ゼロワン乗鞍: 富山湾海抜0mから乗鞍岳剣が峰ワンデイ往復



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コースタイム
天候 | 夜明け前は少雨、曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自転車
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コース状況/ 危険箇所等 |
前夜は随所に警報の出る降雨、当日曇りの予報により決行。 笹津からの神通川右岸道で土砂崩れ箇所あり、自転車担いで通過。 平湯峠スカイラインゲートで降雨閉鎖、90分の開き待ち。 |
写真
感想
海抜0mから全て人力で3000mの頂に登り、再び0mへ
それを日帰りでやるというプランにYasuhiroさんが乗って二人で実施。
二人とも登山と自転車の両刀使いでこんな計画にやる気は燃え上がる。
自転車と登山をつないで0mから登るワンデイはYasuhiroさんが先輩で、これまで剱岳、白山、薬師岳で実施済み。乗鞍はこれまで私が富山から畳平までの自転車部分だけで2回日帰り往復したことがあった。残り標高300mなので今度は剣が峰山頂までやろうと考えた。
当初の実施日を8月21日と設定して、参加者ももう一人、3人の筈だったが、当日は悪天で断念、以後週末はなかなか予定が合わず、水曜に休めた2人で行くことにした。21日だった場合は、Dちゃんがスカイラインゲートの平湯峠まで車でサポートする手筈になっていて、そこまでの荷物運びと飲食料補給があることになっていた。24日の平日になったのでDちゃんは休めず、でも早朝だけと神岡までは来てくれことになった。そこまでで一番怖いトンネルの通過をハザード追随で助けてもらえる。
ところが前夜は大雨警報が随所に出される悪天、24日の当日午前2時前に岩瀬浜の駐車場に集合した時も止んではいなかったが、回復基調との予報を信じて決行した。
ロードバイク2台で岩瀬浜を出発し、神通川右岸の道を進む。
県道69号を経て笹津からまた神通川右岸の、国道41号線とは対岸の道。大型車などの多い国道をなるべく避ける作戦だったが、この細い山道が途中土砂崩れで通行止めと表示され、戻ると6kmほど損するので前進を続けた。土砂崩れ箇所に出くわすと、20mほど泥の小山になっていて自動車は通過不可能だが、自転車は担いで突破できる。突破したは良いが、靴底が泥まみれでビンディングペダルが不調になってしまった。泥落とし、水洗いで漸く回復し、先を進む。
楡原から国道41号になり、サポートカーには後方からガードしてもらう。庵谷、猪谷、横山、杉山と大きなトンネルが続き、その後は洞門の連続である。神岡までの60kmを2時間半とまずまずのペース。ここでサポートカーとはお別れ。
神岡からさらに登りの割合が増えていくがまだ序の口。上宝道の駅で80km、往路の距離の3分の2を来たが、標高ではまだ4分の1。これからの30kmで2000m登る本格ヒルクライムとなる。ようやくライトの要らない明るさになった。雨はだいたい止んだが路面はまだ濡れている。
栃尾の宝橋を渡るといよいよ新平湯温泉の急坂、クマ牧場のあたりには12%の激坂がある。平湯温泉のバスターミナルで一息。登山者が何人もバスを待っている。安房峠の旧道が降雨で通行止めとの電光表示があったが、スカイラインについての情報は見つけなかった。
国道と分かれて平湯峠への道も10%前後の坂が続く。えっちらおっちら平湯峠にやってくると、なんということだ、ゲートが閉まっているではないか。「雨量規制通行止」と表示してある。もう晴れて来たんだから開くんじゃないの、とゲート番のおじさんに聞いたが、「8時には開かないな、9時かも、もっと後かも知んない」だと。ここまで5時間半、ここで引き下がるわけにはいかない、ともかく待つことにした。
管理小屋の脇にいると無線連絡が聞こえ、おじさん達とも時々話して様子が分かって来た。24時間雨量70mmという規制値があり、8時までだとそれを越えていて、9時まで雨が降らなければ下回る。それで自動的に解除ではなく、パトロールが上がって道路その他に異常がなければ解除できるのだそうだ。雨が止んでも風が強いと自転車は通さないこともあるとのこと。
おじさん達にどこから来たと聞かれて、富山からずっと走って来たと言うと初めは信じてもらえなかった。
首尾よく9時に解除となって、さて1時間半遅れで残り1000mのヒルクライム。一般車通行規制となった今の乗鞍スカイラインは、バス、タクシーと関係車両が時々通るが、基本的に自転車天国の道だ。標高を上げるほどに植生が変わり、穂高、槍ヶ岳、笠ヶ岳を見ながら登るようになり、遂にはハイ松の高山帯となってゴールが遠くないことを感じられる。平湯峠から殆どが7,8%以上、時折10%の坂が延々と続くが、大丹生岳の肩を越えると桔梗ヶ原の緩斜面となって一息つける。あと2km位あるが標高差はそんなにない。最後の一登りで2702mの畳平ターミナルだ。平湯峠から80分。
Yasuhiroさんも少し遅れて着いたが、持参食糧無くなりハンガーノック気味、うどん・おでん・コロッケにありついていた。
信州側の乗鞍高原から上がってくるエコーラインの乗越である県境に移動し、そこに自転車デポして靴を履き替え、山登りの人となる。バスで上がってきた一般の登山者で賑わっており、団体の生徒さん達も大勢いた。そういう人たちをどんどん抜き、時にはかき分けて進んでいく。もう大分足はだるいんだけど。朝日岳を過ぎてもう剣が峰は目と鼻の先、時計を見ると12時5分前とくれば絶対12時までに着きたくなる。しかし頂上前の渋滞で進めない! 登山道脇の岩場から抜いたりもしながら、どうにか正午前に剣が峰に到達。10時間で118km, 標高差3026mを登り切った。
記念撮影を終えたら混雑する山頂をさっさと後にして、自転車デポ地まで駆け下り、さてダウンヒルだ。
下りは各々マイペースで行く相談になり、私はまず平湯温泉までの標高差1400mを一気に駆け下りた。バスターミナルの食堂でまともな昼食をとり一息。その先も宝橋まで殆どこぐ必要のない下り道だが、その後は下りも緩くなり、時々登り返しがありそれがけっこう辛い。足が冷えてしまうとさらにパワーが出にくくなるので、平湯温泉の下りから、負荷をかけずに回すだけのウォーミングアップを心がけた。自転車の長丁場で障害になるのは、足の疲れのほかにサドルに乗る尻の痛み、ハンドルを握る手のひらの痛み、前傾を続けることによる首の痛みがある。それらを軽減するためリラックスした走り、負荷を集中させない姿勢の変化、時々腰を浮かせて尻を休ませるなどケアするのも大事。
神岡から国道41号になるとまたトンネル地帯だが、杉山トンネルと横山トンネルの間に荒田口不動尊霊水の湧水がある。私はここが好きで水も非常に美味いので当然休んで補給。ここで15時半、残り岩瀬浜まで40km余り、十分明るい内に帰れそうだ。標高下げるほどに気温は上がって来たが神岡辺りからまた曇りだし、30度程度以上にはもう上がらず、その点は助かった。
笹津駅前で最後の小休止と補給を取り、県道69号から神通川河川敷の道を河口の萩浦橋へ、川を離れてライトレール沿いの道になり、戻ってきました岩瀬浜へ。
海水浴場の水道で顔を洗い、自転車も洗い、車に積み込んだりの間にYasuhiroさんも到着した。2人で記念撮影をし、長い一日を終えた。疲れたが充実・満足の一日だった。
Yasuhiroさんの記録は、
http://w2222.nsk.ne.jp/~turu/jinz.html
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