残雪の山、蝶から常念へ縦走
- GPS
- 75:00
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 1,655m
- 下り
- 2,204m
コースタイム
5/3 7:20明神-8:10徳沢ー(長塀尾根)-13:50蝶が岳
5/4 6:20蝶が岳-7:20蝶槍-11:20-40常念岳-12:40常念小屋
5/5 6:30常念小屋-9:50一の沢登山口-11:30「いこいの広場」
天候 | 5/2 曇り時々雨 5/3 晴れのち曇り、一時小雪 5/4 晴れ時々曇り 5/5 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2007年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
下山口の一の沢登山口には、この時は車が通行禁止だったのでさらに5km歩き、ふもと近くの「いこいの広場」よりタクシーを呼んだ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・徳沢から長塀尾根は見通しはないが、トレースははっきりしている。 ・蝶が岳から常念岳まではほぼ全面、雪に覆われている。午前中は雪は締っておりアイゼンがよく利く。縦走者は少ないがトレースはある。 ・常念岳から常念乗越までは、雪が少なく、岩が露出している。アイゼンでは歩きにくい。 ・常念乗越から一の沢への下山道は、標高1800m付近までは雪に覆われている。 それより下は夏道が出ていた。 早朝は胸突き八丁の急な下りに注意。トレースは明瞭、ただし所々デブリがあり、道が乱れていた。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
【山行No 350】
※2年前に計画し、途中まで行ったが風邪による体調不良で断念した
蝶が岳から常念岳へのコースに再チャレンジ
5月2日(水)
・朝早く四国をJRで出発、松本に12時着、いつものルートで上高地入り
14:10 上高地
・今日は天気がいまいちで、小雨がパラパラ降る中、出発
15:10 明神 着
・初めてだが、「明神館」に泊まる。風呂もあり、山小屋というより
山の宿屋という感じ。夕食もイワナの塩焼き、とんかつなど、品数も多く良かった。
5月3日(木)
5:50〜6:40 明神池への散歩
・朝食時間が7時からと遅いので、朝の散歩に出かけた。
今朝はよく晴れており、池は朝の爽やかな雰囲気に包まれている。
部分的に薄く氷が張っているところもあった。
7:20 明神発
・早くも上高地側から登山者が続々とやってきており、朝のラッシュアワー状態。
8:20 徳沢 (気温=10℃)
・ここから長塀尾根に取りつく。
予想どおりではあるがなかなかに急な登りで、早くも息が上がる。
標高=1800m付近より登路にも雪が出てきた。アイゼンはつけず、キックステップで登る。
12:40 長塀尾根山頂(標高=2520m)
・小さいピークで、標識もないが、地図上では一応、尾根の頭のよう。
ここからは急登ではなくなるが、地図では見えない小さいアップダウンが多く、
結構疲れる。木が小さくなり、少しずつ展望がでてくるが逆に上空は
雲が増えてきて、期待の穂高連山はあまり見えない。
13:50 蝶が岳山頂
・ようやく着いたは着いたが、急に小雪さえ降ってくるあいにくの天気となった。
ゆっくりもできず、小屋に急ぐ。ちょうど山頂にライチョウ(♂、♀)がいて、
出迎えてくれたのは良かった。
14:00 蝶が岳ヒュッテ 着 (標高=2650m)
・今日はここで泊まり。人は100人程度でわりとゆったりしていた。
・夜になって、寒気が入ったのか、風が強まり、小屋がガタガタ言っていた。
時おり、遠く、雷の音も聞こえた。
5月4日(金)
・朝起きて外に出ると、西風はかなり強いが、以外とよく晴れている。
4:50に日の出。朝焼けは大したことはなかったが、西側の穂高連山や、
槍ヶ岳方面は、モルゲンロートのうっすらしたピンク色にそまった。
ここまでやってきたかいがあったな、と思う。
6:20 蝶が岳ヒュッテ 発(気温=0℃)
・ここから常念岳への縦走開始。風が強くて結構寒いので、ゴアテックスの
雨具上下を着こんで出発。
雪面もカリカリに凍っているので、アイゼンも最初から着装。
・蝶槍までは雪が少なくて部分的に砂利状の夏道がでていて歩きにくかった。
7:20 蝶槍ピーク
・ここまでは結構往復する人が多いようだったが、ここから先、急に踏み跡が
薄くなった。雪の量もこのあたりより増えてきた。
・このあと、細かいアップダウンが多く、小さいピークをいくつか越える。
展望はまずまずで、西側に穂高の白い姿を眺めながら、気持ちのいい雪山縦走を楽しめた。
・常念への登りは、標高差 約400m、登りは雪が少なく、所々夏道が露出しているので、
アイゼンはつけたり外したりであわただしかった。風も強くて、少しふらふらするくらい。
11:20-40 常念岳 山頂(標高=2850m、気温=+5℃)
・期待通りの大展望が迎えてくれた。
はるか遠く北の方向は後立山連峰の鹿島槍や、立山、剣岳あたりまで見える。
当然、穂高から槍ヶ岳の姿もよく見える。
東面の安曇野方面は、春がすみでぼんやりしている。
・ここからの下りは、雪が割と少なく、特に下半分は岩がゴロゴロしている。
アイゼンを着けて下っていると、岩にひっかかって、1回ゴロンとこけてしまった。
12:40 常念小屋 着
・ほぼ予定通りに縦走を終えられた。とりあえずビールを飲んで一息入れる。
・午後は備え付けの本を読んだりしてのんびりした。
人は割と多いようで、6人部屋でちょうど6人づめだった。
5月5日(土)
・今日は下山するだけの日だが、よく晴れている。
6:30 常念小屋 発 (気温=10℃)
・一の沢への下りは雪の急斜面なので、アイゼン、ピッケルのフル装備で下る。
何回か上り下りしたことのあるコースだし、今日は気温が高いため、
すでに雪はグザグザに緩んでいたので、特に危険はなかった。
7:00 上の二股
・ここから先はデブリの多いルートになっていた。
7;40 下の二股
・ここから緩やかな下りを進む。標高1800m付近で雪もほとんどなくなったので、
アイゼンははずした。
・春らしく鳥の声がにぎやか、ミソサザイ、ウグイス、コマドリ、コルリ
ルリビタキ、エゾムシクイなどがさえずっていた。
8:50 王滝ベンチ
・木漏れ日とせせらぎの音、早春の雰囲気に満ちた森の中をのんびり歩いてゆく。
9:50 ヒエ沢登山口(標高=1310m、気温=22℃)
・林道に出た。本来ならここが登山終点だが、昨日の常念小屋での情報では、
林道工事のためタクシーはここまでこず、
あと5km歩かないと、行けないらしい。付近で2〜3匹の猿を見かけた。
・単調な林道歩きだが、鳥の声はにぎやか、キビタキ、センダイムシクイ、
シジュウカラ、ヤブサメ、カケス、ミソサザイなどの声が森に響いていた。
11:30 「いこいの広場」着
・やっと終点。ここからタクシーを呼んで下山。
・途中の「しゃくなげ荘」で温泉に入り、昼食。
・穂高駅まで、またタクシーで移動し、松本経由、四国には夜到着。
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