集大成の山行、剱岳(テン泊/別山尾根)



- GPS
- 52:48
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 2,187m
- 下り
- 2,198m
コースタイム
- 山行
- 4:52
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 5:15
- 山行
- 1:41
- 休憩
- 3:10
- 合計
- 4:51
- 山行
- 7:54
- 休憩
- 4:11
- 合計
- 12:05
天候 | 9/22:曇り、9/23:雨(登るのあきらめ)、9/24:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
劔岳は全体的に危険です。 |
その他周辺情報 | お風呂は、みくりが温泉で日帰り温泉入って施設内にあるカフェで生ビール&ピザでひと休み。 夜は、駅構内まるしぇ内の回転寿司屋が長蛇の列だったので、富山駅構内のまるしぇ反対側の居酒屋「八兆屋 駅の蔵」でお疲れ会(海鮮丼が美味かった) |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
9/22行き
早朝の新幹線で富山へ。新幹線はかなり空いていた。そこから電車、ケーブルカー、バスを乗り継いで室堂平へ。電車はレトロな感じで狭いボックス席に2人でゆったり座れた。富山駅では青空だったのが、山奥に進むにつれて曇り空に。室堂に着いたら立ち食いの立山そば(山菜)で小腹を満たし、キャンプ地の劔沢に向けて出発。
雷鳥平までは、観光客も混じっての散策路を進む。ここは、2015年6月に残雪の立山山行で下りてきたときにも通ったので、懐かしい。雷鳥平から先は、定番で、直登の雷鳥坂ではなく、新室堂乗越を経由する尾根道を選択。おかげで人もまばらの気持ちのよい稜線歩きが堪能できた。特に道道で振り返った奥大日岳方面の稜線が素晴らしく、なかなか前に進まなかった。
ようやく、別山乗越までくると北に劔岳の雄姿が見えてくる。近づいてくる。近づいていく。興奮がとまらない。ここまでくればキャンプ場まではあと一息。キャンプ場までゆっくりと標高を下げてゆき。最後のトラバース気味のくだりでテントが見えてきた。テン場は、劔岳が目の前だ。劔岳の迫力に圧倒されつつ、テント設営場所を探す。少し小高くなっている場所を選んで設営。設営中に上司からの電話があったりしたが、気を取りなおして、テント設営。テントの入り口から劔岳が見えるように向きをセッティング。テント設営後、劔沢小屋にビールを買いに行き、更に眼前に迫る劔岳を前に翌日の完登を祈念して祈念撮影。
夕陽が劔岳を赤く染めるのを見ながら、夕食。19時就寝。
9/23登る日(雨で停滞)
夜に雨が降り出してきていたのは、分かっていた。でも、朝には晴れるだろうと思っていた。が、晴れなかった。4時に起き、相談して6時まで様子を見ることにした。
6時でもまだ雨。とりあえず、準備だけして剣山荘まで行ってみることに。剣山荘に着く頃には、雨は結構な本降りに。ひとまず剣山荘で一休みしつつ、様子を見ることにした。寒い食堂でお茶を飲みながら待つこと3時間。やっぱり晴れないので、諦めて撤退することに。剣山荘からの帰り道、左に行くべきところを右に行ってしまい途中で景色がおかしいことに気づいて戻った。分岐の標識を見逃していた。道なりだと自然に左に行きそうなものだが、少し登る意識があったためか、右に進んでしまっていた。テン場に戻ってテント移動することに。劔岳ビューを重視しすぎて寝たときに頭方面(入口方面)にずれて、寝づらかったのだ。移動しても角度はあまり変わらずだったので、この夜は入口を足にして寝ることにした。テント移動完了したらのんびりまったりタイム。午後には、天気も回復し、見事な劔の勇姿を眺めながら夕食。明日への鋭気を養い就寝。
9/24帰り(早朝から登って、テント撤収して帰宅)
この日、一気に登って下りてきて帰宅、というハードワークをこなす。早朝4時過ぎ、まだ真っ暗な中にヘッデンの明かりだけが瞬くテン場を出発。よし、天気はいい。まずは一服劔に向かう。稜線に出ると、右手に鹿島双耳峰の向こうからうっすらと朝の光が見える。一服劔で劔岳山頂に続く光の列を見ながら、一休みして、前劔を目指す。足を高く上げ、這い上がり、よじ登りを繰り返しながら着実に標高を稼ぐ。
カニのたてばいが現れた。順番を待ちながら、先人たちを眺めながら、手足の置き場を見ようとするが、頭に入らない。ただ心臓の鼓動が高鳴るだけだ。たてばいにとりつく。登り始めたら必死に登るだけだ。無心とはこのこと。我ただ登るのみ。たてばいの終点で今来た道を見下ろす。足がすくむ。ここを登ってきたんだ。前を向きなおし、山頂へ。気を抜かずに何とか山頂までたどり着く。そこには、絶景が待っていた。登ってきたんだ。ここまで自身の足で。感無量とはこのこと。達成感でぼーっとする。気を取り直して記念写真をとり、絶景を眺め、休憩したら、下山だ。今日は過密スケジュールなのだ。下山最大の難所かにの横ばいへ。幸い混んでなかったため、緊張の中、長時間待たされたり、後続から無言で急かされたりということはなかった。むしろ、直前の先行者が思った以上に早く行ってしまい、参考にできなかった。また、後続が一緒に行った後輩だったので、その点では気が楽だった。いざ横ばいへ。最初の数歩は、足の置く場所がなかなか見つけられず、焦った。行きた心地がしない難所を必死で歩き通し何とかクリア。ふう。最大の難所をクリアした自身からからその後は割と気が楽に、でも慎重に下山。テン場まで戻ってきてテント飛ばされそうになりながら、撤収。みくりが池温泉までの帰りの道のりはしんどかった。特に別山乗越までの長めのトラバースと雷鳥平からの緩やかな登りはキツかった。
みくりが温泉で3日分の汗と疲れを流し、ゆっくりのんびり。風呂上がりに生ビールとピザを食べながら、山行を振り返る。本当に劔岳に登ったんだ。実感がない。
帰りは、ケーブルが順番待ちで相当混み合っていて、室堂で渡された整理券順に乗り込む。富山電鉄では、途中でイノシシが横切ったとかで急ブレーキをかけていた。
富山駅で軽くお疲れ会をして帰宅。東京に着いたのは、23時。お疲れさまでした。
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