ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 136649
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
朝日・出羽三山

朝日連峰南部縦走 (古寺鉱泉〜小朝日岳〜大朝日岳〜平岩山〜大玉山〜祝瓶山〜祝瓶山荘)

2011年09月23日(金) ~ 2011年09月24日(土)
 - 拍手
YAMA555 その他2人
GPS
31:25
距離
21.0km
登り
2,100m
下り
2,175m

コースタイム

23日(金):6時間
古寺鉱泉8:10→古寺山11:00→小朝日岳11:50→銀玉水13:20→大朝日小屋14:05

24日(土):9時間40分
4:15起床・食事
5:30大朝日小屋5:45→大朝日岳6:00→平岩山7:15→北大玉山8:15→大玉山9:25→水場10:25→赤鼻10:35→鈴振尾根合流12:05→12:20祝瓶山12:35→桑住平14:45→祝瓶山荘15:25
天候 1日目:概ね晴れ(小朝日岳付近で少雨、山荘着後ガスで視界無し)
2日目:山頂付近ガスと強風でした。大玉山からは雨。ガスに包まれ祝瓶取り付きからは展望全くなくなりました。山頂から900m付近まで下山すると展望が開けてきました。
過去天気図(気象庁) 2011年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
今回は知人に協力していただきマイカーで出発を古寺鉱泉、下山を祝瓶山荘と異なる登山口を利用することができたため計画が成り立ちました。

●古寺鉱泉
20台程度の駐車スペース有り。簡易トイレもあります。
古寺鉱泉朝陽館の前に登山ポストあります。こちらでは記念バッチ購入しました(500円也)。

●祝瓶山荘
駐車場に登山者ノートあります。駐車は最大10台は停められます。
山荘から舗装されていない林道と舗装道でも対向車に困りそうな道を30分程度走ります。途中数箇所下に石がぶつかっていましたが、八ヶ岳の美濃戸に入る道よりは良かったと思います。
ダムを過ぎまともな道路までは更に15分程度走ります。
コース状況/
危険箇所等
●参考資料
山と高原地図9「朝日連峰」

●古寺鉱泉〜古寺山
駐車場から歩いてすぐに古寺鉱泉朝陽館があります。ここで橋を渡ると古寺山方面のルート、渡らずに進むと鳥原山のルートとなります。
古寺山へのルートは危険箇所はありませんでした。
一服清水、三沢清水共に美味しい水でコップつきです。
古寺山山頂からは、小朝日岳、大朝日岳、中岳の展望が素晴らしいです。反対側の月山、葉山なども見渡せます。

●小朝日岳〜大朝日小屋
小朝日岳はトラバースルートもあり登らなくても大朝日岳までいけます。
古寺からの登りはそれほどでもありませんが、大朝日への降りは結構急でした。
天気がよければ小朝日岳の展望は最高です。また、大朝日への稜線歩きも展望があり良いルートでした。
途中銀玉水の道標があります。道標から30秒程度で水場があります。水はここで汲むか、金玉水に行くかしないと小屋にはありませんのであしからず。なお金玉水は確認しておりません。

・大朝日小屋
管理人さんがいました。1泊1500円です。食事や売店はありませんが、山バッチは売っています。1階はトイレと管理人さんの部屋。基本的に宿泊は2階と梯子で上がる中二階となります。さらに屋根裏もあるようですが、今回は梯子がかかっておらず見れませんでした。明るく清潔な小屋でした。炊事は2階でスペースを割り当てられた際に鉄板ももらい、その上でやります。

●大朝日岳〜平岩山〜大玉山
小屋から山頂までは15分程度です。今回はガスでしたが360度展望でしょう。
朝日の下りは急ですが平岩山まではなだらかな稜線歩きです。途中、ほぼ花の落ちたマツムシソウがたくさんありました。花の季節は素晴らしい景色だと思います。
ルートもわかりやすく迷う心配はありません。
平岩山山頂は大玉山への分岐点より20mほど進んだ場所にあります。三角点はありますが、道標はありませんでした。
平岩山より先も踏み後はありますが道は細くなります。陵線脇を歩く箇所では細い道なので足を踏み外さないように気をつけましょう。ピークを何度も越えて行きますが、大玉山の登りはかなりの急登です。祝瓶からで下りで使う場合は要注意でしょう。
大玉山の山頂の道標は倒れていました。数分祝瓶方面に歩くと祝瓶山の展望が素晴らしいです。

●大玉山〜祝瓶山〜祝瓶山荘
大玉山からは比較的なだらかな下りです。暫くは祝瓶山の展望が続きます。樹林帯に入ると水場の看板がありますが、今回は確認していません。この辺は道を間違えるほどではありませんが、草が伸び放題です。
水場から若干登り赤花の分岐に到着します。
分岐を過ぎるといよいよ本格的な登りとなりますが、大玉山より見たとおり急登です。天気が良ければ朝日岳方面の展望は最高でしょう。
鈴振尾根合流地点からは若干陵線歩きの後、最後の急登を越えると山頂に到着します。
祝瓶山荘への道は赤鼻からのルート以上に急斜面でした。山頂直下は2箇所残置ロープを使いながら下ります。この下りはマップタイム以上に時間がかかりました。
桑住平からは数回細い沢を横断するくらいで、特に問題はありませんでした。
古寺鉱泉駐車場
細いですが舗装された道路がここまで通ってます。マイクロバスも入ってきていました。
古寺鉱泉駐車場
細いですが舗装された道路がここまで通ってます。マイクロバスも入ってきていました。
朝陽館でバッチ500円購入。
朝陽館でバッチ500円購入。
駐車場から数分で古寺鉱泉朝陽館
駐車場から数分で古寺鉱泉朝陽館
急登を越えて暫くするとブナの樹林帯。
なかなか見事でした。
急登を越えて暫くするとブナの樹林帯。
なかなか見事でした。
赤い実をつけた木が結構ありました。
秋を感じます。
赤い実をつけた木が結構ありました。
秋を感じます。
一服清水に到着。
一服清水に到着。
一服清水から数分で分岐です。
一服清水から数分で分岐です。
分岐からすぐかと思いきや意外に時間のかかった三沢清水。
分岐からすぐかと思いきや意外に時間のかかった三沢清水。
冷たい水で喉を癒しました。
冷たい水で喉を癒しました。
三沢清水から暫く登り振り向くと展望が開けてきます。
形の良い中央の山は障子ヶ岳。
三沢清水から暫く登り振り向くと展望が開けてきます。
形の良い中央の山は障子ヶ岳。
リンドウがたくさん咲いていました。
リンドウがたくさん咲いていました。
北側には寒河江のなだらかで立派な葉山が見えます。
北側には寒河江のなだらかで立派な葉山が見えます。
古寺山に到着。
小朝日岳、朝日岳の展望あります。
古寺山に到着。
小朝日岳、朝日岳の展望あります。
同じく古寺山近辺から。
同じく古寺山近辺から。
小朝日とトラバースルートの分岐。
小朝日とトラバースルートの分岐。
小朝日岳の山頂。奥はガスってますが朝日岳。
ここでしばし雨に降られました。
小朝日岳の山頂。奥はガスってますが朝日岳。
ここでしばし雨に降られました。
小朝日岳から朝日岳への陵線歩き。
小朝日岳から朝日岳への陵線歩き。
小朝日のトラバースルートへ向かう団体さん。
小朝日のトラバースルートへ向かう団体さん。
分岐を抜けて振り返ると形の良い小朝日岳。
奥に見えるなだらかな山は月山。
分岐を抜けて振り返ると形の良い小朝日岳。
奥に見えるなだらかな山は月山。
だんだん朝日岳が近づいてきます。
だんだん朝日岳が近づいてきます。
銀玉水に到着。ここから30秒程度で水が湧き出ています。小屋に水はないのでここで2リットル補充しました。
銀玉水に到着。ここから30秒程度で水が湧き出ています。小屋に水はないのでここで2リットル補充しました。
小屋直下は登りやすい石畳になっていました。
小屋直下は登りやすい石畳になっていました。
小屋が大分近くなってきました。
小屋が大分近くなってきました。
中岳方面。草は黄色くなりつつあります。
中岳方面。草は黄色くなりつつあります。
歩いてきたルートを振り返ります。
1
歩いてきたルートを振り返ります。
ガスが取れて完全に朝日岳が顔をだしました。
ガスが取れて完全に朝日岳が顔をだしました。
大朝日小屋に到着。
大朝日小屋に到着。
1階はトイレと管理人室と若干宿泊スペース。
1階はトイレと管理人室と若干宿泊スペース。
基本は2階と梯子の3階。
今日の夕食はお餅。醤油、あんこ、ずんだに絡めて食べます。
1
基本は2階と梯子の3階。
今日の夕食はお餅。醤油、あんこ、ずんだに絡めて食べます。
早朝、ガスに巻かれている中、ほんの10分程度の幻想的な光景。
1
早朝、ガスに巻かれている中、ほんの10分程度の幻想的な光景。
ガスが真っ赤に染まる。
ガスが真っ赤に染まる。
山も真っ赤に染まる。
2
山も真っ赤に染まる。
ガスが凄い勢いで乱舞し、陵線がちらりと見えたりガスに包まれたり。
3
ガスが凄い勢いで乱舞し、陵線がちらりと見えたりガスに包まれたり。
5:30分からの贅沢な10分間。
5:30分からの贅沢な10分間。
いよいよ大朝日岳に向かいます。
小屋を振り返って、ありがとうございました〜。
後ろは直線的にガスが流れています。
いよいよ大朝日岳に向かいます。
小屋を振り返って、ありがとうございました〜。
後ろは直線的にガスが流れています。
山頂が見えてきましたがガスの中。
山頂が見えてきましたがガスの中。
山頂の道標。
たまに一瞬見せるつならる山々。
迫力のある景色です。
たまに一瞬見せるつならる山々。
迫力のある景色です。
ガスの中を一気に大朝日岳を下ります。
ガスの中を一気に大朝日岳を下ります。
平岩山への陵線歩き。
平岩山への陵線歩き。
ガスが晴れ平岩山が見えてきました。
ガスが晴れ平岩山が見えてきました。
本当に東北の山は雄大です。
本当に東北の山は雄大です。
とまたガスが凄い勢いで流れてきます。
とまたガスが凄い勢いで流れてきます。
そんな中朝日に照らされる平岩山。天候がめまぐるしく変わります。
そんな中朝日に照らされる平岩山。天候がめまぐるしく変わります。
大朝日岳の山頂はガスの中。
大朝日岳の山頂はガスの中。
北大玉山への分岐点に到着。
北大玉山への分岐点に到着。
分岐点から10mほど登った所に平岩山の三角点を発見。
分岐点から10mほど登った所に平岩山の三角点を発見。
平岩山から見たこれから南下する陵線。
祝瓶山は見えず。
平岩山から見たこれから南下する陵線。
祝瓶山は見えず。
陵線に一本の線が続きます。
陵線歩きって気持ちよいですね。
1
陵線に一本の線が続きます。
陵線歩きって気持ちよいですね。
北大玉山へ向かいます。
北大玉山へ向かいます。
花の名前がわかりません。
花の名前がわかりません。
針生平への分岐。
針生平への分岐。
急峻な直登を終え大玉山に到着。
道標が倒れていました。
朝日岳は相変わらず見えず。
急峻な直登を終え大玉山に到着。
道標が倒れていました。
朝日岳は相変わらず見えず。
大玉山から祝瓶山。
大玉山から祝瓶山。
木地山ダムも遠く見えました。
木地山ダムも遠く見えました。
陵線を歩いていくとだんだんと立派な祝瓶山が近づいてきます。
陵線を歩いていくとだんだんと立派な祝瓶山が近づいてきます。
右側の尾根を登るのですが、いかにも急そうです。
右側の尾根を登るのですが、いかにも急そうです。
だんだんとガスがかかってきました。
この辺から雨も降り始め・・・
だんだんとガスがかかってきました。
この辺から雨も降り始め・・・
山頂付近はもうガスが切れません。
山頂付近はもうガスが切れません。
赤鼻の水場道標。
水場の確認はしていません。
赤鼻の水場道標。
水場の確認はしていません。
祝瓶山頂へと桑住平への分岐。
祝瓶山頂へと桑住平への分岐。
キツイ急登を抜けてようやく陵線にでました。
キツイ急登を抜けてようやく陵線にでました。
山頂は展望が全く無し。
山頂は展望が全く無し。
立派な道標がなくて拍子抜けしました。
結構厳しい山だったのに。
立派な道標がなくて拍子抜けしました。
結構厳しい山だったのに。
下りは急峻な登山道。
山頂直下は2連20m程度の急斜面です。ロープが残置されています。
下りは急峻な登山道。
山頂直下は2連20m程度の急斜面です。ロープが残置されています。
ロープがなくてもかなり急峻。
ロープがなくてもかなり急峻。
900m付近まで降りてきたらようやく展望が開けてきました。
900m付近まで降りてきたらようやく展望が開けてきました。
桑住平付近は何回か細い沢を渡ります。
桑住平付近は何回か細い沢を渡ります。
登山口と熊注意。
登山口と熊注意。
桑住平の分岐に到着。
ここから山荘まで2キロとなっているが実際はずいぶん遠いと思ったのは私だけか?
桑住平の分岐に到着。
ここから山荘まで2キロとなっているが実際はずいぶん遠いと思ったのは私だけか?
歩きやすいリンドウになります。
歩きやすいリンドウになります。
祝瓶山荘に到着。
祝瓶山荘に到着。

感想

今回は大きな台風が通過後で天気が回復するかと思いきや、予報では23日は雨、24日に曇りから晴れでした。悩みましたが縦走の核心部が2日目に集中しているため、天候回復するならと予定通り決行しました。(前週の空木岳を天候不良と判断し中止したため余計に登りたかったせいもあります)
以前は朝日鉱泉からの登山が多かったようですが、最近は古寺鉱泉から入る人が結構多いようです。

大朝日岳は以前から周遊ルートで計画していたが、親戚の叔父が送迎を引き受けてくれたので思い切って朝日連峰の南部を縦走することにした。古寺鉱泉からはやはり結構人が入っていて、登山道もしっかりとしており歩きやすく、水場が3箇所もあり旨い水が飲める。
古寺山がまず最初のビューポイントとなり、これから歩く小朝日岳、大朝日岳までの道が見えるのは気分がよく、小朝日からは気持ちの良い稜線歩きが続く。
大朝日小屋は今回天気予報もイマイチだったためか20数名の宿泊者でゆとりのあるスペースを確保できた。なかなか清潔で明るく気持ちの良い小屋だった。小屋のノートの記帳を見ると、以東岳からの縦走者も数パーティーあるが、古寺鉱泉からのピストンが多い。見た限りは南部縦走者はいなかったので、人の少ない登山道に期待を膨らませつつ翌日に備え8時に就寝。

早朝、4時起床するがどうやらガスで何も見えない。天候回復を期待して少し待ちたいところだが2日目の行程は長く予定通り出発しなければならない。6時過ぎに出発するため小屋を出ると、ピンク色の景色が目の前に広がっていた。目まぐるしく流れるガスの合間から太陽がおぼろげに見え、陽光がガスを包み込み幻想的な世界。ほんの10分間程度だったが感動。

出発からすぐに頂上に到着したが展望は無し。今年は展望に恵まれない山行が多くついていない。ただ、平岩山に続く陵線歩きでは、一瞬サッとガスが切れてこれから歩くたおやかな陵線が見えるとこれがたまらなく嬉しい。

平岩山ほど高度を下げるとようやくガスの壁が上になり展望が開けた。祝瓶までの陵線歩きは他パーティーにも逢わず静かだ。祝瓶山は再びガスの中となり、楽しみにしていた朝日岳の展望がなかったのが心残りだが、なかなかハードで満足のいく縦走ルートだった。

次回は以東岳〜朝日岳までの北部を縦走したいのと、朝日岳で有名な姫さゆりの花を見てみたいと思った。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2121人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら