鈴鹿テン泊縦走 クラシでまったり(奥永源寺渓流の里~西明寺口)
- GPS
- 26:33
- 距離
- 31.1km
- 登り
- 2,448m
- 下り
- 2,413m
コースタイム
- 山行
- 5:29
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 5:51
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 5:04
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 8:08
天候 | 31,1,2:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
大阪8:00-(JR1490円)-9:06近江八幡9:12-(近江鉄道450円)-9:31八日市駅9:40-(ちょこっとバス200円)-10:27永源寺支所10:35-(ちょこっとバス200円)-11:00奥永源寺渓流の里 ※ちょこっとバスは、乗り継ぎ乗車1回無料(初回乗車時に、乗り継ぎ乗車券をもらうこと) 復路: 西明寺口14:02-(日野町コミュニティ[平子・西明寺線]390円)-14:22日野町役場前14:31-(日野町コミュニティ[鎌掛線]200円)-14:45日野駅14:46-(近江鉄道450円)-15:04貴生川15:21-(JR1490円)-15:48草津15:51-(新快速)-16:42大阪 ※日野駅にバスが定刻少し前に到着したおかげで、1本前にぎりぎり乗継できた 日野町コミュニティ[平子・西明寺線]は、平日のみ運行 土休日は、北畑口BSから近江八幡行きバスが1時間に1本 |
コース状況/ 危険箇所等 |
□登山届 道の駅の事務所に、提出。 ※登山計画書と引き換えに、鈴鹿10座のステッカーがもらえます。 http://okueigenji-keiryunosato.com/climb.html □コース状況(要注意箇所) 奥永源寺渓流の里~黒尾山~銚子ヶ口:激急登や、両側切れ落ちた箇所有り。シャクナゲの張り出しもやっかい。でかいザックを担いでいくような所ではなかった。(銚子ヶ口へは、杠葉尾(ゆずりお)登山口からの入ることをお薦めします) 銚子ヶ口~クラシ:山と渓谷地図「迷」マーク有り。細かい間隔でテープが有るので、慎重に追えば抜けられます。 クラシ~イブネ:ガスったときは要注意。 杉峠~雨乞岳~清水頭:雪が少し残っているが、脇の草付を登ればOK。雨乞岳山頂手前で、雨具を上下着ること。(背丈程の笹を漕ぐ。笹露で、全身びしょ濡れになります) 清水頭~大峠:山と渓谷地図「迷」マーク有り。広い尾根で尾根筋が分かり難いが、細かい間隔でテープが有るので、慎重に追えば抜けられます。シャクナゲの張り出しは、掻い潜るべし。 イハイガ岳周辺:イハイガ岳の東斜面は崩落が進み、へつるように道が付いている。激急登有り。 ※鈴鹿の破線道は、難路多し。先人のGPSログ持参を推奨。 □宿泊地(テント泊) 銚子ケ口(中峰):テン泊適地 クラシ周辺(イブネ、クラシ、チョウシ):テン泊適地。熊ノ戸平の沢は、水量豊富 |
写真
感想
ようやく雪が溶けて、春が来た!
いざ、テントを担いで山に。今年初のテント泊は、鈴鹿の憧れの地、クラシに決めました。以下、道中記録です。
◆1日目 道の駅・奥永源寺渓流の里BS〜黒尾山〜銚子ケ口(テント泊)
近江八幡駅で、JRから近江鉄道へ乗り継ぐ。乗り継ぎ時間が少ないが、券を買うのに長蛇の列ができていた。ICOCAも使えず、電車の出発時間に間に合わない、と思ったその時、改札の駅員さんから「出発を待ちます」とのアナウンスがあり、一安心。電車も待ってくれるんだ。アットホームな対応に、心が和んだ。
八日市駅から、ちょこっとバスを乗り継ぎ、道の駅「奥永源寺渓流の里」にやって来ました。バスの利用者は私一人きり。貸切バスの中で運転手から「熊が出たとニュースで聞くけど、実際に見たことは無いね。バスの中に弁当を置いておくと、猿に持っていかれるよ。ヒルが怖けりゃ、山に入れない。」等と鈴鹿の山事情を教えてもらった。
道の駅で登山届を提出。「鈴鹿10座」に登ったら、東近江市から記念バッチを貰えるとのことで、早速今回歩く「銚子ヶ口」「イブネ」「雨乞岳」のシールを頂いた。7マウンテンは既に歩いているので、残りは2座。「日本コバ」「天狗堂(サンヤリ)」が未だ残っている。奥深い所ばかりで、登山口に辿り着くまでが一苦労だが、いつか行ってみようと思う。
腹ごしらえを済ませて、出発。対岸の駐車場奥から登山道に取り付く。のっけから急登が続く。喘ぎながら、高度を上げた。シャクナゲの張り出しも多く、デカザックがひっかかってやっかいな道だ。予想を越える悪路に悪戦苦闘しながらも、最初の丸山ピークに到着。
「こんなペースじゃ、クラシまでたどり着かないぞ」と少々焦った。黒尾山へと先を急ぐも、相変わらず道は悪い。「こんな道だと判っていれば、杠葉尾登山口から入ればよかった」と思ったが、後の祭り。
黒尾山ピークに到着。ここで、ポカをやらかす。焦りも手伝って、休憩無しで、地図も確認せずに歩きだしたのが、まずかった。標高を100mほど下った所で、GPSで現在地を確認したとき、ようやく道を間違ったことに気が付く。下山路にはいってるやん。やっちまった!またまた急登を泣く泣く登り返す。登り返した黒尾山ピークで、ランチ休憩を取った。
今日は花粉症がひどい。目がかゆいし、くしゃみがとまらなくなる。マスクが欲しい。花粉症に苦しみつつも、両側切れ落ちた登山道等、神経をすり減らしながら、慎重に進んだ。
結局、クラシは断念し、銚子ヶ口(中峰)でテントを張った。水を確保できるか心配したが、運良く、銚子ヶ口脇に雪解けの沢を見つけ、そこで水も汲めた。ラッキーでした。夕食後、早めに就寝。日頃の寝不足を、ここで取り戻した。
◆2日目 銚子ケ口〜クラシ(テント泊) ※クラシ周辺(イブネ、チョウシのトライアングル地帯)を散策
6時にテン場を出発。地図の「迷」マークの地点は、テープが多く取り付けられており、丹念に拾って進んだ。大峠は気持ち良い場所でした。アップダウンも少なく、2時間ほどで、チョウシまでたどり着いた。憧れのイブネ、クラシのコケコケ天国に到着。やった!
コケの台地で、白いおしりの子鹿、二頭が走り去るのが見えた。ここは動物たちにとっても居心地が良い場所なんですね。クラシで、コーヒブレイクを取った後、周辺を散策。クラシ谷、オゾ谷、北尾根等、クラシに至る道は、数が多いことを知った。鈴鹿のお山は奥が深い。
クラシでは何人か人とお話させて頂く。北尾根で出会った方は、「6時出発で、朝明(アサケ)から来た。日帰りです。」とのこと。奥深い地との印象があったが、日帰りで歩かれている人も多いことを知りました。
イブネから熊ノ戸平を経て、再びチョウシへ。イブネークラシーチョウシのトライアングルのほぼ中央に、沢があり水が取れる。ここで担ぎ上げたビールを冷やし、テント設営後、祝杯を挙げた。午後からは、テントで昼寝をしたり、本を読んだりして、まったりと過ごした。何もしない贅沢がここにはあった。
夜、テントから顔を覗かせると、御在所頂上以外の明かりは無し。時折、上空を通過するジェット機の音や、車の音が遠くに聞こえるくらい。正に鈴鹿の秘境だと思った。
◆3日目 クラシ〜雨乞岳〜南雨乞岳~イハイガ岳〜綿向山~西明寺口BS
朝は、幻想的な霧に辺り一面が包まれていた。この日は、長い距離を歩くため、日の出(5時半)と共に、テン場を出発。キツツキの小気味よいドラミングを聞きながら気持ち良く進んだ。
杉峠からは、雨乞岳の急登に取り付く。斜面に雪が残っていたので、チェーンスパイクを付けたが、結局脇の草付き斜面を登れたので、雪の上を歩くことはなかった。雨乞岳の開放的な山頂が近づいてきた。山頂に近づき、笹薮に入る。朝露で服がびしょ濡れになり、山頂に到着。山頂で、カッパを来て雨装備に着替えた。ここからは、更に背丈ほどもある笹薮を進む。道が分かりにくいが、笹に潜れば道を見つけることができた。
見晴らしのよい清水頭を抜けたところで、ガスが出てきて、迷いの森に入る。ここは踏み跡も薄い。テープを丹念に追って、慎重に進んだ。大峠を過ぎたピークで、コーヒーブレイク。結構疲れたが、登山道脇に咲き誇る可愛いイワウチワに、エールをもらった。ここからイハイガ岳に登り返すが、激急登にあえぐ。なんとか通過した所で、再び小休止を取った。
少し登ると綿向山の気持ち良い草原が見えた。良い道だ。綿向山山頂で、大休止。靴を脱ぎ、草原に大の字になって、お昼寝した。ポカポカ陽気が気持ちよかった。山頂で皆さんランチ休憩。小さなお子様3人連れのご家族の方も、おにぎりを頬張っていらっしゃいました。最後のランチ休憩を取り、いよいよ下山開始。西明寺口まで下りて、バスに乗り、帰宅の途に就きました。
まったりするのに、クラシはテン場は最高。また機会を見つけて、訪れたいと思います。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水0.6L、燃料80ml(夜30ml+朝30ml+昼20ml)
荷重13kg、アルファ米 4/4食、行動食 500ml×0.8本)
コメント
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kickeyさん お久し振りです!
春になって早速のコースが玄人好みの渋いコースでしたね!鈴鹿のこの領域は行きたくても軟弱な私は行きそびれてましてkickeyさんのレコを見て刺激を受けてしまいましたが私にできるのは日帰りピストンでしょうかね?
yoshimaiさん、こんばんは。
鈴鹿の奥座敷、イブネ、クラシ、チョウシの台地を、訪れました。ここが、最高のテン場であることは間違いないですね。
鈴鹿のお山は、奥が深い。クラシに至る道も、地図にはないバリエーションルートがいっぱいあることを知りました。六甲山の様に自宅から近ければ、足繁く通って踏破してみたい道がいっぱいありました。
山と高原地図で、破線の道は、「道があるんだから歩けるはず。尾根芯をたどれば行けるのでは?」と甘い考えで臨むと、今回みたいに、痛いしっぺ返しをもらうことになります。山道は、一度は自分の足で歩いてみないと感覚がつかめないですね。
この山域は、登山口に取り付くまでに、時間がかかり、かつ、コースの難易度が高い。装備が重くはなりますが、テン泊装備を担ぐ方が、精神的に楽に進めるかもしれません。
今回歩いた「銚子ケ口からクラシ」「雨乞岳から綿向山」は、変化に富んだ楽しいコースです。ヒルがいない時期に是非、お薦めします。
kickeyさん、こんばんわ。雪田を前にした眺望のいい高台に建つ我が家、かわいらしいですね。避難小屋泊しかしたことはないのですが、テントで静かに過ごすのも自然や自分と対峙できそうでいいですね。花も咲く渋い稜線歩き、早くカメラが直るといいですね
yamaonseさん、コメントありがとうございます。
私は、山でのテント泊にハマっています。クラシのように、周囲に人工物がほぼ何もない山奥にあって、モフモフのコケの台地で、鳥のさえずりを聞きながら、のんびり過ごすのは最高の贅沢だと思います。普段過ごす、多忙な街での生活との心のバランスを山で保っているのかもしれません。
本当は、愛機のミラーレス一眼を持参したかったのですが、修理の見積もり中につき、iphoneでの撮影となりました。やっぱりiphoneだと、なんか違うんですよね。写真が思った色にならない。それに立体感もなく、のっぺり。カメラを構えて、次にどんな絵が出てくるのか?というワクワク感がない。お気に入りのカメラって重要ですね。風景を切り取る楽しさがまるで違うと思います。
kickeyさん、こんにちは
kickeyさんらしい、テン泊縦走ですね。私も綿向山、雨乞山など個別には日帰りで楽しんだ山をさらに北から繋げて踏破するなんぞ。。。
ビールや愛読書までザックに入れて山の上で楽しむなんて羨ましいけど私には無理かな。
今年も期待してますよ
chamchanさん、おはようございます。
春になり、暖かくなったので、ヒルが活動を始める前のこの時期に、鈴鹿のお山へ。目指すはクラシの台地です。可愛いちょこっとバスが鈴鹿の山深い所まで運行しており、助かります。これ無しには、縦走計画を組めないと思います。(「登山者の利用も多いよ」とバスの運転手が教えてくれました)
前回、イブネでテン泊した際は、本当に寝ただけで、タッチ&ゴーで通り過ぎてしまい、もったいないことをしたので、今回は、時間をたっぷり確保しました。クラシのコケコケ天国の台地は、ゆったり過ごすのに、良い場所でした。遠くに見える鎌尾根の眺めも最高!
またいつか、テントを担いで、訪れたいと思います。
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