御小屋尾根、赤岳〜硫黄岳
- GPS
- 11:11
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 2,040m
- 下り
- 2,037m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレ、登山届ポストあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
阿弥陀岳、赤岳、横岳周辺は岩場あり。梯子、鎖多数。 不動清水から水場はない。 硫黄岳からの下山ルートは特に危険個所はないが沢の増水時は注意。 |
写真
感想
予定の変更が相次ぎ1泊で行こうと思っていた御小屋尾根から阿弥陀岳であったが、日帰りで行くことに。1泊するとすれば赤岳に泊り野辺山方面に降りるつもりだったが、野辺山方面はあきらめた。朝、早く目覚めテレビをつけるとテレビ放送が終了していない時間だった。朝食を食べてから登山口の美濃戸口に向かう。行程が長いのでなるべく早く出発したい。5時くらいに着き準備をして歩き出す。車、登山客は結構いる。
まずは舗装された別荘地内の道を歩くが結構急である。油断してはいけない。急な車道を歩き奥まったところから登山道となる。多くの人が美濃戸方面に行くので御小屋尾根はそう多くない。しばらく一人歩きが続いた。登りやすい樹林の中を進みだんだんと斜度を増すと御小屋山に着く。南尾根との合流点でもある。登山道脇に三角点もあるがそれほど山頂のようではない。休んだのち尾根を進む。木が多く斜度も緩いので歩きやすい。木の間から編笠山や権現岳など見える。天気はよさそうだ。
だんだんと標高を上げ急になり始めると不動清水入口に着く。前を歩いていた人が水場までほとんど水平だというので行ってみる。1,2分で水場に着く。ほぼ水平である。この先水場はないので補給しよう。冷たい水で涼んだのち急登に挑む。どんどん斜度は増し岩も多くなってくる。右手に中央稜、南陵とあるがあっという間に見下ろすまで上がり編笠山、権現岳と肩を並べる。阿弥陀岳は同じ方向に太陽が力強く日を射し逆光であまり見えない。ま、それだけいい天気でうれしいが。大きな段差も出てくるので注意と体力が必要だ。上に道標が見えてくるとそこが中央稜との分岐点である。こう晴れているときに見ると中央稜がどれほど短く急なのかが実感できる。そこから山頂までは一息であるがロープと梯子がある。短いのですんなりクリアして山頂に立つ。
阿弥陀岳山頂は広く休みやすい。展望は抜群だった。北アルプス、南アルプス、富士山、奥秩父、北信の山々と360度の展望があった。赤岳山頂は人影がたくさん。南陵を登っている人も見えた。山頂でゆっくり休む。八木アンテナを担いでアマチュア無線を楽しんでいる人もいた。休んだのち赤岳へ向かいまずは下る。とりあえず急だ。ひとが多いので落石には気を付けよう。降り切った鞍部から登り返すと中岳山頂に。中岳山頂から再び下り鞍部へ。団体客やその他大勢の登山客がいるので道を譲りあう。決していらいらしないように。そこから一気に赤岳山頂へと岩場の登山道が続く。急がずあわてず慎重に。鎖など多数出てくる。しかし足場などしっかりしているので慎重にいけば大丈夫だ。主稜線上には赤岳の南側に出る。赤岳は広い山頂はないのであまりゆっくりできない。ひとも多いので大混雑といった感じである。北峰と南峰があり北峰に赤岳頂上山荘が立つ。そのうち泊まってみたい小屋でもある。
混んでいるのであまりゆっくりせず歩きだすが時間的に余裕があり天候もいいので思い切って硫黄岳まで縦走してから下山することにする。赤岳からの下りは渋滞していた。八ヶ岳の特徴でもいえる気もするが初心者や子連れ、カップルなどの登山者が多く渋滞も多いしマナーも微妙なところがあると思う。だがとても山慣れたベテランも混じるそんな山域だと個人的に思う。展望荘を通過し横岳方面に入ると人数は少なくなる。岩場も多く鎖や梯子が多数出てくる。岩に慣れてない人はかなり苦労しているようだ。横岳山頂まで展望荘から1時間ほど。岩場などでは道の譲り合いがあるので多少時間かかる。
横岳山頂付近で昼食とする。展望もよくドライフーズのカレーを食べるが思った以上に具材がしっかりありおいしかった。展望もいいので富士山を眺めながらの昼食だ。下山時間を考えるとちょっと押し気味なのでのんびりせず先へ進む。横岳からは鎖や梯子等の危険個所はなく岩の展望が開けた道をゆく。下りきったところには硫黄岳山荘がある。多くの人が休んでいた。山荘を通過するとなだらかに登り返していく。山頂付近はずっと見えているが簡単には着かない。慌てず歩みを進めよう。硫黄岳山頂は広くなっていてピークという感じはない。爆裂火口の脇には散策路があるのでちょっとそっちを歩いたりする。山頂付近どこでも休めるので気に入った風景を見ながら休もう。硫黄岳は赤岳や横岳とは雰囲気が違う山である。
ゆっくりしたら赤岩ノ頭へ。頭と言っても下って行った鞍部付近である。実際の赤岩ノ頭の頂点は分岐点から数分登ったあたりであるが時間的にも体力的にも厳しいので分岐点から下山に入る。今まで歩いてきた尾根が一望できるので眺めを楽しむ。赤岳鉱泉まで一気に下っていく。斜度はそれなりにあるが歩きやすい。だんだんと沢の音が近づき橋を渡るとすぐだ。赤岳鉱泉は大きい小屋でテントサイトも広い。八ヶ岳には何度も来ているが赤岳鉱泉に来るのは初めてだ。確かにここを起点に歩けば楽だろう。小屋前にはベンチも多くあり水場もあるので休憩しやすい。息を整えたら美濃戸に向かい沢に沿って下っていく。沢沿いの道で何度も沢を横断するがしっかりした橋で歩きやすい。途中から増水時の巻道ルートもあるが普段は沢沿いである。1時間ほど歩くと堰堤広場に着きここから林道になっていく。この辺の林道には一般車は入らない。そのうちに南沢との分岐点に出るとすぐ美濃戸山荘だ。
ここまでは一般車も入るので交通量も多くなる。連休だけあって美濃戸の駐車場には多くの車が停まっていた。下山者等の車が通るので時々よけながらの歩行である。最後に長い林道歩きなので辛いがひたすら歩くと1時間ほどで美濃戸口に出る。車には駐車代金の請求が挟まっているので管理事務所で支払いを済ませてから帰る。朝早いとこういうスタイルだ。帰りに樅の湯で入浴。17時から夜料金で安く入れる。しかしそれを狙ってか多くの人で混んでいた。タイミングはいいほうだった。出るころには洗い場に列ができていた…。休憩所等広く登山口からも近いので利用しやすいところである。
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