往復できるならいけるんじゃないかなーなんて思ったりします。
北穂コーヒー、ぜひ楽しんできてください。
Sanchanさんこんばんは!
実は私も南岳〜白出沢の頭までは空白になってます。
といいつつ岩にはあまり興味がないのでそのまま放置してますが・・・
というか雪渓をクリアするのに忙しくて
それにしてもテント泊装備でそのペースはさすがですね。
最近私はロング山行やってないのでこのままの調子で次のシーズンを迎えることになりそうな?
でも源次郎にはちょっと惹かれるかも?もしそんな機会があればよろしくお願いします。(ってクマさんにですね〜)
momochannおはようございます。
momochannもキレットは未踏でしたか。
大キレットは山スキーヤーには普通あまり縁のないところですからね。
それより涸沢カールですよ。
例年この時期にはほとんど雪が消えてるのに今年はまだまだ豊富でしたよ。
momochannの最後の砦ですね(笑)
三連休に涸沢の特大テント村に向かって滑走とかどうですか
サンちゃん、お疲れさまでした
またもや、刺激してしまいましたね
岩稜帯はテンション上がりますよーー
なんでそんなにテンション低いのかよくわからない(笑)
岩々しさとか荒々しさとか、たまらないーーー ! ! ってなります
ワタシの場合
北穂はワタシも初めてでしたが、コーヒーが名物だったとは
知らなかったーーーぁ、ザンネン
コーヒー飲むなら チョイスしてたかもだけど
さーてと、次の岩々はどこへ行こうかな?
カズミさん、おはようございます。
もうほんと迷惑なんですよね、こういうところ行かれるの(笑)
カズミさんも頑張って行ってるんだし、登っとくしかないかーって感じになっちゃうじゃないですか。
それにしてもカズミさんは岩好きですよね。
僕も誤解のないように言っておくと決して嫌いじゃないんです。
アスレチック気分は楽しいし達成感もあるし。
けどどっちを取るかと言われると白山や薬師、黒部五郎みたいな山を選んじゃいます。
北穂行ったのにコーヒー飲まなかったんですか
まあカズミさんの場合確かに ですよね
また岩行きますか!レコ見ないようにします
僕はこの大キレット3回通ったけど、もう整備されすぎて怖いところないですよね。鎖はまだしも、足場の設置なんか凄くて。確かに岩場が長くは続くから、初級者で必要以上に腕力使う人、集中力が切れる人には危ないかもしれませんがね。
今回僕は不帰の嶮を行きましたが、こっちのほうがまだ面白いと思いました。
大キレットは北からも南からも行きましたが、どっちもそれぞれ良いから次は逆からで良いんじゃないですか。止まるなら小屋でもテントでも、北穂より南岳の方がゆったりしてて良いと思いました。
Nishidenさん、白馬〜不帰キレットおつかれさまでした。
お互いキレット週間でしたね。
キレットが整備されすぎ・・・とは聞いていましたが想像以上でした。
ルートファインディングもなし、足場、クサリ、手がかり、マーキングなど至れり尽くせりといった感じ・・・
ただ、落ちたら終わりということには変わりないので集中力は切らさないように気をつけました。
僕も不帰キレットの方が人が少なくて好きかもしれません。
核心部は二峰の登りですよね。
あの辺はスキーフィールドでもあるので色々と妄想するのも楽しい。
次歩く時は逆ルート行ってみたいと思います
Sanちゃん、こんばんは。
え〜、Sanちゃん、北穂が初めてってホントですか〜
ありえ〜ん、どんだけ〜
ま、自分の燕岳もそうでしたけどね(笑)
立山クライミング講習で岩に目覚めたと思ったらノルマでしたか(-_-;
次回は雪の北穂にもぜひ
スキーでこの辺のカールを滑り回ったら楽しいでしょうね。
maruiさん、期待通りの反応ありがとうございます(笑)
いやいや、僕の初北穂よりマルイさんの初燕の方がはるかに衝撃的ですよ
マルイさんもぽんちゃん同様北穂好きですよね〜
北穂高小屋のあの雰囲気を知ったら皆さんが気に入る理由がよくわかります。
僕も次はまったり涸沢カールから登って北穂でテントでもしたいなーと思ってます。
涸沢周辺でスキーしたのは奥穂の1回のみなので、また来年辺り滑り倒してみたいです。
さあそろそろ紅葉シーズンですね。
冬への思いを胸に前夜祭を楽しみましょう!
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